東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1955年
公開日(まぼろし怪盗団):1955年11月8日 併映「荒獅子判官」
公開日(まぼろし怪盗団 魔王の密使):1955年11月15日 併映「薩摩飛脚 完結篇」
公開日(まぼろし怪盗団 悪魔の王冠):1955年11月29日 併映「殺人現行犯」
監督:小沢茂弘
企画:坪井与 原伸光
脚本:旗一兵 森田新
撮影:小西昌三
照明:城田昌貞
録音:小松忠之
美術:田辺達
音楽:山田栄一
編集:祖田冨美夫
記録:宮本衣子
監督補佐:鷹森立一
装置:岩腰助三郎
メーキャップ:住吉久良蔵
スチール:山守勇
進行担当:田島作也
出演:波島進 南原伸二 三笠博子 中原ひとみ 神田隆
(まぼろし怪盗団):スタンダード モノクロ 51分
(まぼろし怪盗団 魔王の密使):スタンダード モノクロ 59分
(まぼろし怪盗団 悪魔の王冠):スタンダード モノクロ 51分
大都会東京を揺るがす事件が発生した。「魔王の密使」と名乗る怪盗がダイヤモンドを盗んで行くのだ。ある日、三度目の事件でついに人命が奪われた。大東貿易の西沢社長が凶弾に倒れ、世界七ダイヤの一つといわれる時価一千万円の「ベンガルの星」が盗まれたのだ。この難事件は警視庁の村田警部も手を焼いていた。
佐山英夫はこの奇妙な事件に興味を示していた。元刑事の彼は村田の片腕として活躍していたが、突然退職し今は探偵事務所に勤めていた。尾崎邸に下宿する彼は一郎少年たちと本当の家族のように暮らしていた。その日は資産家である神岡専之助の娘・百合子の誕生日会が開かれることになっていた。彼は娘や招待した子供たちを喜ばせるために友人の田中から紹介されたインド人のアプロ・カーンというマジシャンを招いた。彼は様々なマジックを披露した後、人を消すマジックを行うことになり百合子を指名した。そして三つ数えると電気が消えたがそれは人為的な停電だった。再び電気が点くと百合子もマジシャンも姿を消しており、神岡が警察に通報しようと受話器を手に取ったところ目の前に警告文が貼られていた。そこには「麝香の虹」を持って表通りで待つライトを点滅させる車に乗れと書いており、神岡はどうすべきか途方に暮れた。彼は家宝のダイヤモンドを所有していたが、絶対に誰にも渡してはならぬという約束を死んだ兄と交わしていたのだ。娘の命かダイヤモンドか。神岡は書棚の奥に隠してある金庫から二つのダイヤモンドを取り出した。一つは麝香の虹、そしてもう一つは良く出来た模造品だった。悩んだ末に偽物で勝負することにした彼は銀杏の木の下で待つ車に乗った。やがて車は大きな屋敷の前で停まると神岡は男たちに挟まれて部屋に入った。
目隠しを外された神岡はそこで初めてヴェネチアンマスクのような仮面をつけた魔王の密使の姿を見た。彼は百合子との引き換えを条件にダイヤモンドを渡すが、部下はそれが模造品であることを一目で見抜いたのだった。銃を抜く魔王の密使に恐れおののいた神岡は自宅に電話を掛け、本物を持ってくるように言った。すると佐山がその役目を引き受けることにした。
屋台的映画館
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