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恐竜・怪鳥の伝説

  • posted at:2019-09-25
  • written by:砂月(すなつき)
きょうりゅうかいちょうのでんせつ
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1977年
公開日:1977年4月29日 併映「ドカベン」「池沢さとしと世界のスーパーカー」
監督:倉田準二
企画:橋本慶一
脚本:伊上勝 松本功 大津一郎
撮影:塩見作治
照明:井上孝二
録音:荒川輝彦
美術:雨森義允
音楽:八木正生
編集:市田勇
監督補佐:依田智臣
助監督:野田和男 河村満和
記録:石田照
装置:稲田源兵衛
装飾:白石義明
擬斗:三好郁夫
進行主任:清水悦夫
美粧:枦川芳昭
結髪:山崎幹子
衣裳:松本俊和
背景:西村三郎
スチール:木村武司
演技事務:西秋節生
和楽:中本敏生
造形・操演:大橋史典
操演協力:大林義満
水中撮影:望月昭伸 山入端キヨ子
船舶電子機器協力:古野電気株式会社
現地協力:足和田村役場 富士西湖民宿組合 常盤工務店 YBS 山梨放送 山梨日日新聞
主題歌:「遠い血の伝説」宮永英一(紫)
出演:渡瀬恒彦 沢野火子 林彰太郎 清島智子 牧冬吉
アメリカンビスタ カラー 92分

1977年、夏。富士山麓の青木ヶ原樹海を彷徨っていた高見弘子が建設工事中の土木作業員によって保護された。彼女は錯乱状態にあり直ちに病院へ収容されたが、「石の卵」や「氷の壁」といった意味不明のうわ言を残し昏睡状態に陥った。メキシコ湾で採れる古い堆積岩の調査目的で旅立つことになっていたユニバーサルストーン社の嘱託職員・芦沢節は、空港ロビーのテレビニュースでそのこと知ると予定をキャンセルした。節は弘子が入院している病院に電話を掛け、身内が到着するまでの繋ぎとしてそこにいた山梨日報の記者から情報を聞き出した。そして弘子が卵の中で大きな眼が動いたと証言していたことがわかると急いで会社に戻り機材の準備を整えたのだった。節の父親は古生物学者で、青木ヶ原で卵の化石を発見していた。その背中を見て育った彼は、同じ場所で卵の化石が発見されたと聞き居ても立っても居られなくなったのだ。

社長の宮脇昌彦から嫌味を言われながらもそれを押し切って現地に向かった節は調査を行うべく洞窟に向かおうとしたのだが、突然巨大な地震に襲われ気を失った。気がつくと彼は小屋の中にいた。そこはかつて節の父親が研究に使っていた場所で、今は父親の親友の椋正平が管理していたのだ。目的が化石探しと聞くと正平は奥に置いてあった箱を引っ張り出し、包みから卵の化石を取り出した。節は樹海の案内を願い出たが、その目的が商取引であることがわかると正平は断った。

翌日、節が足和田村にある西湖キャンプ場に向かうとそこには見知った顔があった。節の恋人の小佐野亜希子が湖底の写真を撮るために助手の園田淳子ときていたのだ。亜希子は世界的な水中写真家で、節と出会ったのは1年前のレマン湖だった。その日の夕方、水上自転車に乗っていたカップルが行方不明になり、捜索していたダイバーが命を落とした。その原因が湖に棲む生物のせいではないかと考えた節は、ジープを飛ばして富士気象科学研究所に向かった。同様の現象は本栖湖でも起きていたからだ。地質学者の坂井秀行は節の父親の友人で、恐竜生存説を訴えていた際に力になろうとした。だが実証することが出来なかったことでその説が受け入れられず、失意の末に命を絶ったのだった。坂井は未知の存在を確認するデータが何もないと前置きしながらも、ベンジャミン・フランクリンがパリ郊外の岩の中から数百万年生きていたガマガエルを発見した事例を挙げて恐竜の生存は単なる夢物語ではないのかもしれないと言った。

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だいじょうぶマイ・フレンド

  • posted at:2019-09-21
  • written by:砂月(すなつき)
だいじょうぶまいふれんど
キティ・フィルム
配給:東宝
製作年:1983年
公開日:1983年4月29日 併映「翔んだカップル オリジナル版」
監督:村上龍
製作:多賀英典
プロデューサー:市川喜一
原作:村上龍
脚本:村上龍
撮影監督:岡崎宏三
撮影:大岡新一
美術:山口修
録音:西崎英雄
照明:下村一夫
編集:山地早智子
記録:梶山弘子
監督補佐:中島紘一
製作担当:青木勝彦
アシスタントプロデューサー:市川泉
音楽監督:加藤和彦
音楽作曲:来生たかお 桑田佳祐 坂本龍一 高中正義 清水信之 加藤和彦
音楽作詞:安井かずみ 来生えつこ クリス・モスデル 桑田佳祐 村上龍
音楽:清水信之 風戸慎介
現像:東洋現像所
特殊撮影・監修:神澤信一
特殊撮影・美術:寒竹恒雄
特殊撮影・照明:高野和男
特殊撮影・操演:小笠原亀
特殊撮影・特殊造形:上松盛明
特殊撮影・特殊効果:大平特殊効果
特殊撮影・タイトル:宮口勝弘
特殊撮影・光学撮影:小野寺浩 古山章
特殊撮影・視覚効果:中野稔 デン・フィルム・エフェクト
提携:東芝EMI CBS・ソニーキャニオン・レコード キティレコード 集英社
出演:広田玲央名 渡辺裕之 乃生佳之 ピーター・フォンダ 小松政夫
アメリカンビスタ カラー 119分

ハリウッドのミュージカル映画の主演に抜擢され、名優と共演するミミミ。だが物語が佳境に入ったところで電話のベルが鳴った。夢から現実に戻った彼女が枕元にある受話器を取ると、プールにこいよと若い男が誘ってきた。副都心にある高級ホテルに向かうと、友人のモニカはプールサイドに、ハチは気持ちよさそうに泳いでいた。すると突然何かが空から降ってきてプールに落ちた。その影響でハチは大きな波によってプールサイドに押し出され、ミミミたちも大量の水を頭からかぶったのだった。プールのど真ん中には穴が開き、三人は爆破事件の重要参考人として刑事から事情聴取を受けた。許可をもらいハチが着替えに戻ると、ロッカーの中に初老の外国人が隠れていた。驚いたハチは彼が落ちてきた男だとわかると更に驚き、男がしゃべる言葉を難なく理解出来たことでもっと驚いた。英語が全くわからないはずなのに。すると男は、世の中はわからないことだらけさと言って笑った。その頃、落ちてきた彗星が人間の形をしていたと刑事に証言したことでミミミたちは精神鑑定を受けることになり、ドアーズと書かれた車に乗せられた。

ホテルから抜け出したハチは男を実家で匿うことにした。彼の名はゴンジー・トロイメライ。2963光年離れた惑星からやってきた異星人だった。だが地球での生活が長いこともあって違和感がないほど馴染んでいた。彼を追うのは遺伝子工場とファミリーレストランと精神病院を世界中に持つドアーズという組織で、その狙いとはゴンジーの皮膚組織だった。ゴンジーは人の10万倍に及ぶパワーを持っていることから、ドアーズはその細胞からクローン人間を造り出し、史上最強の軍隊を編制して世界を支配しようと企んでいたのだ。ミミミたちの身を案じたゴンジーは透視能力を使い、二人が既に捕まっていることを知った。だが妨害を受けてその位置を特定するまでには至らなかった。

ミミミとモニカはドアーズの本部に収容されていた。ドクターは診察と称し、ゴンジーの行方を聞き出すためにモニカを手術椅子に座らせてT(トランスマイグレーション)リングを脳内に埋め込もうとした。このリングには興奮系の代謝物質(アドレナリン、ドーパミン、セロトニン等)の作用を抑制する効果があり、質問に対して抵抗なく答えさせることが出来るのだ。ドクターが手術を始めようとしたその時、ゴンジーがハチとともに壁を破壊して現れた。建物を脱出し、ゴンジーはミミミを抱いて空を飛ぼうとしたのだが、何故かパワーが出なかった。ハチが奪った救急車で逃走にすることに成功したが、ゴンジーはパワーを失ったことにショックを受けていた。

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不良番長 やらずぶったくり

  • posted at:2019-09-17
  • written by:砂月(すなつき)
ふりょうばんちょうやらずぶったくり
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1971年
公開日:1971年7月31日 併映「女渡世人 おたの申します」
監督:野田幸男
企画:矢部恒
脚本:山本英明 松本功
撮影:稲田喜一
録音:内田陽造
照明:銀屋謙蔵
美術:江野慎一
編集:田中修
助監督:岡本明久
擬斗:日尾孝司
進行主任:松本可則
装置:根上徳一
装飾:酒井喬二
記録:高津省子
美粧:井上守
美容:花沢久子
衣裳:長谷稔
演技事務:佐々木一朗
現像:東映化学
音楽:八木正生
主題歌:「番長シャロック」梅宮辰夫
挿入歌:「ダイナマイト・ロック」梅宮辰夫
協力:南房白浜海岸 グランドホテル太陽
出演:梅宮辰夫 渡瀬恒彦 山城新伍 一ノ瀬レナ 渡辺やよい
アメリカンビスタ カラー 89分

東新宿警察署の派出所跡地を根城とする神坂弘とカポネ団は、間違って助けを求めて飛び込んできたウナギも巻き込んで新たな商売に打って出た。それはお嬢様学校の聖学修院女子高校の前に献血運動のテントを張り、清純な乙女からいただいた大量の血液を血液銀行に売って一儲けしようと考えたのだ。一人分を千円として一日百人で十万円。そうなればひと月の売り上げは三百万円にも上るのだ。ところが最初にきた二人にうち一人からワッセルマン反応、つまり梅毒が、そしてもう一人からは淋病の陽性反応が出たのだ。計画が頓挫し途方に暮れる神坂が跡地の前でうろついていると、ひとりの女性が彼を警官と間違えて繊維会館へ行く道を訪ねてきた。これはチャンスとばかりに建物へ誘いこもうとしたが、そこに声を掛けてきたのはネリカン仲間の伊吹信次だった。伊吹の村では今年から遠洋漁業に出ることになり、その手続きのために東京にでてきた。その際、街を案内してもらうためにいとこの鮎子と待ち合わせをしていたのだ。伊吹は一緒に行かないかとカポネ団に声を掛けたが、操業で朝晩ない生活を2週間も送らなければならないことがわかると皆辞退した。

何か儲かる商売はないかと思案する神坂だったが、やる事なす事大失敗。結局は得意なスケコマシで勝負することにした。神坂は新たな商売として全トル連なる団体を設立し風俗嬢の引き抜きを行おうとしたのだが、同業者のこまし屋五郎に見つかった。ところが口八丁で手を組む運びとなり、五郎が率いるずべ公軍団・七色会までも仲間に引き入れた。とんとん拍子に話がうまく行くはずが、今度は暴力団・花岡組に目をつけられ特殊浴場に出入り出来なくなってしまった。それでもめげない神坂は派遣型女性専用風俗を考案。これが珍しさも相俟って大評判を呼び、電話のベルが鳴り止まないほどの繁盛をした。その状況に黙っていられないのが花岡組で、神坂たちは痛い目に遭った上に新宿を追放された。行き場所のないカポネ団は南房総に向かい、成り行きで手に入れた山ほどマグロの缶詰を叩き売って一儲けしようと企んだ。ところが立花水産が製造したその缶詰は工程中に有機水銀が混入したことで出荷停止になっており、パトロール中の警官から職務質問をされたことで神坂たちは初めてそのことを知ったのだった。

伊吹を訪ねて漁村にたどり着くと、そこで鮎子と再会した。彼女の父・浜田徳兵衛はかつて網元として働いていたが、立花水産の缶詰工場が廃液を垂れ流したことで近海での操業が出来なくなった。補償一時金を手に入れた村民が次々と廃業する中、伊吹は遠洋で操業する道を選んだのだった。一方、金持ちの村民に目をつけた神坂は七色会を呼び寄せてひと商売することにした。

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夜汽車の女

  • posted at:2019-09-14
  • written by:砂月(すなつき)
よぎしゃのおんな
日活
配給:日活
製作年:1972年
公開日:1972年7月19日 併映「隠し妻」
監督:田中登
企画:三浦朗
脚本:宮下教雄
撮影:山崎善弘
照明:松下文雄
録音:福島信雅
美術:川島軍二
編集:鈴木晄
音楽:坂田晃一
助監督:長谷川和彦
色彩計測:仁村秀信
現像:東洋現像所
製作担当者:大内利男
出演:田中真理 続圭子 桂知子 雪丘恵介 織田俊彦
シネマスコープ カラー 71分

都会から離れた静かな場所に建つ考古学者・水城元邸。そこには27歳の裕美と23歳の妹の冴子が暮らしていた。母親を早くに亡くしたことで冴子は裕美を母のように慕い、それは姉妹愛を越えたものになっていた。ある日、水城は裕美に大学の研究室で働く有川洋二との結婚を勧めた。それを知った冴子は当然断るものだと思っていたが、いいように進めてくださいと裕美が答えたため愕然とした。二人の間に他人が入り込むことは考えられないからだ。その夜の食事には有川が招待されており、気に入らない冴子は終始無礼な態度をとった。そして裕美の心が彼の方へ傾いて行くのを恐れた冴子は気を引こうと懸命になった。ある日、離れの倉庫で以前から交際していた有川の同僚・松井五郎との関係を有川から見られ自重した方がいいと指摘された冴子は、逆ギレして姉はあなたにもったいないわと言い放った。

裕美は水城とともに御茶会に出掛け、女中のひろ子も休みを取って羽を伸ばした。ひとり自宅に残った冴子が庭で裸になって肌を焼いていると有川が水城を訪ねてきた。すると冴子は姉から聞いたキスもろくに出来なかったという話を持ち出し嘲り笑った。そしてここには誰もいないと挑発すると有川はムキになった。それから二人は頻繁に会うようになり、彼女の体の虜になった有川は冴子と結婚をする決意をした。だが冴子にはそんな気など更々なかった。その夜、10時を過ぎても彼女が帰ってくる様子がなかったことから、裕美は心配なさるからこのことをお父様に言ってはなりませんよとひろ子に忠告した。するとひろ子はこんなことを言ってはお叱りを受けるかもしれませんけどと前置きし、毎日のようにやってくる有川が冴子が出掛けている日だけこないと言った。あなたがそんなことを気にしなくてもいいのよと裕美は叱ったが、心の中は荒れ狂っていた。嵐の中を帰ってきた冴子を問い詰めると、有川は私の体に夢中だがこちらは何とも思っていないと弁解して部屋に逃げ込んだ。怒りを鎮められない裕美が居間でたたずんでいると、慌てたひろ子が飛び込んできた。水城が倒れたというのだ。ドサ周りの劇団と一緒に上京してきたひろ子は妻を亡くした水城に拾われ、それ以来ずっと彼の身の回りの世話をしてきた。そしていつものように夜のお勤めをしていたところ脳溢血を起こしたのだ。何とか一命を取り留めたものの寝たきりの体となった。

夜が明けると有川が訪ねてきた。今の自分には冴子が必要だと考えていた有川は、付き合いが浅かった裕美との関係を解消し、改めて冴子との交際を水城に認めてもらおうとしたのだ。ところが水城は断固として反対した。何故なら冴子は妻の不義の子であるため、結婚しても財産を継ぐことが出来ないのだ。それを知った有川は再び裕美に近づくことにした。

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月光仮面 悪魔の最後

  • posted at:2019-09-10
  • written by:砂月(すなつき)
げっこうかめんあくまのさいご
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1959年
公開日:1959年8月4日 併映「快傑黒頭巾 爆発篇」
監督:島津昇一
企画:園田実彦
原作:川内康範
脚本:織田清司
撮影:西川庄衛
録音:加藤一郎
照明:入江進
美術:中村修一郎
助監督:山田稔
編集:祖田冨美夫
進行主任:石田人士
音楽:小川寛興
進行主任:石田人士
主題歌:「月光仮面は誰でしょう」近藤よし子 キング子鳩会
・・・:「月光仮面の歌」三船浩
出演:大村文武 山東昭子 若水ヤエ子 梅宮辰夫 柳谷寛
シネマスコープ モノクロ 60分

祝探偵事務所で所長・祝十郎の助手を務める袋五郎八とカボ子は、夜道に響いた車の衝突音に驚き現場に向かった。事故現場は実業家・岡本省吾邸の前で、車の運転席には岡本本人の姿があった。息絶えた彼の傍らには「白髪鬼」と書かれた紙が貼られていた。翌日の朝刊ではこの奇妙な事件が大きく報じられ、世間の注目の的となっていた。警視庁三谷警察署には捜査本部が設置され、松田警部は岡本の妻・春子から話を聞くことにした。その中で東條三郎という人物と最も親しくしていたことがわかった。その頃、東條は祝に会うために事務所を訪れていた。彼は自宅に送られてきた一通の封書を祝に手渡した。その中には「東條三郎 右六月二十八日死亡す 白髪鬼」と書かれたカードが入っていたため、恐ろしくなって助けを求めたのだった。東條の口ぶりから白髪鬼の正体を知っているに違いないと考え追及したが、彼は何も聞かずに匿って欲しいと懇願し続けたのだった。そこに松田から電話が掛かり、事情を説明しているうちに隣の部屋から悲鳴が聞こえた。東條は殺され、遺体の上には白髪鬼と書かれた紙が置かれていた。その傍らには毒クモがいた。

祝の事務所には松田の他に刑事と東都タイムスの山本記者が集まっていた。警察に届けることが出来ない事件が岡本、東條、白髪鬼の間で起きたのではないかと松田は考えていたが、祝は事件が更に発展すると予想した。岡本を検死した結果、衝突したときに出来た外傷の他に毒殺された場合に起きる脳神経のマヒを確認した。ところが被害者の胃からは毒物が検出されなかったのだ。それを聞いた祝は部屋の隅に置かれたテーブルから実験用のシャーレを手に取ると松田の前に置いた。その中にはまだ日本で見つかっていない種の毒グモが入っていた。日本には優秀な毒物学者がいたが、戦時中に南方へ行く途中で魚雷の攻撃に遭い死んだと言われていた。だが祝はその人物の名前をどうしても思い出すことが出来なかった。存命であれば事件解決の糸口となるのだが。

松田が帰った後、祝は調査のために山本と出かけようとしていたが、怪しい人影が走り去るのを見て追い掛けた。だが相手は追いつけないほど足が速く、住宅街の暗闇に姿を消した。ところが今度はゆっくりと歩くくず鉄屋が目の前に現れ、通り過ぎたかと思うとナイフ投げで攻撃してきたのだった。何とかそれをやり過ごし男を追い掛けると、いつの間にか鬱蒼と茂る屋敷の庭に迷い込んだ。そこには防空壕があり階段を降りて行くと、部屋では白髪の老人が書き物をしていた。その姿を見て白上博士の名を思い出した祝は、彼が白髪鬼の正体であることを見抜いた。

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