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海底軍艦

  • posted at:2021-04-17
  • written by:砂月(すなつき)
かいていぐんかん
東宝
配給:東宝
製作年:1963年
公開日:1963年12月22日 併映「香港クレージー作戦」
監督:本多猪四郎
製作:田中友幸
原作:押川春浪
脚本:関沢新一
撮影:小泉一
美術:北猛夫
照明:小島正七
録音:上原正直
音楽:伊福部昭
整音:下永尚
監督助手:梶田興治
編集:藤井良平
音響効果:金山実
現像:東京現像所
製作担当者:中村茂
特殊技術・撮影:有川貞昌 富岡素敬
特殊技術・照明:岸田九一郎
特殊技術・合成:向山宏
特殊技術・光学撮影:真野田幸雄 徳政義行
特殊技術・美術:渡辺明
特殊技術・監督助手:中野昭慶
特殊技術・製作担当者:小池忠司
特技監督:円谷英二
出演:高島忠夫 藤山陽子 藤木悠 佐原健二 上原謙
シネマスコープ カラー 94分

写真家の旗中進と助手の西部善人は企業から依頼されたイメージ写真を撮るために港にいた。だが季節は冬、しかも夜。水着モデルのリマコはたまらずくしゃみをひとつした。そんな中、暗い海から人影が現れ岸壁をよじ登ろうとした。それを見たリマコが悲鳴を上げると、旗中は夢中になってシャッターを切り続けた。人影は西部が持ったストロボの閃光に目が眩み海に没したが、今度は暴走したタクシーが彼らの傍を横切った。タクシーはそのまま海へ突進し沈んで行った。

翌日、警察による現場検証が行われ、タクシーを奪われた運転手は東亜建設の進藤を待っている間にいきなり後ろから首を絞められたため犯人の様子はわからなかったと伊藤刑事課長に証言した。旗中と西部は午前0時20分過ぎに蒸気を発した人間が海中から現れたことを話すが、伊藤は人間が何故焼け火箸のように蒸気をあげるんだと彼らを疑いの目で見た。すると運転手は首を絞められたときの手が火のように熱かったと言った。漁師から死体らしきものは何も見つからなかったと報告を受けた伊藤は頭を捻ったが、旗中はそれどころではなかった。フェリーから降りてきた美人に目を奪われたのだ。モデルとしてスカウトしようと二人は急いで追い掛けるが、待っていた車に乗って去って行った。早速事務所に戻り現像をすると、車のナンバーが割れた。仕事柄、重要なことをカメラに収めることだけは抜かりがないのだ。彼女を手に入れることが出来れば仕事が増えることは間違いなしだが、事務所に訪ねてきたのはその美女ではなく伊藤だった。江ノ原ダムで技師が誘拐されたときに蒸気人間の姿が目撃されたのだが、二つの事件の共通点は進藤と今回の技師はともに土木工事での落盤対策のスペシャリストだった。

ある日、光國海運の楠見専務を訪ねたのは雑誌「実話之友」の記者・海野魚人だった。帝国海軍の謎について調べていた海野は彼が元日本海軍技術少将管制本部特別設計班班長だったことを突き止めた。海野が知りたかったのは、終戦時に廃船となるはずだった特型潜水艦伊号四〇三が神宮司八郎大佐とともに消えた真相だった。神宮司はサイパン沖で戦死したと楠見はそんなはずがないと否定したが、生きている情報があると聞いて顔色を変えた。楠見はくだらないと言って海野を追い返したが、その話で最も動揺したのは秘書の神宮司真琴だった。八郎は真琴の父親なのだ。そんな彼女を自宅まで送ろうと楠見は車に乗せたが、運転席には見知らぬ男が座っていた。男は仲間と落ち合う場所まで車を走らせていたが、それを追い掛けていたのは旗中たちだった。彼らがスカウトしようとしていたのは真琴だったのだ。

屋台的映画館
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仁義なき戦い 代理戦争

  • posted at:2021-04-14
  • written by:砂月(すなつき)
じんぎなきたたかいだいりせんそう
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1973年
公開日:1973年9月25日 併映「番格ロック」
監督:深作欣二
企画:日下部五朗
原作:飯干晃一
脚本:笠原和夫
撮影:吉田貞次
照明:中山治雄
録音:野津裕男
美術:雨森義允
音楽:津島利章
編集:堀池幸三
助監督:土橋亨
記録:田中美佐江
装置:稲田源兵衛
装飾:清水悦夫
美粧結髪:東和美粧
スチール:藤本武
演技事務:森村英次
衣裳:豊中健
擬斗:三好郁夫
進行主任:伊藤彰将
出演:菅原文太 小林旭 渡瀬恒彦 山城新伍 池玲子
アメリカンビスタ カラー 102分

昭和35年9月、広島市最大の暴力団・村岡組の杉原文雄が白昼の路上で鉄砲玉に射殺された。杉原は村岡組長の舎弟で、病気療養中の村岡に代わって組の実権を掌握する実力第一人者だった。葬儀に出席した九州栗山組組長・栗山清の様子から、博奕のもつれで杉原から殴られたことを根に持った彼が絵図を描いたのではないかと皆疑った。村岡の舎弟で次の実力者である打本昇に、広能組組長の広能昌三は兄弟分であるあなたが落とし前をつけるべきではないかと提案した。村岡組幹部の武田明や若頭の松永弘も協力すると言ったが、打本は村岡の客人だからそんな相手に弓を引くことは出来ないと申し出を断った。その弱腰が後に起こる村岡組の跡目問題を紛糾させ、やがては西日本最大の抗争事件の目へと発展することになった。

広能は呉市でスクラップ置き場の警備を生業とする細やかな一家を構えていた。ある日、彼を訪ねた上田組組長・上田利男は渡世から退いた長老・大久保憲一が会いたいと言っていると伝えた。この時、広能にはまだ殺人罪の刑期が残っており、大久保が相談相手となっていた。屋敷を訪ねると大久保の傍らには観察所長と保護司がいた。彼らの説明によると多忙なため身元引受人を山守組組長の山守義雄に変更したいというのだ。山守と縁を切った広能だったが、相手から申し出てきたことと大久保の顔を立てるために組への復帰を決意した。一方、神戸の明石組に
まで知られる程に広能の顔が広いことを知った打本は、提唱により彼と広能、そして村岡組幹部との間で兄弟盃が交わされた。打本は兄貴分として広島の新興世代の頂点に立ったのだった。

山守は広能の身元引受人になったことをいいことにトラック2台分にも及ぶスクラップを勝手に持ち出した。広能が了解していると言ったことで工場主は引き留めることが出来ず、500万円にも及ぶ損失を被ったのだ。広能は信用をどうしてくれるのかと抗議するが山守は何処吹く風。親のやる事に文句をつけるのならお前の首くらいいつでも挿げ替えてやると凄んだ。今度仕事の邪魔をしたら自分のやりたいようにやりますと広能が言うと、山守は帰れと追いやった。昭和36年6月、広能は打本を連れて神戸の明石組を訪ねた。それは打本のかねてからの希望だったが、広能自信にとっても将来の見通しを立てておかなければならないという危機感があったのだ。打本の盃の申し入れを受けた明石組は、明石辰男組長の舎弟・相原重雄を相手に決めその年の秋に盛大な兄弟盃の式を披露した。だが全国制覇を呼号する明石組の障害は地元神戸での強力なライバルである神和会の存在だった。この両者による系列化の暗闘は西日本において次第に激烈な様相を見せていた。

屋台的映画館

男はつらいよ 寅次郎頑張れ!

  • posted at:2021-04-11
  • written by:砂月(すなつき)
おとこはつらいよとらじろうがんばれ
松竹(大船撮影所)
配給:松竹
製作年:1977年
公開日:1977年12月29日 併映「ワニと鸚鵡とおっとせい」
監督:山田洋次
製作:島津清
企画:高島幸夫 小林俊一
原作:山田洋次
脚本:山田洋次 朝間義隆
撮影:高羽哲夫
美術:出川三男
音楽:山本直純
録音:中村寛
調音:松本隆司
照明:青木好文
編集:石井巌
スチール:長谷川宗平
監督助手:五十嵐敬司
装置:小島勝男
装飾:町田武
進行:玉生久宗
衣裳:松竹衣裳
現像:東京現像所
製作主任:峰順一
主題歌:「男はつらいよ」渥美清
協力:柴又 神明会
出演:渥美清 倍賞千恵子 藤村志保 大竹しのぶ 下條正巳
アメリカンビスタ カラー 95分

葛飾柴又の団子屋とらやにぶっきらぼうだが気立てのいい青年が下宿していた。電気工事の会社で働く島田良介というその青年は博が住むアパートの裏に住んでおり、彼の息子の満男をとても可愛がっていた。そんな縁もあって博は竜造に次のアパートが見つかるまで預かって欲しいと頼み込んだのだった。そうとは知らずにふらりと帰ってきた車寅次郎は良介から押し売りと間違えられて憤慨した。その夜に開かれた家族会議で、寅次郎はそんなにお前たちがあの男を気に入っているんだったら養子にでもして俺が代わりに出て行くと拗ねた。ところが事情を察した良介は荷物をまとめ家賃を置いて出て行ったのだった。

泊めてくれる友人が帰るまで良介がパチンコ屋で時間を潰していると、背後から聞き覚えのある声が聞こえてきた。反省をしていたところにやってきた印刷会社社長・桂梅太郎のひと言に腹を立てた寅次郎はむしゃくしゃした気持ちを解消するためにパチンコをしにやってきたのだ。ところが玉は穴に吸い込まれるばかりで、面白くも何ともありゃしねえなと嘆いた。そんな彼を見兼ねた良介は自分の玉を差し出し、この釘を目掛けて打てばいいアドバイスした。すると何度もチューリップが開き寅次郎は上機嫌になった。意気投合して飲み屋を梯子したことで寅次郎は泥酔し、良介は彼をとらやに送り届けて去ろうとした。すると寅次郎は俺が許すからずっとここにいろと言った。

翌日、昼頃に起きたことで竜造やつねから小言を言われた寅次郎はふるさと亭という近所の食堂で朝食をとることにした。その店では元気のいい福村幸子という若い娘が働いており、ちょうど良介がきていたことからいい娘だなと言った。良介は素っ気ない返事をしたが、その割には幸子のことを詳しく知っているため、寅次郎は良介が彼女に惚れていることに感づいたのだった。何とか二人をくっつけたい寅次郎は、翌日団子を買いにきた幸子を良介に家まで送らせた。そして次の日曜日にデートする約束をしたことを聞くと益々調子に乗るのだった。

屋台的映画館

スペーストラベラーズ

  • posted at:2021-04-08
  • written by:砂月(すなつき)
すぺーすとらべらーず
フジテレビ=東映=ROBOT
配給:東映
製作年:2000年
公開日:2000年4月8日
監督:本広克行
企画:河村雄太郎 佐藤雅夫 阿部秀司
プロデューサー:臼井裕嗣 山本勉 堀部徹
原作:「ジョビジョバ大ピンチ」(構成・脚本・演出 児島雄一)
脚本:岡田惠和
音楽:松本晃彦
撮影監督:藤石修
照明:椎原教貴
録音:芦原邦雄
編集:田口拓也
ラインプロデューサー:羽田文彦
助監督:羽住英一郎
制作担当:松岡利光
アニメーションスタッフ・監督:宇井孝司
アニメーションスタッフ・絵コンテ:宇井孝司
アニメーションスタッフ・演出:稲垣隆行
アニメーションスタッフ・キャラクター原案:岡崎能士
アニメーションスタッフ・キャラクターデザイン:麦戸満
アニメーションスタッフ・作画監督:麦戸満
アニメーション制作:メディアビジョン
制作プロダクション:ROBOT
出演:金城武 深津絵里 安藤政信 池内博之 鈴木砂羽
アメリカンビスタ カラー 125分

孤児院で兄弟同然に育った西山保、藤本誠、高村功の三人は五分間で大金持ちになれる計画を立てた。それが成功すれば数時間後には南の島にいるのだ。彼らが向かった先は閉店間際のコスモ銀行だった。車を横づけすると突入のタイミングを見計らい、シャッターが閉まり切る寸前に滑り込んだ。西山はカウンターに飛び乗ると、強盗だと叫んで銃を構えた。藤本はラッカースプレーを防犯カメラに吹き付けた。高村は警備員の庄田義政に銃を向け行動を制限した。だがその様子を見て一人喜んでいたのは、間もなく寿退職をする女子行員の相田みどりだった。コスモ銀行では社内結婚の場合にサプライズイベントが行われることが恒例となっており、内容を知らない彼女はその一環だと信じて疑わなかったのだ。みどりに話し掛けられて藤本の手が止まっていることに気づいた西山は行内にあるカメラを全て撃ち抜いた。そして金庫を開けるために支店長を捜しに行くと、会議室ではパーティーの準備が終わろうとしていた。警官の姿をした行員たちに迎えられた西山は一瞬怯むが、その中に支店長の常田宣一がいることがわかると連れ出した。

藤本と高村は行員と逃げ遅れた客を壁に向かって立たせていた。西山は藤本にその中から不必要な行員だけを会議室に閉じ込めるように指示し、自分は常田と庄田とともに金庫へ向かった。人質としてロビーに残したのは藤本に話し掛けたみどりの他に接客係の清水孝宏、キャッシュカードの暗証番号を忘れてしまい困って来店した電気屋の倉沢慎太郎、離婚協議中で預金を折半するために口座を解約しにきた深浦巧一と公、そしてカバン一杯のペソ札を円に両替にきた坂巻隼人だった。金庫が開き西山がバッグを投げると、常田と庄田はそれに札束を詰め始めた。あと少しで大金が手に入る。そう考えた矢先に予想外のことが起きた。西山を突き飛ばした庄田が常田とともに金庫に閉じ籠ったのだ。ショックを受けた西山はロビーに戻り藤本たちに金はまだ金庫の中にあることを伝えたが、その時に常田と庄田が殺されたと勘違いした清水がパニックを起こして通用口から逃げ出そうとした。西山と藤本は玄関前で取り押さえたが、その様子を外から見ていたのは自転車でパトロールにきていた江東署の二人の巡査だった。彼らは目の前で起きていることが信じられず慌てながら本署に応援要請を行った。

金庫は翌朝までロックが解除されることはなくそれを知った西山たちは落胆した。だがそれ以上に深刻なことが外で起こっていた。建物はパトカーと警官隊に包囲されていたのだ。三人がうろたえる中、冷静に今後の対策を指示したのは坂巻だった。テレビを点けて情報を集めることにしたのだが、臨時ニュースでは警官が射殺されたと報じていた。パニックを鎮めるために高村が天井に向けて撃った銃声と、目の前で警官の制服姿の清水が取り押さえられる姿を見た巡査たちが思い込みで報告したことが原因だった。

屋台的映画館

  • posted at:2021-04-05
  • written by:砂月(すなつき)
けん
大映(京都撮影所)
配給:大映
製作年:1964年
公開日:1964年3月14日 併映「座頭市千両首」
監督:三隅研次
企画:藤井浩明 財前定生
原作:三島由紀夫
脚本:舟橋和郎
撮影:牧浦地志
録音:奥村雅弘
照明:山下礼二郎
美術:内藤昭
音楽:池野成
編集:菅沼完二
装置:川口隆
擬斗:宮内昌平
音響効果:倉橋暢
助監督:友枝稔議
製作主任:村上忠男
出演:市川雷蔵 藤由紀子 川津祐介 長谷川明男 河野秋武
シネマスコープ モノクロ 95分

東和大学剣道部の国分次郎は子供の頃に太陽の本質を見た。まぶしくてとても正視出来ない輝きを全身に浴びた彼は強く正しくなりたいと願い、剣の道を選んだのだった。剣道部では主将を選ぶための対抗戦が行われ、候補として四段の国分と同じく四段の賀川が選ばれた。だが審査で監督の木内は賀川の実力を三段程度と判断した。剣道連盟はその場限りの技しか見ておらず、人格や日常の稽古ぶりを見ることが出来ないからだ。彼の剣には何処か感情や心理の陰があり、強いが威を衒い力を恃むところがあると木内が言うと、OBたちもそれに同意し国分のような純一な烈しさが欠けていると言った。その結果、国分が主将になることに決まったが、副将は賀川ではなく村田が務めることになった。

新主将なった国分の目標は翌年に行われる学生剣道優勝大会で優勝することだった。それも個人優勝ではなく団体戦に優勝することだ。基礎を重きに置く彼は新入生に対し分け隔てなく竹刀の持ち方から指導した。そんな国分を尊敬する壬生は厳しい練習に耐え実力を伸ばして行った。一方、同級生の多田は我流の癖が治らず防具をつけさせてもらえなかった。何とか強くなりたい多田は稽古をつけて欲しいと舶来のタバコを持って賀川に近づくのだった。

ある日、国分が自分で自分を悲壮がっていると多田が言ったのを聞き、壬生は反射的に殴り掛かった。道場に呼び出されたが壬生はその理由を明かさなかったため、国分は喧嘩両成敗で二人を壁に向かわせて四十分間正座させることにした。半分も経たずに音を上げた多田は、スポーツをするために剣道部に入ったのであって、封建的な制裁が鍛練なんて馬鹿馬鹿しいと道着を脱いだ。そしてあんたを尊敬しているのは壬生くらいで、賀川さんだって陰でどんなことを言っているかわからないと国分を非難した。ところが賀川は悪口でない批判は誰に対してもする自由があると突っぱね、孤立した多田は剣道部を辞めた。

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