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宇宙大戦争

  • posted at:2015-09-19
  • written by:砂月(すなつき)
うちゅうだいせんそう
東宝
配給:東宝
製作年:1959年
公開日:1959年12月26日 併映「サザエさんの脱線奥様」
監督:本多猪四郎
製作:田中友幸
原作:丘見丈二郎
脚本:関沢新一
撮影:小泉一
美術:安倍輝明
照明:石川緑郎
録音:三上長七郎 宮崎正信
音楽:伊福部昭
監督助手:梶田興治
編集:平一二
現像:東洋現像所
製作担当者:坂本泰明
特殊技術・光学撮影:荒木秀三郎
特殊技術・撮影:有川貞昌
特殊技術・美術:渡辺明
特殊技術・照明:岸田九一郎
特殊技術・作画合成:向山宏
特技監督:円谷英二
出演:池部良 安西郷子 高田稔 千田是也 レン・スタンフォード
シネマスコープ カラー 93分

1965年、三機の円盤による襲撃で宇宙ステーションJSS3が壊滅すると、世界各地で奇妙な現象が立て続けに発生した。日本では東海道線の鉄橋が持ち上がったことが原因で特急列車が脱線事故を起こし、パナマ運河では航行中のアメリカの貨物船・ブルークイーン号が突然空中に浮かび上がりミラフローレス閘門付近の小山に激突するという不可解な事故が起きた。そしてベニスは突如猛烈な気温低下に襲われ河川の水がことごとく凍ると、今度は竜巻のように逆流して大空に舞い上がったのだった。この連続した怪事件を追及するため、世界中の科学者を集めた緊急会議が東京にある国際宇宙科学センターで行われることになった。三つの事件で共通していたのは、被害者が皆ひどい凍傷を起こし低温による感覚のマヒを訴えていることだった。そこで物体を急速に降下させるとその物体の重力が減少する現象が起きたと考えられるとアメリカ代表が発言すると、中国代表は特定の物体や限定的な場所の重力を無くすことは不可能だと否定した。すると進行役のカナダ代表は、これまではそうであったが今現実に発生していると指摘した。意見を求められた日本代表の勝宮一郎は、重力の起源は核振動であり絶対零度では重力は無になることから、核振動エネルギーを吸収する冷却線を放射された物体は温度が急降下するとともに重力は減少。その結果、地球の自転の遠心力で物体は宙に舞い上がることから、今回の事件は宇宙からこの冷却線を打ち込まれたことにより発生したのだと結論付けた。

宇宙人侵略への対策が叫ばれる中、センターでは地上熱線砲が完成していた。原子力R600をエネルギー源とするこの兵器は5万時間の連続発射可能となる優れものだった。各国代表に公開された実験では、最高の強度を有し宇宙ロケット・スピップ号に使用されている特殊金属S250号が的になったが、熱線は遠距離の板を完全に貫いていた。そして次に公開されたのは、その熱線砲が搭載されるスピップ号だった。調整作業が行われ発射が時間の問題となっている中、安達博士を訪ねてきたのは国際防衛警察の有明警部だった。組織の秘密調査の結果、イラン代表のアーメッド教授に不審な点があるというのだ。だが見学者の中に彼の姿はなく、捜しているとサイレンが鳴った。実験室で異常があることに気付いた勝宮が中に入ると岩村幸一技師がアーメッドと格闘していた。アーメッドは「ナタール」という遊星人に操られ、熱線砲を奪おうとしたところを岩村に見つかったのだ。彼は建物の外に逃げ出すと飛来した円盤に助けを求めたが光線で焼かれた。地面に残った人型の影の上に落ちていた小さな金属塊を分析した結果、怪電波の受信機であることがわかった。

国連は月面に前線基地を構築しているナタールの意図を探るためにスピップ号を派遣することに決め、1号機には安達博士を長とする8名、2号機にはリチャードソン博士を長とする8名が搭乗することになった。そして怪電波の発信地点とされるトビエツスキー山脈の左側と緑の海を中心とする100キロから150キロの地点が二機の着陸予定地点に指定された。その頃、搭乗員の一人にナタールの魔の手が伸びていた。

屋台的映画館
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丑三つの村

  • posted at:2015-07-10
  • written by:砂月(すなつき)
うしみつのむら
松竹映像=富士映画
配給:富士映画
製作年:1983年
公開日:1983年1月15日
監督:田中登
製作:奥山和由
原作:西村望
脚本:西岡琢也
撮影:丸山恵司
美術:猪俣邦弘
音楽:笹路正徳
録音:山本忠彦
調音:小尾幸魚
照明:野田正博
編集:後藤彦治
助監督:満友敬司 藤澤龍一
オプチカル:石川智弘
装置:小島勝男
装飾:宮崎琢郎
衣裳:松竹衣裳
現像:東京現像所
進行:大川修
特殊効果:トビー門口
音楽担当:坂井洋一
製作主任:沼尾鈞
出演:古尾谷雅人 田中美佐子 池波志乃 原泉 石橋蓮司
アメリカンビスタ カラー 106分

出征する赤木巌を駅のホームで見送る犬丸継男。四国の小さな山村・日暮谷に住む十八歳の彼は幼いときに両親を亡くしており、今は祖母・はんと暮らしていた。住民からは村一番の秀才ともてはやされる継男は巌のように戦場へ行くことに憧れていたが、出征兵を見送る母親が泣いているのを見て、祖母も泣くのだろうかと思った。夕食時にそのことを尋ねると、はんはお国のために戦ってこいと笑って見送ってやると言った。それを聞いた継男は安心して自分の部屋に入った。するとはんは、大声をあげて泣くかもしれんと呟いた。学校の教師を目指している継男は、はんを置いて師範学校に行くことが出来なかったため独学で検定試験を受けるための勉強をしていた。いつものように勉強をしていると体が熱っぽく咳込んだ。翌日病院に行くと、医師の見立ては肺浸潤。栄養を摂ってのんびりと養生すれば三か月で治るだろうと言われ安堵した。

ある夜、勉強中に眠り込んだ継男は真夜中に目を覚ました。すると戸の隙間から靄が漏れ入ってくるのに気付き、外に出ることにした。一面の靄がかかるというという珍しい光景を目の当たりにした継男は散歩してみることにしたが、一軒だけ灯りが点いている家があったため気になって中を覗いた。そこでは人妻のえり子が村の有力者である赤木勇造と絡み合っていたのだ。再び散歩に戻ると村を巡回する自警団と会った。彼らは夜這いの取り締まりを行っていたが、その発案者が勇造だと聞き継男は吹き出した。それから数日後の夜、夜這いに興味を持った継男がえり子の家を訪ねると彼女は寝乱れていた。気配で目覚めたえり子が声をかけると、継男は靄が出た晩に勇造がここにいたのを見たと話した。満州で兵隊が国のために体を張って戦っているのにと言うと、えり子はそれくらいのことは知っているからきついことを言わないでとたしなめた。彼女の夫は補充兵として戦場にいたのだが、馬の世話ばかりしていると蔑んでいた。えり子は暑いと胸をはだけると、男も戦争、女も戦争やと言って体を押し付けた。

継男の親戚筋に当たる赤木ミオコが金を借りに来たが、はんは出かけていていなかった。継男がそのことを伝えると彼女はあなたからもお願いして欲しいと言った。ミオコは何度も借りに来ているため、断られるかもしれないと思っていたからだ。事情を知らない継男があっさり了承すると、ミオコは喜んで手を合わせた。帰り際にミオコは、働き者の夫・中次がいつも家を空けているので、暇な夜はいつでも遊びにおいでと言った。そして女ひとりの夜って長過ぎるのよと目配せした。その夜、はんからお金を預かった継男はミオコの家を訪ねた。すると赤ん坊の授乳中だった彼女は胸をあらわにしたまま出てきたのだ。ミオコは継男を座敷に引き入れると体を重ねた。

幼馴染のやすよは、継男の顔を見るなりみんなが体調を心配していると伝えた。すると継男は、咳がひどいが勉強で期待に添えなくても、徴兵検査で甲種合格して兵隊になれば男はいいんだと言った。気持ちだけ受け取ってとやすよが自分で作った組み紐を贈ると、継男は満面の笑みを浮かべてお礼を言った。徴兵検査の日、自信を持って臨んだ継男だったが、軍医から肺結核の診断をされ検査に落ちた。その噂は忽ち村中に広がり、神童だとおだてていた住民たちは落胆する彼が戻ると無視をした。

屋台的映画館

海を渡る波止場の風

  • posted at:2005-07-06
  • written by:砂月(すなつき)
うみをわたるはとばのかぜ
日活
配給:日活
製作年:1960年
公開日:1960年5月28日 併映「トップ屋取材帳 消えた弾痕」
監督:山崎徳次郎
原作:原健三郎
脚本:山崎巌 大川久男
企画:児井英生
撮影:姫田真佐久
音楽:大森盛太郎
主題歌:「鹿児島おはら節」小林旭
・・・:「ズンドコ節」小林旭
・・・:「南の空の渡り鳥」小林旭
・・・:「ピンクのささやき」水上早苗
・・・:「バナナ」スリーキャッツ
美術:木村威夫
編集:鈴木晄
録音:沼倉範夫
照明:岩木保夫
助監督:河辺和夫
色彩計測:安藤庄平
現像:東洋現像所
製作主任:武藤良夫
振付:竹部薫
技斗:高瀬将敏
協賛:三州自動車株式会社 南九州鉄道株式会社
出演:小林旭 浅丘ルリ子 宍戸錠 白木マリ 山内明
シネマスコープ カラー 79分

災害復興資金を積み奄美大島へ向かっていたセスナ機が桜島に墜落した。事故原因を調査した捜査当局は、機内にパイロット・野村光彦の遺体と五千万円の入ったバックが見当たらないことから、光彦の巧妙な計画的犯行と判断し本格調査に乗り出した。ところが一ヶ月経っても手がかりは掴めなかった。光彦の許嫁の塚越尚子は彼の潔白を信じ、尚子の父・大作はその様子をやさしく見守っていた。貿易会社の社長の大作は彼女の身を気遣って鹿児島での小用に同行させたが、尚子は桜島に行って事故現場が見たいと言った。一縷の望みを信じて一人で事故現場にやってきた尚子だったが、墜落したセスナ機の残骸を見て愕然とした。そこに現れた地元のチンピラ二人組が尚子をモノにしようとしたが、彼女を救ったのは奥山五郎だった。ところが五郎も同類で、そこから救い出したのは白いスーツを身に纏った野村浩次だった。

五郎を追いかけて鹿児島へやってきたダンサーのジェニー・みどりは、キャバレー・エメラルドで雇って欲しいとママのラン子を説得していた。そこへ支配人の松川と話がしたいという丸松回漕店の社員・山田利夫が現れ、彼の冷たい態度に怒った利夫は割れたビール瓶を振り回して暴れだした。ところが店内にいたチンピラたちに取り押さえられ逆にビール瓶を突きつけられた。利夫の命が危険に晒されたとき、ギターの音が室内に鳴り響いた。チンピラたちは浩次に殴りかかったが、全く歯が立たなかった。浩次はその内の一人を外へ連れ出し誰の命令で動いているのかを聞き出そうとしたが、暗闇の銃口が男の口を封じようと狙っていた。その命を救ったのは五郎だった。五郎は拳銃の男を捕まえると、俺はこの野良犬に用があるんだと言って男の身柄を引き受けた。

翌日、チンピラたちに嫌がらせを受けていたところを浩次に助けられた利夫は、丸松回漕店が現在置かれている状況を話し始めた。以前、丸松回漕店で働いていた松川は、店の金の使い込みがばれて首になった。その後、横浜で沖仲士をしていたが、一年前に戻ってキャバレーを建てた。今では南の温泉町に支店を出そうとするほど羽振りが良かったが、社長の丸山松三に優しい言葉を掛けて金を貸した。その後、松川の態度は豹変し手下を使って嫌がらせを繰り返した。店を追い出されたことへの報復だったのだ。彼は回漕用の船を乗っ取り店を潰そうとしていた。真実を知った浩次は利夫の力になることにした。

尚子は、事故現場近くにいた人たちに当時の状況を聞いて回った。しかし有力な手掛かりは掴めず、落胆した彼女の足はいつものように事故現場へ向かっていた。その様子を不審に思った五郎は尚子から真実を強引に聞き出そうとした。「何か他に目当てがあるんじゃないのか?」。

屋台的映画館

海から来た流れ者

  • posted at:2005-03-29
  • written by:砂月(すなつき)
うみからきたながれもの
日活
配給:日活
製作年:1960年
公開日:1960年2月28日
監督:山崎徳次郎
原作:原健三郎
脚本:山崎巌 大川久男
企画:児井英生
撮影:姫田真佐久
音楽:大森盛太郎
主題歌:「ダンチョネ節」小林旭
挿入歌:「ピンクレディー」西田佐智子
美術:中村公彦
編集:鈴木晄
録音:沼倉範夫
照明:岩木保夫
助監督:中島義次
色彩計測:佐藤重明
現像:東洋現像所
製作主任:林本博佳
協賛:東海汽船株式会社
技斗:高瀬将敏
出演:小林旭 葉山良二 川地民夫 浅丘ルリ子 筑波久子
シネマスコープ カラー 84分

東京で商談を済ませた藤田建設の社員・三浦修は、大島へ向かう連絡船のデッキでギターを爪弾いていた。藤田建設は大島で温泉開発のための掘削事業を行っていたが、社長の藤田徳太郎が作業を円滑に進めるために機械を導入することに決めたことで修が買い付けに行くことになったのだ。「3の弦が少し高いようだぜ」。そう言って近づいてきた男は修のギターを取り上げると鮮やかな早弾きを披露した。男の腕に惚れ込んだ修が島へ行く理由を尋ねると、彼はこう答えた。「ただ、何となくってやつさ」。

徳太郎は資産家の神戸昭三から多額の借金をしていたが、彼はそれを口実にして温泉が出る見通しがついた土地を乗っ取ろうとしていた。藤田建設に関わる人たちは神戸一味から度々嫌がらせを受け、工事現場ではゴロツキが作業を妨害した。事務所を破壊されたことに激怒し神戸が経営するキャバレーに殴り込んだ修だったが一人では敵うはずがなかった。そこに現れたのは連絡船で彼にギターを教えた野村浩次だった。一触即発の騒ぎとなったが、そこに横槍を入れたのは用心棒の前岡達也だった。スペードのエースのカードを投げ渡した達也は、俺の前でデカい口を叩くとその占いのようにろくなことがないぞと脅した。すると浩次は、俺は自分の占いだけしか信用しない性質だと言い返した。拳で片を付けようとする達也を止めた神戸は謝罪したが、浩次が修を連れて店を出ると後をつけるように言った。

以前会ったときに「島の発展に役立つことならいつでも相談に乗る」と発言した津久田興行の社長・津久田恭平のことを思い出した徳太郎の娘・礼子は、徳太郎に内緒で会いに行くことにした。礼子は事業資金として5千万円を貸して欲しいと率直に言った。1年前に島へ渡ってきてキャバレーを開いた神戸に徳次郎は2500万円の借金をしていたが、その返済期限が2週間後に迫っていた。父親が島の発展を考えてこの仕事に従事していることを伝えると、津久田は事業家の目で仕事場を見た上で判断すると約束した。

東京から帰ってきた礼子は、嫌がらせを受けた修が浩次に助けられたことを知りお礼を言った。のんびりとしていられないという彼のジャケットに破れを見つけた礼子は繕うのでお脱ぎになってと言った。彼女がミシンの前に座るとポケットからシガレットケースが転がり落ちた。それは礼子が兄・五郎にプレゼントしたものと同じ柄だった。五郎は2年前に島を飛び出して以来、消息がつかめなくなっていたことから、浩次が何か知っているのではないかと考えた。

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