「黒い家」製作委員会(角川書店=松竹=IMAGICA=住友商事=日本出版販売=オーガスタ パブリッシング=アスミック・エース エンタテインメント)
配給:松竹
製作年:1999年
公開日:1999年11月13日
監督:森田芳光
製作総指揮:角川歴彦 大谷信義
エグゼクティブプロデューサー:原正人
プロデューサー:柘植靖司 三沢和子 山本勉
原作:貴志祐介
脚本:大森寿美男
撮影:北信康
照明:渡辺三雄
美術:山崎秀満
録音:柿澤潔
編集:田中愼二
スクリプター:森永恭子
助監督:杉山泰一
製作担当:望月政雄 橋本靖
音楽:山崎哲雄
音楽プロデューサー:浅沼一郎 安井輝
主題歌:「chronopsychology」m-flo
特殊メイク:江川悦子
衣裳:岩崎文男
ヘアメイク:菱沼佳子
スチール:安保隆
製作プロダクション:アスミック・エース エンタテインメント
出演:内野聖陽 大竹しのぶ 西村雅彦 田中美里 町田康
アメリカンビスタ カラー 118分
昭和生命保険北陸支社で査定業務担当の主任をしている若槻慎二は、自殺の場合は保険金が出るのかという女からの問い合わせの電話を受けた。気弱な性格の若槻はおっかなびっくりしながら支払いが出来る場合とそうでない場合があり、加入から一年間は免責扱いになると丁寧に説明した。それを聞いた女が不機嫌そうな声を出したため、若槻は彼女が自殺を考えているのではないかと考え思い直すようにと説得した。納得したのかどうかはわからないが女は若槻の名前を尋ねるとありがとうと言って切った。それから数日後、菰田重徳という保険加入者から名指しして来てくれと言われた。菰田家を約束した時間に訪問した若槻だったがブザーを何度鳴らしても反応がなかった。そこで辺りを見回していると駐車場に停めてある車の中から重徳が降りてきたのだった。若槻を家に招いた彼は玄関に息子の和也の靴を見つけると何だいるんじゃないかと陽気に言った。重徳は居間で若槻と話している間も和也の名を呼び続け、お客さんが来ているのに知らん顔しているなんて失礼じゃないかと叱った。そして俺に似て人見知りする子だからあんたから声を掛けてやって欲しいと言った。若槻が言われた通りに背中の戸を開けると、和也は首を吊って死んでいた。その思わぬ光景に若槻は驚きを隠せなかったが、重徳は何故か平然としていた。
昭和生命では重徳への保険金査定に関する会議が行われていた。この契約は1年半前に別の営業所で結ばれたもので、後に北陸支社へ移管された。契約の担当をしたのは元保険外交員の大西光代で、重徳の妻・幸子とは小学校の同級生だったということがわかっていた。若槻の上司である葛西好夫は募集の経緯に問題があると指摘した。光代が市内のパチンコ屋に入ったところで偶然幸子と再会した。契約が取れずに悩む彼女が雑談のついでに名刺を渡すと、その3日後に重徳が保険に入ってやるといきなり電話を掛けてきたのだった。しかも3件も。保険金は菰田夫婦がそれぞれ3千万円で子供が5百万円。特約フル装備で保険料は合計月額61872円だった。それを聞いた大迫外務次長が何故加入時にチェック出来なかったのかと机を叩くと、木谷内務次長は募集が一昨年の11月だっだと言った。大迫は頭を抱えたが、保険会社の11月はキャンペーン期間なのだ。怒りが収まらない大迫は、てめえの子供を絞め殺して若槻を死体の第一発見者に仕立てるための呼び出すなんてと吐き捨てるように言った。すると若槻がそれを否定した。死んだ和也は重徳の子ではなく幸子の連れ子だったのだ。2年前に彼女と結婚する前の重徳の旧姓は小坂であり、葛西が改めて過去のデータを調べ直したところ、重徳は「指狩り族」の残党であることがわかった。そのグループは障害給付金をせしめるために自分で自分の指を切断するのだ。同じ頃、支社に黄色い服を着た女が和也の保険金はまだかと訪ねてきた。若槻は彼女のしゃべり方で電話の女と幸子が同一人物であることを理解した。
屋台的映画館
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