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賭場の牝猫

  • posted at:2026-03-15
  • written by:砂月(すなつき)
とばのめすねこ
日活
配給:日活
製作年:1965年
公開日:1965年7月28日 併映「006は浮気の番号」
監督:野口晴康
企画:浅田健三
脚本:浅田健三 上田潤
撮影:中尾利太郎
照明:吉田一夫
録音:高橋三郎
美術:中村公彦
編集:井上親彌
助監督:橋本裕
製作担当者:杉山暢孝
音楽:川邊公一
主題歌:「深川くづし」三島敏夫
刺青:河野弘
技斗:高瀬将敏
出演:野川由美子 二谷英明 郷鍈治 藤竜也 南寿美子
シネマスコープ モノクロ 88分

象牙彫り師の江口金次郎が謎の死を遂げた。身寄りのない彼の一人娘の雪子を有川組の親分が引き取ったのだが奇妙なことが起こった。何故か雪子は賭場でツボを振りたいと言い出したのだ。変わった娘だと思いながらも親分は好きにさせることにした。鉄火場が開かれると雪子は盆の片隅で静かに様子を観察した。

金次郎の月命日になると木下刑事が線香をあげにやってきた。雪子は捜査の進展について尋ねるが、一年経っても犯人の目星はついていなかった。それでも彼が迷宮入りにさせまいと奔走するのは半年後に定年退職が迫っているからだった。ある夜、雪子は研究と特訓を重ねた結果ついに自分の思い通りの目が出せるようになった。そのことを仏壇の金次郎に報告するとともに殺した犯人を突き止める決心をした。居ても立っても居られない雪子は実際に賭場でツボを振りたいと申し出るが、有川は一つ間違えれば命を落とすかもしれない危険な場所へは行かせられないと断った。そして博奕が本職の俺が素人を使うわけにはいかないと言うと、雪子は帯から二万円を出し今ここで勝負しましょうと啖呵を切った。「私が負けたらこの金を差し上げてきっぱりとツボ振りは諦めます」。そう言われると有川も引くわけにはいかなくなり勝負を受けた。一回勝負で有川は丁を選んだ。盆の上の賽の出目はイチニの半。これには有川も隣で見ていた妻も目を丸くしたのだった。今度は丁目を出して見ろと言うと雪子は言われた通りにシゾロの丁を出した。彼女の腕を認めた有川は自信を持って鉄火場を任せたのだが、デビュー当日に警察の手入れが入り雪子は有川組の上層団体である互竜会に匿われた。

警察署で取り調べを行っていた木下は、有川組の組員から初耳の話を聞いた。金次郎は表向きは象牙彫り師ということになっているが、裏ではイカサマ賽の名人として名が通っているのだという。自分の好きな目を出すことが出来る賽を作れるのは金次郎だけであり、彼の娘がそのイカサマ賽を使って賭場に出入りしているらしいと組員が話すが、木下はそんなはずはないと否定した。

屋台的映画館
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翔んだカップル

  • posted at:2026-03-08
  • written by:砂月(すなつき)
とんだかっぷる
東宝=キティ・フィルム
配給:東宝
製作年:1980年
公開日:1980年7月26日 併映「まことちゃん」
監督:相米慎二
製作:多賀英典
プロダクション:伊地智啓 金田晴夫
原作:柳沢きみお
脚本:丸山昇一
撮影:水野尾信正
照明:野口素胖
録音:酒匂芳朗
美術:徳田博
編集:井上治
助監督:渡辺寿
音楽:小林泉美
主題歌:「BOYS」ルイス
衣裳:第一衣裳
美粧:山田かつら
スタイリスト:中山寛子
宣伝:桜庭宏晃
スチール:遠藤功成
記録:今村治子
現像:東洋現像所
ボクシング指導:野口一夫
色彩計測:田村輝行
製作担当者:山本勉 田中雅夫
出演:鶴見辰吾 薬師丸ひろ子 尾美としのり 石原真理子 円広志
アメリカンビスタ カラー 106分

私立北条高校へ進学するために九州から上京した田代勇介。少しでも早くクラスに馴染みたいと考えていた彼は自己紹介の練習をトイレの個室で何度も繰り返していた。ホームルームが始まっても緊張は解けず校庭を眺めて気を紛らわせていたところ、遅刻して走って来るまるで少女漫画のヒロインのような美少女に目が釘付けになった。その娘がこっそりと教室に入ってきたのがわかると、勇介は担任の和田先生に見つからないようにわざと大げさに騒いだのだった。

勇介は海外に行っている伯父の一軒家に住むことになったが、一人暮らしが不安なため男に限るという条件で不動産屋に同居人探しを依頼した。ところが不動産屋の手違いでやってきたのは、彼が一目惚れした山葉圭だった。勇介は不動産屋に抗議の電話を掛けようとするが、圭は敷金と礼金を払っているので法律的にも道義的にもここの間借人だと譲らなかった。今すぐにでも出て行って欲しかったが、手数料を差し引いた6万円が家賃として手に入ることがわかると勇介は一か月だけ待ってやると言った。こうして思わぬ形で二人は共同生活を送ることになったが、もしこのことが学校に知られれば噂が忽ち広がり、退学、少年院、そして御家の断絶が待っている。不安が頭の中を支配し勇介は夜も眠れなくなった。

軽い気持ちでボクシング部に入部した勇介だったが、キャプテンの織田隼人は彼が圭と同居していることを知っていた。二人が恋人の関係にまで至ってないことがわかると、織田は自分がつき合うことになるまで彼女の純潔を守るように命じた。その日の夕食は圭が用意をしていたが、いくら待っても帰ってこないので先に寝ることにした。一方、勇介は親友の中山わたるの家で御馳走になっていたが、様々な将来を考えたって結局皆ダメになって田舎の役場にコネで入るのが関の山だと言われショックを受けたのだった。言い過ぎたと思ったわたるは後を追い掛け、お詫びのしるしとして彼のカバンにエロ本を忍ばせたのだった。家に帰ると食卓にはメッセージが置かれており、年上気取りが気に食わない勇介は皿に手をつけないまま部屋に入った。そしてカバンからエロ本を取り出したのだが、その様子を圭が押し入れから見ていたのだった。勇介が勝手に人の部屋に入るなと激怒すると、冗談のつもりだった圭は悲し気な顔をした。

屋台的映画館

翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて

  • posted at:2026-01-20
  • written by:砂月(すなつき)
とんでさいたまびわこよりあいをこめて
映画「翔んで埼玉」製作委員会(フジテレビジョン=東映=テレビ埼玉)
配給:東映
製作年:2023年
公開日:2023年11月23日
監督:武内英樹
製作:大多亮 吉村文雄 川原泰博
プロデューサー:若松央樹 古郡真也
原作:魔夜峰央
脚本:徳永友一
音楽:Face 2 fAKE
撮影:谷川創平
照明:李家俊理
録音:金杉貴史
編集:河村信二
美術:棈木陽次
美術プロデューサー:三竹寛典
アートコーディネーター:森田誠之
装飾:竹原丈二
人物デザイン監修・衣裳デザイン:柘植伊佐夫
衣裳:大友洸介
ヘアメイク:塚原ひろの
ヘアメイク(GACKT):タナベコウタ
ヘアメイク(二階堂ふみ):千葉友子
VFXスーパーバイザー:長崎悠
VFXプロデューサー:赤羽智史
ミュージックエディター:小西善行
スーパーヴァイジングサウンドエディター:伊東晃
記録:赤星元子 松村陽子
スケジュール:尾崎隼樹
監督補:楢木野礼
制作担当:武田旭弘 辻智
アソシエイトプロデューサー:加藤達也
ラインプロデューサー:齋藤健志
制作プロダクション:FILM
出演:GACKT 二階堂ふみ 杏 加藤諒 益若つばさ
アメリカンビスタ カラー 117分

さいたま市役所職員の内田智治が運転する軽ワゴン車は、妻の直子と出産が近い娘の若月依希を乗せて国道17号線をひた走っていた。熊谷あおぞら競技場では埼玉熱闘綱引き大会が行われているが、熊谷市が会場である理由はそこが県知事の地元だからだ。県知事肝いりの企画を成功させれば課長の座も遠くはない。智治はそのためには如何なる手段をも駆使するつもりでいた。車内での話題が大宮と浦和との関係に及んだ頃、カーラジオから流れてきたのはFMラジオ局・NACK5の埼玉にまつわる都市伝説の第二章だった。

その昔、埼玉県人は東京都民からとても酷い迫害を受けていたが、埼玉解放戦線の活躍によって通行手形制度が撤廃されたことで平穏な日常が訪れていた。埼玉解放戦線を率いる麻実麗と壇ノ浦百美は更なる平和を求めて活動をしていたが、埼玉県人は横の繋がりが薄いという弱点に気づいたのだった。そこで武蔵野線なる新路線を開通させるアイデアを提案したが、各支部長たちは自由に東京で遊べるようになったのだからもうそれ以上何も求めないと言い出す始末。そんな中、鉄道会社がストライキを決行し東京に入れず路頭に迷った埼玉県人が大宮駅前で暴動を起こした。ストライキの原因は麗が武蔵野線を開通するにあたって各鉄道会社に対して資金提供をお願いしたのだが、そんなことをするくらいなら夢の王国ネズミーランドに直通列車を作った方がましだと反対したからだ。バラバラになった埼玉県人の心を一つにすることは出来ないだろうか。そう考えた麗は埼玉に海を作る壮大な計画をぶち上げた。海なし県に住む埼玉県人にとって海へのあこがれは尋常ではなかったのだ。

麗が最適な場所として選んだのは埼玉を武蔵野線で繋ぎ一つになる所、そこは越谷だった。その場所にしらこばと水上公園を作るとなれば白い砂が必要となる。遥か西にある未開の地・和歌山に美しい砂を持つ白浜という地があるらしいと伝え聞いていたことから、麗たちは百美を残し航海の旅に出ることになった。

屋台的映画館

どすこい!すけひら

  • posted at:2025-09-18
  • written by:砂月(すなつき)
どすこいすけひら
劇場版「どすこい!すけひら」製作委員会(VAP=The icon)
配給:アークエンターテインメント
製作年:2019年
公開日:2019年11月1日
監督:宮脇亮
製作:瀬井哲也 志村彰
エグゼクティブプロデューサー:岡本東郎
プロデューサー:行実良 高石明彦 古林都子
アソシエイトプロデューサー:三宅亜実 木村綾乃
原作:たむら純子 清智英
脚本:鹿目けい子
音楽:福廣秀一朗
撮影:藤原秀夫
照明:森泉英男
録音:深田晃
美術:津留啓亮
編集:張本征治
選曲:泉清二
音響効果:井上奈津子
スタイリスト:中泉貴子
ヘアメイク:結城春香
ヘアメイク(知英担当):佐竹佳子
特殊メイク:江川悦子 佐々木誠人
スクリプター:木村晃子
助監督:増田天平
制作担当:小笠原寿
主題歌:「DON’T STOP 恋」超特急
制作プロダクション:The icon
配給協力:イオンエンターテインメント
製作幹事:VAP
出演:知英 草川拓弥 金子大地 松井愛莉 池端レイナ
アメリカンビスタ カラー 97分

高校でF4(FAT4)と呼ばれるぽっちゃり体型四人組のうちチョコレートが大好きな助平綾音は卒業前のバレンタインデーに人生最大の勝負を賭けることにした。今からひと月前のこと。下校中の彼女は長い坂の途中で休憩しながらお菓子を頬張っていたが、その横をすれ違った1tトラックが石ころを踏んだせいでバウンドし、着地したショックで固定していたベルトが外れた。すると荷台から巨大な大仏の頭が転がり落ち綾音に向かってきたのだ。迫りくる大仏の頭。怯える綾音。その時さわやかな青年が現れ、彼女の腕をつかむと遠心力を使って道路の脇へ放り投げたのだった。命拾いをした綾音は馬渕隼人が同じ高校の生徒だと知るとこれも運命だと感じバレンタインデーに告白することに決めた。朝早くから待ち伏せしていた綾音は登校してきた隼人に告白し手作りチョコを差し出した。隼人は彼女が誰なのかわからなかったが、しばらく考えて「この前のどすこいか」と言った。それを聞いた綾音はショックを受け淡い初恋はあっけなく散った。

トイレに籠って泣き続ける綾音を不憫に思ったF4の椎名千裕は彼女を東京のエステ店に連れて行くことにした。前に一度来たことがある千裕はそれで気持ちが晴れたことがあったからだ。初めての体験にドキドキする綾音。施術の直前になって怖気づいていると、何かここへ来るきっかけがあったのではないですかと担当の倉田沙織がやさしく尋ねた。失恋を心配した千裕が連れてきてくれたことを話すと沙織はお任せくださいと言った。言われるがままに施術ベッドに寝転ぶと、沙織は背中のマッサージを始めた。想像以上の心地よさにうっとりする綾音。すると沙織は、体と心を揉みほぐすことによってその心が軽くなればきっと好きなものが見つかるはずですと言った。好きなものが見つかれば人生が豊かになるという言葉に感銘を受けた綾音はそれがチョコレートだということに気づいた。大好きなチョコレートに囲まれて生きることを選んだ彼女は卒業後にイタリアへ飛び専門店で働くことにした。ここなら誰もどすこいであることを気にしないからだ。そこは彼女にとって楽園そのものだった。

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トリガール!

  • posted at:2024-09-09
  • written by:砂月(すなつき)
とりがーる
「トリガール!」製作委員会(博報堂DYミュージック&ピクチャーズ=読売テレビ=KADOKAWA=日本テレビ=中京テレビ=読売新聞=ダブ=福岡放送=札幌テレビ=ミヤギテレビ=静岡第一テレビ=広島テレビ=テレビ新潟=テレビ信州=テレビ金沢=西日本テレビ=熊本県民テレビ=鹿児島読売テレビ)
配給:ショウゲート
製作年:2017年
公開日:2017年9月1日
監督:英勉
製作:村田嘉邦 小石川伸哉 堀内大示  中山良夫
企画・プロデュース:松本整 宇田川寧
プロデューサー:大畑利久 薮下維也 吉川真理 亀井利之
アソシエイト・プロデューサー:宮城希
原作:中村航
脚本:高橋泉
撮影:小松高志
Bカメラ:山崎裕典
照明:蒔苗友一郎
録音:岩丸恒
美術:塚本周作
編集:相良直一郎
衣裳:白石敦子
ヘアメイク:田鍋知佳
音響効果:渋谷圭介 佐藤祥子
助監督:茂木克仁
制作担当:吉野修作
ラインプロデューサー:島根淳
VFXプロデューサー:浅野秀二
VFXディレクター:横石淳
音楽:遠藤浩二
音楽プロデューサー:杉田寿宏
主題歌:「空も飛べるはず」ねごと
制作協力:読売テレビ「鳥人間コンテスト」
企画協力:KADOKAWA
制作プロダクション:ダブ
出演:土屋太鳳 間宮祥太朗 高杉真宙 池田エライザ  矢本悠馬
アメリカンビスタ カラー 99分

鳥山ゆきなは希望した大学に入れなかったため仕方なく雄飛工業大学に入学した。だが通学初日のスクールバスにはチェック柄のシャツを着た眼鏡男子しか乗っておらず、息苦しくなって途中で降りた。そんな自分に落胆し一人で愚痴っていると、その横を一台の競技用自転車がさわやかに駆け抜けて行った。その自転車はバスを軽々と追い抜き、サイクリストは天を仰ぐ勝利のポーズを取るとゆきなはそのカッコよさに思わず目を奪われた。

何とか大学に辿りついたゆきなは講義を受けるために教室に入るが、そこにも至るところにチェック柄のシャツを着た眼鏡男子がいた。嫌だなと思いつつもよくよく考えてみると、その日は自分もチェック柄のシャツを着ていることに気づいたのだった。そんな自分にショックを受けて頭を抱えているとカメラを構えた女子が話し掛けてきた。島村和美というその彼女が悩み事について尋ねると、ゆきなは堰を切ったようにしゃべり始めた。そもそも彼女が別の大学の建築学科を志望したのはカッコよさそうという理由だけであり、特に編入したいという考えもなかった。それを知った和美は流されて生きてきたんだねと憐れんだ。一方、和美はというと山中研究室に入る、コロイド化学の単位を修得する、危険物取扱の資格を取るなど様々な目標があった。ゆきなが感心しながらその話を聞いていると、二人の男子学生が突然「僕らと一緒に飛びませんか」と話し掛けてきた。ゆきなは無理だと断るが、和美は話の続きを聞きたくて飛びついた。その二人は人力飛行機のサークル「チーム・バードマン・トライアル」の部員で、そもそも和美が雄飛工業大学を選んだ一番の理由がこのサークルに入るためだったのだ。全く興味のないゆきなは和美に連れられて部室へ行くが、そこで初めて夏の琵琶湖を横断する「鳥人間コンテスト選手権大会」というのがあることを知った。彼女らがいる部室には眼鏡男子の他にペラ夫という奇妙なOBまでいたためゆきなは帰ろうとするが、昨年パイロットを務めたイケメン部長の高橋圭に一緒に飛んでみないかと声を掛けられ入部することに決めた。

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