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月光仮面(1981年)

  • posted at:2018-12-17
  • written by:砂月(すなつき)
げっこうかめん
プルミエ・インターナショナル=ヘラルドエンタープライズ
配給:日本ヘラルド
製作年:1981年
公開日:1981年3月14日 併映「おじゃまんが山田くん」
監督:澤田幸弘
企画:愛企画センター
製作:古川博三 増田久雄
原作:川内康範
製作監修:川内康範
脚本:川内康範 澤田幸弘
音楽:川内康範
キャスティングプロデューサー:田中大三
製作補:山本勉
撮影:山崎善弘
照明:矢部一男
録音:信岡実
美術:徳岡博
編集:鈴木晄
助監督:高橋芳明
衣裳デザイン:朝倉摂
色彩計測:杉本一海
製作担当:堀井健一
主題歌:「愛の助っ人」ノーザン・ライツ
協力:にっかつ撮影所
出演:桑原大輔 志穂美悦子 地井武男 原田大二郎 ジョニー・大倉
アメリカンビスタ カラー 107分

東朋銀行京橋支店がレッドマスク団に襲撃され、白昼にも拘らず5億円が奪われた。その手口は鮮やかで、ラジカセと大きな箱を持ってカウンターに現れたサングラスの女がラジカセのボリュームを上げると、客として潜入していた他のメンバーが顔を隠す真っ赤な衣装に早変わりした。そして女が開けた箱の中から一斉にスズメが飛び出したことで行内が混乱すると、仲間たちは防犯カメラを使用不能にしアクロバティックな動きで行員やガードマン、客の行動を制したのだった。強盗団が複数の証拠品を残していたため、警視庁の松田警部は事件が早々に片づくと考えていた。ところがスズメを扱うペットショップは一つも見つからず、ラジカセから流れた「オー・マイ・ベイビー」というフレーズの曲を出しているレコード会社も見当たらなかった。覆面の似顔絵だけでは犯人の特定を出来るはずもなく捜査は初期段階からつまずいた。数日後、今度は現金輸送車が強盗団に襲撃された。強盗団は撒菱を道路に撒いて輸送車をパンクさせ、横転した車から運び出したジュラルミンケースは待ち伏せていた霊柩車に積まれた。警察の検問を掻い潜った霊柩車が工場の敷地内に停められたトラックに横づけされるとジュラルミンケースは再び積み替えられた。

国家転覆を企む竹林賢法は、「愛」を説き理想国家「ニューラブ・カントリー」建設を掲げることで多くの若者たちから支持された。洗脳された彼らは賢法の言いなりとなり、国家建設の資金集めを早急に行うためにレッドマスク団を組織して非合法な手段で多額の現金を手に入れたのだ。その夜、トラックは港に向かっていたが、バイクに乗った謎の男によって行く手を阻まれた。白い衣装に身を包んだヒーローは、あの「月光仮面」だった。

霊柩車から多数の指紋が発見されたが、それらは前科者に繋がらなかった。捜査の糸口を見つけられない松田が頭を抱えていると匿名の電話が掛かってきた。電話の主は、現金輸送車から奪われた5億円を返す代わりに10パーセントの手数料を差し引くと言った。狐につままれたような話だが松田は話を続けた。時間は明日の午後3時、場所は銀座。取引場所はわかったが、通話時間が短かったことで逆探知は失敗に終わり、声も加工されていたことから人物を特定することは出来なかった。翌日、買い物客に扮して歩行者天国に現れた松田は何気ないふりをして辺りを観察したが、どうしても全ての人々が怪しく見えるのだ。そんなときに限って娘ののぞみとバッタリ出会い、困った彼は小遣いを渡して追い払った。その周辺には、観光中のリムサド王国・ラジャニ王妃が身につけた時価数十億のダイヤのアクセサリーを狙うレッドマスク団の姿があった。

屋台的映画館
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刑事物語

  • posted at:2016-11-28
  • written by:砂月(すなつき)
けいじものがたり
キネマ旬報社
配給:東宝
製作年:1982年
公開日:1982年4月17日 併映「ロングラン」
監督:渡邊祐介
製作:黒井和男
原作:片山蒼
脚本:渡邊祐介 武田鉄矢
音楽プロデューサー:三坂洋
音楽:青木望
テーマ曲:「唇をかみしめて」吉田拓郎
・・・:「駅におりたら」海援隊
・・・:「日差しに灼かれて」海援隊
撮影:矢田行男
照明:大西美津男
録音:本田孜
美術:秋森直美
編集:小川信夫
監督補:杉村六郎
アクション指導:松田隆智
技斗:渡辺安章
スタント:高橋レーシンググループ
アクション:ワールドアクショングループ
プロデューサー:藤倉博 黒木照美
出演:武田鉄矢 有賀久代 樹木希林 西田敏行 仲谷昇
アメリカンビスタ カラー 110分

博多祇園山笠祭りで賑わう7月15日の夜、博多署は歓楽街・中洲の風俗店「トルコ淀君」を管理売春の容疑で強制捜査した。ところが確たる証拠が見つからなかったことから、各新聞社は福岡県警の失態と朝刊に書き立てた。世間の批判に対し県警は捜査に当たった片山元刑事ひとりに責任を押し付け、彼を南沼津署へ左遷することで幕引きを図った。捜査から3日後の夜、片山は東京行きの寝台特急に乗ったが、彼の隣の客室には風俗嬢の三沢ひさ子がいた。上司の命令で店内を調べていた片山は、背後からいくら声を掛けても気づかずに浴槽を洗い続ける女を不審に思い近づいた。すると振り向いた女は彼を客だと思い、いらっしゃいませと挨拶した。耳が不自由であることがわかると、片山は静かに語り掛け警察手帳を見せた。それに驚いた女は助けてくださいとすがり泣いた。それがひさ子との出会いだった。取り調べを行った片山は彼女に身寄りがないことを知ると不憫に思い、身柄を引き取ることにしたのだ。沼津駅に到着すると二人は花園荘に向かったが、不動産屋の手違いで一部屋しか取れなかったため、同じ部屋に兄妹として住むことになった。

検挙率最低と言われる南沼津署の一係に配属された片山は、愛知県警が抱えている最重要の案件を説明された。沼津には竜神組、鉾田組、富木組という3つの組織暴力団があり、いずれも麻薬と女を財源にしていた。だがそれらが拘わったとされる事件の尻尾を掴んでも、身内を犠牲にして証拠を断つという巧妙な手口でいつも逃げられているのだ。女が殺された未解決の事件が半年に3件起きていることから、博多署で宙に浮いている経験豊富な片山を捜査に加えることにしたのだ。殺された3人は暴力団に縁もゆかりもない人物ばかりで、その彼女たちが何故売春し殺されたのかが謎だった。主婦の内藤幸子はスーパーのレジ係として働いていたが、夫が夜勤の時のみ売春をしていた。彼女をマークした沼津署が動こうとした矢先に幸子はアパートの屋上から転落死した。この日は夫の夜勤の日だった。勤め先のバーでの人気者だった杉谷京子は、宿代わりに使用していたと思われる自身のアパートで薬殺されていた。モデルの伊藤里美は両手、両足を折られた上に首を絞められ水死体で発見された。検死の結果、3人には性交回数が多いという共通点があったが、それ以外は何もわからなかった。

片山は藤堂係長とともに聞き込みを進めているうちに面白いことに気付いた。それは幸子の夫の夜勤が火曜日と金曜日、京子の休みが土曜日と日曜日、里美がよく休んだのが月曜日と木曜日ということだった。これを並べると水曜日以外の一週間が埋まるのだ。藤堂たちにそのことを話したが、それでと聞かれると後が続かなかった。

屋台的映画館

幻魔大戦

  • posted at:2016-04-06
  • written by:砂月(すなつき)
げんまたいせん
角川春樹事務所
配給:東宝東和
製作年:1983年
公開日:1983年3月21日
監督:りんたろう
製作:角川春樹 石森章太郎
プロデューサー:明田川進
原作:平井和正 石森章太郎
脚本:桂千穂 内藤誠 真崎守
キャラクターデザイン:大友克洋
作画監督:野田卓雄
美術監督:椋尾篁
美術:男鹿和雄 窪田忠雄
撮影監督:八巻磐
音楽監督:キース・エマーソン
音楽:青木望
主題歌:「光の天使」ローズマリー・バトラー
制作担当:浅利義美
声の出演:古谷徹 小山茉美 池田昌子 藩恵子 塩沢兼人
アメリカンビスタ カラー 135分

親善大使としてアメリカ合衆国に向かうウエストイーグル航空336便に乗っていたトランシルバニア国第1王女・ルナ姫は、彼女の水晶玉の中に近く訪れる未来を見て悲鳴を上げた。すると上空から落下してきた巨大な物体が旅客機に直撃し墜落した。その影響で空中に放り出されたルナは、強い光の中に吸い込まれて行った。銀河系から約380万光年離れた宇宙空間に運ばれた彼女は、そこで特定の姿を持たない宇宙意識のエネルギー生命・フロイと出会った。フロイは破壊のための破壊を続ける凶暴なエネルギー生命・幻魔によって10億年の間に無数の星雲や島宇宙が消滅したことを話した。幻魔との戦いは無限の過去から続いており、その中でも勇敢なサイボーグ戦士・ベガは200年を戦い続けてきたが、恋人のアリエータが幻魔に命を絶たれたことで戦意を失い敗れたのだった。幻魔は救命カプセルの中で2000年の眠りを保つことで生き長らえてきたベガを策略で放逐し、いずれ幻魔の存在を感知することになる一人の少女諸共抹殺するために地球へそのカプセルを落下させたのだった。フロイは災厄から救ったルナにトランシルバニア国第1王女としての生涯が終わり、サイオニクス(超越知覚能力)戦士として生きる運命が始まったことを告げた。誰のために、何のために戦うのかわからず戸惑う彼女に、フロイは自分自身のために、生き延びるために戦いなさいと言った。そして、あなた方地球人にある希望、愛と友情の連帯、至上志向の価値を求める心がプラスエネルギーとして集結したとき、地球は幻魔が持つマイナスエネルギーを打ち破ることが出来るだろうと言った。海面に浮かぶ旅客機の残骸の上に立つルナの前に突如カプセルが海中から浮上すると、彼女はベガにテレパシーで話しかけた。だがベガは戦う気力を失っていた。そこで長い眠りから覚めるのは戦士としての自覚、アリエータが告げた愛の実証、自分の願い、そしてフロイの意思であることをルナが伝えると、ベガは彼女がフロイの存在を知っていることに驚き、この日この時を待っていたのかと自問した。

青林学園の高校生・東丈は、野球部のレギュラーを外されたことが原因で落ち込んでいた。さらに恋人の沢川淳子から愛想をつかされてむしゃくしゃした彼は夜の街を彷徨っていたが、暗闇から出てきたベガの姿を見て驚き逃げた。そんな彼をベガは容赦なく撃ち、建築中のビルの最上階に追い込んだ。これ以上逃げられないことを悟った丈がこの化け物めと睨み返した。するとサイオニクスの兆候を見せ始めたことでベガは柱をへし折り丈の頭上に資材を落下させたのだ。すると彼は無意識のうちにバリアを張ってそれを食い止め、それが自分の力のせいだとわかると脇から出てきたルナが止めるのも聞かずにベガに向かって投げ返したのだった。追手から逃げた丈は、これはたちの悪い夢だと思うことにした。一方、瓦礫の山から抜け出したルナとベガはテストが予想以上の成果を挙げたことを喜んでいた。

屋台的映画館

拳銃無頼帖 抜き射ちの竜

  • posted at:2005-03-09
  • written by:砂月(すなつき)
けんじゅうぶらいちょうぬきうちのりゅう
日活
配給:日活
製作年:1960年
公開日:1960年2月14日 併映「刑事物語 殺人者を挙げろ」
監督:野口博志
企画:浅田健三
原作:城戸禮
脚本:山崎厳
撮影:永塚一栄
音楽:山本直純
主題歌:「黒い霧の街」赤木圭一郎
・・・:「一対一のブルース」西田佐智子
録音:福島信雅
照明:高橋勇
美術:大鶴泰弘
編集:辻井正則
助監督:宮野高
現像:東洋現像所
色彩計測:上田利男
特殊撮影:天羽四郎
製作主任:野村耕祐
技斗:高瀬将敏
出演:赤木圭一郎 浅丘ルリ子 宍戸錠 香月美奈子 沢本忠雄
シネマスコープ カラー 86分

男たちに命を狙われる剣崎竜二は麻薬で意識が朦朧としていた。だが「抜き射ちの竜」の異名を持つ彼の体は夜のプラットホームで待ち伏せる男たちに反応し、次々と右肩を討ち抜いたのだった。勝負を終えると竜二は地面に崩れ落ち、もがいた。ひと月後、竜二は退院できるまでに回復したが、それは院長・志津吾郎の献身的な治療によるものだった。志津に朝刊を渡され、宮地組の組長が行方不明になっていることを知った竜二は、誰が奴を始末したんだと叫んだ。すると志津は、宮地に拳銃を先に抜かせた君の気風に惚れた男だと静かに答えた。悪行を尽くした大ボスである宮地の殺害を依頼したのは志津だったが、治療費を含めた莫大な費用を肩代わりしたのは、竜二を男を刑務所へ入れることは惜しいと考えた男だった。

宮地組が解散し一匹狼となった両刃の源は志津を脅し、竜二を出せと凄んだ。さもなくばこの病院が裏で行っていることをばらすというのだ。いつでも表に出てやるぜと奥の部屋から飛び出してきた竜二を止めたのは、楊三元の遣いでやってきた用心棒のコルトの銀だった。銀は銀座で待つ楊のもとへ竜二を連れて行こうとしたが、それならばちょっと寄って欲しいところがあるんだと言った。ボクシングジムに立ち寄った竜二は弟分の三島圭吉に会おうとしたが、タイトルマッチで八百長が発覚し行方を晦ましていたのだ。竜二はショックを隠せないまま目的地へ向かった。

銀座の洋装店・ルガーでは楊の他に堀田組組長・堀田重三郎の姿もあった。楊は麻薬密輸組織のリーダーで堀田に麻薬を売りさばかせていたが、粗いやり方に危険を感じていた。そこで販売手数料を引き下げるなど手を切る方法を画策していた。堀田と因縁にある竜二を呼んだのもそのひとつだった。楊は竜二を用心棒として雇い入れようとしたが、自首をして足を洗うつもりでいた竜二は断わった。彼は「抜き射ちの竜」という名前を捨てるために、麻薬に手を染めたのだ。楊が拳銃を撃つと、竜二の体は無意識に反応していた。口車に乗せられて二度と銃を握らないという誓いを破った竜二は、殺しだけはやらないという条件で了承した。相手の利き腕の肩を撃ち抜き、拳銃を握らせないようにするのが竜二のやり方だった。

竜二は楊の指示に従って416号室を訪ねた。そこはファッションデザイナーでルガーの名義人でもある真木房江の部屋だった。房江は部屋に招き入れて誘惑したが、人の気配を感じた竜二がベッドルームのカーテンを捲ると三島が寝ていた。思わぬ再会に竜二の怒りは爆発した。何故八百長をやったのかと問い詰めたが、三島は真実を口にしようとはしなかった。やがて三島は苦しみ始め麻薬漬けになっていることを知ると竜二は愕然とした。

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