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男はつらいよ 寅次郎恋愛塾

  • posted at:2021-09-14
  • written by:砂月(すなつき)
おとこはつらいよとらじろうれんあいじゅく
松竹
配給:松竹
製作年:1985年
公開日:1985年8月3日 併映「俺ら東京さ行ぐだ」
監督:山田洋次
製作:島津清 中川滋弘
企画:小林俊一
原作:山田洋次
脚本:山田洋次 朝間義隆
撮影:高羽哲夫
美術:出川三男
音楽:山本直純
録音:鈴木功
調音:松本隆司
照明:青木好文
編集:石井巌
スチール:長谷川宗平
監督助手:五十嵐敬司
装置:小島勝男
装飾:町田武
衣裳:松竹衣裳
美粧:宮沢兼子
現像:東京現像所
進行:玉生久宗
製作主任:峰順一
主題歌:「男はつらいよ」渥美清
撮影機材:パナビジョン
協力:秋田鹿角市 柴又 神明会
出演:渥美清 倍賞千恵子 平田満 下條正巳 三崎千恵子
シネマスコープ カラー 108分

学校の授業が終わり満男がとらやにやってきた。いつもと様子が違うことに母・さくらは気づいたが、それは仕事の休憩をしていた父・博も同じだった。学校で何かあったのかと博が尋ねると、満男はホームルームの時間に担任の先生から将来何になりたいのかと聞かれたことを話した。ブラスバンド部でフルートを担当していることから音楽家になりたいと答えると、先生は嘲笑しながらそんな夢みたいなこと考えずに足元を見ろと言ったのだという。それを聞いた博は、夢を持つことは結構だが、それが嫌なことから逃げるための口実ではないのかと言った。個性的に育てりゃいいんだよとつねが横から口を出すと、好きに育てても個性的になるわけではないんですと博は反論した。そこにさくらが自分の個性は自分で作り出すものだと言ったため、つねは不満げに寅ちゃんもかいと言った。するとタイミング良くその寅次郎から電話が掛かってきた。彼は今、長崎を旅していた。個性的でいいなあと満男が悪気なく言うと、あれはデタラメだと竜造は嘆いた。

五島列島の北部に位置する上五島に寅次郎はテキヤ仲間のポンシュウと連絡船で渡った。転倒した老婆・江上ハマを助けたことをきっかけに二人はもてなしを受けるが、その夜彼女の容態が急変した。ポンシュウが医者と神父を呼びに行く間、寅次郎はつきっきりで看病をするが、ハマは会えて楽しかったと言い残して息を引き取った。翌日、教会で葬儀が執り行われる中、東京から孫娘の若菜が帰ってきた。役目を終えた寅次郎たちは次の目的地へ向かおうとするが、若菜は二人を呼び止めて礼を言った。

繁華街の旅館に泊まった寅次郎は女中から江上家にまつわる話を聞いた。ハマには一人娘がいるが、東京からきた男に騙されて子供を産んだ。ところが男は逃げてしまい、残されたその娘は島民から叩かれた陰口が原因で海に身投げした。残された孫娘をハマは大切に育てたのだが、それが若菜だった。カトリックでは自殺は罪であることからハマはそのことを苦にして生きてきたのだ。若菜を不憫に思った寅次郎はポンシュウとの旅を止めて彼女に尽くすことに決めた。

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新聞記者

  • posted at:2021-09-11
  • written by:砂月(すなつき)
しんぶんきしゃ
「新聞記者」フィルムパートナーズ(VAP=スターサンズ=KADOKAWA=朝日新聞社=イオンエンターテイメント)
配給:スターサンズ=イオンエンターテイメント
製作年:2019年
公開日:2019年6月28日
監督:藤井道人
企画:河村光庸
製作:河村光庸 瀬井哲也 堀内大示 宮崎伸夫 有馬一昭
エグゼクティブプロデューサー:河村光庸 岡本東郎
プロデューサー:髙石明彦
共同プロデューサー:行実良 飯田雅裕 石山成人
アソシエイトプロデューサー:花田聖 塩沢葉子
企画協力:森達也 菊地健雄 寺脇研
原案:望月衣塑子 河村光庸
脚本:詩森ろば 髙石明彦 藤井道人
音楽:岩代太郎
撮影:今村圭佑
照明:平山達弥
録音:鈴木健太郎
美術:津留啓亮
装飾:KEN
編集:古川達馬
ミュージックエディター:石井和之
サウンドエディター:本田征也 勝俣まさよし
衣裳:宮本まさ江
ヘアメイク:橋本申二
助監督:酒見顕守
ラインプロデューサー:平山高志
主題歌:「Where have you gone」OAU
製作協力:和光エージェンシー
製作幹事:VAP
制作プロダクション:The icon
制作:スターサンズ
出演:シム・ウンギョン 松坂桃李 本田翼 岡山天音 郭智博
シネマスコープ カラー 113分

2019年2月20日、白岩聡元大学教育局長が在職中から野党議員と不適切な関係にあったというスキャンダルが政府に近いある全国紙の一面を飾った。東都新聞がその新聞社の本支社発行紙を取り寄せたところ、どれも同じ記事が一面にあり段組みまで統一されていた。このような記事がトップを飾ることは稀であり、社会部の陣野和正は内閣情報調査室によるリークではないかと考えた。内調は内閣の重要政策に関する情報の収集、分析等を行う機関だが、重要な情報を一手に握るため政権に有利な情報操作を行う可能性があるからだ。短い会議が終わると陣野は入社4年目の若手女性記者・吉岡エリカに紙の束を渡した。それは昨夜ファックスで送られてきた新設大学院大学設置計画書と題されたもので、国家戦略特区の新潟市にウイルス研究と最先端高度医療に特化した医療系大学を設置しトップクラスの人材育成を行う旨が書かれていた。だが認可先は文部科学省ではなく内閣府が、経営は民間企業に委託されることになっていた。官邸による介入があるのではないかと考えた陣野はエリカに文書の出処を調べるように言った。それが本物であれば政権がひっくり返る可能性があるからだ。

外務省から内調に出向している若手エリート官僚の杉原拓海。彼が白岩の情報をリークした張本人だった。この件で上司の多田智也から評価された杉原は次の仕事を任されることになった。それは総理御用達で有名なジャーナリストの辻川和正が起こしたレイプ事件を官邸がもみ消しに動いたという噂が発端だった。被害者の後藤さゆりが辻川の不起訴を不服として顔出しで記者会見を行うことを知った多田は杉原に資料を渡し、彼女の弁護士が野党絡みだというチャートを作るように命じた。辻川はさゆりのハニートラップに嵌められたというシナリオだった。

さゆりの日本外国特派員協会での会見に出席したエリカだったが、この件をどのように記事にしていいか迷っていた。すると廊下で父親の同僚だったジムと再会した。現在、ニューヨークタイムズ東京支局に勤務する彼は、日米両国で活躍した真のジャーナリストの娘なら心配ないと勇気づけた。日本人の父と韓国人の母との間に生まれアメリカで育った彼女がジャーナリストの道に進むきっかけとなったのは、誤報騒動で自殺に追い込まれた父親の死だった。ジムの言葉を信じ原稿を書き上げたエリカだったが、朝刊のゲラ刷りを見て愕然とした。ベタ記事扱いになっていることに憤慨した彼女は陣野に抗議するが取り合ってもらえなかった。そこでSNSに、セカンドレイプ禍に勇気ある行動を取ったさゆりを称えたいと投稿した。

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新 仁義なき戦い 組長の首

  • posted at:2021-09-08
  • written by:砂月(すなつき)
しんじんぎなきたたかいくみちょうのくび
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1975年
公開日:1975年11月1日 併映「五月みどりのかまきり夫人の告白」
監督:深作欣二
企画:日下部五朗 橋本慶一 奈村協
脚本:佐治乾 田中陽造 高田宏治
撮影:中島徹
照明:若木得二
録音:中山茂二
美術:鈴木孝俊
音楽:津島利章
編集:堀池幸三
助監督:清水彰
記録:田中美佐江
装置:温井弘司
装飾:柴田澄臣
背景:平松敬一郎
美粧:長友初生
結髪:白鳥里子
スチール:木村武司
演技事務:西秋節生
衣裳:松田孝
擬斗:上野隆三
進行主任:長岡功
出演:菅原文太 梶芽衣子 渡瀬恒彦 ひし美ゆり子 織本順吉
アメリカンビスタ カラー 94分

麻薬、覚醒剤などを主とする密輸品は、古くから大陸に向けて開かれた日本の玄関口・関門海峡周辺の密輸基地に陸揚げされ、やがて日本全国に捌かれて行く。その莫大な利権を巡って対立してきたのが大和田組と共栄会の二大組織であった。昭和43年6月、北九州。大和田組組長・大和田徳次の命を受けた幹部の楠鉄弥は、旅人の黒田修次とともに共栄会会長・正木巌を襲撃した。大和田の娘婿である楠の立場を心配し身代わりとなった黒田は殺人罪で懲役7年の刑を受けた。いくつもの月日が流れ出所した黒田を出迎えたのは、刑務所で助けられたことをきっかけに舎弟となった志村勝男とその子分の笹木茂だけだった。当初、橘から面会や手紙で情報を得ていたが、突然返事が途絶えた。そんなこともあって不安を抱えながら彼を訪ねると様々なことが変わっていた。会長の死後、共栄会は崩壊し大和田組が勢力を拡大していた。その立役者となった橘は用済みとなり、ヒロポン中毒となった彼を妻の美沙子が支えていた。橘の扱いを見て7年前に交わした大和田との約束が反故にされることを恐れた黒田は彼を交渉人に指名した。

一大勢力化した大和田組には舎弟・赤松猛夫、若頭・相原重彦、幹部・井関政治、高山音松、郷田猪之吉による派閥が出来ていた。橘は会議が終わるのを見計らって大和田と会い、黒田に懲役慰労金として500万円を渡して欲しいと申し出た。ところがその出過ぎた態度が大和田の逆鱗に触れ、橘は破門にされたのだった。交渉が失敗したことがわかると黒田は金か店を譲れと迫り、困った橘はある計画を思いついた。それは大和田の弱点である妾の品子を使って脅迫することだった。翌日、相原から呼び出された黒田は茶封筒を手渡されるが、中に入っていたのは500万円ではなく同等のヒロポンだった。それを赤松組の縄張りで売り捌けば金になると言われ、黒田は早速赤松と交渉した。だが相原が依頼主であることがわかると赤松はそれをつき返し、少しでも早く金を手に入れたい黒田は志村と笹木に売り捌くよう命じた。商売をしているところを赤松組に見つかって二人は半殺しの目に遭い金とヒロポン奪われた。このままでは黒田に合わせる顔がないと考えた笹木は包丁を持って料亭に乗り込み赤松を刺殺した。この事件は相原が独立を企てる赤松を消すために独断で仕組んだものだった。それを知った大和田は相原を叱り、功労者の黒田を客分扱いにした。

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男はつらいよ 寅次郎真実一路

  • posted at:2021-09-05
  • written by:砂月(すなつき)
おとこはつらいよとらじろうしんじついちろ
松竹
配給:松竹
製作年:1984年
公開日:1984年12月28日 併映「ねずみ小僧怪盗伝」
監督:山田洋次
製作:島津清 中川滋弘
企画:小林俊一
原作:山田洋次
脚本:山田洋次 朝間義隆
撮影:高羽哲夫
美術:出川三男
音楽:山本直純
録音:鈴木功
調音:松本隆司
照明:青木好文
編集:石井巌
スチール:長谷川宗平
監督助手:五十嵐敬司
装置:小島勝男
装飾:町田武
衣裳:松竹衣裳
美粧:宮沢兼子
現像:東京現像所
進行:玉生久宗
製作主任:峰順一
主題歌:「男はつらいよ」渥美清
撮影機材:パナビジョン
協力:東亜国内航空 柴又 神明会
出演:渥美清 倍賞千恵子 下條正巳 三崎千恵子 前田吟
シネマスコープ カラー 107分

栗実る秋のある日、とらやでは騒動が起きていた。桂梅太郎の娘・あけみが夫婦ゲンカをしてアパートを飛び出し実家に帰った。ところが父親に起こられたため行く当てのない彼女はとらやを頼ったのだ。ケンカの原因はロールキャベツだった。料理の本を見て丁寧に作ったのだが、爪楊枝がなかったためにマッチの軸を代用したことが事の発端だった。話を聞き終えたさくらたちはひと言謝ればいいとアドバイスをし、梅太郎も一緒に頭を下げてやると言った。だがそこに寅次郎が帰ってきたことで話がややこしくなった。あけみは彼に助けを求め、事情を知らない寅次郎も一方的にいじめられているものだと勘違いした。そのうちに寅次郎と梅太郎の間でケンカが始まり柴又中を巻き込む騒動に発展したのだ。騒ぎを聞きつけてやってきた柴又題経寺住職の御前様は拘った者たちを寺に連れ帰り片っ端から説教した。その夜、ばつの悪い寅次郎はとらやへ戻れず上野の焼き鳥屋でヤケ酒を呷ったが、金を持ち合わせていなかったため電話でさくらに頼った。ところがいつもなら助けてくれるはずの彼女が今回は冷たく突き放したことから、寅次郎は警察の厄介になることに決めた。そんな彼を隣の席から眺めていた富永健吉は、開き直って酒を飲み続ける寅次郎の度胸に感服し支払いを肩代わりしたのだった。

翌日、ご馳走になったお礼を言うために寅次郎は名刺を頼りに、日本橋にあるスタンダード証券を訪ねた。課長の富永は彼の相手をするほど暇ではなく、応接室に誘導すると自分の持ち場に戻った。富永ともう一度飲みたいと考えていた寅次郎は例え仕事で遅くなろうとも待ち続けることにした。一方、長引いた会議が終わった富永はソファーで寝ている寅次郎に、さあ飲みに行きましょうと声を掛けた。時計の針は午後9時を差していた。富永にとって寅次郎は自分の思い出を語れる恰好の相手で、酔いに任せて故郷の枕崎から上京してきた話を繰り返した。

翌朝、寅次郎が目覚めるとそこは牛久沼にある富永の自宅だった。泥酔した彼を連れ帰ると妻のふじ子に丁重にもてなすように言ったのだ。富永は既に出勤しているため部屋には二人きり。気まずさを感じた寅次郎は手早く着替えを済ますと家を飛び出した。

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私は猫ストーカー

  • posted at:2021-09-02
  • written by:砂月(すなつき)
わたしはねこすとーかー
「私は猫ストーカー」製作委員会(ワコー=マクザム=天空)
配給:スローラーナー
製作年:2009年
公開日:2009年7月4日
監督:鈴木卓爾
エグゼクティブプロデューサー:多井久晃 菊池笛人
プロデューサー:越川道夫 小関智和
原作:浅生ハルミン
脚本:黒沢久子
撮影:たむらまさき
照明:平井元
録音:清水修
音響設計:菊池信之
編集:菊井貴繁
助監督:松尾崇
美術:小澤秀高
装飾:松本良二
制作担当:金子堅太郎
メイク:鈴木彩
衣裳:宮本まさ江
デジタルコーディネート:稲葉正広
音楽:蓮実重臣
テーマソング:「猫ストーカー」岡村みどり Glenn Miyashiro
アニメーション:大山慶 和田淳
イラスト:浅生ハルミン
制作協力:スローラーナー
出演:星野真里 江口のりこ 宮崎将 品川徹 諏訪太朗
スタンダード カラー 103分

都会の喧騒から離れた場所にある古書猫額洞。ハルはイラストレーターの卵だが、まだそれだけでは食べて行けないのでそこでアルバイトをしている。彼女のやることといえば接客、店主やその奥さん、同僚の真由子の話し相手になること、そして店のマスコットとなっているチビトムの世話だった。チビトムが出掛ければストーカーのように後をついて写真を撮り、家に帰るとそのルートをイラストに記した。ある日、宅配便で荷物が届いた。それは元カレである健吾が丹精込めて育てたリンゴだったが、一緒に入っていた手紙に来年結婚するという報告が書かれてあったが特に気にも留めなかった。

休日の朝6時、目覚まし時計のベルとともに起きたハルはそそくさと着替えると寒くないように厚着をして出掛けた。彼女の日課はまず猫のストーキングから始まる。近所の路地を歩き回り猫を見つけてはシャッターを切り特徴をメモする。不審な目で見られてもお構いなしだ。猫を追い掛けるうちに団子屋を見つけショーケースの中の草団子とみたらし団子を物欲しげに眺めていると誰かが声を掛けてきた。振り返るとそこには猫額洞の客の鈴木が立っていた。どうやら欲しい本があるらしくその作家のうんちくを語り始めたが、今のハルには団子にしか興味がなかった。彼女が団子を持って向かった先は猫仙人と呼ばれる老人のいる神社だった。猫に関する知識が豊富であり、時には一匹の猫が周囲にもたらす恩恵が思いのほか大きいなどという話をする。そんな自分の知らない話を聞くのがハルの楽しみだった。

日が暮れるとハルは喫茶店で雑誌の編集者と会った。次の仕事の打ち合わせを行ったが、最近は見ただけでアレルギーを起こす読者がいることから猫を描いてはいけないのだという。一応了承したものの、机に向かうとどうしても猫を描いてしまう。思い悩んでいると健吾から電話が掛かってきた。彼はかつてバンドを組みライブ活動をしていたが、今はリンゴを育てるのが楽しくてそれどころじゃないらしい。他愛のない会話をした後、ハルは結婚おめでとうと言って電話を切った。

翌日、ハルは鈴木が探している本を見つけようとするが猫額洞の本棚にはなかった。本当にその本が欲しければ他所で買うはず。鈴木が彼女に気があるのではないかと考えた奥さんは、話だけ聞いてあげなさいとアドバイスした。

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