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赤い蕾と白い花

  • posted at:2026-10-08
  • written by:砂月(すなつき)
あかいつぼみとしろいはな
日活
配給:日活
製作年:1962年
公開日:1962年6月10日 併映「帰ってきた旋風児」
監督:西河克己
企画:坂上静翁
原作:石坂洋次郎
脚本:池田一朗
撮影:岩佐一泉
照明:安藤真之助
録音:中村敏夫
美術:佐谷晃能
編集:鈴木晄
助監督:白鳥信一
色彩計測:小栗準之助
現像:東洋現像所
製作主任:三反田実
音楽:池田正義
主題歌:「赤い蕾と白い花」吉永小百合 和田弘とマヒナスターズ
出演:吉永小百合 浜田光夫 金子信雄 北林谷栄 高峰三枝子
シネマスコープ カラー 80分

高校三年生の三輪重夫と岩淵とみ子は仲のいいクラスメイトだ。重夫は幼い時に母を亡くし、三輪医院を経営する院長で父の貞一に育てられた。一方、とみ子も同じように父を亡くしており、似たような境遇が二人の関係を親密にさせていた。ある日、二人はある疑問を口にした。何故お互いの親が再婚をしなかったのかと。とみ子の母・真知子は岩淵服装学院の院長をしているが、お前のパパとの生活があまりにも楽しかったからその思い出だけで幸せだと彼女に言ったらしい。貞一の方はというとお前の母は美人でやり手だったから頭が上がらなかったと重夫に言ったとのこと。そこでとみ子はある提案をした。それは男っ気のない岩淵家と女っ気のない三輪家の主を自分たちと同じように交際させれば中和出来るのではないか、と。長い間自分たちのために窮屈な思いをさせてきた労いとして二人につき合うチャンスを与えるというのだ。それを聞いた重夫は自分たちの立場がどうなるのか心配になった。だがとみ子は彼らの人権を尊重すべきだと悪びれずに言った。貞一のことに興味を抱いたとみ子は授業が終わると重夫の家に行った。往診から帰った貞一は彼女を歓迎し夕食をした後に家まで送ると約束した。その日の夕食は貞一自慢のカニ入りコロッケで、重夫はとみ子がいるだけでいつもより食卓が明るく感じた。

翌日、とみ子が帰宅すると玄関には男性の靴が揃えてあった。どうやら真知子が風邪をこじらせたらしく掛かりつけの藤林医師が往診に来ていたのだが、とみ子は彼の年老いて危なっかしい手元に不安を覚えた。そこで三輪医院に電話を掛け往診をお願いしたのだった。貞一は患者の診察を終えて岩淵家を訪ねたが、熱は下がって顔色も良くなっていた。それ以来、彼は毎日のように診察を口実にして通うようになり、迎える真知子もおしゃれに気を遣うようになった。とみ子と重夫が仕掛けた作戦は成功したのだ。それと同じ頃、とみ子の祖母のかねが秋田から上京してきた。翌日、真知子が彼女を遊覧飛行機に乗せるために羽田空港へ向かうと、大阪の友人を見送りに来たという貞一と偶然出会った。かねが戻ってくるまでの間、空港のラウンジで話しながら時間を潰していた。だが予定の時間を過ぎても姿を現さないので心配していると場内アナウンスで国内線待合室にいることがわかった。二人が急いで駆け付けると、遊覧飛行で気を良くしたかねが夜の東京を空から見たいというだけの理由で北海道行きの手続きをしていたのだ。送迎デッキから見送ることになったが、真知子が階段でつまずいて捻挫したため貞一がお姫様抱っこをした。するとそれに気づいた服装学院の生徒たちが面白がってカメラで撮ったのだった。

屋台的映画館
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ばくあげせんたいぶんぶんじゃーげきじょうぶーんぷろみすざさーきっと
映画「ガッチャード・ブンブンジャー」製作委員会(東映=テレビ朝日=東映アニメーション=東映ビデオ=ADKエモーションズ=東映エージエンシー=バンダイ)
配給:東映
製作年:2024年
公開日:2024年7月26日 併映「仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク」
監督:中澤祥次郎
製作:吉村文雄 西新 高木勝裕 金子保之 柴田邦彦 村松秀信 古澤圭亮
企画:出目宏 服部宣之 井上貴博 佐藤現 志村章 清水啓司 大矢陽久
プロデューサー:久慈麗人 大川武宏 芝高啓介 矢田晃一
原作:八手三郎
脚本:冨岡淳広
音楽:池田善哉 横関公太
撮影:上赤寿一
照明:柴田守
美術:田中涼
録音:中山寿範
編集:金田昌吉
スクリプター:國米美帆
助監督:葉山康一郎
制作担当:伊藤渉
ラインプロデューサー:伊場野高嗣
キャラクター管理: 佐藤藍 田山健
企画協力:企画者104
資料担当:松井大 神内大輝
デザイン協力:プレックス
キャラクターデザイン:島本和彦とビッグバンプロジェクト
造型:レインボー造型企画 前澤まさる 吉川学
主題歌:「爆上戦隊ブンブンジャー」遠藤正明
・・・:「コツコツーPONーPON」ブンドリオ・ブンデラス(CV:松本梨香)
製作プロダクション:東映テレビ・プロダクション
アクション監督:渡辺淳
出演:井内悠陽 葉山侑樹 鈴木美羽 齋藤璃佑 相馬理
アメリカンビスタ カラー 31分

動画クリエイターのHIKAKINは爆上戦隊ブンブンジャーとコラボ動画を撮ることになった。そのきっかけとなったのはチームのメカニックであるブンドリオ・ブンデラスが彼の大ファンだったからだ。撮影場所はブンブンジャーの支援者である範道大也が買い取った富士山の麓にあるサーキット場だったが、そこに国際宇宙対策機構(ISA)の特別調査官である細武調がやってきた。彼女が持ってきた緊急の依頼は王女のニコーラ・キードアーを大宇宙侵略大走力団ハシリヤンの苦魔獣から守ることだった。

惑星トリクルがハシリヤンの手に落ち、国王である父親の手引きによりニコーラは脱出に成功した。そして地球にたどり着くとISAは保護に努めたが、ハシリヤンは王女を渡さなければ惑星大破壊大ミサイルを地球に撃ち込むと脅しを掛けてきたのだ。ISA上層部は地球人類を守るためには止む無しと王女の引き渡しを決定したが、調は独断でブンブンジャーに力を借りることにしたのだ。大也は届け屋としての行動を起こす前に確認をした。ニコーラ自身がどう考えているのかを。その時、突然時空が歪み大也たちは外へ放り出された。ハシリヤンの捕物隊長デイモンサンダーがサーキット場にイグニッションキーを挿し込んで苦魔獣サーキットグルマーを生み出したのだ。惑星トリクルを襲った侵略ラップタイム最速の黒き稲妻、それがデイモンサンダーだった。彼がニコーラを狙う理由は、高貴な人物の悲鳴が上質なエネルギー「ギャーソリン」になるからだ。捕まえて王様たちの前で苦しめれば王女を慕う連中からも最高のギャーソリンを手に入れることが出来るのだ。大也は志布戸未来にニコーラの護衛を任せるとブンレッドにブンブンチェンジしてデイモンサンダーと戦った。

ニコーラを連れて逃げる未来は森に停めてあったブンブンスーパーカーが無事であることを確認した。だが目の前に現れたサーキットグルマーはサーキット場に集結していたブンブンカーを全て所持していたのだ。阿久瀬錠がブンブンチェンジしたブンブラックが時間稼ぎをしている間に未来はブンブンスーパーカーをスタートさせるが、サーキットグルマーは力を支配したブンブンカーを追跡に使った。

屋台的映画館

日本一の若大将

  • posted at:2026-10-02
  • written by:砂月(すなつき)
にほんいちのわかだいしょう
東宝
配給:東宝
製作年:1962年
公開日:1962年7月14日 併映「香港の星」
監督:福田純
製作:藤本真澄
脚本:笠原良三 田波靖男
撮影:飯村正
美術:村木忍
録音:刀根紀雄
照明:金子光男
整音:下永尚
音楽:広瀬健次郎
監督助手:坪島孝
編集:藤井良平
合成:泉実
現像:東京現像所
製作担当者:井上卓之
出演:加山雄三 星由里子 田村奈己 北あけみ 藤山陽子
シネマスコープ カラー 94分

京南大学のマラソン部キャプテンの「若大将」こと田沼雄一が練習を終えて部室に戻るとマネージャーの江口敏が浮かない顔をしていた。家庭の事情で実家からの仕送りがストップしたため、このままでは生活出来なくなるのだ。そこで田能久でアルバイトさせて欲しいと頭を下げると雄一は何とかするから任せておけと約束した。だが雄一が心配していたのは江口がマネージャーの仕事をおろそかにしていることだった。夏休みには秋の全日本大学マラソン大会に向けての合宿を行うことになっているが、日程など詳細な事項を発表しないのだ。雄一がそのことを問い詰めると江口は学業との両立が難しくなったから辞めたいと言った。そんな彼が後任候補として指名したのがよりによって「青大将」こと石山新次郎だったことから部員たちはざわついた。江口によると石山は名誉職をやりたがっており、ブルジョアだから自腹を切っても汚職をする心配ないというのが理由だった。引き受ける条件は雄一が頭を下げることだったが、悪友の彼に従うことは雄一のプライドが許さなかった。だが江口に促されて仕方なく言うことを聞いた。石山は従妹の越智英子と車で銀座へ行くことになっており、雄一も用事を済ますために同乗させてもらうことにした。するとその途中でカミナリ族に絡まれた車を見つけ、居ても立っても居られない雄一は三人をノックアウトした。中里澄子がお礼を言う間もなく雄一はその場を去って行った。

雄一の用事はメトロスポーツというスポーツ用品店で新しいユニフォームの相談をすることだった。以前から決まっていたデザイン案を提出しようとするが、石山はマネージャーの特権を使い地味過ぎると言って反対した。彼のせいで発注が延期になり皆で帰ろうとしたところ、澄子が出先から戻ってきた。彼女は外国人客と商談を行い、400万円もするオーダーメイドのデラックスなモーターボートを納品することになっていたが、本国に帰ることを理由に突然キャンセルされたのだ。そのことを店長に伝えると、近くで聞いていた石山がしゃしゃり出てきてそのカタログを見せて欲しいと言った。

雄一が帰宅すると父親の久太郎が店を手伝いなさいと急かした。彼の実家は麻布の老舗すき焼き屋「田能久」で、経営の改善により猫の手も借りたいほど忙しくなっていたのだ。すると雄一が仕事の手伝いにはいい奴がいると江口を紹介した。久太郎は住み込みでなければ雇えないと言ったが、下宿代を溜めて追い出されたばかりの江口には朗報でしかなかった。

屋台的映画館

学生妻 しのび泣き

  • posted at:2026-09-28
  • written by:砂月(すなつき)
がくせいづましのびなき
日活
配給:日活
製作年:1972年
公開日:1972年3月18日 併映「らしゃめんお万 雨のオランダ坂」
監督:加藤彰
企画:伊地智啓
脚本:今田正紀
撮影:畠中照夫
美術:三船国彦
録音:笠野伸之
照明:土田守保
編集:山田真司
音楽:真田勉
助監督:高橋透
色彩計測:関寿之
現像:東洋現像所
製作担当者:秋田一郎
出演:片桐夕子 加島功 白川和子 牧恵子 曽野節子
アメリカンビスタ カラー 71分

高校生の山野夕子は工場街にあるたから荘でミュージシャンのジミー・森川と同棲していた。ジミーはかつて一世を風靡したグループサウンズ「ジミー・森川&アニマルズ」のボーカリストとして活躍したが、ブームの下火とともに世間から忘れ去られた。今は町工場で働いていたが、仕事に身が入らず度々休んだ。そんな彼を心配した夕子は現場ではなく比較的楽な製品管理の部署へ移動させてもらおうと考え主任と寝た。それを知ったジミーは激怒し、こんな汚い部屋はお前にくれてやらあと言って出て行った。ひとりぼっちになった夕子は仕方なく実家に帰ることにした。彼女の母・春江は焼き鳥屋「春ちゃん」を切り盛りしていたが、看板娘がいなくなったことが売り上げに直結していたため心から喜んだ。だが夕子からするとまたただ働き同然でこき使われることが目に見えており、ギャラの値上げを同居の条件に掲げると春江は渋々OKを出した。

夕子と別れて寂しい思いをするジミーはバーのママとよりを戻すことにした。だが彼女には既に新しい恋人がおり、ショックを受けたジミーは仲間たちのところで麻雀をして憂さを晴らすことにした。キャッシュで勝負と言いながら一人負けするジミー。すると横から助け舟を出したのは杏子という金持ちの女だった。二人は意気投合しホテルへ行くが、杏子からあの薄汚い女と別れてよと言われて困惑した。ジミーはもう夕子に未練はないと思っていたが、まだあの部屋でじっと待っていたらどうするのかと尋ねられて答えに詰まった。

翌日、夕子がジミーと同棲していることを書いた告発状が学園長宛てに届いた。園長室に呼び出された彼女は事実かと問い詰められるが肯定も否定もしなかった。帰宅の途中で久しぶりにたから荘へ行くが部屋にジミーの姿はなかった。だが戻ってくる予感がした夕子は翌朝、通学前に食事の準備をして待つことにした。するとジミーは何事もなかったように帰ってきたのだった。ジミーはアニマルズ時代からのかけがえのないファンである夕子を失うことが出来なかった。

屋台的映画館

新 網走番外地 流人岬の血斗

  • posted at:2026-09-25
  • written by:砂月(すなつき)
しんあばしりばんがいちるにんみさきのけっとう
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1969年
公開日:1969年8月13日 併映「賞金稼ぎ」
監督:降旗康男
企画:俊藤浩滋 矢部恒
原作:伊藤一
脚本:村尾昭
撮影:林七郎
録音:内田陽造
照明:川崎保之丞
美術:中村修一郎
編集:田中修
助監督:寺西国光
擬斗:日尾孝司
進行主任:清河朝友
装置:松野太三郎
装飾:武井正二
記録:高津省子
現像:東映化学
音楽:八木正生
主題歌:「網走番外地」高倉健
出演:高倉健 岩崎加根子 土田早苗 菅原謙次 河野秋武
アメリカンビスタ カラー 109分

法務省では四国の谷川刑務所に郊外泊まり込み刑務所を設置することになり、網走刑務所から初犯で刑期が残り一年程度の受刑者を二名送れという通達を行った。そこで所長は模範囚の宮田鉄夫と同時に末広勝治を選んだ。末広は模範囚とは程遠い人物で、懲役房入り十七回の記録保持者だった。水が変われば何とやら。末広の扱いに困っていた刑務所にとってこの通達書は渡りに舟だった。

谷川刑務所には塀がなく、部屋には鉄格子に鍵もなかった。その提案をしたのは第二次世界大戦中にシベリア抑留の経験をした造船業・田島ドックの田島社長だった。収容経験をした彼は、受刑者の社会復帰への足掛かりとして役立ちたいと考え前田所長に再三働き掛けたのだった。誠心寮内には売店や食堂があり、室内着と作業着を支給された末広は五号室に案内された。

田島ドックを更生施設として使用することに対し不安を抱く住民たちは猛反対した。まるで檻に入っている獣を野放しにするような馬鹿げた話だと。だが前田は法務省に許可を取ってあると突っぱね、田島は受刑者を自分の子供だと思って寛大な心で支えて欲しいと頭を下げた。一方、正式な従業員たちは彼らと一緒に仕事をするなどまっぴらだと言って次々と辞めて行った。技術者を失うことが船の納期に影響を及ぼすことは間違いなかった。

田島ドックの動きを静かに見ていたのは山崎造船の山崎社長だった。彼は田島が受刑者を使ってコストを抑え、予定価格よりも安い金額で注文を落札していることに苛立っていたのだ。造船界全体が山崎に引っ掻き回されている現状にしびれを切らした山崎は弱体化したライバル会社を吸収しようと企んでいた。そこで地元の暴力団である浜倉組と手を結び強硬手段に出た。ある夜、ドック付近の民家から火の手が上がり、末広は受刑者全員で火を消しに行こうと提案した。だが刑務官たちはそれを口実にして彼らが脱走を企てているのではないかと睨んだのだ。受刑者と刑務官が押し問答しているところに現れた田島はしばらく考えた末に許可を出した。

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