日活
配給:日活
製作年:1962年
公開日:1962年6月10日 併映「帰ってきた旋風児」
監督:西河克己
企画:坂上静翁
原作:石坂洋次郎
脚本:池田一朗
撮影:岩佐一泉
照明:安藤真之助
録音:中村敏夫
美術:佐谷晃能
編集:鈴木晄
助監督:白鳥信一
色彩計測:小栗準之助
現像:東洋現像所
製作主任:三反田実
音楽:池田正義
主題歌:「赤い蕾と白い花」吉永小百合 和田弘とマヒナスターズ
出演:吉永小百合 浜田光夫 金子信雄 北林谷栄 高峰三枝子
シネマスコープ カラー 80分
高校三年生の三輪重夫と岩淵とみ子は仲のいいクラスメイトだ。重夫は幼い時に母を亡くし、三輪医院を経営する院長で父の貞一に育てられた。一方、とみ子も同じように父を亡くしており、似たような境遇が二人の関係を親密にさせていた。ある日、二人はある疑問を口にした。何故お互いの親が再婚をしなかったのかと。とみ子の母・真知子は岩淵服装学院の院長をしているが、お前のパパとの生活があまりにも楽しかったからその思い出だけで幸せだと彼女に言ったらしい。貞一の方はというとお前の母は美人でやり手だったから頭が上がらなかったと重夫に言ったとのこと。そこでとみ子はある提案をした。それは男っ気のない岩淵家と女っ気のない三輪家の主を自分たちと同じように交際させれば中和出来るのではないか、と。長い間自分たちのために窮屈な思いをさせてきた労いとして二人につき合うチャンスを与えるというのだ。それを聞いた重夫は自分たちの立場がどうなるのか心配になった。だがとみ子は彼らの人権を尊重すべきだと悪びれずに言った。貞一のことに興味を抱いたとみ子は授業が終わると重夫の家に行った。往診から帰った貞一は彼女を歓迎し夕食をした後に家まで送ると約束した。その日の夕食は貞一自慢のカニ入りコロッケで、重夫はとみ子がいるだけでいつもより食卓が明るく感じた。
翌日、とみ子が帰宅すると玄関には男性の靴が揃えてあった。どうやら真知子が風邪をこじらせたらしく掛かりつけの藤林医師が往診に来ていたのだが、とみ子は彼の年老いて危なっかしい手元に不安を覚えた。そこで三輪医院に電話を掛け往診をお願いしたのだった。貞一は患者の診察を終えて岩淵家を訪ねたが、熱は下がって顔色も良くなっていた。それ以来、彼は毎日のように診察を口実にして通うようになり、迎える真知子もおしゃれに気を遣うようになった。とみ子と重夫が仕掛けた作戦は成功したのだ。それと同じ頃、とみ子の祖母のかねが秋田から上京してきた。翌日、真知子が彼女を遊覧飛行機に乗せるために羽田空港へ向かうと、大阪の友人を見送りに来たという貞一と偶然出会った。かねが戻ってくるまでの間、空港のラウンジで話しながら時間を潰していた。だが予定の時間を過ぎても姿を現さないので心配していると場内アナウンスで国内線待合室にいることがわかった。二人が急いで駆け付けると、遊覧飛行で気を良くしたかねが夜の東京を空から見たいというだけの理由で北海道行きの手続きをしていたのだ。送迎デッキから見送ることになったが、真知子が階段でつまずいて捻挫したため貞一がお姫様抱っこをした。するとそれに気づいた服装学院の生徒たちが面白がってカメラで撮ったのだった。
屋台的映画館
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