東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1987年
公開日:1987年8月15日 併映「シャコタン☆ブギ」
監督:橋本以蔵
企画:植田泰治
プロデューサー:稲生達朗 角田朝雄
原作:所十三
脚本:渡辺千明 我妻正義 橋本以蔵
撮影:佐々木原保志
照明:長田達也
美術:中村州志
音楽:本間勇輔
録音:柿沼紀彦
編集:只野信也
擬斗:岡田勝
助監督:花田深
進行主任:杉崎隆行
記録:高津省子
撮影効果:大塚伸一
音響効果:原尚
装置:杉本喜作
装飾:田畑照政
電飾:金田孝夫
衣裳:江橋綾子
ヘア・メイク:アートメイク・トキ
振付:隆添千耀
主題歌:「雨の花火」吉沢秋絵
挿入歌:「DANCE WITH NOSTARGIA」杏里
出演:我王銀次 吉沢秋絵 南淵一輝 伊藤美紀 豊原功補
アメリカンビスタ カラー 89分
緑豊かな東北地方にある多古多市。そこで旅館を営む母・稲子のもとで育った胡女浩司は男らしさを求めていた。胡女家は母の他に姉二人、妹一人と女ばかりだったことからそういった生き方に憧れていたのだ。多古多西高校に入学してしばらく経った頃、彼は応援団に入団することに決めた。部室は蜘蛛の巣の張った薄暗い校舎の奥にあり、気張って声を掛けるが返事はなし。意を決して中に入ると誰もいない室内の壁には所狭しと女性アイドルのポスターが貼ってあった。誰もいないのかとそこにあった椅子に座ると奥の部屋から出てきたのは生物教師の真田源次郎だった。この部屋は元々理科準備室であり、彼は別室でアルコールを醸造して飲んだくれていたのだ。
団の連中に会いたかったら酪農センターに行ってみなと真田から言われた浩司は自転車を漕いで向かった。酪農センターは高校から少し離れた場所にあり、到着すると何やら催し物でにぎわっていた。そこでは牛綱引き大会というのが行われており、応援団は出場する牛(太郎と次郎)に向けて応援歌を斉唱していたのだ。一方、この大会では金銭を使った賭けが行われており、胴元を務める職員の藤倉昌作は仲間と結託してイカサマで一儲けしようと企んでいたのだ。ところが太郎が興奮して暴れ出し綱を引きちぎると柵を壊して逃げ出したのだった。困った藤倉が助けを求めると、団長の橘薫が交渉しバイト料に上乗せした2万5千円で引き受けることにした。団員が力を合わせて捕獲に成功すると、その勇ましさに心を奪われた浩司は応援団に入りたいと近くにいた旗手長の左京元に伝えた。だが左京は手にした金に心を奪われていた。
応援団には橘と左京の他に副団長の桂庵、渉外担当の村田武士と甲賀勝利が所属していた。強面の彼らは意外と女子学生に人気があり、モテるためなら写真撮影などに気軽に応じていた。それが仮の姿だと信じていた浩司が改めて入団を申し出ると一発で許可されたが、その理由は彼に年頃の姉妹がいるからだった。ある日、「東北の虎」の異名を取る蒲生貴明が近県の高校応援団に召集を掛けた。彼は東北一円から惰弱な風潮を一掃するために学生の人士を育成する組織「蒲生塾」を設立することにしたのだ。力を貸して欲しいと願い出るが、多古多東高校の宇喜多耕大団長が反対を表明すると束縛が嫌いな橘もそれに倣った。すると陸上部エースの永井一章がトラブルに巻き込まれてインターハイに出場出来なくなったのだ。
屋台的映画館
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