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ア・ホーマンス

  • posted at:2020-07-15
  • written by:砂月(すなつき)
あほーまんす
東映=キティ・フィルム
配給:東映
製作年:1986年
公開日:1986年10月10日 併映「めぞん一刻」
監督:松田優作
プロデューサー:黒澤満 青木勝彦
原作:狩撫麻礼 たなか亜希夫
脚本:丸山昇一 松田優作
撮影:仙元誠三
録音:宮本久幸
照明:渡辺三雄
美術:今村力
編集:冨田功
助監督:原隆仁
音楽:羽山伸也 奈良敏博
音楽プロデューサー:松田優作 高桑忠男
主題歌:「AFTER ’45」A・R・B
キャスティング:飯塚滋
記録:今村治子
擬斗:二家本辰巳
スチール:加藤光男
撮影効果:長谷川忠治
音響効果:伊藤進一
スタント:東京スリーホークス マイクスタントマンチーム
現像:東映化学
制作協力:株式会社セントラル・アーツ
出演:松田優作 石橋凌 手塚理美 片桐竜次 平沢智子
アメリカンビスタ カラー 99分

東京・新宿では暴力組織の大島組と旭会が対立していた。そんな中、大島組は旭会の縄張り内にあるデート喫茶でマッチ箱に偽装した麻薬を密かに売買していたが、それが幹部の池広豊にバレてしまった。怒鳴り込んできた池広を山崎道夫は何とかなだめおとなしく帰ってもらった。そんな折、バイクに乗った男がふらりとやってきた。彼は記憶を失っており自分の名前さえ覚えていなかった。関西からの鉄砲玉か潜入捜査の刑事ではないかと考えた山崎は男の身辺を探るよう子分たちに命じたが、不気味なくらい寡黙で殴られても痛さを感じない程の強靭な肉体を持っていることくらいしかわからなかった。彼に興味を持った山崎は、近々起こる抗争に備えて用心棒として雇うことにした。そして男のことを風(ふう)と呼んだ。

ある夜、大島組組長・大島栄一が組員の目の前で銃撃される事件が起きた。代理として実権を握ったナンバー2の藤井達巳は、横浜の黒井組との取り引きで覚醒剤の見返りとして拳銃20丁と現金1千万円を受け取る役目を山崎に任せた。それと同時に旭会の副会長の殺害も命じたのだった。旭会は大島を銃撃した際、傍にいたにも拘らず彼の命を狙わなかった。それを相手の会長が自分と組みたがっている意思表示と考えた藤井は、副会長の命を奪い手打ちをして終わらせようとしたのだ。縄張りを拡大して行く中で自分がただの捨て石であることに気づいた山崎だったが逆らおうとはしなかった。

山崎は単独で取り引きに行こうとしたが、何故か事情を知っている風は手伝いたいと言った。最初は冗談かと思っていたが本気だと言い張るため仕方なく連れて行くことにした。車を走らせていると尾行されていることがわかり、路肩に停めると後ろの車から二人の男が降りてきた。福岡徹刑事は大島組と旭会が抗争を起こすことを警戒し両者の動きを追っていた。そんな中、正体不明の男が突然現れ身辺を調査したが、その目的がわからず何故か指紋が検出されなかったため重要人物としてマークしていたのだ。質問攻めにする福岡を振り切った山崎たちは取り引き現場に向かい受け渡しはあっさりと終わった。現場から引き揚げようとしたところ、車の行く手を遮ったのは暴走族だった。取り囲んだ彼らは暴力団のこの一帯を取り引き場所としてよく利用していることを知っており、タレコミと引き換えに強請ってきたのだった。すると風は静かにリーダーのもとへ近づくと相手のナイフを素手で掴みもぎ取ったのだ。それを見た暴走族は恐れを成して逃げて行った。

屋台的映画館
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花と蛇(1974年)

  • posted at:2020-07-12
  • written by:砂月(すなつき)
はなとへび
日活
配給:日活
製作年:1974年
公開日:1974年6月22日 併映「赤線最後の日 昭和33年3月31日」
監督:小沼勝
プロデューサー:松岡明
原作:団鬼六
脚本:田中陽造
撮影:安藤庄平
照明:木村誠作
録音:片桐登司美
美術:横尾嘉良
編集:鈴木晄
音楽:真鍋理一郎
助監督:鴨田好史
色彩計測:田村輝行
現像:東洋現像所
製作担当者:青木勝彦
出演:谷ナオミ 坂本長利 石津康彦 藤ひろ子 高橋明
シネマスコープ カラー 73分

一流企業の課長を務める片桐誠は、幼い頃にアメリカ兵相手に売春行為をして生計を立てていた母・美代の情事を目撃した。驚いた彼は脱いだ服と一緒に置いてあった拳銃で黒人兵士を射殺したのだが、それがトラウマとなり同じ夢でうなされる日々が続いた。思春期を迎えて自分が勃起不能であることがわかるとそれをジミーの亡霊のせいだと信じ込んでいたが、儲かるという理由で美代が大人の玩具屋よりもSMをテーマにしたブルーフィルムの撮影に重きを置いたことで、治らないのはいつしかそのせいだと思うようになった。

ある日、誠は社長の遠山千造から奇妙な相談を持ち掛けられた。誠の身辺を調べ上げた千造は彼が緊縛写真を持ち歩いていることを突き止め、同じことを妻の静子にもして欲しいと依頼したのだ。彼女はここ一年半ほどセックスを拒み続け離婚をしたがっていた。そこで貴族の出で気位の高い静子を服従させようと考えたのだ。実家から連れてきた小間使いのハルとは一心同体のような関係で、当初は二人の妻を得たような気分でいた。ところが時が経つに連れて状況が変わってきたため特別な飼育と調教で静子のプライドをぶち壊して欲しいというのだ。そう言われて困ったのは誠だった。何故なら彼には人を縛る経験がないからだ。美代が撮影する際には専属の緊縛師がおり誠はスタジオにすら入れさせてもらえなかった。恐縮して本当のことが言えずに断ると、千造は激怒して社長命令だと怒鳴った。自宅に戻った誠はテキストを参考にダッチワイフを縛って練習を重ねた。

数日後、千造は静子を画廊に連れて行きお茶に睡眠薬を混入させてそのときを待った。そして薬が効き始めると誠の助けを得て車に乗せた。静子の飼育は一切任せるが貞操を破れば許さないと千造が言い含めると、信用出来ない男に何故任せるんですかと誠は開き直った。そして飼育状況を正確に報告すると約束すると車を出発させた。しばらくして空き地に車を停めると、誠は静子の顔を舐め回すように眺めると自信を取り戻すために彼女の体で試してみることにした。だが目の前に突然ジミーの亡霊が現れたことで諦めて車を出した。自宅に戻ると辺りはすっかり暗くなっていた。誠は自室のベッドに静子の両腕を縛ると着物をはだけさせたが、そのとき彼女が目を覚ましたのだ。静子は主人に言いつけますよと抵抗したが、その依頼主が千造だと知り愕然とした。

屋台的映画館

殺し屋人別帳

  • posted at:2020-07-09
  • written by:砂月(すなつき)
ころしやじんべつちょう
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1970年
公開日:1970年1月31日 併映「血染の代紋」
監督:石井輝男
企画:岡田茂 天尾完次
脚本:石井輝男 掛札昌裕
撮影:古谷伸
照明:長谷川武夫
録音:中山茂二
美術:矢田精治
音楽:鏑木創
編集:神田忠男
監督補佐:荒井美三雄
助監督:依田智臣
記録:石田照
装置:米沢勝
装飾:清水悦夫
美粧:鳥居清一
結髪:横田三佳代
衣裳:豊中健
擬斗:三好郁夫
進行主任:武久芳三
協力:長崎観光ホテル 東明 大阪近鉄モータース
主題歌:「さすらい人別帳」渡瀬恒彦
出演:渡瀬恒彦 伊吹吾郎 小池朝雄 荒木一郎 中谷一郎
シネマスコープ カラー 93分

北九州の利権を狙う浦浪興業の浦浪会頭は黒岩剛太と宇野木白という二人の殺し屋を雇い、門司の大瀬戸一家、小倉の瀧岡組、若松の若松組の親分を暗殺した。主要な三つの組を潰したことで北九州圏を手中に収めた浦浪は次なる計画に着手した。そして熊本まで勢力を拡げる博多の一文字一家の親分の暗殺に成功したことで九州の約半分を制覇したのだった。長崎の龍神一家は跡継ぎの三代目・統一が若造であることから浦浪は高い金を払うまでもないと殺し屋を雇わず二人を始末しようとした。するとそのことを知った黒岩は浦浪を射殺すると宇野木までも殺して浦浪興業を独占したのだった。

長崎にやってきた流れ者の真一は、荷役のトラックに接触して転んだ松葉杖の少女・ナオミを助け起こすと壊れたバイオリンの足しにしなと金を渡して去って行った。その様子を見ていたミッチーは彼にわざとぶち当たって転び同じようなシチュエーションで助けを乞うたが、真一は相手にせずに去ろうとした。そのツンデレな態度に惚れ込んだミッチーはゴーゴーバーへと誘うが、真一はそこで彼女のボディーガードと大立ち回りを演じた。その腕っぷしに目をつけた店のオーナーの黒岩はうちで草鞋を脱がないかと誘った。黒岩は乗っ取った浦浪興業を黒岩組と改称し長崎に手を伸ばしたのだ。真一の銃捌きを見て自分の目に狂いがなかったことを確信した黒岩が客分として迎えると、娘のミッチーはとても喜んだ。

流れ者の詩郎が喫茶サヴォイに入ろうとすると男たちからつまみ出された。そこは今し方黒岩組が差し押さえたばかりの店だった。店の中から出てきたのは真一で、詩郎はどっかで見た面だなと素っ気なく言った。二人は長崎へ向かうフェリーで既に知り合っており、揉め事にしたくない真一は取っ組み合う演技をして建物の陰に隠れた。詩郎が長崎へきた理由は龍神家の墓参りをするためだった。先代の言いつけを無視して黒岩組と騒動を起こした彼は破門された。いつか解かれることを信じて生きてきたがそれも叶わなくなったため陰ながら龍神一家を支えることにしたのだ。統一の妻・久美と会った詩郎は統一が先代の言いつけを守って堅気の海運業を営むものの黒岩組からの妨害を受けていることを知り、復讐の機会を窺うことにした。一方、新しいバイオリンを手に入れたナオミが丘の上教会で稽古をすることを知り見に行った真一は、ふと自分が彼女に惚れているのではないかと思った。そして原爆症で身寄りを無くした彼女が足の手術のために貯金をしていることがわかると何か手助けは出来ないかと考えた。

屋台的映画館

カケラ

  • posted at:2020-07-06
  • written by:砂月(すなつき)
かけら
ゼロ・ピクチュアズ
配給:ピクチャーズデプト
製作年:2009年
公開日:2010年4月3日
監督:安藤モモ子
プロデューサー:桃山さくら 渡邉啓子
スーパーヴァイザー:安藤和津
アソシエイトプロデューサー:橋口一成
原作:桜沢エリカ
脚本:安藤モモ子
音楽:James Iha
撮影:石井浩一
照明:櫻井雅章
録音:横野一氏工
美術:嵩村裕司
編集:増永純一
スクリプター:長坂由紀子
装飾:嵩村裕司
監督補:川原圭敬
製作担当:村山大輔
スタイリスト:野原英則
出演:満島ひかり 中村映里子 永岡佑 裵ジョンミン 森岡龍
アメリカンビスタ カラー 107分

女子大生の北川はるは年上の恋人・篠塚了太と付き合っていたが、何処となく物足りなさを感じていた。ある日、いつものように大学へ登校すると1限目が休校となっており、近所のカフェで時間をつぶすことにした。注文したココアをゆっくりをすすっていると遠くの席から見知らぬ女性が手を振っていることに気づき、やがて近づいてくると正面に座った。坂田リコの図々しさにはるは少し身構えたが、「素敵だなと思う人とすれ違うことってない?」と問われそうかもと思った。電話番号が書かれたコースターを渡されどうしていいかわからないはるだったがいつの間にかそのことを忘れてしまった。翌朝、大学へ行く前に了太のアパートに立ち寄ったはるは、ダラダラとした関係に終止符を打ちために別れを切り出した。ところが了太はそれを冗談だと思いアルバイトに出掛けてしまった。置いてけぼりを食ったはるがコートのポケットに手を差し入れるとコースターに触れた。

リコは田中ブレイスという会社で、病気や事故、先天性な理由等で欠損した身体の部位を医療用のシリコーンで補綴する人工ボディーパーツ=エピテーゼを作っていた。エピテーゼ製作は患者の精神的ダメージを和らげる心のケアの一つとして注目されていた。電話で連絡を取ったはるは会社を訪れると部屋の中に並べられたリアルなパーツに目を奪われた。そして世界に一つだけしかない精巧な作品を作ることが出来るリコの技術に感心した。一方、会いにきてくれたことがうれしかったリコは仕事を早々に切り上げると彼女をデートに連れ出した。動物園ではしゃぐ二人はまるで子供のようで、はるは了太と一緒にいるときにはしない幸せそうな笑顔を見せた。リコは一緒に夕飯を食べようと実家に誘うと二階の自分の部屋に招いた。はるは今まで気になっていた疑問を口にした。「ホントに女の子が好きなの?」。するとリコは「私は女好きじゃなくてはるちゃんだから好きなんだよ」と言った。そして男だ女だと思うから苦しくなるのであって、男や女になることが動物園に入れたかそうでないかという程度の違いではないかと問われると反論出来なかった。友愛を誓うキスを交わして以来、はるはリコのことを更に意識するようになるが、ある日了太から彼女と別れるというメールが届いたことでもう一度頭の中を整理することにした。ところが了太が女と歩いているところを目撃してしまい、自分の立場がわからなくなったはるはリコに助けを求めたのだった。リコは自分が嵌めていた指輪を渡し、何時だって味方だからねとやさしく言った。

屋台的映画館

サブイボマスク

  • posted at:2020-07-03
  • written by:砂月(すなつき)
さぶいぼますく
サブイボマスク製作委員会(DLE=ホリプロ=イドエンターテインメント=東映=木下グループ=ローソンHMVエンタテインメント=東映ビデオ=ドリーミュージック・=and pictures)
配給:東映
製作年:2016年
公開日:2016年6月11日
監督:門馬直人
製作:椎木隆太 堀義貴 尾辻重信 遠藤茂行 木下直哉 坂本健 間宮登良松 依田巽 伊藤主税
企画:DLE and pictures ステラキャスティング
プロデューサー:伊藤主税 鈴木基之 紙谷零
アソシエイト・プロデューサー:和田有啓 平野宏治
ライン・プロデューサー:角田道明
脚本:一雫ライオン
撮影:葛西幸祐
照明:金子康博
録音:芦原邦雄
美術:三浦真澄
装飾:吉田敬太
衣装:森山久美
ヘアメイク:森下奈央子
記録:菅谷雪乃
キャスティング:伊藤尚哉
編集:和田剛
サウンドエディター:勝俣まさとし
キャラクターデザイン:わるいだ~
プロダクション・スーパーバイザー:岩崎雅公
助監督:岸塚祐季
制作担当:宮森隆介
音楽:堤裕介
主題歌:「ブラザー」ファンキー加藤
劇中歌:「春雄の唄」サブイボマスク
・・・:「かけがえのない人」サブイボマスク
製作プロダクション:DLE and pictures inc.
制作協力:Plus D
製作幹事:DLE
出演:ファンキー加藤 小池徹平 平愛梨 温水洋一 斉木しげる
アメリカンビスタ カラー 114分

近々消滅可能性都市に認定されるかもしれない地方都市・道半町。過疎化が進むこの町からは若者たちが次々と逃げ出し、残った者には働き口がなかった。近隣に巨大なショッピングセンター・ドリームタウンが出来たせいで商店街は活気を失って今や廃墟同然。店主たちも死人同然。役場には生活保護申請者の列が出来ていた。そんな町を再興しようと立ち上がった春雄は相棒の権助と青年団を結成し手製のゆるキャラまで作って盛り上げようとしたが反響はイマイチだった。幼い時に両親を失った春雄は、育ててもらった商店街の人たちに恩返しをすべく孤軍奮闘していたが、このままでは本当にダムの底に沈み兼ねなかった。商店街のど真ん中でミカンの上に立ち自作の曲で一人ライブを行うが、観客は権助の他に年寄りだけ。歌声は虚しく響いた。他の街から女性を連れてきて、肉屋の店先で5対5の街コンをやっても盛り上がらなかった。どうしていいかわからなくなった春雄が自分の部屋で寝転がっていると、権助がスケッチブックを差し出した。そこにはサブイボマスクが描かれていた。

サブイボマスクは伝説のプロレスラーで、その正体は春雄の父親だった。夏に行われる祇園祭に会わせて凱旋し無料で商店街プロレスを行うなど地元に多大なる貢献した。人々を再び感動させるにはヒーローが必要だと考えた春雄は父親の遺志を継いでマスクを被りサブイボマスク二世となった。ところが町長の大蔵は変化を望んでいなかった。サブイボマスクの中の人が歌いそれを見た年寄りたちが喜べばそれで十分だと考えていたからだ。この町の人々が生気がないのは感動がないからだと考えていたサブイボマスクは、謎のシンガーとして歌いもう一度この町に感動と笑顔を取り戻すことを宣言した。それを聞いた大蔵は感動して涙を流した。

ある日、サブイボマスクと権助が橋の上にいると、その横をパンティーを被ったブリーフ一丁の男が横を通り過ぎて行った。そしてその下着泥棒を追い掛けていたのはサブイボマスクの中の人の元カノ・雪だった。彼女は東京でモデルをしていたが、訳あって娘を連れて生まれ故郷に戻ってきていたのだ。思い出話もそこそこに男を追い掛けたサブイボマスクはついに男を追い詰め、格闘して体力負けしたが下着だけは取り返すことが出来た。うれしさのあまり雄叫びを上げると、偶然通り掛かった巡査に不審者として連行された。

屋台的映画館

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