日活
配給:日活
製作年:1963年
公開日:1963年4月7日
監督:中平康
企画:水の江滝子
原作:渋谷健
脚本:佐原靖郎 中平康
撮影:高村倉太郎
照明:森年男
録音:片桐登司美
美術:大鶴泰弘
編集:丹治睦夫
助監督:武田一成
色彩計測:舟生幸
特殊技術:金田啓治
現像:東洋現像所
製作主任:牛山正夫
音楽:伊部晴美
主題歌:「俺の背中に陽が当る」浜田光夫
技斗:渡井嘉久雄
出演:吉永小百合 浜田光夫 小高雄二 深江章喜 佐野浅夫
シネマスコープ カラー 98分
銀座のビルで窓拭き清掃員として働く滋はゴンドラのロープが切れるという前代未聞な事故に遭遇した。その時に危険を顧みず相棒の俊夫を助けたことが評価され新聞社から写真と談話を求められた。だが世間に顔と名を知られたくない滋はぶっきらぼうに断ったのだ。そんな彼をハラハラしながら見守るのは恋人の朝子だった。
兄の健三が明日、刑務所から出てくる。そのことを彼の妻・幸子から聞いた滋はうれしくてたまらなかった。滋の父親はやくざ者であり健三もその道に走った。おかげで関係ない滋は周囲から白い目で見られて辛い目に遭ってきたのだ。新しい未来が待っていると期待して滋は幸子と一緒に迎えに行くが、小谷組の組員が先回りをして健三を連れ去ったのだった。組長の小谷は幹部の山田に跡目を継がせる際に彼を片腕として迎え入れ不動産や芸能部門を任せようと考えていた。小谷は事務所でその話をするが、健三は足を洗いたいと申し出て用意してあった札束に目もくれずに部屋を出て行った。滋は贅沢をせず幸子と一人息子の康夫の世話をしていたが、兄貴は好きだがやくざは大嫌いだという彼の言葉が今になって身に染みるようになっていたのだ。その夜、すき焼き屋で再起祝いを行うことになったが、そこに幹部の青島がやってきて高級ウイスキーのボトルを置いて行った。滋は絶対に飲んじゃいけないと注意し、新しい生活はここから始めるんだと言った。
健三は滋と同じ共栄清掃社で働くことになった。健三は慣れない窓拭きの仕事に苦労をするが、サポートする滋のおかげで何とか乗り切っていた。給料日になり健三は出納係から初めての給料袋を受け取るとうれしさのあまりその場で開けて見た。すると明細には弁償金が引かれていることが書かれていたのだ。それは滋も同じであり、説明を求めると担当したビルの応接室から置き時計がなくなり前歴のある職員が盗んだに違いないと一方的に疑われたというのだ。滋は悔しくてたまらなかったが、健三は一度手を汚した連中にはよくあることだと慰めた。
屋台的映画館
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