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メカゴジラの逆襲

  • posted at:2018-03-29
  • written by:砂月(すなつき)
めかごじらのぎゃくしゅう
東宝映像
配給:東宝
製作年:1975年
公開日:1975年3月15日 併映「新八犬伝 第一部 芳流閣の決斗」「アグネスからの贈りもの」「アルプスの少女ハイジ」「はじめ人間ギャートルズ」「サザエさん」
監督:本多猪四郎
製作:田中友幸
脚本:高山由紀子
撮影:富岡素敬
美術:本多好文
録音:矢野口文雄
照明:高島利雄
音楽:伊福部昭
整音:東宝録音センター
効果:東宝効果集団
現像:東京現像所
監督助手:山下賢章
編集:黒岩義民
スチール:田中一清
協力制作:所健二
製作担当者:篠田啓助
現像:東京現像所
特殊技術・美術:青木利郎 小村完
特殊技術・合成:三瓶一信
特殊技術・監督助手:田渕吉男
特殊技術・光学撮影:真野田嘉一
特殊技術・光学作画:石井義雄
特殊技術・操演:松本光司
特殊技術・特殊効果:渡辺忠昭
特技監督:中野昭慶
出演:佐々木勝彦 藍とも子 平田昭彦 中丸忠雄 睦五郎
シネマスコープ カラー 83分

ゴジラとキングシーサーによって破壊されたメカゴジラの残骸を捜索するために派遣された海洋開発研究所の調査艇「あかつき号」が沈没した。国際警察東京支局では事故調査委員会が開かれ、研究所技術員の若山勇一は試作段階の状態であっても一瞬で大規模な爆発に繋がるような設計上や技術上のミスが起こるとは考えられないと証言した。そして調査艇が強力なエネルギーによって解体されたような状態で発見されたことを報告すると、出席者は驚きの声を挙げた。すると田川署長が数枚の写真を取り出し、断定は出来ないと前置きをしてその説明を始めた。写真には円盤のような物が写っており、あかつき号が沈んだ辺りの海から数回に亘って空中に浮上していくのを撮影者が確認していたのだ。そこへ海洋生物学者の一之瀬明が遅れて到着すると若山は早速ボイスレコーダーに録音された音声を聞かせた。そこには緊迫した艇内の生々しい様子と獣のような雄叫び、そして「恐竜だ!」という乗員の叫び声が記録されていた。署長から意見を求められた一之瀬だったが、信じられないとしか答えられなかった。

一之瀬が恐竜という言葉から連想出来る人物が一人だけいた。それはかつて海洋開発研究所で研究員として働いていた生物学博士の真船信三だった。真船は30代の初めに海洋開発理論を発表し海底牧場プランは世界中から注目を浴びた。その後、彼は動物を自由自在にコントロールする実験に乗り出したが成果を収めることは出来なかった。それからしばらくして、今度は小笠原の海底で恐竜を発見したと報告し、「チタノザウルス」と名付けたその恐竜を必ずコントロールしてみせると発表したところ生物学会から批判されて研究所を辞めざるを得なくなったのだ。彼が真鶴に住んでいるかもしれないという情報を得た一之瀬は、彼の先輩で国際警察捜査官の村越二郎とともに現地へ向かった。すると地元の住民も近づかないような森の中の一軒家に住んでいることがわかり、洋館を訪ねると中から若い女が出てきた。彼女は真船の娘の桂で、5年前に死んだと言うとドアを閉めた。二人は食い下がって質問を続けたが、あの頃のことは思い出したくないと追い返されたのだった。

故郷のブラックホール第3惑星が破滅に向かいつつあることから、第3惑星人のムガール隊長は地球の頭脳とも云える東京を先ず占拠し自分たちの住み良い都市に改造する計画を立てていた。計画は着々と進んでおり、その一環として真船を利用しようと考えていた。彼は生きていたのだ。第3惑星人は真船の研究をバックアップし、ついにチタノザウルスコントロール装置を完成させたが、それは海底から引き揚げ修復したメカゴジラを操るための装置でもあった。

屋台的映画館
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非行少女ヨーコ

  • posted at:2018-03-24
  • written by:砂月(すなつき)
ひこうしょうじょよーこ
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1966年
公開日:1966年3月18日 併映「日本大侠客」
監督:降旗康男
企画:栗山富郎 加茂秀男 吉田達
脚本:神波史男 小野龍之助
撮影:仲沢半次郎
録音:加瀬寿士
照明:銀屋謙蔵
美術:中村修一郎
音楽:八木正生
編集:祖田冨美夫
助監督:内藤誠
進行主任:伊藤源郎
現像:東映化学工業株式会社
出演:緑魔子 大原麗子 城野ゆき 谷隼人 石橋蓮司
シネマスコープ モノクロ 84分

故郷を飛び出してきた高校生のヨーコは幼なじみのタケシを訪ねて東京へやってきたが、中華料理店の厨房で働く彼は忙しくてそれどころではなかった。だがヨーコの身を案じたタケシは、俺がマネージャーに話してやると言って店で働くことを薦めたのだった。彼が働くこの店は住み込みの寮となっているため住処を探す必要がなく、話のわかるマネージャーならきっと了承してくれるに違いないと思ったからだ。タケシの予想は的中しヨーコはウェイトレスとして働くことになった。だが接客に慣れていない彼女の態度はぶっきらぼうで、客だけでなく先輩たちからも白い目で見られた。ある夜、夜這いを掛けてきたタケシと口論になり夜が明ける頃に店を飛び出すと白い外車に乗る中年男に拾われた。男は浅井潤というマンション暮らしの独身ファッションデザイナーで、ヨーコのことが気に入るとスタジオへ連れて行きスタッフに支度をさせた。華やかな衣装を身にまとい化粧を施されたことで彼女は見違えるように美しくなった。その夜、浅井がドレスで着飾ったヨーコを食事に連れて行くと、酒に酔った彼女はこれまで自身に起こった出来事を包み隠さず話し始めた。すると浅井はもっと飲んで全て忘れてしまいなさいとやさしく言った。自宅に戻ると浅井はいい気分になっているヨーコに、ここへ来たときに着ていた服に着替えるように言った。素直に応じると彼は突然襲い掛かりヨーコの服を剥ぎ取ると馬乗りになって顔を叩いたのだった。

信じていた人から裏切られたことでヨーコの怒りは沸々とたぎっていた。夜が明け寝室から出てきた浅井に皆俺の好みを受け入れていると言われたことでひと言ぶつけてやろうとしたそのとき、部屋を訪ねてきたのは恋人の珠江だった。一度は治まったものの彼女からメイド代わりとしてしか務まらないと言われて頭にきたヨーコはつまんないと二人に吐き捨てて出て行った。

行く当てのないヨーコがボウリング場で暇をつぶしていると一人の女が声を掛けてきた。彼女はヨーコを見るなり家出中だと言い当てたのだった。女はハルミという風俗嬢で、仲間たちの溜まり場となっている軽食店に連れて行くと美容師見習いのナロンに世話を任せたのだった。ヨーコに「現代的にシビレル」体験をさせたいと思ったナロンは彼女を紫煙が籠るジャズ喫茶に連れて行った。そこでは睡眠薬ラリハイとアルコールを同時に飲んで酩酊状態になる遊びが流行っており、ヨーコがためらわずにそれを試したことでいち早く仲間として受け入れられた。踊り続けてダウンしたヨーコを介抱したのは予備校を辞めて絵描きを目指しているジロウで、行くところがないヨーコの面倒を見ることに決めた。早速彼女をデートに連れ出したが、映画館でいいムードになりながらもジロウがキスしないため、ヨーコは腹を立ててラリハイに手を出したのだった。

屋台的映画館

OL官能日記 あァ!私の中で

  • posted at:2018-03-20
  • written by:砂月(すなつき)
おーえるかんのうにっきあぁわたしのなかで
日活
配給:日活
製作年:1977年
公開日:1977年2月22日
監督:小沼勝
プロデューサー:樋口弘美
脚本:宮下教雄
撮影:水野尾信正
照明:木村誠作
録音:橋本文雄
美術:徳田博
編集:鍋島惇
音楽:高田信
助監督:中川好久
色彩計測:青柳勝義
現像:東洋現像所
製作担当者:高橋信宏
出演:小川亜佐美 中島葵 日野道夫 立原昌子 工藤麻屋
アメリカンビスタ カラー 72分

団地住まいの鈴村亜佐美は父・耕平と二人暮らし。朝は二人で出勤することが日課となっている。亜佐美は丸ノ内にあるオフィスビルでタイピストとして働いているが、この会社ではオフィスラブが蔓延していた。その日の夕方、先輩の泉田駒子たちのお誘いを断った亜佐美がやってきたビジネスホテルでは松木課長が待っていた。松木は彼女と関係しており、大阪へ出張することになっている今日は新幹線の最終時間まで亜佐美と楽しもうと考えていたのだ。夜が更けても亜佐美が帰ってこないことを心配した耕平はいつもより酒の量が増えていた。すると突然帰ってきた亜佐美に約束の量のことで叱られたが耕平は娘の成長にうれしさを感じていた。亜佐美は今年24歳になるため耕平は娘に見合った結婚相手を探していたが、ようやく目矩に適ったのが自分の会社で働く塚本だった。これを機会に見合いをしてみないかと薦めたが亜佐美は返事を保留した。

翌日、出社しても見合いのことが頭から離れず仕事に身が入らない亜佐美は誰もいない課長の席を見てため息をついた。その夜、耕平が帰ってこないことで先に夕食を摂っていると大虎になって帰ってきた。昔の戦友と30年ぶりにばったり会いついつい飲み過ぎたというのだ。だが亜佐美は聞く耳を持たず、今年定年になる父の体を心配して小言が出た。すると耕平は娘に妻の姿を重ね合わせて昔を思い出し、そのまま炬燵で寝込んでしまった。その姿を見た亜佐美はため息をついた。

自称恋多き薄幸の女・駒子は恋人に振られてしまい、会社のトイレでこっそりヤケ酒を飲んでいた。そしてたまたま廊下で亜佐美にあったことから駒子は彼女を屋上へ連れて行き思い切り愚痴った。今日が駒子にとって20代最後の日であり、誰も祝ってくれる人がいないことを知った亜佐美はよかったら明日うちへ来てくださいと言った。ささやかながら彼女の誕生日パーティーを開くことにしたのだ。すると駒子は飛び上がって喜んだ。翌日、駒子は仕事が終わると手土産を持って亜佐美のアパートを訪れたが、彼女はまだ戻っておらず耕平も食事の準備中だった。二人きりでいろいろと世間話をするうちに駒子は耕平が自分の理想とする男ではないかと思うようになり、酒飲みの女ってどう思いますと尋ねた。突然のことで動揺する耕平は答えを渋っていたが、亜佐美が帰ってきたときには酒が入ったこともあって二人とも上機嫌だった。その様子を見た亜佐美は心底呆れた。

屋台的映画館

容疑者Xの献身

  • posted at:2018-03-17
  • written by:砂月(すなつき)
ようぎしゃえっくすのけんしん
フジテレビジョン=アミューズ=S・D・P=FNS27社
配給:東宝
製作年:2008年
公開日:2008年10月4日
監督:西谷弘
製作:亀山千広
企画:大多亮
エグゼクティブプロデューサー:清水賢治 畠中達郎 細野義朗
プロデュース:鈴木吉弘 臼井裕詞
プロデューサー:牧野正 和田倉和利
プロデューサー補:大西洋志 菊地裕幸
原作:東野圭吾
脚本:福田靖
音楽:福山雅治 菅野祐悟
撮影:山本英夫
美術:部谷京子
整音:瀬川徹夫
録音:藤丸和徳
照明:小野晃
編集:山本正明
スクリプター:藤島理恵
音響効果:大河原将
選曲:藤村義孝
装飾:田中宏
監督補:池上純哉
助監督:村上秀晃
製作担当:千綿英久
主題歌:「最愛」KOH+
劇中歌:「99」福山雅治
制作プロダクション:シネバザール
出演:福山雅治 柴咲コウ 北村一輝 ダンカン 長塚圭史
アメリカンビスタ カラー 128分

高校の数学教師・石神哲哉は出勤途中に弁当屋みさとでおまかせ弁当を買うことを日課としている。その理由のひとつは店長の花岡靖子がアパートのお隣さんだからだ。12月2日、いつものように弁当を買って店を出ようとすると、通り掛かった男にぶつかった。その男は靖子の元夫の富樫慎二で、久しぶりに彼女の様子を見に来たのだ。そして夕方になるとアパートを訪ね、ドアが開くと同時に体をねじ込んだのだった。靖子にとって富樫は疫病神で、黙って引っ越しても必ず居場所を見つけ出して金を無心に来た。そのときは働くからもう一度やり直さないかとまともなセリフを言うのだが、信じるといつも痛い目に遭った。富樫は靖子がホステスをしながら開業資金を貯めたことまで知っており、そのことに触れられたことで彼女はひどく怒った。そこに娘の美里が帰ってきたため部屋へ直行するように言うと、富樫は挨拶ぐらいしろよと怒鳴り散らしたのだった。困った靖子がもうつきまとわないでくださいと金を渡すと、富樫は帰り際にお前は一生俺から逃げられないんだと言った。その言葉に靖子が恐怖を感じたそのとき、置物を持った美里が彼女の脇をすり抜けて富樫の後頭部を殴打したのだった。激怒した富樫が美里に殴り掛かると靖子は必死に止めようとしたが、力では敵わなかった。だが富樫が倒れた拍子に炬燵のコードが首に絡まったためそれを思い切り引っ張った。すると美里も加勢して力を込めたのだった。長い間続いていた言い争いの声と大きな物音が突然止み、心配になった石神は靖子の部屋を訪ねた。ドアを開けた彼女は平静を装ったが、石神には薄い壁の向こう側で何が起こったか察しがついていたのだ。頼る当てのない靖子はすがる思いで石神を中に入れた。

都内の河川敷で変死体が少年野球の子供たちによって発見された。男は全裸でうつ伏せに倒れており、衣服は燃やされていた。遺留品は見つかっておらず、両手足が焼かれていることで指紋の特定は出来なかった。更に顔は鈍器のような物で潰されていたことで警視庁捜査一課は身元の特定に難儀した。だが盗難届が出されていた簡易旅館の室内から採取された毛髪と被害者のDNAが一致し、指紋も現場に乗り捨てられていた自転車に付着していた物と一致した。そのことから死体の身元は富樫に間違いないとされた。死因は頸部を圧迫されたことによる窒息死だが、頸部にはねじれのある布状の紐跡がはっきりと残っていることから、凶器は暖房器具等に使われているコードと断定した。富樫の交遊関係で最初に浮かび上がったのは、2年前に彼と離婚した靖子だった。捜査一課の草薙俊平と内海薫はアパートを訪ねたが、靖子には平日にも拘らず娘と映画館やカラオケに行ったというアリバイがあった。それがあまりにも出来過ぎていると感じていた二人は、帝都大学理工学部で准教授を務める「ガリレオ先生」こと湯川学に捜査協力を求めた。彼は科学と関係のないアリバイの証明に対して関心を示さなかったが、容疑者が美人だと知ると興味を持った。

屋台的映画館

暴力金脈

  • posted at:2018-03-13
  • written by:砂月(すなつき)
ぼうりょくきんみゃく
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1975年
公開日:1975年8月9日 併映「けんか空手 極真拳」 
監督:中島貞夫
企画:日下部五朗 佐藤雅夫
脚本:野上龍雄 笠原和夫
撮影:増田敏雄
照明:北口光三郎
録音:中山茂二
美術:富田治郎
音楽:津島利章
編集:堀池幸三
監督補佐:清水彰
助監督:藤原敏之
記録:石田照
装置:吉岡茂一
装飾:松原邦四郎
背景:西村和比古
美粧:長友初生
結髪:白鳥里子
スチール:中山健司
演技事務:森村英次
衣裳:豊中健
擬斗:三好郁夫
進行主任:上田正直
出演:松方弘樹 梅宮辰夫 池玲子 山城新伍 伊吹吾郎
シネマスコープ カラー 95分

早朝5時の大阪。けたたましく鳴る目覚まし時計のベルとともに起床した中江宏は、身支度を整えると近所迷惑顧みずに大音量で軍艦マーチを掛けた。そうやって気持ちを高揚させると畳の下に隠してあった包みから大平重工の株券を取り出した。彼は駆け出しの総会屋で、整理券の配布時間に間に合うよう待機列に並んだ。そして整理券を手に入れると食堂で一服し、始業時間の9時になると再び会社を訪れた。整理券の番号順に総務課で手当てを貰うことになっているが、宏は電車賃すら貰うことが出来なかった。会社の台帳には大物から紹介された人物がリストアップされており、付き合いの度合いによって金額が上下した。宏の場合は大平重工と馴染みが薄いことと誰からの紹介もないことで軽くあしらわれたのだ。このままでは引き下がれず課長を怒鳴りつけようしたが、背後にいた男が間に割って入り自分の指導で目下勉強中の若い者だと言った。その男はベテラン万歳屋の乃木万太郎で、食堂で相席になったときに見覚えがあったのだ。こうして宏は初めての手当を手にしたのだった。

万太郎は総会屋の手解きをするために宏を焼き鳥屋へ連れて行った。金のことは口に出さないこと、そして相手が怖がる言葉は使わないこと。この二つの鉄則があることを万太郎は説明した。総務課の机の下には録音テープが仕掛けてあり、恐喝罪や恐喝未遂罪、不退去罪で通報される恐れがあるからだ。そして若者が信用をつけるなら電鉄、金が欲しいのなら銀行筋が最適だとアドバイスした。株付けは宏が30社なのに対し万太郎は600社ほど。強請り、たかり、会社ゴロと貰い続けて30年だと万太郎は高笑いした。すると様々なエピソードを聞き一日でも早くのし上がりたいと考えた宏は門下生にして欲しいと頭を下げたのだった。

まだ総会屋だけでは食って行けない宏は三味線とハンバーグの材料となる猫捕りで日銭を稼いでいたが、ある日、寺岡組の若い衆を引き連れてやってきた奥田寛次が元締を訪ねた。赤い首輪をつけた姐さんのミオがいなくなったため探していたのだが、既に皮となっていた。それが宏のせいだとわかると寛次は彼を事務所に連れて行くために車に乗せたのだが、話をしているうちに2人が知り合いだったことがわかった。九州から集団就職で大阪へ出てくるときに汽車の中で既に出会っていたのだ。大物総会屋を目指す宏と日本一の極道を目指す寛次は手を組む約束をした。

トラメガを持って万太郎とともに大東建設に乗り込んだ宏は「藤本社長生誕七十三年バンザーイ!」とやって5万円をせしめた。後日、宏と万太郎、寛二の3人が顔を合わせる機会があり、その際、寛二は万太郎が平和産業の株券を持っていることを知った。平和産業は寺岡組が唾をつけていた土地を横から掻っ攫ってマンションを建てたという曰くつきの企業だった。落とし前をつけるために総会で一泡吹かせて欲しいと寛二が頼むと、万太郎は相手に不足なしと対決を引き受けた。相手側には関西切っての暴力総会屋・神野儀十がついているが、万太郎が逮捕されたときに警察へ密告したのが神野だった。

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