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幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形

  • posted at:2016-06-11
  • written by:砂月(すなつき)
ゆうれいやしきのきょうふちをすうにんぎょう
東宝
配給:東宝
製作年:1970年
公開日:1970年7月4日 併映「悪魔が呼んでいる」
監督:山本迪夫
製作:田中友幸 田中文雄
脚本:小川英 長野洋
撮影:原一民
美術:本多好文
録音:富田実
照明:佐藤幸次郎
音楽:真鍋理一郎
監督助手:渡辺邦彦
編集:岩下広一
合成:三瓶一信
擬闘:宇仁貫三
現像:東京現像所
製作担当者:鈴木正雄
出演:松尾嘉代 中尾彬 小林多岐子 南風洋子 中村敦夫
シネマスコープ カラー 71分

風雨の強い夜、半年間のアメリカでの出張を終え日本に帰って来た佐川和彦は、婚約者・夕子に逢うために蓼科山中の野々村家を訪れたが、彼女の母・志津から半年前に自動車事故で亡くなったことを知らされ愕然とした。その日は今日と同じような嵐で、山道の土砂が崩れ車ごと流されたのだ。志津は和彦を生前のまま手を付けていない夕子の部屋へ連れて行くと、息を引き取る間際まで名前を呼び続けていたことを話した。身動ぎ一つせずに遺影を見つめ続けていた和彦は、信じられないと繰り返した。夜遅いことから屋敷の別室に泊まることになった和彦は、どこからともなく聞こえてくる女性の泣き声が気になり廊下へ出た。それらしき部屋にたどり着いた彼が鍵穴から室内を覗くと、ロッキングチェアを揺らす女性の後ろ姿が見えた。だが思案してもう一度覗くと彼女の姿は消えていたのだ。意を決してドアノブを回すと鍵はかかっておらず、室内にそれらしき人物はいなかった。なぜ隠れるんですかと問うてみても返事はなく、和彦は一番奥にあるクローゼットのドアを開けた。すると中に夕子がいた。驚いて後ずさりしたその時、背後から近付いてきた何者かに殴られ意識を失った。

ソファーで目覚めると和彦の前に志津と使用人の源蔵が立っていた。彼はこの部屋で起きた出来事を志津に信じさせるためにクローゼットを開けたが、そこには夕子の洋服がかけてあるだけだった。訝る和彦に志津は夢をご覧になったのねと言った。そして彼の言葉遮り落ち着いてお休みになってくださいと静かに言った。部屋に戻ってからも納得行かない和彦は眠りにつくことは出来なかった。すると外で鳥が驚いて羽ばたく音が聞こえたため、慌てて窓のカーテンを開けた。そこには月明かりに照らされた夕子が庭を走って行く姿があった。追いかけて庭に出た和彦は彼女が向かった方へ歩を進め、やがて道の傍らには夕子の墓を見つけた。気配を感じて振り向くと、そこには夕子の姿が。和彦は慌てて駆け寄ると、やっぱり生きてたんだねと言って手を取った。手は冷たかった。頭が混乱する和彦は説明を求めたが、彼女が発した言葉に息を飲んだ。「私を殺して」。

夕子に逢いに行ったきり連絡もなく一週間以上戻って来ない和彦のことを心配していたのは、妹の圭子だった。彼女の不安は兄が殺されるというおかしな夢を見たことでさらに増していた。そこで圭子は恋人の高木浩とともに野々村家を訪ねることにしたが、4日前に帰ったという志津の言葉と仕草に疑問を抱いたため、墓参りと称して二人で密談することにした。すると付近に血の付いた和彦のカフスボタンが落ちていたことから、彼が何らかの事件に巻き込まれたのではないかと圭子たちは考えた。その様子を息をひそめて見ていたのは源蔵だった。

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宇宙人東京に現わる

  • posted at:2016-06-06
  • written by:砂月(すなつき)
うちゅうじんとうきょうにあらわる
大映(東京撮影所)
配給:大映
製作年:1956年
公開日:1956年1月29日 併映「豹の眼」
監督:島耕二
製作:永田雅一
企画:中代冨士男
原案:中島源太郎
脚本:小國英雄
撮影:渡辺公夫
録音:西井憲一
照明:久保田行一
美術:間野重雄
色彩指導:岡本太郎
色彩技術:渡辺徹
特殊技術:的場徹
メークアップ:牧野正雄
装置:石崎喜一
装飾:大野幸雄
小道具:永川勇吉
背景:中村桂太郎
園芸:吉田年
工作:田村誠
電飾:金谷省吾
結髪:篠崎卯女賀
衣裳:東郷嗣男
音響効果:花岡勝次郎
移動:諸星勇
スチール:宮崎忠男
俳優事務:中山照子
記録:原益子
助監督:菅野恒三
撮影助手:村井博
録音助手:奥村幸雄
照明助手:藤野慎一
美術助手:山口熙
進行係:川勝昭信
音楽:大森盛太郎
演出補:中村倍也
編集:鈴木東陽
製作主任:阪根慶一
現像:東京現像所
出演:川崎敬三 苅田とよみ 八木沢敏 山形勲 南部彰三
スタンダード カラー 87分

城北天文台の小村芳雄博士から特ダネを引き出そうと雨の駅で列車を待っていた新聞記者の秀野は、偶然を装って傘を差し出すと小村行きつけの小料理屋・宇宙軒に向かった。秀野は女将との会話もそこそこに社から持ってきた第四版の新聞を取り出すと、また円盤が出ましたよと記事を示した。そこには「空飛ぶ円盤 東京にも出現!」という見出しが載っていた。最近、世界各地で円盤が目撃されており、日本各地でも頻繁に現れていたのだ。某国の新兵器とも考えられることから、それは一体何者なんですかと秀野は尋ねたが、学者は融通が利かないので例え九分がわかっていても一分がわからなければわからないのと同じだと小村は答えを濁した。その頃、天文台で星空を観測していた小村の助手の磯部徹は、複数の光体が複雑に乱舞する様子を目撃した。そのうちの一体が東京に飛来すると、宇宙軒の照明が一時的に明滅し、ラジオ放送は妨害電波によってかき乱された。店外へ出た秀野は、ラジオがおかしいのがこの店だけではないことを確認すると、故障したのはラジオ局の方ですねと言って食事を終えた小村を見送った。

小村が自宅に戻ると、徹が駆け込んできた。妨害電波は天文台にも影響を与えていたのだ。徹はあの光体が某国があげた人工衛星ではないかと考えていたが、静かに聞いていた小村はそれならば前もって通告があるはずだと打ち消した。続けて徹が世界中で起きている円盤騒動のことを口にすると、そういうことは科学者として言うべきではないと釘を刺した。すると「円盤だ!」という写真マニアの三吉の叫び声が聞こえたため驚いた小村の娘・多恵子が外へ飛び出すと夜空を光体が横切ったのだ。私が望遠鏡で見たものと同じですと庭から空を眺めながら徹が言うと、小村は隕石の類ではないことは確かだと動揺しながら答えた。彼は自分の目でそれをはっきりと見たことで、光体が円盤だという事実を否定出来なくなっていた。

翌日、徹はマスコミから取材攻勢を受けたが、天文台の立場として交代が円盤であるという明言を避けた。そして職責にかけて究明に当たっているので、いずれ遠からず科学者の立場からの発表が出来ると約束したが、期日を聞かれると口ごもった。研究室では世界各地での目撃情報が続々と入っており、小村は彼のいとこで物理学博士の松田英輔を呼び出すと円盤の実態を掴むための手段を相談した。その結果、松田の大学で気象観測の実験を行っているロケット隊を利用して写真撮影を行うことになった。だが現像された写真に光体の正体が写っておらず徒労に終わった。だが実験当夜に東京湾で怪物が目撃され、翌朝に岸壁を這い上がったような跡が見つかったことから、生物学博士で徹の父の直太郎は警視庁とともに調査を開始した。

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スラバヤ殿下

  • posted at:2016-06-01
  • written by:砂月(すなつき)
すらばやでんか
日活
配給:日活
製作年:1955年
公開日:1955年1月21日
監督:佐藤武
製作:高木雅行
原作:菊田一夫
脚色:柳沢類寿
撮影:山崎安一郎
照明:安藤真之助
録音:沼倉範夫
美術:木村威夫
音楽:松井八郎
舞踊構成:矢田茂
助監督:関喜誉仁
編集:藤岡弘司
特殊撮影:日活特殊技術部
出演:森繁久彌 島秋子 馬淵晴子 有島一郎 内海突破
スタンダード モノクロ 86分

原子物理学者の長曽我部久太郎を乗せた大型旅客機は懐かしの故国・日本に向けて飛んでいた。彼の偉大なる頭脳と鞄の中には、かの有名な反原子理論、つまり原爆、水爆の連鎖反応を中断し強烈な放射能を無効化させるという深遠な知識が詰まっていた。そんな彼に鋭い視線を送っていたのは、トルマニア国のスパイ・ジョー、アカランド連邦諜報局員・ズルコフ、そして理論などはそっちのけで有名人にしか興味のない女流歌手の真野かほるだった。旅客機が日本に近づきつつある頃、ビキニ海域を日本に向けて航行中の一隻の貨物船があった。その甲板で船員を集めてマクロネシア島でのホラ話を熱く語っていたのは、生来のペテン師で久太郎の瓜二つの弟・長曽我部永二だった。やがて水爆実験の影響が残る雨が降り始め船員たちが我先にと船内へ入って行く中、永二は洗面器にそれを溜めながらあることを思いついた。

久太郎が勤務する原子物理学研究所の周辺ではスパイたちが諜報活動を行っていた。一方、そのスパイたちが見向きもしないのが、永二が所長を務める應用原子力研究所だった。原子力を破壊目的で使用するのは人類の大きな誤りであり罪悪だとした上で、兄の協力を得たとホラを吹き、ビキニと北海道で採取した雨水を蒸留し抽出した放射性エッセンスを万能放射性物質ビキニールA、シベリアルSとして売り出そうと考えたのだ。だが製造過程で資金が底をつき、給料未払いで残業までさせられている従業員たちがストライキを起こしたため、困った永二は久太郎から無心することにしたのだ。だが久太郎邸を訪ねたものの彼は不在で、乳母のおきんからは長々と説教された。永二は昔から長曽我部家に散々迷惑をかけており、妻でおきんの娘のおきぬは彼に騙されて死んだのだ。残された永二の娘・なほえは久太郎が引き取った。おきんの希望でそのことを隠したため、なほえはそのことを知らずに育ったことから、彼女は永二のことを久太郎の愚弟という認識しかなかったのだ。永二もそのことを受け入れており、一人前の生活を送れるようになろうともがいていたのだった。落胆して門を出た永二に声を掛けてきたのはジョーだった。自分を兄と勘違いしていることに気付いた永二は書類の入った鞄を買いたいというジョーに付け込んで吹っ掛け20万円まで値を引き上げた。すると後をつけて来たズルコフが50万円で払うというのだ。だが小切手でしか払えないというので、現金を持ち合わせているジョーに売ることに決めた。そして時限爆弾を仕掛けてあるので6時まで開けないようにと念を押した。会社に戻った永二は財産を売って作った金だと嘘を言って社員を納得させると、40万円を支払った。残りの金を使ってキャバレーで飲んでいると、久太郎と勘違いしたかほるが声を掛けて来たため、永二はお近づきになろうと成りすますことにした。だがスパイたちが騙されたことに気付き、原子資源の調査が詐欺だとばれたことで永二は身の危険を感じた。それから数日後、奇妙な姿の男が乗った筏が海岸に漂着した。

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高度7000米 恐怖の四時間

  • posted at:2016-05-25
  • written by:砂月(すなつき)
こうどななせんめーとるきょうふのよじかん
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1959年
公開日:1959年9月30日 併映「大岡政談 千島の印篭」
監督:小林恒夫
企画:根津昇
脚本:舟橋和郎
撮影:藤井静
録音:小松忠之
照明:城田昌貞
美術:藤田博
音楽:木下忠司
編集:長沢嘉樹
助監督:鈴木敏郎
進行主任:山下明
協力:北日本航空株式会社
航空指導:荒蒔義次
衣裳協力:「帯とキモノ」研究所
出演:高倉健 今井俊二 大村文武 中原ひとみ 小宮光江
シネマスコープ カラー 79分

羽田発仙台経由札幌行のダグラスDC-3・大雪号は13時50分の出発時刻を静かに待っていた。この日のフライトを担当するのは、飛行時間6000時間の実績を持つエキスパートの機長・山本桂三と、彼の妹・絹代と恋人の関係にある副操縦士の原、そして客室乗務員の大野みどりと並木蓉子だった。搭乗手続きが終わり出発の準備が整うと大雪号は乗客27人を乗せて定刻通りに離陸した。

札幌での商談に向かう自動車販売員の石川和子は、同じ飛行機に乗っているにもかかわらず恋人の藤尾とは別れて座っていた。和子は藤尾とライバル関係にある会社に勤めており、まとまり掛けていた顧客を彼から奪ったことで後ろめたさを感じていたのだ。イヤホンでラジオを聞きながら時間を潰していた和子はある事件が気になっていた。それは空港のロビーで見た池袋の御木野真珠店で一家全員が殺害されるという惨たらしいニュースだった。池内夫妻と女中は犯人に拳銃で撃たれて即死。犯行推定時間は午前3時頃と見られていた。ラジオから続報が流れ、元店員の木田正太郎が重要容疑者として指名手配されたことが伝えられた。容疑者の特徴は面長で神経質、左足首に義足をはめており拳銃を所持しているということまでわかったが、不快な雑音が入ったことに驚き膝に乗せていた本を思わず落としてしまった。拾い上げようと屈んだところ、隣の席の男・石川は左足首に義足をはめていた。面長な顔だったが、まさかそんなことはないと思い直し窓の外を眺めた。空港のカウンターで最初に会ったときや搭乗時に気さくに話しかけて来たからだ。だが彼はリザーブでチケットを受け取っているため、犯行のあとですぐ飛行場へ駆けつければ説明はつく。そこで和子は石川が眠っている隙にトイレへ移動し客室乗務員にそのことを伝えるかどうかを思案した。その結果、間違えた場合に失礼にならないように荷物棚に置かれた彼のジャケットに入った刺繍ネームを眠っている間に確認することにしたのだ。急いで個室を出た和子だったが、石川は既に目覚めてトイレに向かっていた。彼女は自然に振る舞ってすれ違うと扉が閉まるのを確認してからジャケットに手を掛けた。そこには木田の名前が。やはり犯人だと確信したとき、男が通路で彼女を凝視していた。藤尾に声を掛けようとしたが、足早にやってきた男はそれを阻止した。そしてジャケットから拳銃を取り出すと突きつけ、おとなしくして俺の言う通りにしていれば何もしないと静かに言った。15時10分、指名手配犯を乗せた大雪号は中継地である仙台矢野目飛行場に到着した。

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空の大怪獣ラドン

  • posted at:2016-05-19
  • written by:砂月(すなつき)
そらのだいかいじゅうらどん
東宝
配給:東宝
製作年:1956年
公開日:1956年12月26日 併映「眠狂四郎無頼控」
監督:本多猪四郎
製作:田中友幸
原作:黒沼健
脚本:村田武雄 木村武
撮影:芦田勇
美術:北辰雄
録音:宮崎正信
照明:森茂
音楽:伊福部昭
特技監督:円谷英二
特殊技術・美術:渡辺明
特殊技術・照明:城田正雄
特殊技術・合成:向山宏
特殊技術・制作担当者:坂本泰明
監督助手:福田純
編集:岩下広一
音響効果:三縄一郎
現像:東洋現像所
製作担当者:眞木照夫
出演:佐原健二 白川由美 小堀明男 平田昭彦 村上冬樹
スタンダード カラー 82分

九州・阿蘇山の麓にある炭鉱の坑内で出水事故が発生した。その場所は本来、地下水が湧く地盤ではないことから、炭鉱技師の河村繁は調査を行うために現場へ向かった。責任者の話で怪我人がいないことはわかったが、由造と五郎の姿が見えないことから繁は二人を捜すために鉱夫三人を引き連れて坑道に入った。するとその先で水に浮かぶ由造を発見し病院に運んだが既に息はなかった。検死した水上医師は致命傷となった頭の傷は事故によるものではなく、鋭い刃物で切られて出来たものと言った。こんなに鋭く切れる刃物の正体は何だと水上が頭を捻っていると、鉱夫たちは由造を殺したのは五郎だと噂した。二人は常に仲が悪く、五郎は酒を飲むと何かと言いがかりをつけて喧嘩をするのだ。そんな様子を毎日のように見ていてはそう考えざるを得なかった。そんな彼らに茂は、警察が来るまで迂闊なことは事は言わない方がいいと釘を刺した。だがその噂は五郎の妹・キヨの耳に届いていた。坑道に向かう途中で彼女と会った繁は、例え頭に血がのぼったとなったとしても君の兄さんはそんなことが出来る人じゃないと気持ちを落ち着かせた。警官が到着し鉱夫の点呼を取ったがやはり五郎の姿はなかった。入り口は一か所しかないためそこを通らなければ外に出ることは出来ない。そこで警官が鉱夫二人とともに水の溜まった坑道へ入って行くと、奥の方で奇妙な音と水がはねる音が聞こえたため大声で呼びかけた。

三人は由造と同じように惨殺されていた。技師室に関係者が呼び集められると、水上は田代巡査の首は皮一枚を残してほとんどちぎれかかっていることから日本刀のような鋭利な刃物でなければ考えられないと言った。だが日本刀を持って坑内に入ることは考えにくかった。それを聞いた西村警部は坑道を徹底的に捜査することにした。その頃、キヨの家には取り乱した五郎の妻・お民が玄関前に押し掛けてわめいていたが、彼女のことをよく知る主婦たちが思いとどまらせようと説得して家に連れて行った。どうしていいかわからず泣き続けるキヨを訪ねた繁は、殺された捨やんと仙吉が五郎と仲がよかったことを理由に彼が犯人ではないという確信が出来たと言った。そして諦めちゃいけないと力づけるとキヨは大きく頷いた。そのとき奇妙な音が聞こえ、庭から巨大なヤゴのような生物が入ってきたのだ。危険を感じた二人が西村を呼びに行くと仲間たちが一斉に駆けつけた。だが彼らには手に負えず、西村が撃った拳銃の弾はぶ厚い皮膚に跳ね返されたことから、警官隊の応援と防衛隊の出動を要請した。逃げ足の速い生物はあっという間にボタ山を登ると攻撃してきた巡査に襲い掛かったが、足場を失い谷へ転げ落ちて行った。襲われた巡査の傷口を観察した水上は、由造と同じものであると断定した。その結果、五郎に掛かった容疑は晴れ、繁は防衛隊員たちと彼を捜索することになった。坑道に溜まった水は引き奥まで進むことが出来たが、その先にはあの生物が巣食っていたのだ。機関銃にびくともしない相手に繁は石炭の詰まったトロッコを動かして命中させたが、生死を確認しているときに別の生物が現れた。防衛隊員は彼の身を守るために援護射撃を行ったが、その衝撃で落盤事故が発生。繁は土煙の中に姿を消した。

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