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学生妻 しのび泣き

  • posted at:2026-09-28
  • written by:砂月(すなつき)
がくせいづましのびなき
日活
配給:日活
製作年:1972年
公開日:1972年3月18日 併映「らしゃめんお万 雨のオランダ坂」
監督:加藤彰
企画:伊地智啓
脚本:今田正紀
撮影:畠中照夫
美術:三船国彦
録音:笠野伸之
照明:土田守保
編集:山田真司
音楽:真田勉
助監督:高橋透
色彩計測:関寿之
現像:東洋現像所
製作担当者:秋田一郎
出演:片桐夕子 加島功 白川和子 牧恵子 曽野節子
アメリカンビスタ カラー 71分

高校生の山野夕子は工場街にあるたから荘でミュージシャンのジミー・森川と同棲していた。ジミーはかつて一世を風靡したグループサウンズ「ジミー・森川&アニマルズ」のボーカリストとして活躍したが、ブームの下火とともに世間から忘れ去られた。今は町工場で働いていたが、仕事に身が入らず度々休んだ。そんな彼を心配した夕子は現場ではなく比較的楽な製品管理の部署へ移動させてもらおうと考え主任と寝た。それを知ったジミーは激怒し、こんな汚い部屋はお前にくれてやらあと言って出て行った。ひとりぼっちになった夕子は仕方なく実家に帰ることにした。彼女の母・春江は焼き鳥屋「春ちゃん」を切り盛りしていたが、看板娘がいなくなったことが売り上げに直結していたため心から喜んだ。だが夕子からするとまたただ働き同然でこき使われることが目に見えており、ギャラの値上げを同居の条件に掲げると春江は渋々OKを出した。

夕子と別れて寂しい思いをするジミーはバーのママとよりを戻すことにした。だが彼女には既に新しい恋人がおり、ショックを受けたジミーは仲間たちのところで麻雀をして憂さを晴らすことにした。キャッシュで勝負と言いながら一人負けするジミー。すると横から助け舟を出したのは杏子という金持ちの女だった。二人は意気投合しホテルへ行くが、杏子からあの薄汚い女と別れてよと言われて困惑した。ジミーはもう夕子に未練はないと思っていたが、まだあの部屋でじっと待っていたらどうするのかと尋ねられて答えに詰まった。

翌日、夕子がジミーと同棲していることを書いた告発状が学園長宛てに届いた。園長室に呼び出された彼女は事実かと問い詰められるが肯定も否定もしなかった。帰宅の途中で久しぶりにたから荘へ行くが部屋にジミーの姿はなかった。だが戻ってくる予感がした夕子は翌朝、通学前に食事の準備をして待つことにした。するとジミーは何事もなかったように帰ってきたのだった。ジミーはアニマルズ時代からのかけがえのないファンである夕子を失うことが出来なかった。

屋台的映画館
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新 網走番外地 流人岬の血斗

  • posted at:2026-09-25
  • written by:砂月(すなつき)
しんあばしりばんがいちるにんみさきのけっとう
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1969年
公開日:1969年8月13日 併映「賞金稼ぎ」
監督:降旗康男
企画:俊藤浩滋 矢部恒
原作:伊藤一
脚本:村尾昭
撮影:林七郎
録音:内田陽造
照明:川崎保之丞
美術:中村修一郎
編集:田中修
助監督:寺西国光
擬斗:日尾孝司
進行主任:清河朝友
装置:松野太三郎
装飾:武井正二
記録:高津省子
現像:東映化学
音楽:八木正生
主題歌:「網走番外地」高倉健
出演:高倉健 岩崎加根子 土田早苗 菅原謙次 河野秋武
アメリカンビスタ カラー 109分

法務省では四国の谷川刑務所に郊外泊まり込み刑務所を設置することになり、網走刑務所から初犯で刑期が残り一年程度の受刑者を二名送れという通達を行った。そこで所長は模範囚の宮田鉄夫と同時に末広勝治を選んだ。末広は模範囚とは程遠い人物で、懲役房入り十七回の記録保持者だった。水が変われば何とやら。末広の扱いに困っていた刑務所にとってこの通達書は渡りに舟だった。

谷川刑務所には塀がなく、部屋には鉄格子に鍵もなかった。その提案をしたのは第二次世界大戦中にシベリア抑留の経験をした造船業・田島ドックの田島社長だった。収容経験をした彼は、受刑者の社会復帰への足掛かりとして役立ちたいと考え前田所長に再三働き掛けたのだった。誠心寮内には売店や食堂があり、室内着と作業着を支給された末広は五号室に案内された。

田島ドックを更生施設として使用することに対し不安を抱く住民たちは猛反対した。まるで檻に入っている獣を野放しにするような馬鹿げた話だと。だが前田は法務省に許可を取ってあると突っぱね、田島は受刑者を自分の子供だと思って寛大な心で支えて欲しいと頭を下げた。一方、正式な従業員たちは彼らと一緒に仕事をするなどまっぴらだと言って次々と辞めて行った。技術者を失うことが船の納期に影響を及ぼすことは間違いなかった。

田島ドックの動きを静かに見ていたのは山崎造船の山崎社長だった。彼は田島が受刑者を使ってコストを抑え、予定価格よりも安い金額で注文を落札していることに苛立っていたのだ。造船界全体が山崎に引っ掻き回されている現状にしびれを切らした山崎は弱体化したライバル会社を吸収しようと企んでいた。そこで地元の暴力団である浜倉組と手を結び強硬手段に出た。ある夜、ドック付近の民家から火の手が上がり、末広は受刑者全員で火を消しに行こうと提案した。だが刑務官たちはそれを口実にして彼らが脱走を企てているのではないかと睨んだのだ。受刑者と刑務官が押し問答しているところに現れた田島はしばらく考えた末に許可を出した。

屋台的映画館
えいがくれよんしんちゃんばかうまっびーきゅうぐるめさばいばる
シンエイ動画=テレビ朝日=ADK=双葉社
配給:東宝
製作年:2013年
公開日:2013年4月20日
監督:橋本昌和
チーフプロデューサー:和田泰 杉山登 鶴崎りか 箕浦克史
プロデューサー:吉田有希 松久智治 鈴木健介
原作:臼井儀人
脚本:浦沢義雄 うえのきみこ
作画監督:原勝徳 大森孝敏 針金屋英郎
美術監督:高橋佐知 沖吉真由美
キャラクターデザイン:原勝徳 末吉裕一郎
色彩設計:野中幸子
撮影監督:梅田俊之
ねんどアニメ:石井卓也
音楽:荒川敏行 多田彰文 澤口和彦
音響監督:大熊昭
編集:三宅圭貴
絵コンテ:橋本昌和 高橋渉 誌村宏明 宮脇千鶴 増井壮一
メカデザイン:高倉佳彦
演出:佐々木忍
脚本協力:中弘子
主題歌:「RPG」SEKAI NO OWARI
オープニング曲:「キミに100パーセント」きゃりーぱみゅぱみゅ
挿入歌:「やきそばの歌」澤口和彦 かすかべ防衛隊
声の出演:矢島晶子 ならはしみき 藤原啓治 こおろぎさとみ 真柴摩利
アメリカンビスタ カラー 95分

テレビ番組「食べもの探訪」では春日部で行われているB級グルメカーニバルの会場から中継を行っていた。リポーターの川越シェフが会場の様子を伝えていると、パンはパンでも食べられないパン怪人が突然現れたのだ。桜ミミ子の悲鳴を聞きつけてやってきたアクション仮面だったが、相手のフライパン攻撃に苦戦した。するとミミ子はソースの健に焼きそばを注文した。健さんは手際よく調理して完成させると彼女のもとへ送った。そしてそれを受け取ったアクション仮面はあっという間に平らげてパワー全開。アクションキックで怪人を倒したのだった。それを観ていた野原しんのすけはオラもソースの健の焼きそばを食べたいとねだるが、その日は平日。両親のひろしとみさえから無理だと言われて膨れた。

幼稚園に行ってもイベントのことが頭から離れないしんのすけが一人でソースの健ごっこをしていると、実際に行ってきたネネちゃんがパンフレットを持ってきた。おいしそうな写真に釣られてまさおくん、風間くん、ボーちゃんが集まると、しんのすけは親たちに黙って健さんの焼きそばを食べに行こうと提案した。会場は遠いがシャトルバスなら1分。今日なら平日だから健さんの店はすいているかも。みんなで焼きそばを食べて夕方までに帰ればいつも遊びに行くのと同じだし。そんなこんなでカスカベ防衛隊の大冒険が始まった。

その頃、会場の上空に巨大な飛行船が停止し、ハッチから世界A級グルメ機構最高責任者のグルメッポーイが現れた。至高の食材、究極のシェフ、完璧なマナーを揃えた真のグルメこそがA級と豪語する彼は会場を乗っ取ってA級グルメカーニバルに改変しようと企んでいたのだ。寿司夫婦仮面やステーキライダーとの戦いに敗れた博多もつカレーのお京と大阪串カツの将は店を乗っ取られ、たこ焼きのミナミとお好み焼きの文太も同じ目に遭った。今後のことを皆で相談していると下町コロッケどんが転がり込んできて、このままでは日本のB級グルメはおしまいだと嘆いた。するとそこにソースの健がやってきてあの秘伝のソースがあれば何とかなるかもしれないと言った。それは鎌倉時代の末に徒然草で有名な吉田兼好が徒然なるままに作った究極バカうまなソースだった。脈々と受け継がれて記念すべき50代目に当たるのがソースの健であり、そのソースは普段ある場所に厳重に保管されていた。

屋台的映画館
がんばれろぼこんむぎょぎょくいねえ
NET=東映
配給:東映
製作年:1975年
公開日:1975年12月20日 併映「アンデルセン物語 マッチ売りの少女」「UFOロボ グレンダイザー」「アクマイザー3」「秘密戦隊ゴレンジャー 青い大要塞」
監督:北村秀敏
プロデューサー:小沢英輔 平山亨 鈴木武幸
原作:石森章太郎
脚本:上原正三
音楽:菊池俊輔
音楽制作:あんだんて
撮影:いのくままさお
照明:斉藤久
録音:佐藤修一
効果:阿部作二
美術:宮国登
編集:成島一城
記録:宮瀬淳子
計測:松井由守
助監督:坂本太郎
進行:桐山勝
特撮:特撮研究所 中村英暉
装置:紀和美建
現像:東映化学
主題歌:「がんばれ!!ロボコン」水木一郎 山上満智子とコロムビアゆりかご会
・・・:「ロボコン・ロボット世界一」水木一郎 コロムビアゆりかご会
出演:大野しげひさ 加藤みどり 佐久間真由美 山田芳一 島田歌穂
アメリカンビスタ カラー 21分

ママのお遣いで肉屋に行ったロボコンは家族分のコロッケを買った。夕食のテーブルにはそのコロッケが並んだがパパたちはそれを見て不満を漏らした。何故なら昨日の夕食もコロッケだったからだ。主婦にとって毎日の献立は悩みの種であり、予算の問題もあってママはその決断をしたのだ。それを聞いたパパがたまにはローストビーフが食べたいなと願望を口にすると子供たちも次々と不満を漏らした。頭にきたママが世界中にはコロッケさえ食べられない人がたくさんいるのよと説教すると、パパはそうは言ってもたまには茶碗蒸しが食べたいじゃないかと言った。すると目の前に差し出されたのは茶碗蒸しだった。ロボコンを訪ねてやってきたロボクイが話を聞いて得意な卵料理の一つの茶碗蒸しを調理したのだ。味は何の変哲もない茶碗蒸し。だがその原料は石油だった。人工食料の時代で肉や魚も本物と違わない物が研究されているが、21世紀に向けて開発されているメニューではそれが可能となり価格は現在の20分の1で済むだという。ロボクイは明日の試食会にぜひおいでいただきたいと告知すると帰って行った。

翌日の試食会場のテーブルにはローストビーフやとんかつなど様々な料理が並べられており、参加したママたちは本物と遜色ないことに驚いた。ロボコンが怪しいと忠告するも、食費が抑えられると信じるママにとってそんなことはどうでもよかった。ロボクイが参加した主婦たちに私と契約すればオンラインシステムでいつでも作り立ての料理を安価で配達することが出来ると宣伝すると希望者が殺到した。その日の夕食から大山家ではミラクルクッカーを導入することになり、家族の各々が食べたい料理を注文するとものの1分も経たずにロボクイが大トロ寿司2人前とビーフシチュー2人前、オムライス1人前を届けにやってきた。おまけのデザートまでもらってお代はたったの200円。その安さにママは笑いが止まらなかったが、ロボコンはそのうまい話がとても信じられなかった。何故ならロボクイは料理の修行中のロボットで目玉焼きしか作れないことを知っていたからだ。

屋台的映画館

網走番外地(1959年)

  • posted at:2026-09-16
  • written by:砂月(すなつき)
あばしりばんがいち
日活
配給:日活
製作年:1959年
公開日:1959年2月17日 併映「愛は空の果てへ」
監督:松尾昭典
企画:水の江滝子
原作:伊藤一
脚本:松尾昭典 柏木和彦
撮影:永塚一栄
照明:高橋勇
録音:中村敏夫
美術:千葉一彦
編集:辻井正則
音楽:真鍋理一郎
助監督:浦山桐郎
特殊撮影:日活特殊技術部
製作主任:森山幸晴
擬斗:高瀬将敏
出演:小高雄二 浅丘ルリ子 大坂志郎 芦田伸介 小沢昭一
シネマスコープ モノクロ 92分

北海道の網走刑務所に収監された石塚肇はその夜、房の中でこれまでの経緯を振り返るような夢を見た。やくざ同士の喧嘩により太ももをナイフで刺された石塚はひどい出血で気を失った。そんな彼の命を救ったのは父親が藤山医院の院長である看護婦見習いの藤山みち子だった。偶然通り掛かった藤山によって病院に運び込まれた石塚は、同じ血液型を持つみち子の輸血によって一命を取り留めたのだ。石塚はお嬢様育ちの彼女が自分の孤独さなどわかるはずもないと思っていたが、話をしているうちに孤児だったと知り親近感が湧いた。みち子は血が繋がっていなくても看護婦の勉強をすることが一番の親孝行だと考えていた。

刑務所の生活は起床の合図で目覚めると素早く身支度を整え、洗顔、食事、そして作業に取り掛かる。石塚は稲わらで草鞋を編みながらみち子のことを思い出していた。傷が癒え退院した彼は治療費を支払おうと藤山医院を訪ねたが敷居が高くて引き返した。駅前の飲み屋で一杯引っ掛けるつもりが酔い潰れてしまい、再び藤山医院を訪ねた時には足腰が立たなくなっていた。門に寄り掛かった時に偶然呼び鈴が鳴り、その音で出てきたみち子は父親の手を借りて部屋に連れて行こうとするがいつの間にか姿を消していた。辺りを捜すと石塚は公園のベンチに座っており、彼は命の恩人である君に借りを返すまでこれを預かって欲しいと母親のたった一つの形見である御守りを渡した。その時から石塚はみち子を本当に愛せる人物か考えるようになったが、会いたい気持ちはより強くなった。そして実際に会って話すと不思議と気分が落ち着くようになっていた。やくざの生活が嫌になった石塚は彼女を心の支えとしていたが、優子という昔の女との関係や仲間からの誘惑と戦わなければならなかった。ある夜、家出をしたみち子が部屋を訪ねてきた。藤山は石塚のことを理解していたが、母親の杉江が拒絶していた。自分がいない方が藤山家のためであると考えたみち子は石塚と同居することに決めたが、そこに優子が割り込んできたのだった。

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