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温泉しかばね芸者

  • posted at:2026-05-13
  • written by:砂月(すなつき)
おんせんしかばねげいしゃ
YAMATON PRODUCTION=FILM OMASUM=STUDIO じゃん。
配給:ライツキューブ
製作年:2017年
公開日:2019年1月5日
監督:鳴瀬聖人
原作:田中慧
脚本:田中慧 鳴瀬聖人
撮影:中條航
照明:山田拓実
録音:一井瑛恵
美術:田中等
編集:鳴瀬聖人
衣裳:松本優
特殊メイク:更家由季
記録:大上健人 一柳尚輝
カラーグレーディング:中條航 仁尾拓斗
整音:一井瑛恵
合成:仁尾拓斗 中山明飛
助監督:渡邊和音
制作:梶本達希
音楽:松石ゲル
音楽プロデュース:ひと:みちゃん
主題歌:「温泉しかばね芸者 ~愛のテーマ~」辻凪子&ナカムラルビィ
・・・:「しかばね芸者がやってくる・・・!!!」艶歌シャンソニエ 家元ひと:みちゃん
挿入歌:「ハダカになっちゃおうかな」ザ・シロップ
・・・:「やぶれかぶれのブルース」ザ・シロップ
・・・:「恋はかなしきもの」ザ・シロップ
・・・:「きんたくんのテーマ」アリスセイラー
出演:辻凪子 ナカムラルビィ 長野こうへい 錦織聡  衣緒菜
シネマスコープ カラー 45分

映画監督の目白穰が発表した作品はヒットこそしないもののファンにはカルト的な人気があった。その原因となっているのは優柔不断で冴えない村井実紗の脚本のせいだった。目白からはドブみたいな個性を捨てろと言われ、二人の関係を面白がるプロデューサーの古市留知雄にはけしかけられた。ある日、製作会社社長の段野大葉は次の映画の企画を持ってきたが、それは呪いの村に関するものだった。話はとんとん拍子で決まり、翌日にロケハンを行うことになった。

その村には若い娘がいないことから芸者一座がよく稼ぎに来ていた。だがある夜、若くてきれいな芸者が男数人に襲われショックで自殺した。それ以来、村には災いが起こるようになったのだという。芸者の呪いを恐れた村人は供養のために墓を建てたのだった。村の長老からその話を聞いた実紗の頭の中にアイデアが湧き出し、今すぐにでも脚本を書きたくなった。衝動を抑えられない彼女が民宿へ向かうと目白たちもそれぞれに散って行ったが、長老は夜になったら外に出るなという忠告を言い忘れていた。

実紗は部屋に籠るとひたすら筆を進めたが、その脚本を読んだ古市はヒットを確信した。一方、映画を成功させたい目白の部屋に性交をしたい大葉が入ってきたが、童貞の目白は恐ろしくなって逃げ出した。建物の陰に隠れてやり過ごしていると大葉はやがて諦めて戻って行った。だが突然そこに現れたしかばね芸者によって刺殺されたのだ。事件を目撃した目白は急いで古市に知らせに行くが、実紗の脚本に興奮する彼はそれどころではなかった。その内容は地獄から蘇った芸者が映画関係者を次々と殺すというものだった。最初に死ぬのは淫乱社長だが、その光景を目の当たりにした目白は脚本が現実になっているのではないかと言った。驚いて読み進めると、次は浪速の名プロデューサーが死ぬ番だった。古市が疲れて眠る実紗を叩き起こして説明すると彼女は俄然やる気を出した。

屋台的映画館
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お笑い三人組

  • posted at:2026-02-14
  • written by:砂月(すなつき)
おわらいさんにんぐみ
日活
配給:日活
製作年:1958年
公開日:1958年6月10日 併映「四季の愛欲」
企画:水の江滝子
監督:吉村廉
原案:名和青朗
脚本:鈴木三千夫
撮影:峰重義
照明:三尾三郎
録音:古山恒夫
美術:西玄一郎
音楽:土橋啓二
編集:中村正
助監督:齋藤和三郎
製作主任:栗橋正敏
出演:江戸屋猫八 一龍齋貞鳳 三遊亭小金馬 稲垣美穂子 天路圭子
スタンダード モノクロ 52分

あまから横丁で有名なお人よし三人組(パン屋の六さん、保険外交員の良夫さん、酒屋の金ちゃん)はある日、警察署の遺失物係に呼び出された。何事かと思い恐る恐る出頭すると係官は君たちに渡すものがあると言った。彼が連れて来たのは六歳くらいの薄汚い少年だった。少年が持っていた手紙には、言うに言われぬ仔細あって一時的に身を隠さねばならなくなったため、大財閥の御曹司である伊部紋太をひと月程人情あふれる篤志家と噂に聞く三人組預かって欲しいと書いてあった。三人は当初断ろうと思っていたが、いずれ十二分のお礼を差し上げるという追記に惹かれたことと、手紙の主が伊部家の執事だったことから文面を信用して引き取ることにした。

三人組はまず油を売るときに立ち寄るほがらか軒に行き、紋太を預かる順番を決めることにした。そしてじゃんけんの結果、良夫さんが最初に預かることに決まり、早速紋太をアパートに連れ帰った。翌日、良夫さんは保険の契約書類を持ってマサ美容室を訪れた。その際、紋太に留守番をさせるわけにはいかないので一緒に連れて来たのだ。紋太の調子のいい言葉にマダムはメロメロになり大口契約はまとまるかと思われた。ところがちょっと目を離した隙に紋太がいたずらを仕出かし美容室は大混乱。契約は破棄され良夫さんは店から追い出されたのだった。紋太を次の日まで預かる約束だったが、もう面倒なことに巻き込まれたくない良夫さんはニコニコ堂へ行き前倒しで六さんに彼を譲った。

紋太を預かれることがうれしい六さんは店の主人に彼を紹介した。そしてパンを焼いている間に子供の扱い方を参考書で勉強することにしたのだが、しばらくすると頭にたんこぶが出来た子供を連れた母親が怒鳴り込んで来た。話を聞くとどうやら紋太に殴られたのだという。その母親がお得意様だとわかった主人が勘弁してもらおう売り物のパンを渡すと、そんなことをしてもらわなくてもいいのにと言って帰って行った。紋太は主人の長男の一郎が公園に連れて行ったのだ。体の大きい相手とケンカして紋太が勝ったことを喜んでいると、早川組の職人が子供を連れてやってきた。六さんが勘弁してくださいとパンを渡すと帰って行ったが、今度は同じ子供を連れた母親がやってきた。もうここのパンを絶対に買わないように触れ回るというので勘弁してくださいとパンを渡すと帰って行ったが、今度は同じ子供を連れたヤクザ風の兄がやってきたのだった。主人はこのままだとうちは破産だと嘆き、あの子を何処かへ預けてもらわなければ困ると六さんに言った。

屋台的映画館

大江戸浮世風呂譚 卍舞

  • posted at:2025-12-03
  • written by:砂月(すなつき)
おおえどうきよえぶろたんまんじまい
ファニーエンジェル
配給:東映ビデオ
製作年:1994年
公開日:1994年11月12日
監督:小笠原佳文
プロデューサー:利倉亮 西村維樹
脚本:伊東恒久
撮影:宮島正弘
照明:中岡源権
美術:加門良一
録音:小西進
編集:谷口登司夫
整音:林基継
スクリプター:清水町子
装飾:福井啓三
監督補:原田真治
制作担当:丹羽邦夫
殺陣:深作覚
音楽:鈴木康
プロデューサー補:江尻健司
キャスティングプロデューサー:岡原伸幸
美粧:山崎邦夫
結髪:国久トヨ
床山:曾我恒夫
衣裳:霜肇 小山久美子
衣裳コーディネート:市原真理子
スチール:北脇克巳
挿入歌:「愛に生きて 恋に生きて」山内としお 高橋ほづみ
・・・:「Remember」堀江淳
企画:ファニーエンジェル
製作協力:映像京都
出演:喜多嶋舞 山内としお 上野正希子 朝岡実嶺 徳田千聖
アメリカンビスタ カラー 114分

徳川三代将軍家光の時代。江戸は神田佐柄木町にある堀丹後守屋敷の近くに丹前風呂があった。丹前風呂とは湯女を多数抱える遊廓のようなもので、武家の身でありながら身を持ち崩した者もいたという。その中の一つである竜宮屋には一番人気のお蝶という湯女がいた。ある日、女将のおしまが頼みたいことがあると言った。植甚の二代目がひと月程前に腰を痛めたのだが、今は痛みはないものの右足が不自由で杖がなくては歩けないでいた。そこで経絡術の覚えがあるお蝶に治して欲しいというのだ。二代目の屋敷を訪れたお蝶はうつぶせになった彼の腰に触れて施術を始めるが、その時に腰を痛めた理由が旗本黒岩の屋敷の庭仕事をしていて木の上から落ちたことを知った。黒岩は甲府勤番になって甲斐国にいると聞いていたが、どうやら今月いっぱいで江戸に戻ってくるらしい。それを知ったお蝶の脳裏に過去の忌々しい記憶が甦った。怒りに任せて腰を親指で強く押すと二代目はあまりの痛さに悲鳴を上げた。だがそのおかげで彼の右足は何事もなかったように動くようになった。

今から三年前、お蝶は栗木要之進という侍と所帯を持つことが決まっていた。お蝶は武家の娘で本名はお絹と言った。要之進は彼女の養子となるとともに仕官の口まで手に入れたのだ。それは全て黒岩の力添えだと考えていた彼はお絹とともにお礼に伺うが、黒岩は祝言の前祝と称して毒を盛った酒を要之進に飲ませたのだ。要之進は苦しみながら息絶え、黒岩はお絹を手籠めにしたのだった。そして手下を使い二人を心中に見せかけて葬ろうとしたのだが、お絹は隙を見て逃げ出したのだった。許婚を失い御家まで断絶されたお絹は全てを失った。女でも人でもなくなったお絹はその時から鬼となり、お蝶として生きることに決めた。そして湯女となって復讐する機会を密かに狙っていたのだ。

屋台的映画館

大奥十八景

  • posted at:2025-11-26
  • written by:砂月(すなつき)
おおおくじゅうはっけい
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1986年
公開日:1986年6月14日
監督:鈴木則文
企画:佐藤雅夫
プロデューサー:厨子稔雄 豊島泉 横溝重雄
原作:南原幹雄
脚本:志村正浩 鈴木則文
撮影:北坂清
照明:安藤清人
美術:小林勝美
編集:荒木健夫
整音:荒川輝彦
録音:芝氏章
記録:中野保子
助監督:藤原敏之
装置:和田順吉
装飾:長尾康久
背景:西村三郎
衣裳:森護 豊中健
美粧:中村清和
結髪:福本るみ
演技事務:寺内文夫
絵画制作:白数徳郎
和楽:中本哲
舞踊振付:藤間紋蔵
作法指導:春藤真澄
擬斗:菅原俊夫
音楽プロデューサー:高桑忠男
音楽:はる 佐久間正英
主題歌:「むらさき」はる
宣伝:第二宣伝企画室
スチール:小原健志
キャスティング:葛原隆康
進行主任:宇治本進
出演:辻沢杏子 野村真美 伊織祐未 山本奈津子 八神康子
アメリカンビスタ カラー 115分

延宝七年。徳川幕府も四代将軍家綱ともなるとその基盤もいよいよ安定し我が世の春を謳歌していた。幕府権力の象徴である千代田城には政務を司る表向きに続いて官邸に当たる中奥があり、更にその奥に将軍の私邸とも言うべき大奥がある。御錠口、御杉戸を境として向こうには将軍以外は男子禁制隔絶された女の花園があった。家綱は山野で鷹狩りをしていた際に泉で水浴びをしていた貧しい農家の娘おなつを見染めた。大奥に召し上げられた彼女は、大奥総取締の姉小路の局からお手付中臈となったとはいえ新参者は分をわきまえ決して奢らず人のそしりを受けぬようにしなければならないと釘を刺された。おなつの教育者となったのは、おこと、おらん、おふじ、おきく、おみの、おすみの六人だった。姉小路の局は大奥諸法度に従い奥女中誓詞にしたためよと命じたが、おなつはどうしていいかわからず困った。おすみが六箇条に目を通して末尾に署名をすればいいと助け舟を出すとおなつはうんと頷き筆を舐めながら大きく名前を書いたのだった。その不作法加減におらんが狸御殿のお姫様だと笑うと、理由がわからないおなつも一緒になって笑った。

銅塀で遮断された中奥と大奥の間には二つを繋ぐ御鈴廊下が設けられていた。御鈴廊下の入口には大きな鈴が付けられており、大奥に将軍が入る時にはこの鈴が鳴らされた。中奥と大奥には御鈴番所が置かれ、中奥にいた将軍が大奥に入ると中奥の御鈴番所で鈴を鳴らしたが、それは将軍の御成を大奥に予告する合図だった。鈴が鳴らされると奥女中たちは御鈴廊下に集まり平伏しながら待った。そして襖が引かれると家綱は御供をする近習たちと御鈴廊下に足を踏み入れた。姉小路の局は家綱を呼び止めると、今宵の御夜伽はおなつに申し付けてあると言った。彼女が鷹狩りの際に自ら射止めた娘であることを知ると家綱の表情が変わった。

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OL日記 牝猫の情事

  • posted at:2025-10-12
  • written by:砂月(すなつき)
おーえるにっきめすねこのじょうじ
日活
配給:日活
製作年:1972年
公開日:1972年12月16日 併映「(秘)弁天御開帳」
監督:加藤彰
企画:伊地知啓
脚本:加藤彰
撮影:姫田真佐久
美術:渡辺平八郎
録音:福島信雅
照明:川島晴雄
編集:鈴木晄
音楽:月見里太一
助監督:高橋芳郎
色彩計測:田村輝行
現像:東洋現像所
製作進行:青木勝彦
技斗:田畑善彦
出演:中川梨絵 宮下順子 山田克朗 絵沢萠子 葵三津子
アメリカンビスタ カラー 70分

商事会社の営業部で次長を務める織部史郎は渋谷駅前で若い女性と待ち合わせをしていた。彼女は織部の部下の桐野しのぶで、二人はある場所へ向かった。そこはビル上階のレストランで、織部としのぶがコーヒーを飲んでいると男女が時間通りに現れた。女性は織部の妻の妙子で、男性は楠見というインテリアデザイナーだった。これは織部夫妻が楠見のためにセッティングした見合いの席だったのだ。食事の後に楠見はタクシーでしのぶをマンションまで送って行くが、そのマンションで投身自殺があり目撃者となった二人は警察から証言を求められて足止めを食った。彼女を心配した楠見は部屋まで付き添おうとするが、しのぶはどうも失礼しましたと丁重に断った。部屋に入ると彼女はバッグをソファーに放り投げ、電話を苦々しく睨みつけた。そして電話を早く取り払って欲しいと管理人室にクレームの連絡すると、花瓶に差してある花を全て引き抜き窓から投げ捨てた。花束が落ちた場所はチョーク・アウトラインのすぐ傍だった。一方、しのぶと別れた楠見は情婦の英子が住むアパートに向かった。

今回の見合いは織部が常務の知り合いに頼まれて渋々引き受けたものだった。楠見の両親は乗り気らしいがしのぶは欠勤が続いていた。織部は肌が白いのは病弱だからなのではないかと考えていたが、妙子は女の勘でそうではないことを見抜いていた。彼女はしのぶがお嬢さんの気まぐれで会社務めをしているのではないかと考えており、もしそうであればこの話を早くまとめて楽になろうとしていたのだ。妙子に急がされてしのぶの返事を聞くことになった織部は彼女のマンションを訪ねることにした。この間の見合いの件について聞きたくて様子を見に来たと告げるとしのぶは恐縮して頭を下げた。部屋に通された織部が楠見について尋ねると、しのぶはいい方だが女性と遊んでいるように感じたと答えた。そして自分が生まれつき心臓が弱くて小学生の頃にこのままでは二十歳まで生きられないと医師に言われたことを告白した。母親は結婚しろと口では言うものの結婚生活が無理であることは承知で、だからこそ独りでマンション暮らしをさせてくれていると泣き崩れた。余命よりも二年長く生きている今、短い一生を楽しく遊んで暮らして行くなんていう気持ちにはなれないと声を絞り出すと、織部はそれ程のことだとは知らなかったと絶句した。しのぶは諦めて帰ろうとする織部を引き留め紅茶を飲んで行ってくださいと言った。彼は出されたカップを口元に近づけるが、鼻をつく臭いでそれに毒が入っていることに気づいた。するとしのぶは入社した時から織部のことが好きでたまらず、それならば一緒に死にたいと言った。

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