忍者ブログ

川の底からこんにちは

  • posted at:2021-08-12
  • written by:砂月(すなつき)
かわのそこからこんにちは
PFFパートナーズ(ぴあ=TBS=TOKYO FM=IMAGICA=エイベックス・エンタテインメント=USEN)
配給:ユーロ・スペース=ぴあ
製作年:2009年
公開日:2010年5月1日
監督:石井裕也
製作:矢内廣 氏家夏彦 武内英人 北出継哉 千葉龍平 宇野康秀
プロデューサー:天野真弓
脚本:石井裕也
撮影:沖村志宏
照明:鳥越正夫
録音:加藤大和
整音:越智美香
美術:尾関龍生
編集:高橋幸一
記録:西岡容子
助監督:近藤有希
アシスタントプロデューサー:和氣俊之
衣裳:馬場恭子
ヘアメイク:宮本奈々
ヘアメイク助手:中田陽子
スチール:三木匡宏
メイキング:内堀義之
音楽:今村左悶 野村知秋
ミックス:江渡佳彦
出演:満島ひかり 遠藤雅 相原綺羅 稲川実代子 鈴木なつみ
アメリカンビスタ カラー 112分

全てのものに妥協して生きている木村佐和子。上京して5つ目の仕事となるおもちゃメーカーでOLとして働いているが、開発部のお偉方から嫌味を言われようと気にしないように努めている。そんな彼女には上京して5人目となる彼氏がいる。新井健一は同じ会社の課長だが、つき合い始めた頃は編み物好きのバツイチ子持ちであることを知らなかった。そんな日々のストレスが積み重なって便秘となり、佐和子はメディカルクリニックの腸内洗浄に度々通っていた。休日になり動物園で待ち合わせをしていると健一は娘の加代子を連れてきた。佐和子が子供嫌いであることを加代子は直感でわかっており進んで近づこうとはしなかった。先輩のサユリとモトカからは別れなさいとアドバイスされていたが、そうなった責任は全て自分にあると彼女は考えていたのだった。次の休日、健一は動物園のベンチでプロポーズをするが、佐和子はどう返事していいかわからなかった。そんな折、町役場に勤める叔父の木村信夫から電話が掛かってきた。佐和子の父・忠男が肝硬変で入院したというのだ。実家に帰りたいのは山々だったが、事情があって簡単には決断出来なかった。

ある日、健一が突然会社を辞めた。ひとり娘である佐和子が実家のしじみ工場を継がなければ閉鎖に追い込まれることを知った彼は、加代子を自然のもとに育てたいという理由を作ってそこに移り住もうと考えたのだ。そのことを初めて聞いて驚いた佐和子は反対したが、押しの強い健一によって帰らざるを得なくなった。駅に到着すると信夫が迎えにきていたおり、説明が面倒な佐和子は加代子を自分の子供だと言った。信夫は戸惑いながらも病院に車を走らせた。

佐和子が抱える事情。それは彼女が高校を卒業してすぐにテニス部のキャプテンだった男と上京したことだったが、「駆け落ち」の噂は忽ち町中に広まった。きっかけは忠男が再婚を決めたことへの反発だったが、それが後の火種となるとはその時は思ってもみなかったのだ。結局は振られ、その後も恋愛と破局を繰り返すうちに今の佐和子が完成した。信夫が気を遣って彼女を工場で働かせることにしたが、従業員のおばちゃんたちからは白い目で見られ、しじみ採りのおじちゃんからは嫌味を言われた。だが最も厄介だったのは健一に事の顛末を話さなければならないことだった。

屋台的映画館
PR

新 仁義なき戦い

  • posted at:2021-08-09
  • written by:砂月(すなつき)
しんじんぎなきたたかい
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1974年
公開日:1974年12月28日 併映「直撃地獄拳 大逆転」
監督:深作欣二
企画:日下部五朗
原作:飯干晃一
脚本:神波史男 荒井美三雄
撮影:吉田貞次
照明:中山治雄
録音:溝口正義
美術:雨森義允
音楽:津島利章
編集:宮本信太郎
助監督:藤原敏之
記録:田中美佐江
装置:吉岡茂一
装飾:松原邦四郎
背景:西村和比古
美粧結髪:東和美粧
スチール:中山健司
演技事務:西秋節生
衣裳:岩逧保
擬斗:上野隆三
進行主任:上田正直
出演:菅原文太 松方弘樹 渡瀬恒彦 池玲子 中原早苗
アメリカンビスタ カラー 98分

昭和25年9月、山守組組員・三好万亀夫は対立組織である浅田組の組長・浅田広人を広島県呉市の路上で襲撃した。ところが腹に受けた銃弾は致命傷にならず浅田は病院で意識を回復したのだった。男になれなかったことを叱る山守組組長・山守義雄は彼にもう一度チャンスを与えることにし、自分で始末をつけることが極道としての鏡だと諭した。だがこの事件をよって三好は逮捕され、懲役8年の刑を受けて岐阜刑務所での長い生活を送ることになった。その頃、世の中は朝鮮動乱の特需景気をきっかけに高度成長へ向けて大きく変わりつつあった。そしてその波に乗った山守組は順調に繁栄の道を辿って行ったが、それは同時に各々の利害をめぐる内部抗争の原因となった。組内は山守と若頭の青木尚武が対立したことで分裂状態となっており、困った山守は妻の利香を連れて三好の面会に行った。組の現状を洗いざらい話したのは出所後の彼を陣営に引き入れるためだったが、考えていることは青木も同じだった。同様に面会を申し出た青木だったが、三好は腹を割って話した方がいいと諭した。山守の面会からひと月後の昭和34年11月、三好は仮釈放によって出所したが、その条件として居住地を名古屋に制限された。出迎えたのは山守建設名古屋支店次長の前田久雄と、三好の舎弟分の北見登だけだった。山守の甥で名古屋支店長の山守健一は現金封筒とともに利香から預かった出所祝いの包みを渡すとまだ仕事が残っていると言って早々に帰った。三好がその包みを開けると、カステラの下に拳銃が入っていた。

名古屋の料亭で三好の放免祝いが開かれたが、そこには山守だけでなく青木や中立派の難波茂春までもいた。青木が口論を始め場が乱れると利香は三好を裏へ連れて行き計画通りにやって欲しいと金を渡そうとした。だが彼はそのやり方に異議を唱え突っぱねた。一方、山守の動きを薄々感づいていた青木も三好を取り込もうと近づいた。数日後、広島で難波が殺された。彼は青木に対する牽制として海津組への接近を図っていたが、その帰途を狙われ先制攻撃を受けたのだった。青木は強力な後ろ盾になってもらうために難波に替わって海津組組長・海津卯之吉に接近し懐柔策は成功、知遇を得た。この一連の事件は名古屋にいる三好の身に強い衝撃を与えたのだった。

屋台的映画館

男はつらいよ 旅と女と寅次郎

  • posted at:2021-08-06
  • written by:砂月(すなつき)
おとこはつらいよたびとおんなととらじろう
松竹
配給:松竹
製作年:1983年
公開日:1983年8月6日 併映「いとしのラハイナ」
監督:山田洋次
製作:島津清 佐生哲雄
企画:小林俊一
原作:山田洋次
脚本:山田洋次 朝間義隆
撮影:高羽哲夫
美術:出川三男
音楽:山本直純
録音:鈴木功
調音:松本隆司
照明:青木好文
編集:石井巌
スチール:長谷川宗平
監督助手:五十嵐敬司
装置:小島勝男
装飾:町田武
衣裳:松竹衣裳
美粧:宮沢兼子
現像:東京現像所
進行:玉生久宗
製作主任:峰順一
主題歌:「男はつらいよ」渥美清
演奏:ダン池田とニューブリード
撮影機材:パナビジョン
協力:柴又 神明会 日本生命 新潟県
出演:渥美清 倍賞千恵子 下條正巳 三崎千恵子 前田吟
アメリカンビスタ カラー 101分

梅雨まであとわずかとなった蒸し暑いある日、さくらがとらやに顔を出すと保険屋のおばちゃんがきていた。彼女の息子は今年大学に入ったが、月謝しか払わないと約束したのでアルバイトをして生活費を稼いでいるらしい。おばちゃんが用事を済ませて店を出て行くと、女手ひとつで子供を大学まであげるなんてえらいわねと言った。それを聞いたつねはつらいこともあったのよと当時の出来事を思い出し、結局は子供が重しになったってことさと竜造が言った。人間誰でも大なり小なり重しを背負って人生を歩いているんだと口にした竜造だったが、ふと風に吹かれてフワフワと漂う重しのない男のことを思い出した。そんな矢先、突風が吹いてその男が店の前を飛ばされて行った。それは腹を減らしたさくらの兄の車寅次郎だった。ようやくとらやにたどり着くと、竜造は今お前の噂をしていたんだよと快く迎え入れた。そこにさくらの夫の博がやってきて、研修会の幹事だったことをすっかり忘れていて明日の運動会に行けなくなったと言った。彼の息子の満男は6年生で、今年が小学校最後の運動会となることから必ず行くと約束していたのだ。それを聞いていた寅次郎は俺が父親代わりになって出てやるから心配するなと言った。彼がやる気を出したときは必ず何かが起こることを知っている博とさくらは心配でたまらなかった。

その日の夕方、運動会の準備を終えて帰ってきた満男は仕事で行けなくなった博の代わりに寅次郎がくることを知り落胆した。父親がこないのは毎年のことなのでそれほどショックではなかったが、問題は寅次郎の方だった。恥ずかしい姿を友達に見せたくない満男は必死になって止めさせようとし、それが自分のせいだとわかると寅次郎は癇癪を駅前に飲みに出掛けた。翌日は雨が降り運動会は中止になった。満男は学校からの帰りにとらやに寄ったが、寅次郎は旅に出た後だった。

新潟市にやってきた寅次郎は新潟県民会館の広場で化粧道具の啖呵売を行っていた。ホールでは京はるみのリサイタルが催されることになっていたが、体調不良による中止が発表された。翌日、出雲崎町を旅していた寅次郎は訳ありな女性と知り合い漁船で佐渡島まで渡ることになった。彼はその女性が演歌の女王であることに気づかなかったが、はるみの事務所は失踪騒動でてんやわんやだった。

屋台的映画館

四十七人の刺客

  • posted at:2021-08-03
  • written by:砂月(すなつき)
しじゅうしちにんのしかく
東宝=日本テレビ=サントリー
配給:東宝
製作年:1994年
公開日:1994年10月22日
監督:市川崑
製作指揮:堀内實三 漆戸靖治 永井紀芳
製作:高井英幸 萩原敏雄 稲見宗孝
エグゼクティブプロデューサー:橋本利明 高橋博 酒井俊博
アソシエイトプロデューサー:武井英彦
プロデューサー:鍋島壽夫 進藤淳一 島谷能成
企画:鍋島壽夫 後藤槙子
企画協力:松前洋一
プロデューサー補:伊藤和明 垂水保貴
原作:池宮彰一郎
脚本:池上金男 竹山洋 市川崑
監督補:吉田一夫
撮影:五十嵐幸勇
美術:村木与四郎
照明:下村一夫
録音:斉藤禎一
調音:大橋鉄矢
編集:長田千鶴子
助監督:手塚昌明
製作コーディネート:佐藤結樹
製作担当者:前田光治
音楽:谷川賢作
製作:東宝映画
出演:高倉健 中井貴一 宮沢りえ 岩城滉一 宇崎竜童
アメリカンビスタ カラー 129分

元禄十四年三月十四日、江戸城松之大廊下において赤穂城主浅野内匠頭が高家肝煎饗応役吉良上野介に対し刃傷に及ぶ事件を起こした。勅答の儀を台無しにしたとして浅野を即日切腹、浅野家を御家断絶としたが、吉良には御咎めがなかった。それは家名と権威を守ろうとする上杉藩江戸家老色部又四郎と将軍の寵愛を受ける柳沢吉保による謀略だった。喧嘩両成敗が天下の掟にも拘らず一方的な裁定を受けた藩士たちは憤るが、播州赤穂藩筆頭家老大石内蔵助は手落ちのないように藩政の後始末に努めよと命じた。だがその裏ではある計画が進行しつつあった。大石はまず不破数右衛門に大坂で天川屋儀兵衛と会い塩相場の手仕舞いをするよう命じた。塩の価格が高騰したことで二万三千両という莫大な資金を手に入れると兼ねての蓄えとともに江戸市中にばらまいて吉良賄賂説を流布させた。それは賄賂をせびる吉良に我慢がならなくなった浅野が致し方なく刃傷に及んだというものだった。吉良は清廉な高家で、知行地を与えられていた三河国では名君と仰がれていた。それだけにこの噂は効果的であり、狙い通りに庶民の反感を煽ったのだった。

浅野哀れ吉良憎しの風潮がもとで御公儀から御役御免を言い渡されることがわかった吉良は、最後の意地でその前に隠居し家督を養子佐兵衛義周に譲った。その情報を得た吉田忠佐衛門は次なる手段として、江戸城外郭にある諸大名の屋敷が立ち並ぶ呉服橋御門内の吉良邸を城外に移すように仕向けることにした。赤穂浪士による討ち入りの噂を流すと吉良邸付近の諸大名は警護を厚くするが、莫大な費用を負担しなければならなくなった。その結果、屋敷替を申し出る者が続出したことで、幕府から吉良に対する屋敷替の沙汰が下ることになったのだ。城の明け渡し後は御公儀の与り知らぬことと柳沢から言われ狼狽する色部はいつ襲ってくるかわからない赤穂浪士の動きを読めずにいた。

屋台的映画館

宇宙からのメッセージ 銀河大戦

  • posted at:2021-07-31
  • written by:砂月(すなつき)
うちゅうからのめっせーじぎんがたいせん
東映
配給:東映
製作年:1978年
公開日:1978年7月22日 併映「長靴をはいた猫」「宇宙海賊キャプテンハーロック」「スパイダーマン」「キャンディ・キャンディの夏休み」
監督:山田稔
製作:七條敬三 伊藤彰将 篠塚正秀
原作:石森章太郎
脚本:伊上勝
撮影:塩見作治
照明:若木得二
録音:坂本浩一
音楽:菊池俊輔
編集:荒木健夫
美術:高橋章
助監督:河村満和
記録:黒川京子
装置:吉岡茂一
装飾:白石義明
美粧結髪:東和美粧
衣裳:岩逧保
特撮スタッフ・操演:鈴木昶
特撮スタッフ・撮影:高梨曻
特撮スタッフ・美術:大沢哲三
特撮スタッフ・照明:日出明義
特撮スタッフ・製作:中村義幸
擬斗:菅原俊夫
視覚効果:中野稔
スチール:中山健司
演技事務:森村英次
進行:山本吉応
主題歌:「勇者よ銀河を渡れ」佐々木いさお
特撮監督:矢島信男
出演:真田広之 織田あきら 秋谷陽子 藤山律子 西田良
アメリカンビスタ カラー 21分

宇宙歴70年。地球から遠く離れた第15太陽系第3惑星ベルダは銀河の悪魔・ガバナス帝国によって支配されていた。ベルダの監視を行うイーガー副長は反乱軍の動きを察知すると兵士とともに出動し殲滅を試みるが、全ての生死を確認せずに立ち去ったことが誤算を招くことになった。生き残ったカミジは謎の美女・ソフィアに導かれて地球を目指すことになり、警戒網を潜り抜けて貨物宇宙船を発進させた。彼の目的は地球でガバナスの非道を訴え援軍を要請することにあった。イーガーの報告によりそのことを知った兄のコーガー団長はすぐに手を打った。巨大戦艦グラン・ガバナスで追跡を行うイーガーはガバナス戦闘機シュート・ガバナスの編隊を組織し貨物宇宙船の撃墜を目論むが、宇宙艇リアベ号と2機の宇宙戦闘機によって阻まれた。コメット・ファイヤーにはゲン・ハヤトが、ギャラクシー・ランナーにはリュウが搭乗していた。

第1惑星シータに不時着した貨物宇宙船にはカミジの他に親を皆殺しにされた子供たちが乗っていた。腹を空かす子供たちのために食料の調達に出掛けたカミジは出会った老婆と果物や肉などを貰う約束をしたが、しびれ薬を混入させた酒を振る舞われ体の自由を奪われた。老婆の正体はガバナス忍団のクノーイだった。忍法顔移しでカミジの顔を手に入れたクノーイは、ガバナスに抵抗するハヤトとその仲間をおびき寄せる作戦に出た。

貨物宇宙船の行方を捜していたハヤトたちはようやくその姿を見つけ出すことが出来た。子供たちを保護しカミジとも合流するが、ガバナス忍士・ヒビトの容赦ない攻撃によって妨害された。負傷したカミジの手当てに向かったバルーは罠にはまり、正体を現したクノーイとイーガーに捕らえられた。バルーを囮としてハヤトを待つイーガーたちだったが、彼らの前に現れたのは宇宙忍者「まぼろし」と「流れ星」だった。二人の活躍によってバルーは救出され、ヒビトは爆死した。

屋台的映画館

プロフィール

HN:
砂月(すなつき)
性別:
非公開
自己紹介:
ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

P R

 

フリーエリア