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七人の挑戦者

  • posted at:2025-01-16
  • written by:砂月(すなつき)
しちにんのちょうせんしゃ
日活
配給:日活
製作年:1961年
公開日:1961年7月9日 併映「青い狩人」
監督:松尾昭典
企画:水の江滝子
脚本:熊井啓
撮影:萩原泉
照明:吉田協佐
録音:高橋三郎
美術:佐谷晃能
編集:井上親弥
音楽:伊部晴美
助監督:前田満州夫
色彩計測:滝田巌
現像:東洋現像所
製作担当者:園山蕃里
技斗:高瀬将敏
出演:二谷英明 葉山良二 小高雄二 吉行和子 沢本忠雄
シネマスコープ カラー 84分

秋葉プロを預かる秋葉昭造は流行りのジャズ・ブームに目をつけ、暴力で弱小の事務所から有望なタレントを引き抜いていた。ある日、ジャズ楽団の事務所に乗り込んだ彼らは社長の桐沢新助を脅して楽団だけでなく建物まで乗っ取ろうと企んだが、ふらりとやってきた男に叩きのめされた。その男は三年前までこの事務所にいたテナーサックス奏者の福田宏次だった。箸を持つことも出来ない程の傷を負った右手がリハビリによって回復したため、新たなバンドを作るために帰って来たのだ。命を救われた桐沢は福田をバーへ連れて行き感謝の言葉を並べもう故郷へ帰ろうかと考えているとこぼした。すると福田は君と二人でバンドを作りたいと言った。テナーサックス、アルトサックス、ドラム、トランペット、ベース、ギター、ピアノ。優秀で根性の座った連中を集めれば必ず秋葉プロに挑戦出来るはずだと彼は考えていたのだ。

翌日、福田はキャバレー・ニュータウンの支配人である坂本に会いに行った。彼には坂本の妹で歌手の梨絵という恋人がいたが、嫉妬した秋葉によって殺されたのだ。梨絵の墓参りに行った福田はそこで坂本から店の屋上を稽古場として使っていいと許可をもらった。早速、桐沢の事務所の表に「セブン・ガイズ」のバンドマン募集の看板を出すと二人の男がやってきた。一人は作曲志望で神戸のシックス・ジョーカーズに所属していたピアノ奏者の長嶺芳郎、そしてもう一人はトランペット奏者の村上久夫だった。その後ギター奏者で大学生の杉本進が訪ねてきたが、福田は彼の演奏を聴きながら梨絵と過ごした日々を思い出していた。

福田は昔の仲間だったベース奏者の神山隆一と演奏繋がりでアルトサックス奏者の清水寛をスカウトするが、秋葉の仕返しが怖いと言って断られた。だがその後、木内組の乾分・松の紹介で木内政雄と会うことになった。木内組は魚河岸の魚政一家として知られているが、二代目の木内は跡目を継ぐのを嫌がり大学へ進学するとドラムと出会ってのめりこむようになった。演奏への熱意は卒業してからも変わらず、彼は福田のスカウトを渡りに船と考えたのだ。後に残った組の人たちはどうするのかと福田が尋ねると、木内は親の代から店を預かる代貸の大場がいるから大丈夫だと言った。するとそれを聞いた大場はぷいと他所を向いた。

屋台的映画館
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家族ゲーム

  • posted at:2025-01-12
  • written by:砂月(すなつき)
かぞくげーむ
にっかつ撮影所=ニュー・センチュリー・プロデューサーズ=日本アート・シアター・ギルド
配給:日本アート・シアター・ギルド
製作年:1983年
公開日:1983年6月4日
監督:森田芳光
製作:佐々木志郎 岡田裕 佐々木史朗
製作補:桜井潤一
企画:多賀祥介 山田耕大
原作:本間洋平
脚本:森田芳光
撮影:前田米造
照明:矢部一男
録音:小野寺修
美術:中澤克巳
編集:川島章正
助監督:金子修介
記録:森永恭子
装飾:山崎輝 八木雅彦 小林聖樹 歌田昌昭
衣裳:越智雅之
結髪:榊原あけみ
特機:城田幸夫
スチール:竹内健二
現像:東洋現像所
製作進行:宮内真吾
製作担当:藤田義則
出演:松田優作 伊丹十三 由紀さおり 宮川一朗太 辻田順一
スタンダード カラー 106分

高校受験を控える中学三年生の沼田茂之が家庭内にいることで、父親の孝助や母親の千賀子、そして兄で高校生の慎一までもがピリピリしていた。成績優秀な兄と違い勉強が苦手な茂之にはサボリ癖があり、テストの時期になると腹が痛いと言って学校を休んだ。その割にはプライドが高く、進路指導の教師から神宮高校を薦められても偏差値の高い西武高校にこだわった。それはその学校に通う慎一への対抗心だった。これまでに何人かの家庭教師がつけたが一向に成績が上がらないため、孝助は新たな家庭教師に望みを託すことにしたのだった。沼田家にやってきたのは大学に7年も通っている吉本勝という男で、夕食を終えると孝助は家族に聞かれたくない話をするために彼を車へ連れて行った。その話とは報酬についてだった。孝助には茂之の成績が上がらない理由が何処にあるのかわからなかった。そこで基本給の他に成績が上がる毎に歩合給を出すと提案したがその基準を決めていなかった。話し合いの結果、クラスの順位がひとつ上がる度に一万円ということで落ち着いたが、孝助の声は震えていた。

国語の答案用紙が返ってきたが、点数は26点だった。順位はビリから9番目。ふざけた答えばかりの用紙を見た吉本が抑えた怒りで何考えてんだと凄み、次のテストが来週あることがわかると授業は何処まで進んでいるんだと言った。茂之が黙って開いたページには松尾芭蕉の奥の細道が載っていたが、落書きがその上を支配していた。それを見てあきれた吉本は奥の細道を読んでわからない漢字や言葉をノートに書き出せと命じた。すると茂之は彼が目を離している間に「夕暮れ」という言葉を2ページに亘って書き続けたのだった。こんなことをして何になるのかと吉本が尋ねると、茂之はつまらない時間を楽に過ごせるからだと答えた。吉本は舐めるんじゃねえぞとつぶやき呼吸を整えると一発殴った。鼻血を出した茂之はショックを受けたが、この出来事をきっかけにして二人の間に主従関係が完成した。さっき言ったことをやってみなと吉本が言うと茂之は素直にノートに書き始めた。

屋台的映画館

ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌

  • posted at:2025-01-08
  • written by:砂月(すなつき)
びーばっぷはいすくーるこうこうよたろうえれじー
東映
配給:東映
製作年:1986年
公開日:1986年8月9日 併映「BEE FREE! 」
監督:那須博之
企画:長谷川安弘
プロデューサー:黒澤満 紫垣達郎
原作:きうちかずひろ
脚本:那須真知子
撮影:森勝
照明:野口素胖
録音:宗方弘好
美術:大嶋修一
編集:田中修
助監督:成田裕介
製作担当:服部紹男
音楽:矢野立美
音楽プロデューサー:高桑忠男 石川光
主題歌:「JINGI・愛してもらいます」中山美穂
挿入歌:「ビー・バップ・パラダイス」ビー・バップ・少年少女合唱団
技闘:高瀬将嗣
カー・スタント:TA・KA
刺青:河野弘
衣裳:波多野芳一
メイク:中元睦子
スチール:久井田誠
製作宣伝:荒井一弥 石井薫
演技事務:河合敬一
製作進行:武石宏登 岩下真司 多田野貴裕
製作協力:セントラル・アーツ
出演:仲村トオル 清水宏次朗 中山美穂 宮崎ますみ 中野みゆき
アメリカンビスタ カラー 95分

最近勢力を伸ばしつつある城東工業の不良グループに不意を突かれて後ろからガツンとやられたヒロシは、トオルから鼻に詰めた鼻血止めのティッシュをからかわれたことで怒りが倍増し、商店街にいた城東の制服を着た奴らに仕返ししようとした。ところがそこにいたのは強面の別人だったことから、ビビったヒロシは知り合いに呼び掛けたフリをして逃げた。同じ頃、ノブオとその仲間は同じ愛徳高校の女子生徒から体がぶつかったのを触ったと因縁をつけられ困っていた。するとそこに城東の原田たちが割り込んできたことで話がややこしくなった。相手が愛徳だと知った原田はノブオを蹴り飛ばし、近くを歩いていたトオルとヒロシが偶然彼を受け止めたのだった。ノブオを痛めつけたのが自分を殴った原田だと知ったヒロシはタイマンで勝負し簡単にケリがついた。原田を土下座させたまではよかったが、城東のグループが加勢にきたことがわかると勝ち目がないと見て逃げることにした。街中を駆け抜ける二人。すると順子と話しながら駅を出て来た今日子と再会したのだった。トオルたちは彼女がこの街に戻ってきたことを喜ぶ間もなくまた逃走を続けた。そして郊外のスクラップ工場に逃げ込むと機転を利かせた彼らは設備を勝利に結びつけたのだった。

再び2年F組に今日子に戻ってきたことでトオルとヒロシはまた生きがいを見つけた。彼女をめぐって授業中に騒ぎを起こしてしまい今日子から頭を冷やすように言われた二人は屋上でタバコを吸っていたが、そこにやってきた愛徳小悪魔軍団の三人に絡まれるが、相手が1年生ということもあり二人は洟も引っ掛けなかった。放課後、トオルたちがキング卓球場で遊んでいると、みゆきたちは馬鹿にされた仕返しに体の大きな女子生徒を連れて来た。サングラスにマスクをした威圧感のある姿のその生徒は白百合女学院13代目総番のマンモスお妙こと野崎妙子だった。お妙は持ち前の怪力で表の看板を引き抜くと二人に投げつけようとするが、豚ゲルゲだから恥ずかしくて面が見せられないんだろうとヒロシに言われたためこれでもかとマスクを取った。彼女の顔を見た二人はかわいいと口を揃えて言い、お前のようなタイプだったらイチコロで惚れる奴を知っているとトオルが言うとお妙はそれを真に受けて喜んだ。だがその軽い言葉をイマイチ信用出来ない彼女は、それがその場しのぎのデタラメだったらテメエらに彼氏になってもらうからなと威圧した。

屋台的映画館

秀子の應援團長

  • posted at:2025-01-04
  • written by:砂月(すなつき)
ひでこのおうえんだんちょう
南旺映画
配給:東宝映画
製作年:1940年
公開日:1940年1月31日 併映「仇討ごよみ」
監督:千葉泰樹
原作:高田保
脚色:山崎謙太
撮影:中井朝一
應援:高井四郎 源祐介
助監督:小野博之 牛迫緑
助撮影:田中正彦
装置:小池一美
音楽:佐々木俊一
照明:服部修
大道具:鈴木廣吉
小道具:宇野勇
衣裳:津山辰美
現像・録音:富士スタヂオ
フイルム:純国産富士
主題歌:「青春グラウンド」灰田勝彦
・・・:「燦めく星座」灰田勝彦
参加:日本野球連盟
出演:高峰秀子 音羽久米子 小杉義男 澤村貞子 清川玉枝
スタンダード モノクロ 71分

日本野球連盟主催による秋季リーグ戦が盛り上がりを見せた頃、巨人軍とアトラス軍が初顔合わせとなった。本来この二チームは好敵手として知られてきたが、今シーズンのアトラスは主戦投手の大川を戦場へ送ったために投手力が不足した。その結果、悪戦苦闘の甲斐もなく惨敗に次ぐ惨敗。前試合までの勝率は一割二分で最下位に低迷していた。この難局を一身に背負ってチームを率いる高嶋二郎監督は必死の作戦を続けるが、連日の苦闘に疲れた投手陣は強力な巨人打線の前に崩壊した。高嶋家では試合がある日はラジオを聴くことになっており、そこにはいつも姪の秀子がいた。彼女の父親の一郎は高嶋製鉄の社長だが、躾にとても厳しく野球嫌いも相まって弟の仕事には批判的だった。その考え方には母のとも子も賛成で、秀子に謡いの他長唄に踊りにお茶、お花に習字、そしてピアノにフランス語とあらゆるものを学ばせようとしていた。そんなこともあって秀子は何かあるとこの家に逃げ込み祖母に愚痴を聞いてもらうのだ。

アトラス軍は巨人軍相手に0対8で完敗した。試合後、二郎がグラウンドの端で反省していると人丸投手がやってきて今日はすみませんでしたと謝った。すると二郎は君一人に任せるのは始めから厳しいとわかっていたことなのに無理な使い方をして済まなかったと逆に謝った。人丸は反省ばかりで、努力しても大川のような大投手のようになれる素質がないんだと愚痴った。それを聞いた二郎は負けるといろいろなことを考えるものだと言い、職業として選んだ以上やれるところまでやって行こうと力づけた。

その後もアトラス軍は零敗を続け、大ファンの秀子の心は穏やかではなかった。二郎の娘の雪子と話していてもいつしかその話題になった。ある日、秀子は学校の帰りにアトラス軍を激励する秘策を雪子に打ち明けた。それから数日後、二人はアトラス軍の練習場を訪れた。陣中見舞いと称して籠一杯の焼き芋を持ってきたがそれが目的ではなかった。秀子が作詞し雪子が作曲して応援歌を披露すると、明るく覚えやすいその曲を聴いた選手たちは勇気づけられた。

屋台的映画館
げきじょうばんおいしいきゅうしょくふぁいなるばとる
「おいしい給食」製作委員会(アミューズメントメディア総合学院=テレビ神奈川=BS12 トゥエルビ=イオンエンターテインメント=北海道放送=北陸朝日放送=TOKYO MX=群馬テレビ=とちぎテレビ=テレビ埼玉=千葉テレビ放送=KBS京都=サンテレビ=九州朝日放送=鹿児島放送=琉球朝日放送)
配給:AMGエンタテインメント=イオンエンターテインメント
製作年:2020年
公開日:2020年3月6日
監督:綾部真弥
製作総指揮:吉田尚剛
企画:永森裕二
製作:近藤和之 森内譲 有馬一昭 小玉満 伊藤祐介 水島鮎子 青柳恵一 長谷川哲男 出口雅史 小森健一郎 南哲也 久保仁 北島秀一 堀ノ内正洋 賀数朝夫
プロデューサー:岩淵規
脚本:永森裕二 綾部真弥
撮影:小島悠介
照明:大庭郭基
録音:井家眞紀夫
美術:伊藤悟
装飾:遠藤雄一郎
小道具:千葉彩加
衣裳:小磯和代
ヘアメイク:近藤美香
フードスタイリスト:松井あゆこ
編集:岩切裕一
監督補:田口佳
助監督:湯本信一
制作担当:池田勝
エキストラ担当:島野道春
音楽:沢田ヒロユキ ペイズリィ8
主題歌:「君の花」松本大輝
アソシエイトプロデューサー:小笠原宏之
制作プロダクション:MEDiAND
企画:AMGエンタテインメント
出演:市原隼人 武田玲奈 佐藤大志 豊嶋花 辻本達規
アメリカンビスタ カラー 102分

1984年秋、常節中学校では中間試験が行われていた。1年1組を担任する甘利田幸男は試験期間が嫌いだった。何故なら給食がないからだ。そのために学校へ来ていると言っても過言ではない程給食が好きな彼だが、それを生徒に悟られてはならなかった。大人は厳格で威厳を持ち模範であらねばならないと考えていたからだ。それ程までに給食が好きになったのには理由があった。母親が作る食事がまずいからだ。甘利田家では頑張っている母親を傷つけないために「おいしい!」と食べる。たまに出前を頼む時は父親が涙して喜んだ。だから給食は彼にとって一日で最も充実した食事だった。試験終了のチャイムを聞いた甘利田は喜びに打ち震えていた。明日からまた給食が始まるからだ。食育を謳う常節中学校はまさに彼のためのような学校だった。

翌早朝、甘利田が学校の校門前で挨拶運動をしていると、同じクラスの生徒・神野ゴウが登校してきた。神野も甘利田と同じように給食が大好きなのだが考え方がまるっきり違っていた。正統派の甘利田に対し神野は給食をよりおいしく食べる方法を追求していたのだ。例えば鯨の竜田揚げに家から持ってきた小袋入りのタルタルソースを掛けることなど甘利田にとって御法度だった。美味いに決まっているからだ。しかも彼は食べながら勝ち誇ったような笑みを浮かべるのだ。そんな神野を敵対視する甘利田は普段の笑顔まで見下されているように感じていた。

その日は教育実習生の三人が着任する日だったが甘利田にはどうでもいいことだった。彼の興味はその日の献立表に書いてあった鯨のオーロラソースにしかなかったのだ。鯨といえば竜田揚げだが、そもそもオーロラソースとは何なのだろうか。そう考えているうちに足は自然と給食室へ向かっていた。事前に知っておけばプランが立てられるのだが。そう考えながら部屋の前をうろついていると給食配膳員の牧野文枝が出てきた。偶然を装うが新メニューを探りにきたことはバレており、神野も同じようにきたことを知ると奴に何と言ったのかと詰め寄った。驚いた文枝がお昼までのお楽しみと言って追い返したと説明すると甘利田は安堵した。自分だけ抜け駆けしてメニューの内容を知るのはフェアではないし、そんなハンデはプライドが受け付けなかった。

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