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カクトウ便 そして、世界の終わり

  • posted at:2026-08-28
  • written by:砂月(すなつき)
かくとうびんそしてせかいのおわり
カクトウ便製作委員会(クレイ=キティライツ&エンタテインメント=ハピネット=ADDENDIS)
配給:クレイ
製作年:2007年
公開日:2008年3月29日
監督:宇田川大吾 山本俊輔
製作:斎藤正明
企画:田中歩 多賀徹 高口聖世巨 柳谷文昭
プロデューサー:杉浦敬 植田中
脚本:藤田学 山本俊輔
撮影:植田中
録音:上林俊哉
キャスティング:小林良二
音楽:横内丙午
音楽プロデューサー:大平太一
助監督:竹洞哲也
プロデューサー補:林大造
オープニング曲:「Kill the Weekend」ELECTRIC EEL SHOCK
エンディング曲:「センチメンタルカラー」踊り場ソウル
制作:キックファクトリー
アクション監督:谷垣健治
出演:次原かな 甲斐麻美 AKIRA 明樂哲典 なかみつせいじ
アメリカンビスタ カラー 90分

カクトウ便とはどんな無理な注文でも引き受ける宅配便。そのリーダーの女子高生・ゆきは屈強な男たちを従えている。ゆきが高架の下で呑気にバナナを頬張っていると、その中の一人である藤岡が息を切らしながらやってきて任務の終了を報告した。するとそこに玲という少女が現れカクトウ便に入れて欲しいと頭を下げたのだった。ゆきはケガをするかもしれない危険な仕事だから何日粘ってもダメなものはダメだと断るが、玲はどうしても働きたいと言って聞かなかった。二人の会話を隣で聞いていた藤岡は彼女の適性を見る役目を引き受けることにした。元傭兵仕込みのトレーニングについて来れなければ諦めるだろうと考えたからだ。翌日から地獄のようなトレーニングが始まったが、それは体を使ったものだけでなく頭も必要だった。一瞬の判断力が生死の分かれ目に繋がり、どんな状況でも迅速な計算でお釣りを間違えずに渡さなければならないからだ。だがトレーニングが進んでも玲はカクトウ便で働きたい理由を明かそうとはしなかった。

ある日、カクトウ便に新たな依頼が届いた。それは神宮寺隆教授からの依頼で、大江山麓の鬼狩村でにあるバイオケミカル研究所から西へ1キロの地点でデータディスク1枚を受け取り国連総本部に届けるというものだった。研修期間が終わっても玲が辞めなかったことから、ゆきは彼女にこの仕事を任せようとした。だが藤岡はまだ早いと考えておりそのことを伝えると一喝された。

カクトウ便では度々死者が出ており、藤岡が教えた弟子は5人しか生き残っていなかった。玲と接するうちに彼女を死なせたくないと思うようになった藤岡はゆきにあいつは不適格だと伝えた。その話を陰で偶然聞いた玲はメンバーの遠藤から地図を奪い取ると単独で大江山麓に向かった。彼女の両親は東アフリカ某国の内戦に巻き込まれ、救援物資が届く前に命を落とした。そのことから玲は必要としている人たちに大切な物を届けることが自分の使命だと考えていたのだ。

屋台的映画館
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釣りバカ日誌

  • posted at:2026-08-25
  • written by:砂月(すなつき)
つりばかにっし
松竹
配給:松竹
製作年:1988年
公開日:1988年12月24日 併映「男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日」
監督:栗山富夫
製作:山内静夫
プロデューサー:瀬島光雄 中川滋弘
原作:やまさき十三 北見けんいち
脚本:山田洋次 桃井章
撮影:安田浩助
美術:重田重盛
音楽:三木敏悟
録音:高橋和久
調音:小尾幸魚
照明:飯島興一
編集:鶴田益一
スチール:赤井溥旦
監督助手:梶浦政男
装置:若林六郎
装飾:剣持政司
美粧:吉野桂子 田村滋男
床山:八木かつら
衣裳:原島正男
現像:IMAGICA
進行:副田稔 玉生久宗
車両:ブーム
宣伝:大久保信雄
進行:土田真樹
製作担当:小松護
企画協力:日本映像
出演:西田敏行 石田えり 三國連太郎 谷啓 大塚國夫
アメリカンビスタ カラー 93分

釣りをこよなく愛する浜崎伝助は鈴木建設四国支社高松営業所に勤める営業課の万年ヒラ社員。いつも出社前に釣り場へ向かうのだが、その日は時間ギリギリまで粘って念願のクロダイを釣り上げた。おかげで帰宅しても食事をする時間がなく会社にも遅刻してしまった。そんな時に限って野口所長に呼ばれたため伝助は不安に駆られながらドアをノックした。野口から手渡された辞令には東京本社営業三課へ転勤を命ずと書かれており伝助はショックを受けた。この街は気候がいいし人情は厚い。そこでここを一生の土地と決め妻のみち子と相談して女木島に家を買った。そのためならフェリー通勤も苦ではなかった。だが本社の決定を野口か変えられるはずもなく香川を離れることになった。スモッグだらけでゴミゴミした東京は嫌だったが、近くに伊豆半島や房総半島などの釣り場が豊富にあると考えれば悪くないかもと思った。

伝助が新しい生活を始めるために選んだアパートはベランダから漁港が見えた。向かいには船宿がありいつでも釣り船に乗れる環境はみち子も大満足だった。一方、営業三課は彼が勤務するようになってから何となく勤労意欲が失われつつあった。佐々木課長は朝からあくびを繰り返す伝助にしびれを切らして説教するが、伝助は彼の顔がフグに見えてきて今すぐにでも釣りをしたい衝動に駆られた。

昼になり伝助は食堂へ行ったのだがその日は店が混んでいて老人と相席になった。食が細いのかその老人は頼んだ焼き魚定食を食べ切れずに残していたため、伝助は箸をつけていようが構わないと皿を受け取った。そしてきちんと食べてやるのが魚への供養だと言って骨になるまできれいに平らげたのだった。食事が終わると彼はいつもくつろぐ時に使うデパートの屋上へ老人を連れて行きカップコーヒー片手に世間話をした。老人のイライラする様子を見た伝助は自分が相手を好きにならなければ相手も自分を好きになることはないと説いた。そして気晴らしになる海釣りの良さを延々と語り、相手が興味を持ったと感じると電話番号を書いたメモの切れ端に渡して別れた。伝助はこの時まだ老人が自分の勤める会社の社長であることを知らなかった。

屋台的映画館
ぜろうーまんあーるけいしちょうぜろかのおんなよくぼうのだいしょう
竹書房=新東宝映画
配給:新東宝映画
製作年:2007年
公開日:2007年5月26日
監督:藤原健一
製作:横内正昭 山地浩 椙本英雄
企画:加藤威史 衣川仲人
企画協力:石橋健司 赤荻武 木村淳 吉住幸高 山崎伸介
プロデューサー:寺西正己
ラインプロデューサー:浅木大
アシスタントプロデューサー:石川恭子
原作:篠原とおる
脚本:田中貴大 藤原健一
撮影:中尾正人
照明:安部力
編集:酒井正次
制作担当:蜂谷元浩
衣裳:沢柳陽子 手塚勇
ヘアーメイク:清末めぐみ
スチール:中居挙子
殺陣指導:吉沢季代
ガンエフェクト:近藤佳典
音楽:VANA
音響効果:シネマサウンドワークス
現像:東映ラボ・テック
バイクスタント:佐野新世
助監督:羽生研司 小南敏也 松尾大輔 冨田大策
企画協力:CINEMAーR リイド社
制作協力:フィルムワークスムービーキング
出演:三浦敦子 範田紗々 三浦誠己 木村圭作 木庭博光
アメリカンビスタ カラー 73分

警視庁捜査一課の早見はある夜、不思議な体験をした。拳銃を持った赤いコートの女が港で男二人と女一人を射殺したのだが、早見が拳銃を構え銃を捨てろと警告すると、女は人を撃つのに慣れていない手ねと言ったのだ。しかもこの荒っぽいやり方が捜査だという。早見は署内でこの女を見た覚えがないことから嘘つきのヤバい女だ思ったが、ゼロ課だと聞き面食らった。

警視庁には何処の部署にも所属しない「0課」があった。0課とは捜査のためなら殺人さえもいとわない特命非合法捜査機関で、レイとコードネームで呼ばれる女が所属していた。彼女は社会的に抹消された人間で、捜査に失敗し死亡することがあればそのまま闇に葬られる運命にあった。そのことを知らない早見は翌日上司に0課のことをさりげなく聞いてみるが何のことだと笑われた。レイのことが頭から離れない早見は独自に捜査を始めるが、その矢先に何処からか男の悲鳴が聞こえてきた。声がした方にはビルがあり、扉が開いた部屋には血まみれの男がベッドの上で息絶えていた。詳しく調べようとした近づこうとしたところ、バイクのエンジン始動音が聞こえたため慌てて外に飛び出した。銃を構えて警告するとバイクはおとなしく停まった。すると早見の隣にレイがやってきた。殺された男は彼女の新たな指令の標的だったのだ。レイがいることに気づいた女がバイクを反転させたため咄嗟に銃を構えると早見は身を呈して止めさせた。妨害されて憤るレイは、ここから先はあんたには関係ないヤマだから手を引くんだねと言った。

銀行やゼネコンのトップクラスの人物が殺害されたにも関わらず捜査が中止になった。菅谷にはアメリカ軍の関連施設の建築を請け負ってかなりの利益を得ているという噂があった。彼は裏で銃器の取り引きも手掛けており、先輩からその話を聞いた早見はこれが0課と繋がっているのではないかと考えた。

屋台的映画館

バックが大好き!

  • posted at:2026-08-19
  • written by:砂月(すなつき)
ばっくがだいすき
にっかつ
配給:にっかつ
製作年:1981年
公開日:1981年10月6日 併映「愛欲生活 夜よ、濡らして」
監督:小原宏裕
プロデューサー:林功
脚本:伴一彦
撮影:水野尾信正
照明:矢部一男
録音:福島信雅
美術:川船夏夫
編集:川島章正
音楽:甲斐八郎
助監督:鈴木潤一
色彩計測:森島章雄
現像:東洋現像所
製作進行:鶴英次
出演:朝比奈順子 早川由美 岸田麻里 中丸信 錆堂連
アメリカンビスタ カラー 65分

羽田空港から出てきた赤い服の女はナンパしてきた若い男には目もくれずサラリーマン風の中年男に声を掛けた。二人が向かった先はラブホテル。女がズボンを脱がせようとしたところ、先に金を支払った方がいいと考えた中年男は焦って懐から財布を出した。だが女の目的は金ではなかった。彼女はハンドバッグの中から皿、筆、墨汁、タンポ、そして半紙を取り出すと、情事の記念にこれをいただきたいのと言った。女は勃起したナニに墨を塗り、それに半紙を押し付けて転写する魚拓ならぬチン拓マニアだった。女は小さいナニが気に入らないとみるや口で刺激して大きくし、完成品を見て満足した。

お見合いをして二ヶ月後に挙式が決まっている美女(みめい)は婚約相手を最高の伴侶だと考えていた。チン拓は現在七十枚。地元の札幌だと知られる恐れがあるため、目標としている残り三十枚を高校の同級生だった黎の部屋に一か月居候しながら記録に挑戦することに決めたのだ。だが意外とどの男も同じ形をしていることに不満を抱いていた。ある夜、黎は美女をワンショットというバーに約一年ぶりに連れて行ったが、高倉文太というマスターが女に変わっていたことに驚いた。美女に一目惚れした文太はバックヤードに行くとチン拓を取らせて一戦交えた。オカマは営業用であり、いい女に会えば話は別なのだ。

黎には短大生の真純という恋人がいた。彼女がレズビアンになったのには理由があった。上京後OL生活をしていた黎は木村というエリート社員に本気で恋をし、皆の憧れの的だったその木村も何故か彼女を選んだ。デートはいつも喫茶店。手すら繋いだことがなかったが、突然転勤が決まり送別会の夜にプロポーズされた。その後アパートへ連れて行かれたが、木村に体を縄で縛られて下着を剃刀で切り裂かれるとアソコを剃毛された。そしてマッサージ器を押し当てられて責め苦に遭ったのだが、それはまるで地獄のようだった。それ以来、黎は男と話すだけで体に蕁麻疹が出るようになったのだ。木村は転勤ではなく一年間限定の出張だったことから二度と顔を見たくない彼女は会社を辞めようと考えていた。その彼が来週早々に帰ってくることを知った美女は黎の替わりに仕返しすることにした。

屋台的映画館

蝉の女 愛に溺れて

  • posted at:2026-08-16
  • written by:砂月(すなつき)
せみのおんなあいにおぼれて
シネマ・クリエイション=レジェンド・ピクチャーズ
配給:アルゴ・ピクチャーズ
製作年:2012年
公開日:2012年9月22日
監督:森岡利行
製作:小川紹良
企画:利倉亮
プロデューサー:江尻健司 酒井識人 中村裕美
キャスティング:小林良二
原作:郷田マモラ
脚本:森岡利行
音楽:野島健太郎
撮影:工藤哲也
照明:斉藤徹
録音:山口勉
美術:加藤ちか
助監督:玉利祐助
メイク:岩浅美都子
スチール:千葉朋昭
制作:森川圭
編集:桐畑寛
出演:七海なな 駒木根隆介 冨樫真 重松隆志 栗林里莉
アメリカンビスタ カラー 88分

かつて売春宿が立ち並んでいた歓楽街の遊郭「蝉丸」で遊女として生きる千草は自分を蝉みたいなものだと考えている。成虫になっては男と寝て死に、また生まれては死ぬことを何百回も繰り返す。これからあと何百回死ななければならないのだろう。そんなことを考えても仕方がないのに。

五年前、奈津子が高校生だった時に母親の明美が男を連れてきた。金造というその男は不動産業を自称し、世間体を気にする明美はこれで暮らしが楽になると喜んだ。ところがある日、彼はヤクザとトラブルを起こし1千万円を支払わなければ殺すと脅されたことを打ち明けた。明美は悩んだ末に200万円の入った通帳を渡すが、金造はこれだけじゃ足りないと殴られて血だらけになって帰ってきたのだ。彼に泣きながらすがりつかれた明美は蝉丸で働くことに決めた。だが金を博奕と女に使ったことがバレてしまい明美は金造を見捨てた。家を出て行った金造は気が済むまで夜の街をさまよったが、バイクにはねられて怪我を負った。

金造がどうしようもないクズ男でも明美は彼を放っておくことは出来なかった。そんな彼を支えるためにいつものように出勤しようとしたところ、突然倒れた。明美が脳溢血によりこの世を去ると、奈津子は好きでもない金造と暮らさなければならなくなった。これからどうしていいかわからず泣きながら歩いていると、港で働く作業服の青年が心配をして声を掛けてきた。中川は以前、チェーンの外れた彼女の自転車を直したことがあるからだ。頼れる相手のいない奈津子は芝居を観に行く約束をするが、そのことを知った金造は激怒し強姦したのだった。

今は歓楽街となっているその場所は、戦前には売春宿が立ち並んでいた。戦後に法律で売春が禁止されるとスナックや居酒屋に姿を変えたが、裏でやっていることは同じだった。金造は借金返済のために奈津子を蝉丸に売り、彼女は千草と名前を変え客を取ることになった。ある夜、会社の先輩たちに連れられて客としてやってきたのは中川だった。

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