ケイエスエス
配給:ケイエスエス
製作年:1997年
公開日:1997年8月23日
監督:伊藤秀裕
製作:須崎一夫
企画:内田ゆき
プロデューサー:川崎隆 霜村裕
原作:山崎洋子
脚本:井上正子 伊藤秀裕
撮影:安藤庄平
照明:清水達巳
美術:稲垣尚夫
録音:土屋和之
整音:小峰信雄
編集:島村泰司
スクリプター:石川和枝
助監督:橋本匡弘
制作担当:山本英之
音楽:アトリエ・シーラ
制作協力:エクセレントフィルム
出演:清水美砂 朱門みず穂 松岡俊介 樋口かおる 村松恭子
アメリカンビスタ カラー 107分
介護福祉士の資格を持つ森岡沙季は人里離れた場所にある洋館にやってきた。この屋敷に住む高齢の立花久代の面倒を見ることになるかもしれないからだ。出迎えた娘の香織は履歴書と白川氏からの紹介状を確認し軽い面接を行ってから本人と会わせることにした。二階の自室に籠る久代に沙季は挨拶をするが、彼女は一瞥しただけで何も答えなかった。沙季が紹介された部屋は同じ階にあり、掃除や食事の支度は家政婦の田所が行うことになっているから母の介護に専念すればいいと言われた。24時間勤務だが久代はいつもベッドにいるため、暇な時間はこの部屋で自由に過ごしていいという。休みは日曜日と祭日。沙季はその条件をのむことにした。立花家には香織、久代、田所の他に希和の夫・隆二と息子の煉、そして娘の希和が住んでいた。沙季は準備の都合もあることから翌週からの勤務をお願いした。
介護初日、沙季は常に言葉を掛けることを心掛けていたが、気難しい久代は相手にしなかった。そこで気を利かせて空気の入れ替えのために窓を開けたところ、久代は突然「窓を閉めて頂戴!」と叫びながら苦しみ始めたのだった。そこに高校から帰ってきた希和が部屋に入ってくると久代の様子がおかしいことに気づいた。沙季が私のせいかもしれないと説明を始めると、希和はお婆様が汚れていると信じているから外の空気がお嫌いなのよと言った。繊細でチャーミング、そして信じられないくらい情熱家だという久代のことが大好きでたまらない希和はキスをして慰めたが、沙季はその様子に唖然とした。
久代の食事は田所がカロリー計算をして作っているがほとんど手をつけることはなかった。そこで試しに翌日の朝食を沙季が作ってみたところ、今までにないような食欲を見せたのだった。食器を下げると食堂には隆二がいた。彼は立花病院の院長を務めているが、養子であるが故に居場所がないと感じていた。久代は二年程前から車椅子生活を送るようになったが、それまでは週に二日病院に通っており優秀な内科医と患者から慕われていた。立花家は代々医者を受け継いでおり、どんなことがあっても医者の血を絶やしてはならないというのがこの家の掟だった。煉が芸大で彫刻の勉強をしているため、希和が医大に進むことになっていた。
屋台的映画館
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