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クレイジー・コップ 捜査はせん!

  • posted at:2019-04-23
  • written by:砂月(すなつき)
くれいじーこっぷそうさはせん
タキコーポレーション=ジャックポット
配給:タキコーポレーション
製作年:1995年
公開日:1995年4月15日
監督:片嶋一貴
製作:石川始 滝口雍昭
監修:井筒和幸
プロデューサー:甲斐真樹 杉田薫
アソシエイト・プロデューサー:元木伸一
アシスタント・プロデューサー:斎藤寛朗
脚本:高橋洋
撮影:上野彰吾
照明:矢部一男
録音:臼井勝
美術:細石照美
編集:関一彦
助監督:酒井長生
振付:宇治川理斎
スタイリスト:徳永いづみ 勝俣淳子
ヘア・メイク:下田かおり
特殊効果:梶川信幸 宮田義三
スチール:加藤光男
製作主任:中保眞典
製作進行:岡戸雄司
音楽:小椋悟 飯田裕子
出演:間寛平 小松みゆき 渡辺典子 保井健 筒井真理子
アメリカンビスタ カラー 87分

花村大吉刑事を班長とする三ツ目署の刑事たちは怪しげな組織・猫卍一家を追っていた。だが一家と対決するもののいつも決着がつかないまま逃げられてしまうのだ。その頃、大阪府警では公安部長の久方のぼるが頭を抱えていた。週刊誌に国家機密の漏洩問題をすっぱ抜かれたが、その情報源が誰なのか特定することが出来ないでいたからだ。そこで彼は警視の小塚原に犯人をでっち上げるよう命じた。

三ツ目署は仮事務所だった。それは昨年あった事件の際に花村が庁舎を燃やしたからだった。そんな署に転属してきたのは筈見アンナという若い女性刑事だった。その美貌に花村たちは鼻の下を伸ばし、仕事が終わると帰宅する彼女をつけ回した。それと同じ頃、小塚原は猫卍一家のリーダー・清一郎の妹で外務省極東課に勤める昌代を国家機密漏洩容疑で逮捕しようとした。すると彼女は大声を出して走り出したのだった。逃げる昌代と追う小塚原。そこに現れたのは悲鳴を聞いて駆けつけたアンナだった。ところが辺りが薄暗かったことと二人の着ていた服が似ていたこともあって小塚原はアンナを捕まえたのだ。その様子を見た花村は小塚原をコテンパンに叩きのめしたのだった。

自宅に戻った昌代がスパイに間違えられたことを話すと一家は緊急会議を開いた。その内容から追っているのが花村たちではなく公安であることを確信した。それは例えばゲシュタポ(卍をひっくり返したようなマークをつけた)みたいな恐ろしい連中だった。これが自分たちへの挑戦だと考えた。一方、小塚原は捜査本部を三ツ目署に置き、署員を彼の指揮下に入れた。何故なら彼らは猫卍のことを知り尽くしているからだ。小塚原は全力で捜査を行うよう命じたが、花村は手柄を小塚原に渡すつもりは毛頭なかった。そして必死の捜査とアンナの活躍によりようやく清一郎の逮捕にこぎつけたのだが、小塚原が身柄の引き渡しを要求したのだ。自らの手で取り調べを行いたいという花村の気持ちを知る刑事課長の桃井はそれを断固として拒否した。そこで小塚原は取調室に故郷で採れたというキノコを使った料理を差し入れし、今までのことは水に流して協力し合おうと言った。すると花村たちはそれをあっさりと受け入れ試食した。そのキノコはワライダケで、清一郎はひたすら笑い続ける花村たちはを尻目に取調室を抜け出した。その後、急遽視察にきた久方が取り調べを行うことがわかると、正気に戻った花村は気絶させた小塚原に小細工を施して清一郎に仕立て上げたのだった。

屋台的映画館
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トリック 劇場版

  • posted at:2019-04-20
  • written by:砂月(すなつき)
とりっくげきじょうばん
テレビ朝日=東宝
配給:東宝
製作年:2002年
公開日:2002年11月9日
監督:堤幸彦
製作統括:高井英幸 早河洋
製作:木村純一 風野健治
プロデューサー:桑田潔 島袋憲一郎 蒔田光治 山内章弘
ラインプロデューサー:渡邊範雄
脚本:蒔田光治
撮影:斑目重友
美術:稲垣尚夫
VE:中村寿昌 矢部光宏
照明:池田ゆき子
録音:中村徳幸
編集:伊藤伸行
音楽:辻陽
助監督:木村ひさし
製作担当:朝比奈真一
スクリプター:奥平紋子
音楽プロデューサー:志田博英
B班撮影:池田英孝 橋本尚宏
タイトルバック:薗田賢次
主題歌:「月光」鬼束ちひろ
制作協力:オフィスクレッシェンド 長坂信人
共同製作:朝日新聞社=朝日放送=日刊スポーツ新聞社=日本出版販売
出演:仲間由紀恵 阿部寛 生瀬勝久 山下真司 芳本美代子
アメリカンビスタ カラー 118分

「自称」超実力派マジシャン・山田奈緒子は、かつて天才マジシャンと呼ばれた父・剛三の影響を受けて同じ職業についた。だが父のような大ステージに立つという夢はまだ遠く、今は花やしきのアルバイトでマジックを披露をしている。だが観客が思うように集まらず度々クビになった。ある日、いつものように落ち込んで帰宅していると見知らぬ男女に声を掛けられた。彼らは糸節村からきた青年団々長の神崎明夫と副団長の南川悦子で、奈緒子にある依頼をしにきたのだ。糸節村には古くから呪われた言い伝えがあった。それは300年に一度、村に災いが起こるというものだった。村人たちの行いが正しければ封印された巨大な神が何処からか現れて災いから村を救うのだが、その神を演じて欲しいというのだ。その300年目が目前に迫っており、目に見える形で奇跡を起こし村人を納得させるのに手っ取り早いのがマジックだと考えたのだ。そして奈緒子のステージに観客がいないことで顔を知られている可能性が低いことが決め手となった。ペテン師の真似事をするのは嫌だったが、報酬として差し出された封筒の中身を見て引き受けることに決めた。奈緒子はアパートの家賃を滞納するほど困窮しており、更にそのアパートがマンションに建て替えられることになり立ち退きを余儀なくされているのだ。

その夜、帰宅すると室内に奇妙な石像が置かれており、壁には「糸節村に行ってはならぬ 亀にお前は殺される」と筆で書かれた幕が貼られていた。そのタイミングで電話の着信音が鳴り恐る恐る受話器を取ると、相手が日本科学技術大学理工学部教授の上田次郎だったことで安心した。彼とは宗教団体・母之泉との対決以来の腐れ縁で、度々同行しては事件のトリックを暴いたのだった。料亭で同窓生たちと飲み会を開いていた上田は余興として彼女を呼ぶことにし、奈緒子も政財界を動かすようなエリートが揃うその集まりで自分を売り込むもうと考えて出席した。ところが財務省の官僚・本郷三四郎や国土交通省の官僚・駒場一路やが見たかったのは大掛かりなイリュージョンで、警察庁官僚・安田安夫からどういう関係だと問われた上田は知り合いの知り合いのそのまた知り合いから無理矢理紹介されたとしらばくれたのだ。バカにされて頭にきた奈緒子は早々に立ち去るとこらえ切れずに涙を流した。一方、大学の研究室を辞めて埋蔵金を見つけたという同窓生の臼井猛は料亭のトイレで殺害され、傍らには「トイレツマル」というダイイングメッセージが残されていた。臼井が遺体になっていることを知った4人のうち、安田はそれが埋蔵金の在り処を示すメッセージではないかと考えた。埋蔵金は何処かのトイレに詰まっており、全国の水洗でないトイレを調べれば在り処を突き止めることが出来る。そう結論づけると駒場は国土交通省の全国トイレ水洗化計画の名目で調査を行うと言った。すると安田は警察庁として余っている捜査員を総動員すると言った。金はどうするんだと上田が疑問を口にすると、景気対策として予算を組むから俺たちに財務省に任せてくれと本郷が胸を叩いた。

神崎たちとともに糸節村に向かった奈緒子は、車中で注意を受けた。それは村人から絶対に顔を見られてはならないことだった。糸節村青年団本部となっている神崎の自宅に連れてこられた奈緒子は、テーブルの上にロベール・ウーダンの本があることに気づいた。19世紀の半ば、フランス人の奇術師ウーダンはフランス領アルジェリアに渡り呪術師と戦った。その話に着想を得て神崎は今回の計画を立てたのだ。村長の長曾我部為吉にバレやしないかと神崎が心配していると、奈緒子は私もプロですからと意地になって言い返した。その夜、まぐわい相撲大会が行われた後に神として登場した彼女はマジックを披露し災いは取り除いたと宣言したが、村長はあんたで4人目だと言った。神を名乗った人物は既に3人いるのだ。隔離された奈緒子は翌日、神001番と対決することになり、もし神でないことがわかればそれは死を意味した。窓を叩く音がしたため開けてみると、そこには上田がいた。彼は著書「どんと来い!超常現象」のパート3の取材を行うためにこの村へやってきたのだが、神を演じる奈緒子の姿を見たため声を掛けたのだ。もうすぐ巨万の富が手に入ると自慢して上田が臼井の殺害現場の写真を見せると、奈緒子は「トイレツマル」の謎をあっさりと解いたのだった。

屋台的映画館

不良番長 送り狼

  • posted at:2019-04-16
  • written by:砂月(すなつき)
ふりょうばんちょうおくりおおかみ
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1969年
公開日:1969年7月31日 併映「日本女侠伝 侠客芸者」
監督:内藤誠
企画:吉田達 矢部恒
脚本:松本功 山本英明
撮影:星島一郎
録音:小松忠之
照明:元持秀雄
美術:藤田博
編集:長沢嘉樹
助監督:三堀篤
擬斗:日尾孝司
進行主任:伊藤源郎
装置:石井正男
装飾:上原光雄
記録:宮本衣子
現像:東映化学
音楽:八木正生
主題歌:「番長シャロック」梅宮辰夫
出演:梅宮辰夫 谷隼人 赤座美代子 夏珠美 山城新伍
アメリカンビスタ カラー 90分

新宿を根城にして活動する不良グループ・カポネ団。金儲けのためなら何にでも挑戦する神坂弘は、今度はアカツキ・クラブという名のデートクラブの経営に乗り出した。事務所は神坂の愛人・清子が経営する美容室の二階にあり、電話が掛かればそのカードに書かれたナンバーにデート嬢を派遣するのだ。ジャブと三平は停まっている車や公衆電話に電話番号が書かれたカードを手当たり次第に貼りつけた。すると程なくして電話が掛かり、ジャブとバイキングはトン子を紳士のもとへ送り届けたが、売春防止法を逆手に取り金だけもらってトンズラした。ところがその様子を一部始終見ていた男がいた。夜遅くアカツキ・クラブに乗り込んできたのは紅バラ会の会長・大森あいだった。彼女は戦前から30年間玉の井一筋でやってきたその道のプロで、やらずぶったくりの詐欺を働く神坂を激しく糾弾した。神坂は営業妨害とジャブたちの治療費を合わせた50万円を要求したが、あいはそれを軽く往なした。

あいに対抗するためにカポネ団が取った手段は、彼女の娘・桂子を誘拐することだった。神坂の目論見通り紅バラ会の事務所から出てきたところを拉致しアカツキ・クラブへ連れてきたまではよかったが、脅しの電話を掛けてもあいは全く動じず高笑いした。母親の性格を知り抜いている桂子は、私より商売物の女の方がかわいいのよと呆れる神坂らの前でそう言い、どうやら用済みねとおどけて封筒を渡した。中には彼女が経営するゴーゴークラブ・シャングリラの優待券が入っており、お暇ならきてよねと言って桂子は去って行った。狐につままれたような気分になった神坂たちはシャングリラで「番長シャロック」を歌って憂さを晴らした。だが関東挺心会会長の川島安三郎が出入りしていることがわかると波風を立てないように心掛けた。

美容室の電話が繋がらなくなり、電電公社の職員はその原因が公衆電話を長時間占拠する女のせいであることを突き止めた。彼に同行していたタニーはそれが紅バラ会のコールガールであることがわかると懲らしめてやろうとした。だが彼女が首から下げている十字架のネックレスに気づきこれをどうしたのかと尋ねた。それは立川の孤児院で育った彼女を実の妹のようにかわいがった少年からもらったもので、それ以来外したことがなかったのだ。タニーはその少年が自分であり彼女がユキだということがわかったが、そのことを伝えることは出来なかった。その頃、あいへの復讐を考えていた神坂はトン子たちを紅バラ会のコールガールと称して問題を起こさせた。警察が出動する中、タニーはユキを事務所に戻らせないようにして商売から足を洗うよう説得した。やがて彼があのときの少年だと気づいたユキは思い出話に花を咲かせたが、フーテンをしていたときに拾ってもらった恩義があるため、あいを裏切ってまでして商売替えをすることは考えていなかった。

屋台的映画館

大魔神怒る

  • posted at:2019-04-13
  • written by:砂月(すなつき)
だいまじんいかる
大映(京都撮影所)
配給:大映
製作年:1966年
公開日:1966年8月13日 併映「座頭市海を渡る」
監督:三隅研次
製作:永田雅一
企画:奥田久司
脚本:吉田哲郎
撮影:森田富士郎 田中省三
録音:大角正夫
照明:美間博 古谷賢次
美術:内藤昭 加藤茂
音楽:伊福部昭
編集:菅沼完二
特撮合成:田中貞造
作画:渡辺善夫
擬斗:宮内昌平
音響効果:倉嶋暢
助監督:西沢鋭治
製作主任:今村喬
現像:東洋現像所
特撮監督:黒田義之
出演:本郷功次郎 藤村志保 丸井太郎 北城寿太郎 上野山功一
シネマスコープ カラー 79分

時は戦国時代。八雲湖を挟んで西に千草国、東にはその分家の名越兵衛一族が治める里があった。その二つは湖の利益にあやかり豊かな日々を送っていたが、千草国より西に位置する御子柴国は四方を山々に囲まれていることで貧していた。領主御子柴弾正は領民に重税を課し、それに耐えられない農民が両国の間にある地形を利用して千草国へ逃げ込んだ。頭を痛める弾正は、近々千草城下で先の領主の追善法要を兼ねた天下の平和を祈る儀式が行われることを家臣鬼子島玄藩から伝え聞くと、名越一族も招かれるその日に八雲湖を手に入れる計画を立てた。

法要は千草城の若き城主千草十郎によって営まれ、無事に終わると兵衛にしばらく逗留されてはいかがかと尋ねた。秋に十郎と兵衛の娘小百合との婚姻が決まっており、その打ち合わせを兼ねての気遣いだった。御子柴からの難民に対し谷の開拓事業を任せるなど十郎の領民からの信頼は厚く、それが千草国を豊かにしている理由の一つでもあった。その後、場所を移して平和の祈念が行われた。八雲湖の東部には武神像が祀られる神ノ島があり、鳥居の奥に静かに鎮座していた。皆で祈りを捧げていると像の顔が見る間に赤く染まった。昔から守り神の顔色が変わった時は名越一族が滅びるという言い伝えがあり、厄除けの祈りを行うことを里の者たちに知らせようとしたが、御子柴軍は既に行動を起こしていた。その夜、彼らは決起して屋敷を襲い十郎の命を狙ったが行方は知れなかった。翌日その十郎が名越里に逃げ込んだと当たりをつけた御子柴軍は一気に攻め込み兵衛を惨殺、小百合の兄勝茂を人質として連れ去った。屋敷は玄藩が支配し、兄を返して欲しければ十郎を連れてこいと小百合に言った。

日が暮れると小百合は舟で神ノ島に渡り武神像に祈った。名越や千草の難儀を救い十郎様や兄の命を救ってくだされば、命を召されても構いません、と。そこに御子柴軍が現れ、彼女は岩場の陰に身を隠すと様子を窺った。すると男たちは中に鎚や鏨が入った大きな荷物を降ろし始めたのだ。弾正は名越や千草の民の心の支えである武神像の打ち壊しを命じたのだった。玄藩は鐘撞き和助とともに小百合を捕らえると、お前たちの守り神がどうなるか見ておけと火薬を仕掛け爆破した。像は木っ端微塵に吹き飛び頭部は湖に没した。すると水面が湧き立ち真っ赤に染まった。そして空が一面厚い雲に覆われると稲妻が島を直撃したのだった。だがそれは一時的の出来事だったため、玄藩は祟りなどあるはずがないと引き揚げた。爆破の落石から奇跡的に助かった小百合は島に残って祈り続ける道を選んだが、そのとき一艘の小舟が島に流れ着いた。そこには傷ついた十郎の姿があった。

屋台的映画館

不良番長 練鑑ブルース

  • posted at:2019-04-09
  • written by:砂月(すなつき)
ふりょうばんちょうねりかんぶるーす
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1969年
公開日:1969年6月14日 併映「極悪坊主 念仏人斬り旅」
監督:野田幸男
企画:矢部恒 吉田達
脚本:山本英明 松本功
撮影:星島一郎
録音:小松忠之
照明:元持秀雄
美術:藤田博
編集:田中修
助監督:伊藤俊也
擬斗:日尾孝司
進行主任:伊藤源郎
装置:吉田喜義
装飾:田島俊英
記録:宮本衣子
現像:東映化学工業株式会社
音楽:八木正生
主題歌:「番長シャロック」梅宮辰夫
出演:梅宮辰夫 谷隼人 夏圭子 夏珠美 鈴木やすし
シネマスコープ カラー 89分

詐欺、婦女誘拐・暴行、窃盗の罪で練馬鑑別所へ5回、少年刑務所へ2回送られた神坂弘は、練鑑出身者を集めてカポネ団を結成し番長として歌舞伎町界隈を縄張りにし競輪のノミ屋とバーの借金取り立てをシノギとしている。彼らと敵対するのは新宿桜吹雪団の団長・梶木征一で、頭に血が上ると何を仕出かすかわからない厄介者だった。梶木は団員を引き連れてノミ屋の店に手薄な昼間を狙って乗り込み売り上げ金を巻き上げようと企んだが、神坂らによって阻止された。

ジャブとバイキングがいつものように競輪場でノミ行為を行っていると、菊地石松という何処か抜けた極道者が売り上げを渡せと言ってきた。いてまうぞとナイフをチラつかせる石松にやれるものならやってみいと凄むジャブだったが、本当に刺されたのだった。そのことに一番驚いたのは石松で、慌てて病院に担ぎ込むと素早く入院の手続きを取ったのだった。すると見舞いにきたのが神坂であり、ジャブ彼の舎弟だったことを知って石松はまた驚いた。石松も練鑑仲間だったからだ。出所後はツキから見放され、やる事なす事裏目に出てしまうため、ついに浜松を離れて東京に出てきたのだ。再会を喜ぶのもつかの間、入院費を払う金がないため急いで夜逃げした。

ある日、カポネ団の店に美女がやってきて10万円で8レースの1-5を1点買いするように言った。危険だと感じたタニーは、うちはただのビリヤード屋だと断ったが彼女は聞く耳を持たなかった。通常フリーの客を相手にすることはなかったが、1-5がくる確率が低かったため引き受けることにした。カモがきたと喜ぶタニーたちだったが、予想に反して大当たりし260万円を支払わなければならなくなった。揉めているところにやってきた用心棒は練鑑仲間の重光史郎で、それがわかると昔の仲間を裏切るわけにはいかないと契約金を彼女に返したのだった。重光は競輪場で一日だけ用心棒になって欲しいと頼まれただけで女の素性を知らなかった。一平と八平が後をつけたところ、彼女が白河元侯爵の娘・小夜子であることがわかった。神坂たちがその後の対策を話し合っていると黒ずくめの男たちがやってきてビルの屋上へ連れて行かれた。そこには桜吹雪団の姿もあり、両者はそこが決闘の場だと考えたがそうではなかった。弁護士の藤原大蔵は国際賭博場を開く計画があり、協力して欲しいと申し出たのだ。ヤクザは嫌いだが素人には任せられない。そこで彼らに白羽の矢が立ったのだ。ラスベガスなどで日本人が散財するのがたまらない藤原は外国人客からその分を取り返そうと考えた。だが格好の場所と考えていた白河元侯爵の屋敷は横田産業の社長の物になっていたのだ。横田は手付を打っただけで残りの金を払っておらず、依頼主から取り立てを頼まれたものの話が先に進んでいなかった。そこで藤原は、成功した方に賭博場のマネジメントを任せることを提案した。

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