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ニッポン無責任時代

  • posted at:2015-05-26
  • written by:砂月(すなつき)
にっぽんむせきにんじだい
東宝
配給:東宝
製作年:1962年
公開日:1962年7月29日 併映「喜劇 駅前温泉」
監督:古澤憲吾
製作:安達英三朗 森田信
脚本:田波靖男 松木ひろし
撮影:斉藤孝雄
美術:小川一男
録音:斉藤昭
照明:隠田紀一
調音:下永尚
音楽:神津善行
挿入歌:「ハイそれまでョ」
・・・:「無責任一代男」
・・・:「やせ我慢節」
・・・:「五万節」
・・・:「ドント節」
・・・:「スーダラ節」
監督助手:長野卓
編集:黒岩義民
合成:松田博
現像:東京現像所
製作担当者:喜多村俊男
出演:植木等 ハナ肇 谷啓 中島そのみ 重山規子
シネマスコープ カラー 86分

バー「マドリッド」のホステス・麻田京子は、常連客の黒田有人から太平洋酒の株購入の話を持ち掛けられた。この会社の株価が最近上昇している理由はこの男が大量に買い占めているからだった。黒田が京子を口説いていると、太平洋酒の谷田総務部長と会計の大塚が来店した。それがわかると黒田は顔を隠して店を出て行った。京子は谷田たちの席につき、株買い占めのことをさりげなく聞いた。すると谷田は顔色を変え、誰に聞いたのかと問いただした。彼らはそのことで氏家勇作社長に怒られたばかりなのだ。だが京子は忘れたとすっとぼけた。株主総会の前なのにと落胆する二人のところへやってきたのは、平均(たいらひとし)という男だった。氏家社長と軽い付き合いをしているという彼は、用事があるから勘定を一緒にしといてと京子に告げて店を出た。大塚は均のことを京子に尋ねたが、初めての客なので何も知らないと言った。しかも勘定は二人にツケといてという意味だったことがわかり、騙されていたことを知った。均はその足で氏家邸を訪ね、家政婦が止めるのも構わずに部屋に上がり込んだ。すると騒動を聞きつけてやってきた妻の洋子は、いつ帰ってくるかわからない主人を夜遅くまで待ってもらっても困ると言った。均は氏家の翌日の予定を聞き出すとあっさり引き下がった。

健吉・咲子夫婦宅の二階に下宿している均は、競馬でしくじって会社をクビになり今は失業中の身。そんな彼は一山当てるために健吉からスーツを借りることにした。健吉はまだ月賦が残っているそのスーツを貸すのを渋ったが、均がポケットの中のへそくりを見つけると仕方なく了承した。翌日、青山斎場の受付に現れた均はさりげなく係員と交代した。氏家が郷里の先輩である松山一郎元大臣の葬儀にやってくることを氏家邸で知り先回りしたのだ。そして目的の人物が現れるとトイレに行くと言って席を離れた。氏家に近づいた均は、松山が病気で倒れた後も社長のことを気にしていたと伝えた。さらに太平洋酒乗っ取りに絡み、亡くなる前日に枕元に呼んで協力を頼むと言ったと出任せを並べると、氏家はいい相談相手が出来たとそれを信じ明日会社へ来なさいと言った。ところが均はすぐさま会社に駆けつけ、松山の遺した言葉が気になると言って再び接触したのだった。社長室で二人が談笑していると、株の買い占めをしているのが誰だかわかったと谷田が入ってきた。彼は均を見るなり何だという顔をしたが、均が社長の知り合いで松山の相談役、さらに総務部で面倒見ろと言われれば黙って従うしかなかった。谷田の報告で株の買い占めを行っているのは乗っ取り屋で有名な黒田産業であることがわかった。そしてその黒幕を缶詰や食品で業界ナンバー1の山海食品と疑った。第一位の氏家と第二位の富山商事社長の株を合わせれば半数近くになることを知った均が新橋の料亭での接待を提案すると氏家も話に乗った。翌日の夜、早速もてなしが行われたが、富山は乾杯を済ませると用事があるといって早々に出て行った。彼には黒田との先約があったのだ。

屋台的映画館
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肉体女優殺し 五人の犯罪者

  • posted at:2005-01-24
  • written by:砂月(すなつき)
にくたいじょゆうごろしごにんのはんざいしゃ
新東宝
配給:新東宝
製作年:1957年
公開日:1957年11月10日 併映「若さま侍捕物帖 まぼろしの恐怖」「新妻の実力行使」
監督:石井輝男
製作:大蔵貢
脚本:中田勇 三輪彰
企画:佐川滉
撮影:鈴木博
照明:傍士延雄
録音:竹口一雄
音楽:服部レイモンド
美術:小汲明
編集:鹿島秀男
助監督:三輪彰
製作主任:奥原徳太郎
出演:宇津井健 三ツ矢歌子 北令子 三原葉子 天知茂
スタンダード モノクロ 74分

浅草ロック座のステージで事件が発生した。公演に使われる小道具の拳銃が本物に擦りかえられていたのだ。ベテイ桃園が発砲した拳銃の弾は浜野千鳥の左胸に当たり死亡した。辺りが騒然とする中、事件を聞きつけた毎朝新聞記者・西村弘二はまんまと店内に潜入し取材を始めた。踊り子の水島かほると親しくなった西村は、千鳥について知っていることを教えて欲しいと言った。するとかほるは、彼女が兄嫁で兄・徳島てるじはロック座のドラマーであることを明かした。夫婦仲について尋ねると言いよどんだが、兄が事件に関わっているとは思えないと主張した。その日の朝刊には奇妙な広告が載っていた。「ファンの皆様にお知らせ 本日正午 ストリッパー殺人事件あり 皆様のご来場をお待ちします -ある実行者-」。

捜査本部は徳島を呼び出し取り調べを行った。事件の前夜、二人は夫婦ゲンカをしたが、その際に殺してやると口走ったのを聞いた者がいた。関根刑事部長は、麻薬の常習者で男癖の悪い彼女が徳島の知らない誰かと逢引きをしたことに我慢ならなくなり殺したのではないかと考えていた。全面的に否定する徳島に対し、関根は拳銃から指紋が検出されたを告げた。その後、ベティで行った取り調べで徳島と彼女が一時的な不倫関係にあったことがわかると、今度は若林支配人を呼び出した。彼は広告代理店に出稿したが、新聞が届くと姦通とする部分が殺人に勝手に変更されていたと言った。依頼された東西通信社を訪ねると、担当者は若林が当初怒っていたものの宣伝部からおもしろいと言われたことでそのまま載せるという連絡を受けたと言った。原稿の訂正は30代の男から電話で受けたと担当者は言った。その頃、徳島はアリバイを証明するために刑事に付き添われて飲食店を回っていた。だが誰も彼を見たという証言者は現れなかった。

徳島が逮捕されたことでかほるは疑心暗鬼になり、西村のことも信じられなくなっていた。彼はは、まだ徳島が犯人であると断定したわけではなくいろいろな状況の判断から重要な容疑者の一人と見られているだけだと説明した。凶器の拳銃についていた徳島の指紋、殺人の前夜に千鳥とケンカをして殺してやると口走ったこと、その後に家を飛び出し酒場で飲み歩いたあげく公園のベンチで翌朝目を覚ましたこと、酒場で見たという証言者が一人も現れなかったこと。絶望するかほるに、西村は真実が知りたいんだと言った。取調室から出てきた泣き叫ぶ徳島の姿を見て以来、犯人が他にいるのではないかと考えるようになった彼は新聞記者としての勘を試してみることにした。

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