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女囚さそり 701号恨み節

  • posted at:2006-05-16
  • written by:砂月(すなつき)
じょしゅうさそりななまるいちごううらみぶし
東映
配給:東映
製作年:1973年
公開日:1973年12月29日 併映「ゴルゴ13」
監督:長谷部安春
原作:篠原とおる
脚本:神波史男 松田寛夫 長谷部安春
企画:吉峰甲子夫
撮影:仲沢半次郎
美術:北川弘
音楽:鏑木創
主題歌:「怨み節」梶芽衣子
照明:元持秀雄
録音:内田陽造
編集:祖田冨美夫
助監督:小平裕
記録:勝原繁子
スチール:藤井善男
擬斗:日尾孝司
進行主任:松本可則
装置:石井正男
装飾:上原光雄
美粧:井上守
美容:宮島孝子
衣裳:宮下貞子
演技事務:石川通生
現像:東映化学
出演:梶芽衣子 細川俊之 中原早苗 渡辺やよい 田村正和
シネマスコープ カラー 88分

警視庁の児玉警部は執拗な捜査を行い、ついに松島ナミの潜伏場所を特定した。そして結婚式場に踏み込むと花嫁衣裳の着付けをしていた松島ナミを取り囲み逮捕した。だがナミの抵抗により護送中の車両は大破し、彼女はその隙を見て脱走した。

怪我をしたナミはストリップ劇場のトイレに身を隠していた。その様子に気付いた照明係の工藤安男が近寄るが、ナミは気を失って倒れ込んでしまった。工藤はナミを人目につかない場所へ連れて行き傷の手当をした。そして上演が終わり客が帰ると、昔アジトとして使っていた建物へ誘導した。工藤は学生時代、過激派の運動家として活動していたが、公安から壮絶な拷問を受けて片足の自由を失ったのだ。そのときに指揮を執っていたのが児玉だった。ナミがストリップ劇場に潜伏しているという情報を手に入れた児玉は、彼女の行方を聞き出すために工藤を犯人隠匿罪で逮捕し署に連行した。そして再び拷問にかけナミの居場所を吐かせようとしたが、工藤の口を割らせることは出来なかった。そこで児玉は工藤を一旦釈放して泳がすことにした。ナミの待つ建物に戻った工藤は児玉との勝負に勝ったと喜んでいた。そのときナミは外の様子がおかしいことに気付いた。周囲は警官に包囲されていたのだ。工藤は物置からライフル銃を取り出すと警官隊へ向けて発砲した。その銃声を合図に警官隊も応戦した。建物は蜂の巣になったが、二人の遺体は見つからなかった。

工藤は児玉が住む部屋に上がり込み、妻・君代を後手に縛った。彼は児玉が帰ってくるのを待って復讐するつもりでいたが、取り乱した君代がバルコニーへ逃げ出し誤って転落した。翌日、工藤は警察への見せしめに俸給を奪う計画を立て、現金輸送車を襲撃した。現金の入ったジュラルミンケースを運び出すことに成功したが、すぐに足がつき取り押さえられてしまった。工藤とともに行動したナミは逃亡に成功したが、彼の稚拙な行動に終始振り回された。

一夜にして最愛の妻と未だ見ぬ子を失った児玉はナミへの憎悪を一層燃やした。あのアクシデントはナミが計画的に行ったことだと信じて疑わなかったからだ。そこで工藤の母・トメを弘前から呼び寄せ、工藤を説得することにした。工藤はナミの居場所を白状し逮捕された彼女は再び女子刑務所へ送られた。

屋台的映画館
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女囚さそり けもの部屋

  • posted at:2006-05-13
  • written by:砂月(すなつき)

じょしゅうさそりけものべや
東映
配給:東映
製作年:1973年
公開日:1973年7月29日 併映「非情学園ワル 教師狩り」
監督:伊藤俊也
原作:篠原とおる
脚本:松田寛夫
企画:吉峰甲子夫
撮影:清水政郎
美術:桑名忠之
音楽:菊池俊輔
主題歌:「怨み節」梶芽衣子
照明:梅谷茂
録音:広上益弘
編集:田中修
助監督:馬場昭格
記録:山内康代
スチール:加藤光男
擬斗:日尾孝司
進行主任:東一盛
装置:吉田喜義
装飾:酒井喬二
美粧:井上守
美容:花沢久子
衣裳:福崎精吾
演技事務:和田徹
現像:東映化学
出演:梶芽衣子 李礼仙 渡辺やよい 南原宏治 成田三樹夫
シネマスコープ カラー 87分

地下鉄に乗っていた女を二人の男が取り囲んだ。男たちは女を捕らえようとしたが、女は隠し持っていた包丁を振り回して抵抗すると車内を逃げた。車両が駅に到着し扉が開くと同時に女は外へ飛び出したが、男の一人に腕を掴まれ手錠を掛けられた。女を車内に引き込もうとしたそのとき、男の腕が車両の扉に挟まれた。すると女は包丁で男の腕を叩き斬斬って走り去った。繋がれた手錠には男の腕がぶら下がっていた。

脱獄に成功し、追っ手の刑事からも逃げ延びた松島ナミは、墓地に身を潜め手錠の鎖を墓石の角に擦り付けて切断しようとしていた。しかし疲労には勝てずナミはその場に崩れ落ちてしまった。その様子を見ていた中川ユキは横たわるナミを家に連れ帰った。ユキは兄・正男と二人で暮らしていた。正男は工場の事故で白痴となったため、ユキが自分の体を売って生計を立てていたのだ。彼女の境遇を知ったナミは、これ以上世話になってはいけないとアパートを借り洋裁店で働くことにした。

ユキはナミの部屋に上がりこみ家に帰りたくないと言った。彼女は兄の介護で心身ともに疲れ果てていた。ユキはナミに妊娠していることを知られ、兄の子供を身ごもっていることを告白すると部屋を飛び出して行った。兄の身の回りの世話だけでなく、性の要求にまで応じていたのだ。
たとえ辛い状況であってもユキの頭の中から兄のことが離れることはなかった。その夜、ユキは無許可で客待ちをしたことを理由に鮫島興業のヤクザたちに捕まえられた。彼らはユキを事務所へ連れて行くと暴力を振るった。そこには会長の鮫島剛次とその妻・カツの姿があった。

ナミの部屋の階下に住む鮫島興業の幹部・谷田は彼女の正体を知っていた。そこでナミを脅したのだが、谷田の情婦・安江を利用されて殺された。それを知った鮫島がナミの居場所を捜し出して捕まえると、彼女の顔を見たカツの脳裏に昔の苦々しい記憶が甦った。カツは刑務所時代、ナミから痛い目に遭ったのだ。カツはナミにリンチを加え睡眠薬で眠らせるとカラス小屋へ放り込んだ。


屋台的映画館

女囚さそり 第41雑居房

  • posted at:2006-05-09
  • written by:砂月(すなつき)
じょしゅうさそりだいよんじゅういちざっきょぼう
東映
配給:東映
製作年:1972年
公開日:1972年12月30日 併映「昭和残侠伝 破れ傘」
監督:伊藤俊也
原作:篠原とおる
脚本:松田寛夫 神波史男 伊藤俊也
企画:吉峰甲子夫
撮影:清水政郎
美術:桑名忠之
音楽:菊池俊輔
主題歌:「怨み節」梶芽衣子
挿入歌:「女の呪文」梶芽衣子
照明:桑名史郎
録音:広上益弘
編集:田中修
助監督:馬場昭格
記録:高津省子
スチール:藤井善男
擬斗:日尾孝司
進行主任:東一盛
装置:根上徳一
装飾:米沢一弘
美粧:住吉久良蔵
美容:花沢久子
衣裳:宮下貞子
演技事務:山田光男
現像:東映化学
出演:梶芽衣子 白石加代子 賀川雪絵 室田日出男 渡辺文雄
アメリカンビスタ カラー 89分

再び収監された松島ナミは手足を拘束された状態で陽の届かない地下の雑居房に放り込まれた。刑務所所長・郷田の怒りは並々ならぬもので、右目を失ったのは彼女のせいだと信じて疑わなかった。それから一年が経ったある日、法務省から巡閲官が視察にくることになり、ナミは一日だけ外に出されることになった。郷田は彼女を隔離してから所内の治安が良くなったことでナミの女囚に対する影響力に怯え、そして同時に勝ったと考えた。東京管区長への栄転が決まったこともあり、郷田は彼女に最後の褒美を与えることにした。

巡閲官が整列する女囚たち声を掛けて歩いていると、一人では立っていられないナミが刑務官に支えられてきた。それを見た女囚の大場ひでらは「さそり」の姿に失望にした。そんなナミに巡閲官はにこやかに近寄り、早く罪を償って更生する努力をしなさいと声を掛けたが、後ろをついてきた郷田はあまり近寄ると噛みつかれますよと注意した。すると機会を窺っていたナミは郷田目掛けて飛び掛かり、長い期間を掛けてスプーンを加工した凶器は郷田の頬をかすめた。この様子を見ていた巡閲官は腰を抜かして失禁し、女囚たちの間には「さそり」の伝説が復活した。郷田の憎悪は頂点に達し女囚全員に強制労働の懲罰を与えたのだった。

ナミが女囚たちの間で偶像に祀り上げられていることを郷田は苦々しく思い、「さそり」という名が反抗の合言葉となっては手に負えないこともわかっていた。そこで彼は刑務官たちにナミを女囚たちの目の前で辱めよと命じたのだった。作業場から戻るトラックの中でナミは女囚たちから恥知らずとリンチを受けた。やがて意識を失い口から血を流して倒れると、彼女らはようやく事態を把握したのだった。「さそり」が死んだと。様子がおかしいことに気づいた刑務官が状態を確認するために荷台のナミに近づくと、彼女は素早く動いて手錠の鎖で男の首を締めた。すると騒ぎに気づいて駆けつけた刑務官をひでが倒しライフル銃を奪ったのだ。ひでは他の5人と脱走する決意をし、ナミの目をじっと見つめた。

ナミを乗せたトラックが戻ってこないため、郷田は捜索チームを結成し作業場へ向かった。その途中でトラックが炎上する現場に出くわし、ドアから刑務官の足がつき出していた。そしてもう一人は岩場で全裸にされ股間に杭を打ち込まれていた。それがナミの仕業だと確信した郷田は絶対に逃がさんと怒りに声を震わせた。

屋台的映画館

女囚701号 さそり

  • posted at:2006-05-05
  • written by:砂月(すなつき)
じょしゅうななまるいちごうさそり
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1972年
公開日:1972年8月25日 併映「まむしの兄弟 傷害恐喝十八犯」
監督:伊藤俊也
原作:篠原とおる
脚本:神波史男 松田寛夫
企画:吉峰甲子夫
撮影:仲沢半次郎
美術:桑名忠之
音楽:菊池俊輔
照明:川崎保之丞
録音:広上益弘
編集:田中修
助監督:小平裕
記録:山内康代
スチール:遠藤努
擬斗:日尾孝司
進行主任:入葉一男
装置:石井正男
装飾:神谷好孝
美粧:須々木善三郎
美容:花沢久子
衣裳:山内三七子
演技事務:山田光男
現像:東映化学
出演:梶芽衣子 横山リエ 渡辺やよい 三原葉子 渡辺文雄
アメリカンビスタ カラー 87分

Y県Y刑務所では所長の郷田が27年間の功績に対して表彰されていた。そのとき所内にサイレンが鳴り響いた。女囚二人が脱走したのだ。一人は木田由紀子、そしてもう一人は松島ナミだった。だが二人は刑務官たちの執拗な追跡に逃げることが出来ずに捕らえられた。白昼堂々と脱走を許し怒り心頭の郷田は管理体制を強化する訓示を行った。そのあおりを食ったのは女囚たちで、7日間の食事の減食処分を命じられたのだった。その頃、ナミは身動きが出来ないように縛られ懲罰房へ送られた。孤独感が彼女を襲うが、隣の部屋に由紀子がいることがわかると少しだけ救われた。そこにやってきた配膳係の井棟が日頃の恨みを晴らそうと冷たい水で濡らした毛布をナミの体に掛けた。そして井棟と入れ替わりにやってきた郷田は、お前のせいで罪もない女囚たちが苦労していると伝えて去って行った。暗く冷たい部屋に一人残されたナミは三年前の出来事を思い出していた。

平凡な暮らしをしていたナミは麻薬取締担当の刑事・杉見のことを心の底から愛していた。だがそんな彼女を杉見は利用したのだ。杉見は麻薬ルートの情報を掴むために海津興行というヤクザ組織が経営するナイトクラブへナミを潜入させた。囮捜査は簡単に気付かれ、ナミは一切口を割らなかったがために組員から強姦された。その現場に踏み込んだ杉見は、麻薬取締法違反と婦女暴行現行犯で組員を逮捕した。更に杉見はこのネタを利用して海津興行社長・海津敏を強請り大枚を手にしたのだった。裏切られたナミの悲しみは深く、情念の炎は燃え盛った。翌日、待ち構えてナミは城東警察署から出てきた杉見を包丁で襲撃するが、複数の警官に取り押さえ復讐を成し遂げることは出来なかった。
 
女囚たちはナミのせいで懲罰を被ったことに怒っていた。今の状況でナミに接触出来るのは井棟だけだったことから皆彼女に期待した。食事の時間となり看守とともに懲罰房を訪れた井棟は、まず由紀子の部屋へ行き彼女の体に沸騰した味噌汁を掛けて苦しむ姿を楽しんだ。叫び声を聞き事態を把握したナミは井棟を静かに待ち構えた。そして近づくタイミングを見計らい毛布を引っ張ると、足を掬われた彼女は頭からバケツの味噌汁を被ったのだ。全身に大火傷を負った井棟が運ばれて行くと、刑務官たちはナミに暴行を加えてここで何が起こったかを聞き出そうとしたが、彼女は何もしゃべらなかった。

麻薬組織の摘発により警視庁に配属された杉見は、海津との絆をより強いものにしていた。彼らにとってナミの存在は脅威で、法廷で何も証言しなかったのは杉見への憎しみが計り知れないものだからだと海津は考えていた。それだけに彼女の脱獄は衝撃的な出来事だった。身の危険を感じた海津は、麻薬の運び屋として逮捕された片桐という女を刑務所に送り込んで始末させることにした。

屋台的映画館

ど根性物語 銭の踊り

  • posted at:2006-04-25
  • written by:砂月(すなつき)
どこんじょうものがたりぜにのおどり
大映(東京撮影所)
配給:大映
製作年:1964年
公開日:1964年5月2日 併映「宿無し犬」
監督:市川崑
製作:永田雅一
企画:藤井浩明 斉藤米二郎
脚本:久里子亭
撮影:宮川一夫
音楽:ハナ肇 宮川泰
演奏:松本英彦クワルテット
美術:渡辺竹三郎
録音:飛田喜美雄
照明:伊藤幸雄
特殊撮影:築地米三郎
編集:中静達治
助監督:崎山周
現像:東洋現像所
製作主任:大岡弘光
出演:勝新太郎 江利チエミ 船越英二 浜村純 ロイ・ジェームス
シネマスコープ カラー 90分

正義感が強く曲がったことが大嫌いなタクシーの運転手・町田八百は喧嘩っ早いのが玉に瑕だった。ひき逃げを目撃すれば乗客がいるのも忘れて追跡し、車ごとぶつかって容疑者を捕まえた。大衆食堂では酔っ払いに絡まれた女性店員を助けるために大暴れした。そのおかげで多額の弁償金をいつも給料から天引きされていた。ある日の仕事帰り、八百は横付けしてきた黒塗りの自動車の男に乗らないかと声を掛けられた。一言、二言会話を交わし気を許した瞬間、彼は別の男に頭を殴られた。気を失った八百は男たちに連れ去れてしまった。パイプ椅子に縛られた八百が目を覚ました部屋は暗闇に包まれていた。それだけに男が持つデスクスタンドの明かりはとても眩しく感じた。部屋の中には三人の男がいた。姫一枝が映写機を動かすとスクリーンには一人の外国人の姿が映っていた。彼は国際的な実業家として名が通っていたが、裏では日本最大の麻薬組織のボスとして君臨していた。グループのリーダーである江戸仙蔵は、八百にこの男をどう思うかと聞いた。

彼らは、公平な正義の行われる世の中を切望するある人物の後ろ盾で、社会に悪影響を及ぼす害毒を殺すことを生業としていた。江戸たちが男の殺害方法を検討していたときに白羽の矢が立ったのが正義感、腕力、ど根性のどれを取っても申し分ない八百だった。堀川五六は彼の本籍地や生い立ち、賞罰などあらゆることを調べ上げ、一ヶ月間の行動を調査した結果、仲間に誘うことに決めたのだ。タクシーの仕事がつまらないと感じていた八百にとってこの話は刺激的だった。月給が30万円で、他に特別手当として1件当たり50万円が貰えると言うのだ。しかも税引きなしと言う話を聞いて八百は飛びついた。

八百の最初の仕事は強欲な金融業者・遊佐を事故に見せかけて消すことだった。遊佐は木曜と日曜を除く日は横浜にいた。彼は事務所へ行くために同じ道路をいつも午前11時頃に通過することから、そこが狙い目となった。まず八百は遊佐の車との間を詰めて尾行し、地点に差し掛かったところで追い抜きに掛かった後のタクシーを間に割り込ませた。後部座席の堀川がタクシーのタイヤを狙って銃を撃つと、パンクした車は遊佐目掛けて突き進んだ。タクシーに追突された遊佐の車は、玉突きの玉のように弾かれて道路の外へ飛び出して行った。翌日の新聞には、遊佐が交通事故死したと書かれていた。

八百の仕事ぶりが江戸に認められ、彼は次の仕事に取り掛かることになった。標的は麻薬王のクロード・デントンだった。姫が八百に麻薬についてのレクチャーしているときに建物へやってきたのは、食堂で助けた店員・十條月見だった。彼女は突然いなくなった八百のことを心配して行方を捜していたのだ。八百は、事務所には変な奴ばかりいるから近付かない方がいいと月見に遠回しに忠告した。

屋台的映画館

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