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ニッポン無責任野郎

  • posted at:2015-07-03
  • written by:砂月(すなつき)
にっぽんむせきにんやろう
東宝
配給:東宝
製作年:1962年
公開日:1962年12月23日 併映「喜劇 駅前飯店」
監督:古澤憲吾
製作:安達英三朗 森田信
脚本:田波靖男 松木ひろし
撮影:飯村正
美術:小川一男
録音:斉藤昭
照明:隠田紀一
調音:下永尚
音楽:宮川泰
挿入歌:「無責任一代男」
・・・:「ハイそれまでョ」
・・・:「しょぼくれ人生」
・・・:「これが男の生きる道」
監督助手:松森健
編集:黒岩義民
現像:東京現像所
製作担当者:島田武治
出演:植木等 団令子 ハナ肇 草笛光子 藤山陽子
シネマスコープ カラー 86分

失業中の無責任男・源等は朝から絶好調。「浜の真砂は尽きるとも、飯の種はゴマンと転がってらあ」。等は道で出会った明音楽器の営業部長・長谷川武から幕田常務が近々社長になるという噂を成り行きで聞いた。王仁専務と幕田は犬猿の仲であるため、王仁派の長谷川は最悪の場合、左遷になるのではないかと落ち込んでいたのだ。宮前社長が入院中であることを聞き出した等は病院に乗り込むと面会謝絶と書かれた17号室にズカズカと入り込んだ。仮病を使って入院している宮前は彼の姿に驚き、面会謝絶の札を見なかったのかと怒鳴った。すると等は面会ではなくお見舞いだと言った。彼は実業タイムスの記者と偽り、幕田に社長を譲って新しい事業に乗り出すのは事実かと鎌をかけた。すると宮前は、まだ発表の段階ではないとしゃべってしまったのだ。次に等は宮前からもらった果物の盛籠を手に幕田の自宅へ押しかけた。そして社長の就任祝いとしてそれを手渡し、長谷川からもよろしくと言われたと伝えた。王仁の子分である長谷川がそんなことをいうなんておかしいと不審を持つ幕田に、人から慕われるのは社長の人徳の賜物だと等は一笑に付した。

翌日、明音楽器に乗り込んだ等は長谷川のところへ行き、この会社に勤めたいので王仁に会わせて欲しいと言った。だが社長室に呼ばれた彼はその申し出を断り、頭の病院に行った方がいいと言った。長谷川は社長室に入るなり幕田に就任祝いを贈ったことを責められた。身に覚えのないことへの釈明に追われているところに等が割り込み、誤解を解いてあげましょうと言った。長谷川が等のことを入社希望者だと説明すると、うちは定期採用以外にいい加減な者を入れるわけには行かないと王仁は怒鳴った。すると等は幕田の自宅へ就職を頼みに行ったが、長谷川の知り合いだとわかるとけんもほろろの扱いを受けたと言った。そして会社の人事の実権は専務よりも常務の方が上だと聞いた言うと、怒った王仁は自分だって人を入れたりクビにすることぐらい出来るんだと怒鳴った。王仁は等を社員にしてみせると大見得を切り、長谷川に担当を任せた。

机の中に入っていた丸山英子の社員通帳を覗き見て貯蓄能力に惚れ込んだ等は、新入社員となったあいさつ代わりに彼女にお茶をご馳走することにした。その行先とは銀行だった。等は英子をソファーに座らせると無料のコーヒーを手渡した。そして自分はカウンターへ行き、これからお世話になるからと1円で通帳の発行を願い出たのだった。彼女のもとに戻った等は、金庫の中に僕の100万円が入っていると思うと豊かな気持ちになれるとホラを吹き、いきなり結婚話を切り出した。50万円も貯めているのはやりくりのうまい証拠で、それでうまく行かなければ別れればいいと言った。そして会社を一生続けなければいけないと思うからサラリーマンはしょぼくれるわけで、それは結婚も同じことだと持論をぶちまけた。英子はその図々しさに魅かれて行った。

屋台的映画館
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ニッポン無責任時代

  • posted at:2015-05-26
  • written by:砂月(すなつき)
にっぽんむせきにんじだい
東宝
配給:東宝
製作年:1962年
公開日:1962年7月29日 併映「喜劇 駅前温泉」
監督:古澤憲吾
製作:安達英三朗 森田信
脚本:田波靖男 松木ひろし
撮影:斉藤孝雄
美術:小川一男
録音:斉藤昭
照明:隠田紀一
調音:下永尚
音楽:神津善行
挿入歌:「ハイそれまでョ」
・・・:「無責任一代男」
・・・:「やせ我慢節」
・・・:「五万節」
・・・:「ドント節」
・・・:「スーダラ節」
監督助手:長野卓
編集:黒岩義民
合成:松田博
現像:東京現像所
製作担当者:喜多村俊男
出演:植木等 ハナ肇 谷啓 中島そのみ 重山規子
シネマスコープ カラー 86分

バー「マドリッド」のホステス・麻田京子は、常連客の黒田有人から太平洋酒の株購入の話を持ち掛けられた。この会社の株価が最近上昇している理由はこの男が大量に買い占めているからだった。黒田が京子を口説いていると、太平洋酒の谷田総務部長と会計の大塚が来店した。それがわかると黒田は顔を隠して店を出て行った。京子は谷田たちの席につき、株買い占めのことをさりげなく聞いた。すると谷田は顔色を変え、誰に聞いたのかと問いただした。彼らはそのことで氏家勇作社長に怒られたばかりなのだ。だが京子は忘れたとすっとぼけた。株主総会の前なのにと落胆する二人のところへやってきたのは、平均(たいらひとし)という男だった。氏家社長と軽い付き合いをしているという彼は、用事があるから勘定を一緒にしといてと京子に告げて店を出た。大塚は均のことを京子に尋ねたが、初めての客なので何も知らないと言った。しかも勘定は二人にツケといてという意味だったことがわかり、騙されていたことを知った。均はその足で氏家邸を訪ね、家政婦が止めるのも構わずに部屋に上がり込んだ。すると騒動を聞きつけてやってきた妻の洋子は、いつ帰ってくるかわからない主人を夜遅くまで待ってもらっても困ると言った。均は氏家の翌日の予定を聞き出すとあっさり引き下がった。

健吉・咲子夫婦宅の二階に下宿している均は、競馬でしくじって会社をクビになり今は失業中の身。そんな彼は一山当てるために健吉からスーツを借りることにした。健吉はまだ月賦が残っているそのスーツを貸すのを渋ったが、均がポケットの中のへそくりを見つけると仕方なく了承した。翌日、青山斎場の受付に現れた均はさりげなく係員と交代した。氏家が郷里の先輩である松山一郎元大臣の葬儀にやってくることを氏家邸で知り先回りしたのだ。そして目的の人物が現れるとトイレに行くと言って席を離れた。氏家に近づいた均は、松山が病気で倒れた後も社長のことを気にしていたと伝えた。さらに太平洋酒乗っ取りに絡み、亡くなる前日に枕元に呼んで協力を頼むと言ったと出任せを並べると、氏家はいい相談相手が出来たとそれを信じ明日会社へ来なさいと言った。ところが均はすぐさま会社に駆けつけ、松山の遺した言葉が気になると言って再び接触したのだった。社長室で二人が談笑していると、株の買い占めをしているのが誰だかわかったと谷田が入ってきた。彼は均を見るなり何だという顔をしたが、均が社長の知り合いで松山の相談役、さらに総務部で面倒見ろと言われれば黙って従うしかなかった。谷田の報告で株の買い占めを行っているのは乗っ取り屋で有名な黒田産業であることがわかった。そしてその黒幕を缶詰や食品で業界ナンバー1の山海食品と疑った。第一位の氏家と第二位の富山商事社長の株を合わせれば半数近くになることを知った均が新橋の料亭での接待を提案すると氏家も話に乗った。翌日の夜、早速もてなしが行われたが、富山は乾杯を済ませると用事があるといって早々に出て行った。彼には黒田との先約があったのだ。

屋台的映画館

女体桟橋

  • posted at:2006-10-07
  • written by:砂月(すなつき)
にょたいさんばし
新東宝
配給:新東宝
製作年:1958年
公開日:1958年4月12日 併映「野獣群」
監督:石井輝男
製作:大蔵貢
企画:佐川滉
脚本:石井輝男 佐川滉
音楽:渡辺宙明
主題歌:「思い出」旗照夫
・・・:「彼奴」旗照夫
撮影:平野好美
照明:矢口明
録音:沼田春雄
美術:加藤雅俊
編集:鹿島秀男
助監督:下村堯二
製作主任:高橋松雄
出演:宇津井健 筑紫あけみ 小倉繁 浅見比呂志 原聖二
スタンダード モノクロ 73分

ニューブロードウェイと呼ばれる東京・銀座の繁華街の裏には別の世界が形成されている。東京租界では国際的賭博やルーレット、麻薬売買などあらゆる犯罪が渦巻き、世界中の女の肉体すら自由に売買されている。

東洋貿易支配人・吉岡圭三は、通称ポーカーストリートに停めてある車に差し込まれた桃色のカードを抜き取った。そのカードには「貴方は金髪の美人とおつき合いしたくありませんか。」と書かれてあった。吉岡がキャバレー・ブロンドドールで酒を飲みながらステージを見ていると、一人の男が近づいてきた。その男は吉岡を別室に連れて行き、222号室の鍵を渡した。東京セントラルホテルの222号室に入った吉岡は、浴室から水の音が聞こえたため、約束の鍵を持ってきたと何度も呼び掛けたが返事はなかった。そこで彼は浴室のドアを開けてみることにした。すると浴槽でコールガールが死んでいたのだ。

警視庁は捜査を開始し、コールガール・サリー西條の死因が強烈な電気ショックによるものと断定した。彼女の男関係を洗った結果七人の男が浮上したが、そのうち五人はサリーとの関係を認めた上で当日のアリバイが成立していたため、残りの二人に容疑が掛けられた。その二人とは、事件当日に目撃された黒背広とナイトクラブ・アリゾナのバーテン・西沢三郎だった。サリーはアリゾナと踊り子としての専属契約を結んでいたが、実際は赤線区域禁止に伴って生まれたコールガールとして活動していた。彼女の身辺を捜査しようとしたが、組織は証拠を隠滅したため調べようがなかった。さらに西沢が自殺を謀り、残る手掛かりは黒背広の男だけとなった。

空港にいる吉岡に声を掛けてきたのは、アリゾナのマダム・レイカだった。レイカから貿易商人でないことを見抜かれていた吉岡は、真相を白状することにした。彼はレイカの仕事に加わりたいと思い、桃色のカードで接触を試みたが、死体と対面したことで計画は頓挫した。公金横領で指名手配されているため捕まるとやっかいなことになるからだった。レイカは、相談に乗る用意があるからお好きなときにアリゾナへいらしてくださいと言った。

サリーは近々香港へ送られることになっていたが、日本から離れることを嫌い組織から逃れようとした。サリーの証言で組織の実態が世間に晒されることを恐れた一味の者たちは、彼女と親しくしていた西沢を脅して殺させたのだ。だが手違いで死体を部屋に残してしまったため、彼を絞殺して自殺に見せかけたのだった。一方、捜査線上に浮かぶ黒背広の男は事件と関連がなかった。大阪警視庁の新進捜査課長・吉岡は、闇ドル調査を進めていくうちにコールガールの事件と関わりがあることがわかった。そこで警視庁は内々に東洋貿易へ入社させ、組織と接触することに成功したのだった。

屋台的映画館

20世紀ノスタルジア

  • posted at:2006-03-29
  • written by:砂月(すなつき)
にじゅっせいきのすたるじあ
Office Shirous
配給:大映
製作年:1997年
公開日:1997年7月26日
監督:原将人
企画:佐々木史朗 井上義久
製作:西村隆 佐藤美由紀
プロデューサー:梨木友徳
脚本:中島吾郎 原将人
音楽:原将人
撮影:馬場順一
ビデオ撮影:広末涼子 圓島努 余貴美子 根岸吉太郎 馬場順一 粂田剛 原将人
美術:丸尾知行
照明:金子高士
録音:浦田和治
編集:宮島竜治
衣装デザイン:小川久美子
ヘアメイク:佐藤光栄
スクリプター:生田透子
助監督:佐藤英明 粂田剛 押田興将
音響効果:岡瀬晶彦
ネガ編集:三陽編集室
タイミング:山岡秀雄
製作調整:澤井克一
製作主任:金子堅太郎
出演:広末涼子 圓島努 余貴美子 多田亜沙美 根岸吉太郎
アメリカンビスタ カラー 93分

桜木高校2年の放送部員・遠山杏は大慌てで放送室に駆け込んだ。昼休みの時間を利用して校内に流す「桜木高校ニュース!」の内容が予定と違っていたからだ。杏は直ちに放送を中断した。担当の部員が内容をチェックせずに流したそのビデオは、杏が夏休みを利用して同級生の片岡徹と一緒に撮影した未完成の映画素材だった。その映像を面白がって観ていた放送部顧問の北村嘉代先生は映画を完成させるようにと杏に言った。徹が突然オーストラリアへ旅立ってしまったため、部室のロッカーには録画済のビデオテープが山のように詰まれていた。

夏休みを使ってビデオカメラの練習をしていた杏は、清洲橋の上で風景を撮影していた。そこに話しかけてきたのが徹だった。徹はニューヨークからきた天才ビデオアーティストということで転入時に学校中の話題になったが、人との付き合いを苦手にしていたため周りの生徒は彼を避けていた。

自称未来からやってきた宇宙人の徹は、エーテル体の宇宙人=ポルックス第7惑星宇宙生命文化研究所の調査員「チュンセ」がボディ・ジャックし、地球の文化についてレポートしていると杏に言った。そして徹の体の中では分裂が始まっており、彼女にもう一人の宇宙人のための体を貸して欲しいと言った。杏は半信半疑ながら両手を差し出し徹の手に触れると、彼女の体の中に「何か」が入り込んできたような気がした。その宇宙人の名前は「ポウセ」と言った。「ポウセ」は、「チュンセ」と徹が共同で作ろうとしているSF映画の手伝いをすることになった。

あれから数ヶ月が経った清洲橋の上で、杏は再び撮影を始めた。

屋台的映画館

肉体女優殺し 五人の犯罪者

  • posted at:2005-01-24
  • written by:砂月(すなつき)
にくたいじょゆうごろしごにんのはんざいしゃ
新東宝
配給:新東宝
製作年:1957年
公開日:1957年11月10日 併映「若さま侍捕物帖 まぼろしの恐怖」「新妻の実力行使」
監督:石井輝男
製作:大蔵貢
脚本:中田勇 三輪彰
企画:佐川滉
撮影:鈴木博
照明:傍士延雄
録音:竹口一雄
音楽:服部レイモンド
美術:小汲明
編集:鹿島秀男
助監督:三輪彰
製作主任:奥原徳太郎
出演:宇津井健 三ツ矢歌子 北令子 三原葉子 天知茂
スタンダード モノクロ 74分

浅草ロック座のステージで事件が発生した。公演に使われる小道具の拳銃が本物に擦りかえられていたのだ。ベテイ桃園が発砲した拳銃の弾は浜野千鳥の左胸に当たり死亡した。辺りが騒然とする中、事件を聞きつけた毎朝新聞記者・西村弘二はまんまと店内に潜入し取材を始めた。踊り子の水島かほると親しくなった西村は、千鳥について知っていることを教えて欲しいと言った。するとかほるは、彼女が兄嫁で兄・徳島てるじはロック座のドラマーであることを明かした。夫婦仲について尋ねると言いよどんだが、兄が事件に関わっているとは思えないと主張した。その日の朝刊には奇妙な広告が載っていた。「ファンの皆様にお知らせ 本日正午 ストリッパー殺人事件あり 皆様のご来場をお待ちします -ある実行者-」。

捜査本部は徳島を呼び出し取り調べを行った。事件の前夜、二人は夫婦ゲンカをしたが、その際に殺してやると口走ったのを聞いた者がいた。関根刑事部長は、麻薬の常習者で男癖の悪い彼女が徳島の知らない誰かと逢引きをしたことに我慢ならなくなり殺したのではないかと考えていた。全面的に否定する徳島に対し、関根は拳銃から指紋が検出されたを告げた。その後、ベティで行った取り調べで徳島と彼女が一時的な不倫関係にあったことがわかると、今度は若林支配人を呼び出した。彼は広告代理店に出稿したが、新聞が届くと姦通とする部分が殺人に勝手に変更されていたと言った。依頼された東西通信社を訪ねると、担当者は若林が当初怒っていたものの宣伝部からおもしろいと言われたことでそのまま載せるという連絡を受けたと言った。原稿の訂正は30代の男から電話で受けたと担当者は言った。その頃、徳島はアリバイを証明するために刑事に付き添われて飲食店を回っていた。だが誰も彼を見たという証言者は現れなかった。

徳島が逮捕されたことでかほるは疑心暗鬼になり、西村のことも信じられなくなっていた。彼はは、まだ徳島が犯人であると断定したわけではなくいろいろな状況の判断から重要な容疑者の一人と見られているだけだと説明した。凶器の拳銃についていた徳島の指紋、殺人の前夜に千鳥とケンカをして殺してやると口走ったこと、その後に家を飛び出し酒場で飲み歩いたあげく公園のベンチで翌朝目を覚ましたこと、酒場で見たという証言者が一人も現れなかったこと。絶望するかほるに、西村は真実が知りたいんだと言った。取調室から出てきた泣き叫ぶ徳島の姿を見て以来、犯人が他にいるのではないかと考えるようになった彼は新聞記者としての勘を試してみることにした。

屋台的映画館

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