東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1975年
公開日:1975年6月7日 併映「青春讃歌 暴力学園大革命」
監督:中島貞夫
企画:日下部五朗
脚本:野上龍雄
撮影:増田敏雄
照明:若木得二
録音:荒川輝彦
美術:佐野義和
音楽:広瀬健次郎
編集:堀池幸三
助監督:清水彰
記録:梅津泰子
装置:稲田源兵衛
装飾:宮川俊夫
背景:西村三郎
美粧・結髪:東和美粧
スチール:中山健司
衣裳:豊中健
演技事務:森村英次
擬斗:上野隆三
進行主任:野口忠志
挿入歌:「おとこ流れ唄」松方弘樹
出演:松方弘樹 伊吹吾郎 川地民夫 田中邦衛 室田日出男
シネマスコープ カラー 97分
昭和二十三年、山口県徳山市。闇市で知り合った仲間とともに暴力団幹部の氷藤辰雄を殺害した沢本保は死体を採石場に埋めた。ところが二ヶ月後に作業員が発見したことで事件が発覚し沢本は逮捕された。目撃者がいないのをいいことに正当防衛を主張するが、取り合ってもらえず殺人罪で懲役九年を宣告され島根刑務所へ送られた。入所時は警察と変わらないと考えていた沢本だったが、時間が経つに連れてそれを改めなければならなくなった。
食事の時間になると自分たちで配膳を行い、それが終わると吉成虎雄(懲役五年)が辺りを確認して合掌する。それが開始の合図となり、腹が減ってたまらない沢本は貪り食うが、隣の皆川喜一(無期懲役)からそれじゃあダメだと注意された。そして社会にいた時と同じ食べ方をしていたら腹が減って役目が十分に果たせないから満腹感を覚えるようなやり方でなければならないと言われた。改めてそのやり方で食事をしていると、吉成が傍にやってきて今夜から三日間の夕飯をわしのところへ回せと言った。ここでは牢名主的な役割を受け持つ彼が全てを取り仕切っており、それが新人のしきたりとなっていた。隣で静かに聞いていた皆川が勘弁してあげてはどうかと提案するが、それが吉成の逆鱗に触れた。皆川は覚えのない喫煙の罪を着せられて独房に入れられるが、その見え透いたやり方に業を煮やした沢本は作業中の便所休憩を利用して吉成を複数回殴打した。看守たちによって取り押さえられ制裁を加えられた沢本は懲罰房へ送られた。懲罰房には指導員を務める川村勇次(懲役八年)がおり、真面目に働いたことで仮釈放を迎えていた。川村は最後の仕事として沢本に吉成が死んだことを伝えた。
裁判を待つ間、沢本は村井吉蔵看守の下で絞首台の掃除を行うことになった。その日は一件が執行されておりそこら辺に血が飛び散っていた。彼の仕事はバケツに汲んだを使ってブラシで流し落とすのだ。昼までにやっておけと言って村井が出て行くと、沢本はふざけて絞縄を自分の首に掛けてみた。ところが足を滑らせてしまい、何とか抜け出したものの死の恐怖を味わった彼は脱走を決意した。
屋台的映画館
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