忍者ブログ

男組 少年刑務所

  • posted at:2015-10-02
  • written by:砂月(すなつき)
おとこぐみしょうねんけいむしょ
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1976年
公開日:1976年9月15日 併映「爆発!750cc族」「太陽の恋人 アグネス・ラム」
監督:岡本明久
企画:安斉昭夫
原作:雁屋哲 池上遼一
脚本:中島信昭 雁屋哲
撮影:中島芳男
録音:内田陽造
照明:川崎保之丞
美術:藤田博
編集:田中修
助監督:森光正
記録:山内康代
擬斗:日尾孝司
スチール:遠藤努
進行主任:松本可則
装置:安沢重治
装飾:田島俊英
美粧:入江荘二
美容:宮島孝子
衣裳:福崎精吾
演技事務:山田光男
現像:東映化学
音楽:鏑木創
主題歌「夜明けのバラード」塩見大治郎
出演:舘ひろし 神有介 竹井みどり 大関優子 村山一海
アメリカンビスタ カラー 84分

政財界の実力者・荘一郎を父に持つ神竜剛次は、バックにある「力」を味方にして野望を実現化しようとしていた。彼は都内にある生徒が集まらない進学校に「神竜組」とともに転入すると、教師を敵に回して生徒たちの英雄となった。こうして三校を牛耳った神竜の次の標的は星雲学園高校だった。それを問題視した校長の白井隆二は関東少年刑務所に収監されている流全次郎を入学させ、対峙させることにしたのだ。白井にとって二人がどうなろうと関係なかった。流は決闘を行い、彼の蹴りが神竜の腹に決まったことで勝負はついた。だが彼の左胸を神竜の日本刀が貫いていたのだ。流は日本刀を引き抜くと倒れた神竜の顔のそばに突き立て「お前の野望もこれまでだ!」と叫んだのだった。

少年刑務所の医務室で養生していた流は、窓から逃げ出そうとする矢崎浩次に声を掛けた。矢崎はどうせ明日までの命なら、チンピラだった自分を男にしてくれた関東番長連合の総長・堀田英盛に一目会いたいというのだ。彼の気持ちを汲んだ流は脱走に手を貸した。その様子を医務室のベッドから見ていたのは神竜組の大田原源蔵だった。流との男の勝負を選んだことで神竜から犬呼ばわりされた大田原は神竜組に裏切られて重傷を負ったところを、流を兄貴と慕う「五家宝連」に助けられたのだ。彼の心の深さに感動した大田原は協力を申し出たのだった。

英明高校とのアメリカンフットボールの試合が星雲学園のグラウンドで行われることになり、流は傷が癒えぬまま出場する決断をした。だがそれは彼を潰すために仕組んだ神竜の罠だった。英明高校の主将・大村明は、英明攻略のために派遣された神竜組の幹部だった。しかも試合は反則無視で行われていたのだ。大田原の助言で流の命が危ないことを知った五家宝連(伊庭彦造、高柳秀次郎、岩瀬大介、長浜昇一、大杉五郎)は秘密の通路か抜け出して加勢に向かった。0-18という劣勢の試合の中、流はチームメイトに最後まで諦めずに戦うことを命じた。そこへ駆けつけた伊庭たちは、この試合が仕組まれたもので徹底的に選手を痛めつけることで恐怖感を煽ろうという企みであることを告げると流は納得した。血気に逸って試合に出ようとする五家宝連を押し止めた彼は、自分たちで正々堂々と戦い抜くことを宣言した。そしてついに待望のタッチダウンを決め、選手たちを祝福する生徒や教師に激怒した神竜組がグラウンドになだれ込んだそのとき、そこへ現れたのは矢崎の骨箱を抱えた堀田と十二衆だった。敗北を認めた神竜組がグラウンドから去ると堀田は流に声を掛け、神竜との戦いに関東番長連合が総力を挙げて応援することを約束した。

屋台的映画館
PR

温泉あんま芸者

  • posted at:2015-09-11
  • written by:砂月(すなつき)
おんせんあんまげいしゃ
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1968年
公開日:1968年6月28日 併映「帰ってきた極道」
監督:石井輝男
企画:岡田茂 天尾完次
脚本:石井輝男 内田弘三
撮影:吉田貞次
照明:北口光三郎
録音:溝口正義
美術:矢田精治
音楽:八木正生
編集:神田忠男
助監督:本田達男
記録:石田照
装置:稲田源兵衛
装飾:山田久司
美粧:久斗敏厚
結髪:横田三佳代
衣裳:豊中健
振付:藤間勘真次
進行主任:俵坂孝宏
協力:琵琶湖汽船 亀岡ジャングル温泉 石川県粟津温泉
出演:吉田輝雄 橘ますみ 三島ゆり子 三原葉子 應蘭芳子
アメリカンビスタ カラー 89分

ある温泉の旅館・鶴亀荘で二つの芸者グループが火花を散らしていた。一方は舞、唄、三味線など芸事が出来る「温泉芸者」。そしてもう一方は昼間にマッサージ師として働く掛け持ちの芸者だ。座敷ではなく寝床で芸を披露する彼女たちを、温泉芸者は蔑んで「あんま芸者」と呼んでいた。ふた組は宴会場に通されると、温泉芸者の中で一番人気の金太郎が舞踊を披露し宿泊客の喝采を浴びた。するとあんま芸者の富丸たちはゴーゴーダンスで邪魔をするのだった。お気に入りの金太郎がコケにされたことでおもしろくない野毛親分は野球拳で勝負を決める提案をした。30人を超える壮大な野球拳の噂は館内に瞬く間に伝わり、興奮は最高潮に達した。

翌日、疲れて舟を漕ぎながらあんまする富丸に、宿泊客の黒島はどんな職業でも努力しなければ出世は出来ないぞと説教した。彼は汲み取り業者の社長で、発注先選定で便宜を図ってもらうために市の職員が慰安旅行を行っている旅館に先回りしたのだ。実業家として命を懸けた勝負のときなのだが、肝心の芸者が他の団体客と重なって手配することが出来ず頭を悩ませていた。そこへやってきた番頭は、もしよろしければお勧めできるシステムがございますと耳打ちした。本物の芸者よりも線香代が安く、マッサージからその他のアフターサービスまでつく芸者がいることを話すと、そういういいことを早く言わんかと黒島は飛び起きた。そこは富丸が所属するあんま芸者の置屋・浜中だった。宴会が始まり芸者たちとともに偶然を装って黒島が入ってくると、清掃部長の品川は怪訝な顔をした。黒島はいつもお世話になっているのだから野暮なことは言いっこなしですと煙に巻き、バキューム車9台分ぐらいのもんですからとさりげなく言った。するというと品川は商売のことを言うなんて野暮だと逆に返した。千代のことが気に入った品川の願いを叶えるためアフターサービスが出来る様、黒島は番頭に掛け合ったが、彼女だけは身が堅くてそれが出来ないことを知り困り果てた。急遽紹介してもらった雛奴をあてがうことにしたのだが、くじで品川が引いたのはガス臭い富丸だった。彼女は力むとおならをしてしまう癖があるのだ。品川は君の商売と関係あるんじゃないのかと黒島にクレームをつけ芸者を交換した。ところがその娘も冷えるとお腹を壊しやすいという欠点を持っていた。

一泊した黒島たちを見送るために港に集まったあんま芸者たち。すると到着したフェリーから降りてきたのは、富丸の恩師の横谷だった。彼女は横谷をいち早く見つけると、積もる話がたくさんあるから桟橋で待っててと告げ宿泊客たちを見送った。富丸は横谷が妻との結婚生活に絶望して逃げてきたことを知ると、御恩返しをさせてもらうから何でも言って欲しいと胸を叩いた。

屋台的映画館

男組

  • posted at:2015-05-15
  • written by:砂月(すなつき)
おとこぐみ
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1975年
公開日:1975年9月20日 併映「爆発!暴走族」
監督:内藤誠
企画:安斉昭夫
原作:雁屋哲 池上遼一
脚本:波多雅史 波多雅史
撮影:出先哲也
録音:小松忠之
照明:川崎保之丞
美術:中村修一郎
編集:戸田健夫
助監督:橋本新一
記録:宮本衣子
擬斗:日尾孝司
スチール:加藤光男
進行主任:志村一治
装置:根上徳一
装飾:酒井喬二
美粧:入江荘二
美容:石川靖江
衣裳:熊田貞子
演技事務:石原啓二
現像:東映化学
音楽:戸塚省三 稲森康利
主題歌:「「男組」夜明けのバラード」塩見大治郎
出演:星正人 山口智子 岡崎徹 白石襄 結城大
アメリカンビスタ カラー 78分

私立の名門校・青雲学園高校は、半年前に神竜剛次が転校してきてから様子が変わった。彼はボクシング部主将・木崎秀男、空手部主将・田丸栄吉、相撲部主将・大田原源蔵、柔道部主将・熊沢重吾の四天王を従えた「神竜組」を組織し、暴力で校内を統率しようとしたのだ。このやり方に対し、生徒会々長の阿部は役員会を招集し神竜組を倒そうと訴えたが、誰も賛同しなかった。やがてこのことが神竜の耳に入り、阿部は袋叩きにされたのだった。教師たちもその振る舞いに怯え、注意することすら避けた。その頃、門前に刑務所の護送車が停まった。

校長の白井隆二は一つの決断を下した。それは関東少年刑務所から父親殺しの罪状で収監されている陳家太極拳の使い手・流全次郎を特待生として招き入れ、神竜と対峙させることだった。白井にとってどちらが倒れても損をしないことを流は知っていたが、強大な権力をバックに非道を繰り返す神竜を倒さなければならない理由が彼にはあった。手錠をはめたまま授業を受け、護送車で登下校することになった流は青雲学園の土を踏んだ。

流の前に傷だらけになった阿部を突き出した神竜は、無駄口が多いとその生徒会長のようになるぞと見回し、「肝に銘じておけ!」という鋭い言葉に取り巻く生徒たちはみな怯えて下を向いた。流がその異様さに戸惑っていると、大田原が自分に任せろと向かってきた。彼は持っていたアメフトのボールを蹴り上げると手錠の鎖を使って相手を首投げにした。そこへ落下してきたボールはうつ伏せになった大田原の後頭部に命中し、失神した。ボールには鋼と砂鉄が仕込まれていたのだ。それを見た神竜は、日本刀を抜くと正気を取り戻した大田原のそばに歩み寄り、額に切っ先で「犬」と書いた。そして命が欲しかったら流を殺れと命じた。

流が刑務所に戻ると、「五家宝連」の五人が待っていた。伊庭彦造、高柳秀次郎、岩瀬大介、長浜昇一、大杉五郎は各舎のボスで、流を兄貴と慕っていた。情報を収集した伊庭は、すでに星雲学園周辺にある桜花高校、星新学院高校、菊水義塾高校の三校を手中に収めていることを説明した。いずれも進学校だったが、校舎の老朽化や優秀な教師が去ったことから生徒が集まらなくなっていた。そこに目をつけた神竜は、学校を支配すると校舎や設備を完全にし、新たに教師を集めると生徒たちは彼を尊敬し英雄化した。やがて全校生徒は神竜の親衛隊となり、卒業した連中は予備親衛隊の組織作りを始めた。その輪を広げることで都内の高校を牛耳ることが神竜の狙いだった。そして彼に逆らったものは事故として消された。伊庭は今戦えば90%の確率で死ぬと忠告したが、流の決意は固かった。自己の野望のために生徒たちの自治を踏みにじり虐げる神竜を倒すという男の誓いのために、流は再び手錠をはめた。

屋台的映画館

プロフィール

HN:
砂月(すなつき)
性別:
非公開
自己紹介:
ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

最新記事

 

P R

 

フリーエリア