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キネマの天地

  • posted at:2025-12-17
  • written by:砂月(すなつき)
きねまのてんち
松竹
配給:松竹
製作年:1986年
公開日:1986年8月2日
監督:山田洋次
製作総指揮:奥山融
プロデューサー:杉崎重美 升本喜年 島津清
プロダクションコーディネーター:内藤誠 田中康義
脚本:井上ひさし 山田太一 朝間義隆
撮影:高羽哲夫
美術:出川三男
音楽:山本直純
録音:鈴木功
調音:松本隆司
照明:青木好文
編集:石井巌
スチール:赤井溥旦 金田正
助監督:五十嵐敬司
装置:小島勝男
装飾:町田武
美粧:宮沢兼子 吉野桂子
床山:八木かつら
衣裳:松竹衣裳
現像:イマジカ
進行:副田稔 玉生久宗
製作担当:峰順一
振付:新井重美
風俗考証:林美一 結城一朗
資料協力:佐々木秀孝
制作:松竹映像
出演:渥美清 中井貴一 有森也実 すまけい 田中健
アメリカンビスタ カラー 135分

昭和8年の浅草映画街でのこと。帝国館で売り子をしている田中小春はある日支配人に呼ばれた。何事かと思い支配人室を訪ねると、待っていたのは今上映中の「十九の春」を監督した小倉金之助だった。小倉は彼女を見るなり蒲田の女優になる気はないかと言った。突然の出来事のため小春が何と答えていいか戸惑っていると、小倉は撮影所の連中が帝国館にいい娘がいると噂していたので会いに来たと説明した。これからはトーキーの時代だから俳優の声が良くなければならない。そこで芯が強そうで声がいい小春なら女優に向いていると考えたのだ。その様子を隣で見ていた支配人がこの娘はスターになりますかと尋ねると、小倉は今すぐは無理だが大部屋を経験して勉強を重ねればそうなることは可能だと言った。小春は上の空のような表情をしており小倉は心配して活動の女優になるのは嫌かと尋ねた。すると小春はあまりにも突然なので驚いてしまいましたと本音をこぼした。

松竹キネマ蒲田撮影所では「父何處」の撮影が行われていた。病室で危篤状態の父親を娘が看取り医師が死亡宣言するというシーンだったが、小倉は画面に物足りなさを感じ撮影を中断した。そう、肝心な看護婦がいないのだ。予定していた女優が腹が痛いと言って出られなくなったのだ。急遽代役を探すことになったが、小倉の目に留まったのは守衛に案内されて撮影見学に来ていた小春だった。彼は渡りに船とばかりに看護婦になってくれと頼んだ。だが芝居をしたことがないずぶの素人の彼女には荷が重く、小倉や俳優たちから怒鳴られっぱなしだった。

長屋住まいの小春は父親の喜八との二人暮らしだった。小春から撮影所での話を聞いた喜八はお冠で、役者になるのを断ったことを知るとよくやったと褒めた。翌日、小春がいつものようにたらいで洗い物をしていると助監督の島田健二郎が訪ねてきた。彼は撮影が終わった後に小倉から散々叱られたことを話した。あなたを帰らせてしまったのはお前の責任だからすぐに行って両手をついてでももう一度蒲田に来るように頼んで来い、と。小春は聞こえないふりをしていたが、女優になりたい娘はいくらでもいるが無理矢理にでも女優にしたい娘はそういるもんじゃないと小倉が言ったことを知り心が動いた。

屋台的映画館
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GODZILLA 怪獣惑星

  • posted at:2025-12-14
  • written by:砂月(すなつき)
ごじらかいじゅうわくせい
東宝
配給:東宝映像事業部
製作年:2017年
公開日:2017年11月17日
監督:静野孔文 瀬下寛之
製作:大田圭二
エグゼクティブプロデューサー:古澤佳寛
プロデューサー:吉澤隆
ストーリー原案:虚淵玄
脚本:虚淵玄
シリーズ構成:虚淵玄 村井さだゆき
脚本協力:山田哲弥
副監督:森田宏幸
演出:吉平”Tady”直弘
キャラクターデザイン原案:コザキユースケ
プロダクションデザイン:田中直哉 Ferdinando Patulli
CGキャラクターデザイン:森山佑樹
造型監督:片塰満則
CGディレクター:上本雅之 菅井進
CGスーパーバイザー:多家正樹
メカニックデザイン協力:出雲重機
モデリングスーパーバイザー:中島吉紀
アニメーションディレクター:島田寛志
編集:肥川文
音響監督:本山哲
音響効果:小山恭正
録音調整:安部雅博
ラインプロデューサー:古家嘉之
制作プロデューサー:石丸健二
製作統括:守屋秀樹
音楽:服部隆之
音楽プロデューサー:小林健樹
主題歌:「WHITE OUT」XAI
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ
声の出演:宮野真守 櫻井孝宏 花澤香菜 杉田智和 梶裕貴
アメリカンビスタ カラー 89分

20世紀最後の夏。地底から、深き海の底から、あるいは忘れられた神話の彼方から怪獣が人類の繁栄に終止符を打つために次々と現れた。そして最後に姿を現したのがゴジラだった。ゴジラは人間も怪獣も区別なく焼き尽くしたが、その圧倒的な破壊力に恐怖したのは人類だけではなかった。遠い宇宙から地球を狙っていた異星人たちも移住受け入れを条件として駆逐に協力するが破壊者の力は想像を凌駕していた。半世紀にわたる怪獣との戦争の末に人類は地球脱出を計画。そして2048年に中央政府管理下の人工知能による選別を受けた人間だけが恒星間移民船アラトラム号で11.9光年の彼方にあるくじら座タウ星eを目指して旅立った。いつか再び緑の大地と巡り合う日を夢見ての船出だったが、過酷な旅に人々は疲弊しその数は瞬く間に減って行った。20年を掛けてたどり着いたタウeは人類が生存可能な環境と呼べるものではなかった。中央委員会は老人ばかりの志願者を乗せた揚陸艇を上陸させて入植を強行しようとするが、その計画を知ったハルオ・サカキ大尉は別の揚陸艇に籠城しタウeからの即刻退去と移民プランの完全棄却を要求した。だが彼は第一級反逆罪で監禁され、揚陸艇は着陸に失敗し大破した。

ゲマトロン演算による未来予測は思わしくなく、今後20年以内に居住可能な惑星が発見される可能性は0.1パーセントと判明した。そしてタウeよりも好条件な惑星は皆無であることがわかった。船内の物資不足は切実であと8年でライフラインを維持することが困難であることも明らかになった。残る手段は地球への帰還だったが、前例のない長距離の亜空間航行は危険しかなかった。地球では13年を経過しているため事態が沈静化している可能性があるのだ。だがアラトラム号では共有サーバーで奇妙な論文が公開されていることが問題になっていた。その論文とはゴジラの研究についてだった。投稿者は匿名だったが機密ファイルへのアクセス権がなければ取得出来ないものが多数含まれているのだ。船内で地球帰還派が主流となる中、この論文は迷惑でしかなかった。ゴジラを恐れよということなのか、それとも倒せということなのか。中央委員会は内部に協力者がいると睨んでいた。

屋台的映画館
うちゅうせんたいきゅうれんじゃーぶいえすすぺーすすくわっど
東映ビデオ=東映=東映エージエンシー
配給:東映ビデオ
製作年:2018年
公開日:2018年6月30日
監督:坂本浩一
エグゼクティブプロデューサー:加藤和夫
プロデューサー:中野剛 望月卓 矢田晃一 深田明宏
原作:八手三郎
脚本:毛利亘宏
音楽:山下康介
撮影:百瀬修司
照明:太田博
美術:大谷和正
編集:柳澤和子
録音:中山寿範
MA・選曲:宮葉勝行
スクリプター:今野七香
助監督:須上和泰
制作担当:東正信
ラインプロデューサー:佐々木幸司
装置:桑原良太
装飾:小宮孝司
小道具:小山徹
キャラクター管理:中村豊
メイク:佐藤泰子 関東沙織
衣裳:滝口晶子 徳重晃樹
キャラクターデザイン:KーSuKe 久正人 野中剛
資料担当:松井大
造型:レインボー造型企画 前澤範 前澤まさる 吉川学
主題歌:「また君に会いたい」キュウレンジャー with Project.R
挿入歌:「セイ・ザ・キュウレンジャー 宇宙をとりもどせ」サイキックラバー(Project.R)
音楽プロデュース:Project.R
制作プロダクション:東映テレビ・プロダクション
アクション監督:坂本浩一
出演:岐洲匠 岸洋佑 山崎大輝 大久保桜子 榊原徹士
アメリカンビスタ カラー 65分

12の犯罪組織を従える邪教団「幻魔空界」。教祖フメインを頂点とするこの一大勢力に対抗するために銀河連邦警察のソフィ長官は宇宙刑事ギャバンG(十文字撃)をリーダーとし、警察の範囲を超えた宇宙の戦士たちを選抜してスペース・スクワッドを結成した。今回ギャバンは宇宙刑事シャイダー(烏丸舟)と忍者ジライヤ(戸隠流第三十六代宗家・天城闘真)をチームに編制し、数々の宇宙テロ事件の背後で暗躍する宇宙忍デモストの犯罪の証拠をついに掴み逮捕に踏み切ったのだった。銀河連邦警察本部では撃がジライヤからの報告を受けていた。デモストがもう一つの宇宙へ逃走しその後を追ったシャイダーが空間へ一緒に吸い込まれたのだ。それを聞いた撃にはもう一つの宇宙が何を指すのか見当がついていたが、問題はどうやってそこへ行くかだった。

ドン・アルマゲとの激闘から4年。惑星チキュウの宇宙連邦本部では大統領補佐官のロイと成瀬キミコがイベリオンが開発した次世代のキュータマ=ネオキュータマをマスコミに公開していた。これは生命の源であるプラネジュームの受け皿となり、医療、環境、エネルギーなど様々な問題を解決されるとされた。初代宇宙連邦大統領にして二代目宇宙連邦大統領に就任した鳳ツルギは、宇宙が解放されて4年が経ったが未だ復興の途上であり、ネオキュータマが新たな宇宙の未来を切り開くものと確信していると言った。そしてオウシ座系の惑星ダカオでは実験が成功しており、チキュウでも量産の目途がついているから刮目して待っていて欲しいと胸を張った。一方、ヘラクレス座系惑星ダグーのロボレス会場控室では999回目の防衛が掛かるチャンプがラッキーと旧交を温めていたが、速報のニュースでハミィがリベリオン実験場からネオキュータマを盗み出したことを知り驚いた。それは惑星ジャグジャグにいるガルや惑星ジガマのナーガ・レイとバランス、そしてチキュウでレストラン経営を成功させたスパーダもショックを受けたのだった。宇宙連邦本部大統領官邸にスティンガー、ラプター283、佐久間小太郎を呼び出したツルギは、ハミィの行為が重罪に当たることを説明した。だが理由がなく盗み出すとは思えないことから事情を聴くために捕まえて欲しいとスティンガーに命じた。

屋台的映画館
あーるじゅうはちぶんがくしょうぼりゅーむつーじぇりーふぃっしゅ
吉本興業=チームオクヤマ
配給:よしもとクリエイティブ・エージェンシー
製作年:2013年
公開日:2013年8月31日
監督:金子修介
製作統括:岡本昭彦
制作企画:奥山和由
プロデューサー:仲良平
アソシエイトプロデューサー:中村直史
キャスティングプロデューサー:星久美子
ラインプロデューサー:中林千賀子
原作:雛倉さりえ
脚本:高橋美幸
音楽:森野宣彦
撮影:鏡早智
照明:岡元みゆき
編集:洲崎千恵子
録音:坂上賢治
整音:尾崎聡
音響効果:中村佳央
美術:福田宣
装飾:野村哲也
衣裳:石渡美穂
ヘアメイク:坂本美由紀
助監督:井上雄介
制作担当:細谷力
企画協力:新潮社 「女による女のためのR-18文学賞」運営事務局
制作協力:ブースタープロジェクト
制作プロダクション:よしもとクリエイティブ・エージェンシー チームオクヤマ
出演:大谷澪 花井瑠美 川田広樹 川村亮介 柿本光太郎
アメリカンビスタ カラー 92分

高校の進級直後の学年旅行で出掛けた水族館でのことだった。クラスメイトたちが巨大水槽に夢中になっている中、宮下夕紀はクラゲコーナーでミズクラゲの群れを見ていた。真っ暗な部屋の中、青い光が差し込む水中を泳ぐクラゲたち。水槽に張り付いて見入っていると、一人の女の子が近づいてきた。隣に立った女の子はたしか同じ二組の生徒だが、入学式を終えたばかりなので名前を憶えていなかった。引っ込み思案の夕紀はどう答えていいかわからなかったが、寒いねとつぶやくと彼女は手を握ってきた。すると今度は顔が近づいてきて唇に女の子の唇が触れたのだった。突然の出来事に夕紀が戸惑っていると、女の子は名前を教えて欲しいと言ったが自分は名乗らなかった。

女の子のことを何も知らなかった夕紀は写真付きの名簿で彼女のことを調べ、篠原叶子という名前であることを知った。翌日、夕紀は叶子のことを注意深く観察することにした。彼女の周りにはいつも誰かおり、大きなグループの中心で笑い声を響かせたりする自分とは真逆のタイプだった。放課後になり帰宅しようとしたところ叶子が途中まで一緒に帰りたいと言った。他愛のない会話をきっかけにして夕紀は叶子、叶子は夕ちゃんと呼ぶようになった。バス停に着き椅子に座ると叶子はまたキスがしたいと言った。夕紀が辺りを気にしながら向き合うと叶子が唇を重ねたが、水族館での気持ちいい記憶が甦った。二人の仲は今まで以上に深まって行った。

夕紀は、酒もタバコも嗜まないがドクターペッパーをこよなく愛する父、規律に厳しい母と三人暮らしをしている。ある夜、帰宅が遅いことに疑問を抱いた母が問い詰めると夕紀は叶子の家にいたと嘘をついた。彼女は両親に黙ってレンタルビデオ店でアルバイトをしているのだ。確認するために母が篠原家に電話を掛けると、叶子が母親のふりをして応対した。叶子は母子家庭であり、母親が昼と夜の仕事をしているため家ではいつもひとりぼっちなのだ。

屋台的映画館

大江戸浮世風呂譚 卍舞

  • posted at:2025-12-03
  • written by:砂月(すなつき)
おおえどうきよえぶろたんまんじまい
ファニーエンジェル
配給:東映ビデオ
製作年:1994年
公開日:1994年11月12日
監督:小笠原佳文
プロデューサー:利倉亮 西村維樹
脚本:伊東恒久
撮影:宮島正弘
照明:中岡源権
美術:加門良一
録音:小西進
編集:谷口登司夫
整音:林基継
スクリプター:清水町子
装飾:福井啓三
監督補:原田真治
制作担当:丹羽邦夫
殺陣:深作覚
音楽:鈴木康
プロデューサー補:江尻健司
キャスティングプロデューサー:岡原伸幸
美粧:山崎邦夫
結髪:国久トヨ
床山:曾我恒夫
衣裳:霜肇 小山久美子
衣裳コーディネート:市原真理子
スチール:北脇克巳
挿入歌:「愛に生きて 恋に生きて」山内としお 高橋ほづみ
・・・:「Remember」堀江淳
企画:ファニーエンジェル
製作協力:映像京都
出演:喜多嶋舞 山内としお 上野正希子 朝岡実嶺 徳田千聖
アメリカンビスタ カラー 114分

徳川三代将軍家光の時代。江戸は神田佐柄木町にある堀丹後守屋敷の近くに丹前風呂があった。丹前風呂とは湯女を多数抱える遊廓のようなもので、武家の身でありながら身を持ち崩した者もいたという。その中の一つである竜宮屋には一番人気のお蝶という湯女がいた。ある日、女将のおしまが頼みたいことがあると言った。植甚の二代目がひと月程前に腰を痛めたのだが、今は痛みはないものの右足が不自由で杖がなくては歩けないでいた。そこで経絡術の覚えがあるお蝶に治して欲しいというのだ。二代目の屋敷を訪れたお蝶はうつぶせになった彼の腰に触れて施術を始めるが、その時に腰を痛めた理由が旗本黒岩の屋敷の庭仕事をしていて木の上から落ちたことを知った。黒岩は甲府勤番になって甲斐国にいると聞いていたが、どうやら今月いっぱいで江戸に戻ってくるらしい。それを知ったお蝶の脳裏に過去の忌々しい記憶が甦った。怒りに任せて腰を親指で強く押すと二代目はあまりの痛さに悲鳴を上げた。だがそのおかげで彼の右足は何事もなかったように動くようになった。

今から三年前、お蝶は栗木要之進という侍と所帯を持つことが決まっていた。お蝶は武家の娘で本名はお絹と言った。要之進は彼女の養子となるとともに仕官の口まで手に入れたのだ。それは全て黒岩の力添えだと考えていた彼はお絹とともにお礼に伺うが、黒岩は祝言の前祝と称して毒を盛った酒を要之進に飲ませたのだ。要之進は苦しみながら息絶え、黒岩はお絹を手籠めにしたのだった。そして手下を使い二人を心中に見せかけて葬ろうとしたのだが、お絹は隙を見て逃げ出したのだった。許婚を失い御家まで断絶されたお絹は全てを失った。女でも人でもなくなったお絹はその時から鬼となり、お蝶として生きることに決めた。そして湯女となって復讐する機会を密かに狙っていたのだ。

屋台的映画館

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