日活
配給:日活
製作年:1972年
公開日:1972年3月18日 併映「らしゃめんお万 雨のオランダ坂」
監督:加藤彰
企画:伊地智啓
脚本:今田正紀
撮影:畠中照夫
美術:三船国彦
録音:笠野伸之
照明:土田守保
編集:山田真司
音楽:真田勉
助監督:高橋透
色彩計測:関寿之
現像:東洋現像所
製作担当者:秋田一郎
出演:片桐夕子 加島功 白川和子 牧恵子 曽野節子
アメリカンビスタ カラー 71分
高校生の山野夕子は工場街にあるたから荘でミュージシャンのジミー・森川と同棲していた。ジミーはかつて一世を風靡したグループサウンズ「ジミー・森川&アニマルズ」のボーカリストとして活躍したが、ブームの下火とともに世間から忘れ去られた。今は町工場で働いていたが、仕事に身が入らず度々休んだ。そんな彼を心配した夕子は現場ではなく比較的楽な製品管理の部署へ移動させてもらおうと考え主任と寝た。それを知ったジミーは激怒し、こんな汚い部屋はお前にくれてやらあと言って出て行った。ひとりぼっちになった夕子は仕方なく実家に帰ることにした。彼女の母・春江は焼き鳥屋「春ちゃん」を切り盛りしていたが、看板娘がいなくなったことが売り上げに直結していたため心から喜んだ。だが夕子からするとまたただ働き同然でこき使われることが目に見えており、ギャラの値上げを同居の条件に掲げると春江は渋々OKを出した。
夕子と別れて寂しい思いをするジミーはバーのママとよりを戻すことにした。だが彼女には既に新しい恋人がおり、ショックを受けたジミーは仲間たちのところで麻雀をして憂さを晴らすことにした。キャッシュで勝負と言いながら一人負けするジミー。すると横から助け舟を出したのは杏子という金持ちの女だった。二人は意気投合しホテルへ行くが、杏子からあの薄汚い女と別れてよと言われて困惑した。ジミーはもう夕子に未練はないと思っていたが、まだあの部屋でじっと待っていたらどうするのかと尋ねられて答えに詰まった。
翌日、夕子がジミーと同棲していることを書いた告発状が学園長宛てに届いた。園長室に呼び出された彼女は事実かと問い詰められるが肯定も否定もしなかった。帰宅の途中で久しぶりにたから荘へ行くが部屋にジミーの姿はなかった。だが戻ってくる予感がした夕子は翌朝、通学前に食事の準備をして待つことにした。するとジミーは何事もなかったように帰ってきたのだった。ジミーはアニマルズ時代からのかけがえのないファンである夕子を失うことが出来なかった。
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