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仁義なき戦い 頂上作戦

  • posted at:2021-05-29
  • written by:砂月(すなつき)
じんぎなきたたかいちょうじょうさくせん
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1974年
公開日:1974年1月15日 併映「女番長 タイマン勝負」
監督:深作欣二
企画:日下部五朗
原作:飯干晃一
脚本:笠原和夫
撮影:吉田貞次
照明:中山治雄
録音:溝口正義
美術:井川徳道
音楽:津島利章
編集:宮本信太郎
助監督:土橋亨
記録:田中美佐江
装置:近藤幸一
装飾:松原邦四郎
美粧結髪:東和美粧
スチール:中山健司
演技事務:上田義一
衣裳:松本俊和
擬斗:上野隆三
進行主任:伊藤彰将
出演:菅原文太 梅宮辰夫 黒沢年男 田中邦衛 堀越光恵
アメリカンビスタ カラー 101分

昭和38年、秋。東京オリンピックを翌年に控え、池田内閣による高度経済成長政策のもとで好況と繁栄に酔いしれる市民社会は秩序の破壊者である暴力集団に非難の目を向け始めた。それに呼応して警察も頂上作戦と呼ばれる全国的な暴力団壊滅運動に乗り出した。だがこうした警察陣の輿望作戦にも拘らず広島の中心街は東西に二分され、明石組系列下の打本会と正面から対決する構えになった神和会系列下の山守組には中国地方の各地から続々と助っ人の組員が集結していた。その頃、山守組組長・山守義雄は自分が経営するキャバレーに宿泊し、多くのボディーガードを引き連れては朝風呂に通って世間の注目を集めていた。一方、呉では山守組傘下の槙原組が広能組と対決してゲリラ戦の様相を呈していた。こうした緊張の中で躍動していたのは野心と欲望に飢えた各組の若者たちだった。

この時、広能組組長・広能昌三は14年前の殺人による20年の刑が残っており仮釈放中の身であった。打本会組長・打本昇らとともに彼が訪ねたのは広島市で古くから博打の縄張りを守る義西会会長・岡島友次だった。岡島は度々起こる抗争事件でも中立な立場を守ってきた穏健な人物だったが、広能たちは無理を承知で応援を要請した。明石組若衆・岩井信一の説得によりようやく岡島は折れたが、その条件として先に手を出すなと忠告した。その頃、呉では広能たちにとって予想外の事件が勃発していた。槙原組組員数名と遭遇した広能幹部・河西清が口論の末に路上で射殺されたのだ。恐ろしくなった打本は広島に逃げ帰り、広能は身代わりとなった河西のために山守へ仕返しをしなければ気が済まないと息巻いた。槙原組は山守組の傘下であり、広能が打本と組んだのはその山守組から破門されたからだ。だが岩井や相談相手の長老・大久保憲一から警察や山守の思う壺だと説得され我慢を強いられた。一方、山守組傘下・武田組組長の武田明は山守が助っ人としてきた者たちの飲食代等を全額押しつけられたことで頭を痛めていた。そのことについて掛け合ったものの一向に埒が明かないことから、竹田は自分の考えに従うように言った。彼が披露したのは広能組の分断作戦だった。大久保には広能が広島に出てきたら首を貰うと脅しており、肝っ玉が小さい打本が自ら動くはずがない。そうなると残るのは岡島だけだった。同じ頃、広島では打本会若衆の三上達矢が誤って一般市民を射殺したことで、それまで沈黙を守っていた地元市民や新聞界の反発が一気に燃え上がった。それに合わせて警察も県下400人の係官を動員して対策本部を設置し暴力団取締の強化に取り組み始めたのだった。

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男はつらいよ 寅次郎春の夢

  • posted at:2021-05-26
  • written by:砂月(すなつき)
おとこはつらいよとらじろうはるのゆめ
松竹(大船撮影所)
配給:松竹
製作年:1979年
公開日:1979年12月28日 併映「神様のくれた赤ん坊」
監督:山田洋次
製作:島津清
企画:高島幸夫 小林俊一
ストーリー:山田洋次 レナード・シュレイダー
原作:山田洋次
脚本:山田洋次 朝間義隆 栗山富夫 レナード・シュレイダー
撮影:高羽哲夫
美術:出川三男
音楽:山本直純
録音:中村寛
調音:松本隆司
照明:青木好文
編集:石井巌
スチール:長谷川宗平
監督助手:五十嵐敬司
装置:小島勝男
装飾:町田武
衣裳:松竹衣裳
現像:東京現像所
進行:玉生久宗
製作主任:峰順一
主題歌:「男はつらいよ」渥美清
撮影機材:パナビジョン
協力:柴又 神明会 日本航空
出演:渥美清 ハーブ・エデルマン 倍賞千恵子 下條正巳 三崎千恵子
アメリカンビスタ カラー 104分

紅葉が色づいてきた頃、一人の外国人が柴又題経寺で何やら尋ねてきた。言葉がわからない御前様は困り果て、学校で習ったのだから会話が出来て当然だととらやを手伝うさくらを頼ることにした。だが彼女は英語をすっかり忘れており、竜造もつねも困惑するばかり。するとどうやらこの人は旅館を探しているらしいと団子を買いにきていた女性が言った。彼女はさくらの息子・満男が通う英語教室の先生をする高井めぐみの母・圭子だった。マイケル・ジョーダンというその外国人はビタミン剤のセールスマンとして日本にきたのだが、習慣の違いから仕事がうまくいかなかった。金もないためホテルに泊まることが出来ず安い旅館を探していたのだった。そこで御前様は日米親善のために二階に泊まらせてみてはどうかと提案した。その部屋はさくらの兄の寅次郎の部屋だが、今はテキヤとして放浪の旅に出ている。竜造は言葉の通じない見ず知らずの男を部屋に泊めることに反対だったが御前様から頼まれれば受け入れるしかなかった。

言葉が通じない人との生活は車家にとって一大事だった。だがお互いが気遣いながら暮らすうちにいつの間にか家族のような関係になっていた。片言ながらも言葉が通じるようになり何とかコミュニケーションを取れるようになると、つき合ってみれば下手な日本人よりマシさとつねが言った。油を売りにきていた梅太郎がそれを聞いて、そう言えば下手な日本人がいたなとつぶやくと、その人物が店先にいたのだった。紀州を旅していた寅次郎はふと故郷が懐かしくなり帰ってきたのだ。少し前に帰ってきたにも拘らず。今度こそゆっくりと体を休めたいから長逗留したいと寅次郎が言うと、血の気が引いたのは竜造たちだった。自分の部屋へ行こうとする彼を引き留めた竜造はアメリカが好きかと尋ねた。すると寅次郎は黒船が浦賀の沖へきて徳川三百年天下泰平の夢が破られてそれ以来日本人が不幸せになったのだから嫌いだと言った。するとそこにマイケルが現れ仕事に出掛けて行った。その体の大きさに圧倒されて腰を抜かした寅次郎は、お遣いから帰ってきたさくらに一体どういうことかと問い詰めた。自分の部屋に外国人を泊めたことが我慢ならない彼は出て行こうとするが、皆で何とか説得した。ひと眠りして元気を取り戻した寅次郎は帰ってきたマイケルと対決して叩き出そうと考えていたが、店にきた圭子とめぐみが帰ってきたマイケルと親しそうにしていることでいいところを見せようと見えを張った。そして話の流れで圭子が未亡人であることがわかると寅次郎の恋がまた始まった。

屋台的映画館

さくや 妖怪伝

  • posted at:2021-05-23
  • written by:砂月(すなつき)
さくやようかいでん
トワーニ
配給:ワーナー・ブラザース映画
製作年:2000年
公開日:2000年8月12日
監督:原口智生
製作:福島真平 鈴木修美
プロデューサー:大戸正彦 大塚博史 桜井勉
アソシエイトプロデューサー:茂永友彦
企画協力:岸川靖 豊田眞理子
原案:原口智生
脚本:光益公映
題字:若原薫
コンセプトデザイン:冬目景
撮影:江原祥二
音楽:川井憲次
照明:土野宏志
録音:中路豊隆
美術:原田哲男
編集:奥田浩史
整音:杉山篤
Bカメラマン:渡辺伸二
音響効果:柴崎憲治
床山:竹村清二
衣裳デザイナー:竹田団吾
スクリプター:河島順子
操演:鎌田康男
殺陣:諸鍜治裕太
スチール:斎藤純二
宣伝プロデューサー:関根真吾
キャスティングディレクター:杉野剛
キャラクター造形:伊藤成昭
特殊造形:山田太一 栄福哲史
特殊メーク:宗理起也
タイトル:竹内秀樹 西内久美子
助監督:服部大二
制作主任:高坂光幸
挿入歌:「月の光の子守歌」松坂慶子
エンディング曲:「地平線」木暮武彦
特技監督:樋口真嗣
企画:岸川編集事務所 中洲プロ
製作協力:シネバザール 松竹京都映画
特撮製作:特撮研究所
出演:安藤希 山内秀一 嶋田久作 逆木圭一郎 絵沢萠子
アメリカンビスタ カラー 88分

駿河国にある神の山、富士。日本の要であるこの山は、古の世から人々が神を忘れ、驕り、心乱れ、正しい道を見失うとき、揺らぐ。宝永四年、人心の荒廃はついに神の山を突き崩した。神々の力は衰え地の底に封じ込められた悪しき妖怪たちが地上に溢れ出したが、その脅威から人々を守ろうとする者がいた。それは直参旗本で公儀妖怪討伐士の榊備前守芳明だった。刀匠・橘善之助によって作り上げられた二尺八寸の妖刀村正には妖魔を封じる力があるが、使い手の命を食らう危険を孕んでいた。そして榊家にある使い手に残された命の量を示す魂計燈の蝋燭の灯は尽きようとしていた。利根川の大河童との戦いで力尽きた榊備前守は村正を娘の咲夜に託し、妖怪討伐士を継承した彼女は大河童を一刀両断にした。

半年後、咲夜は幕府大老の井伊掃部頭真興と若年寄の久世大和守重之からこれまでに起きた怪異の元凶を突き止めるように命じられた。その任務に同行するために遣わされたのは手練れの忍びである公儀御庭番伊賀組組頭・猿鬼兵衛と甲賀組組頭の似烏周造だった。咲夜は二人の他に弟のように可愛がった大河童の遺児である太郎を連れて駿河国へ旅立った。八重雲手鏡で八王子に一匹の妖怪がいることを知った咲夜は古寺に泊まることにしたが、そこには先客の傀儡師がいた。彼は人形を作りながら諸国を旅していたが、いつも持ち歩く人形には秘密があった。それは美しい女性を見つけては秘薬を吹き掛けて作り上げる生き人形だった。咲夜との出会いを運命だと感じた傀儡師は寝込みを襲うが、咲夜はひらりと身を交わして難を逃れた。彼女は傀儡師が妖怪の正体だと思ったが何故か八重雲手鏡は反応しなかった。だが二人の様子を見て面白がって現れたのは寺の主の老婆だった。怪猫の姿に変身した老婆は傀儡師の首に咬みつき生き血を啜ると今度は咲夜に襲い掛かった。すると彼女は封印した箱の中から村正を呼び出し一太刀で勝負を決めたのだった。傀儡師の呪縛が解けた生き人形は元の娘たちの姿に戻った。その中の一人であるはなは太郎を呼び止め、咲夜様を守ってあげてくださいねと小さな鈴を手渡した。侍と認められたのは気弱な太郎にとってとてもうれしい出来事だった。

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変身忍者 嵐

  • posted at:2021-05-20
  • written by:砂月(すなつき)
へんしんにんじゃあらし
毎日放送=東映
配給:東映
製作年:1972年
公開日:1972年7月16日 併映「魔犬ライナー0011変身せよ!」「超人バロム・1」「仮面ライダー対じごく天使」「魔法使いチャッピー」「国松さまのお通りだい」
監督:内田一作
企画:平山亨 井上雅央
原作:石森章太郎
脚本:伊上勝
撮影:川崎竜治
照明:太田耕治
美術:三上陸男 阿部三郎
仕上制作:映広音響
録音:太田克己
編集:池原文雄
効果:協立効果
記録:紀志一子
助監督:平山公夫
技斗:高橋一俊
進行主任:伊東暉雄
衣裳:東京衣裳
かつら:太陽かつら
乗馬:第一ジュラク号 久本昇
スタントマン:三隅修
現像:東映化学
制作担当:中尾守
音楽:菊池俊輔
主題歌:「嵐よ叫べ」水木一郎
・・・:「われらは忍者」水木一郎
出演:南城竜也 牧冬吉 林寛子 松葉寛祐 曽根晴美
アメリカンビスタ カラー 24分

平穏な徳川の世の市井に恐怖を与える血車党。化身忍者を操る頭領の血車魔人斎は日本を再び戦乱の世に戻し天下を掌握しようと企んでいた。上忍の骸骨丸は血車忍法にて地中に埋められた死体を蘇らせ、魔人斎は死後一日目の物から目と心臓を、死後二日目の物から腕と腸を、死後三日目の物から骨と皮膚を使って化身忍者を造り上げた。骸骨丸が血が滴る肉を好み夜の世界を支配するふくろうの魂をそれに乗り移らせることで死人ふくろうは誕生した。その日の夜、長屋に忍び込んだ死人ふくろうは村の衆に毒を注射した。その影響は翌日現れ、男たちは水を求めて苦しみながら川に駆け寄った。

特殊な力を持つハヤテは、江戸幕府の命により血車党の動向を探る伊賀忍者・名張のタツマキと行動をともにしていた。タツマキにはカスミとツムジという二人の子供がいるが、忍者としては半人前だった。ツムジが川の畔で息を止める修行をしているとハヤテは誰かがくる気配を感じた。タツマキは地面の振動でそれを確信すると皆に散れと命じた。様子を見て水をがぶ飲みする男たちに近づくとその顔は酷く爛れていた。それが血車党の仕業だと考えたハヤテは一刻も早く村へ連れて行くことに決めた。だが追手がくることを想定し、村の衆をタツマキたちに任せると彼は待ち伏せをして食い止めること選択をした。ハヤテの前に現れた骸骨丸は分身の術で撹乱し、黒い煙幕で太陽光を遮る忍法闇夜呼びで昼間を夜に変えた。そこに現れた死人ふくろうは眼力で命を奪おうとしたが、ハヤテは火炎手裏剣で仕掛けを破壊し危機を脱出した。すると彼は掛け声とともに嵐に変身した。

忍者集団・血車党の一家に生まれたハヤテだったが、魔人斎の実態を知り父・谷の鬼十と党を抜け出した。そして打倒魔人斎を誓う彼は父に志願し化身忍者になる道を選んだのだった。鬼十が編み出した秘伝忍法変身術により鷹の化身忍者・嵐に生まれ変わったのだ。

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男はつらいよ 翔んでる寅次郎

  • posted at:2021-05-17
  • written by:砂月(すなつき)
おとこはつらいよとんでるとらじろう
松竹(大船撮影所)
配給:松竹
製作年:1979年
公開日:1979年8月4日 併映「港町紳士録」
監督:山田洋次
製作:島津清
企画:高島幸夫 小林俊一
原作:山田洋次
脚本:山田洋次 朝間義隆
撮影:高羽哲夫
美術:出川三男
音楽:山本直純
録音:中村寛
調音:松本隆司
照明:青木好文
編集:石井巌
スチール:長谷川宗平
監督助手:五十嵐敬司
装置:小島勝男
装飾:町田武
進行:玉生久宗
衣裳:松竹衣裳
現像:東京現像所
製作主任:峰順一
主題歌:「男はつらいよ」渥美清
撮影機材:パナビジョン
協力:柴又 神明会 いすず自動車 ホテルニューオータニ
出演:渥美清 倍賞千恵子 桃井かおり 下條正巳 三崎千恵子
アメリカンビスタ カラー 107分

初夏の葛飾柴又は祝福の声で賑わっていた。桂梅太郎が営む印刷工場の工員の中村が結婚式を挙げたのだ。新婚旅行に送り出した博とさくらがとらやに戻り、式の様子を竜造とつねに話していると疲れた顔をした梅太郎がやってきた。博たちが結婚して10年になるという話からお互い歳を取るわけだと梅太郎が言うと、変わらないのはとらやとお前の工場だけだと竜造は笑った。するとつねは、変わらない男がもう一人いるけどねと言った。どうしているだろうなと博がつぶやくと、その男が突然店の前に現れたのだった。車寅次郎は店に入るなり息を飲んだ。さくらたちが黒い服を着ているからだ。誰か死んだのではないかと心配したのもつかの間、結婚式の礼服だとわかり安心した。だが結婚したのが工員だと知ると薄給なのにと嘲笑した。それを聞いた梅太郎は涙を流し、竜造は自分が結婚出来ないからと言って他人にケチをつけることはないと叱った。夕食の時間になり皆が集まると、二階から下りてきた寅次郎は昼間のことは悪かったと頭を下げた。機嫌を直した竜造が彼を許すと、博は息子の満男が学校で三重丸をもらったという作文を寅次郎に渡した。両親について書かれたそれを寅次郎は興味本位に声を出して読み始めたが、途中で顔を曇らせた。そこには、近所の人がおじさんの悪口を言うとお母さんが悲しい顔をするので早くお嫁さんをもらってお母さんを安心させて欲しいと書かれてあったのだ。お前はとらやの恥だと竜造が言ったことがきっかけで大喧嘩となったが、誰よりも傷ついたのは思ったことを素直に書いた満男だった。寅次郎は申し訳なく思い店を出て行った。

北海道で啖呵売をしていた寅次郎は、仕事を終えると一人佇み景色を見ていた。すると入江ひとみいう若い女性がもしよかったら車に乗って行きませんかと声を掛けてきた。旅の行きずりの男を簡単に誘ってはいけないと寅次郎がたしなめると、おじさんって変わっているのねと笑いながら去って行った。それから数日後、寅次郎が支笏湖を旅していると、ひとみが助けを求めてきた。彼女がガス欠で困っていることにつけ込んで男が体を求めてきたからだ。寅次郎は男を追い払うと一緒に旅をすることに決めた。ひとみが宿を予約していないことを知り自分が泊まる旅館に連れて行くが、そこにいたのはあの男だった。彼はこの旅館の若旦那で、警察に通報されることを恐れて丁重に持て成した。

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