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ルームロンダリング

  • posted at:2024-02-09
  • written by:砂月(すなつき)
るーむろんだりんぐ
「ルームロンダリング」製作委員会(カルチュア・エンタテインメント=ファントムフィルム=C&Iエンタテインメント)
配給:ファントムフィルム
製作年:2018年
公開日:2018年7月7日
監督:片桐健滋
製作:中西一雄 小西啓介 久保田修
プロデューサー:浅野由香 里吉優也
事務局プロデューサー:遠山大輔
コンサルティングディレクター:久保田修
脚本:片桐健滋 
音楽:川嶋可能
撮影:江崎朋生
特機:実原康之
照明:浜田研一
録音:柳屋文彦
音響効果:岡瀬晶彦
編集:西尾光男
VFXディレクター:外塚勇己
美術:井上心平
装飾:櫻井啓介
衣裳デザイン:小川久美子
ヘアメイク:永江美千子
特殊造形:宗理起也
助監督:吉村昌晃
劇中歌:「お富さん」雷土悟郎
・・・:「ヘバ!GOODBYE」春日公比古
音楽プロデューサー:田井モトヨシ
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント プラスディー
製作幹事:カルチュア・エンタテインメント
出演:池田エライザ オダギリジョー 渋川清彦 光宗薫 健太郎
シネマスコープ カラー 109分

八雲御子の人生は複雑だった。5歳の時に父親が交通事故で亡くなり、その翌年に誕生日の時にくれたアヒルのランプだけを残して母親が失踪した。その後は祖母と暮らすことになったが、彼女はいつも一人ぼっちで自分の殻に閉じこもるようになった。そして18歳の時に祖母が亡くなり天涯孤独の身となったが、叔父の雷土悟郎が葬儀場に突然現れ、お前の面倒は俺が見ると言って彼女を連れ出したのだった。

死亡事故や自殺、殺人事件などが起きた部屋は、次の入居者に対して物件の詳細を説明する義務がある。だがその説明義務は通例で一人目までということになっている。つまりあらかじめ用意した人物を入居させ良いタイミングで退居させることによりその部屋はクリーンな空き部屋へと変身するのだ。裏社会で手に入れた金の浄化を「マネーロンダリング」と呼ぶならば、部屋の浄化は「ルームロンダリング」といったところか。金になることなら何にでも飛びつく悟郎は、ある人物の入れ知恵により自分も試してみることにしたのだ。彼が入居に抜擢した人物、それが御子だった。

悟郎が御子を連れてきたのは、バスタブの中で手首を切って自殺した男が住んでいたアパートの一室だった。いわく付きの部屋に住むのも回数を重ねると慣れたもので、時間の潰し方も要領良くなった。その夜、アヒルのランプがチカチカと点滅したため風呂場へ行くと、バスタブの中でうずくまっているパンク男がいた。すると御子は何事もなかったように戸を閉めた。心配になったのはその男の方で、風呂場から出てくると俺のことが見えて怖くないのかと尋ねた。もう四件目だからと御子は素っ気なく答え、まだこの世に未練があるという話をしたがる男を無視して布団に入った。

屋台的映画館
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ちびっ子レミと名犬カピ

  • posted at:2024-02-05
  • written by:砂月(すなつき)
ちびっこれみとめいけんかぴ
東映動画
配給:東映
製作年:1970年
公開日:1970年3月17日 併映「タイガーマスク」「ひみつのアッコちゃん ばんざいペットくん」「チュウチュウバンバン」
演出:芹川有吾
製作:大川博
企画:山梨稔 伊藤企義 飯島敬
原作:エクトル・マロー
脚本:瀬川昌治
作画監督:大工原章
美術:福本智雄
原画:森康二 喜多真佐武 小田克也 木野達児 円山智 小川明弘
色彩設計:遠藤重義
撮影:林昭夫 池田重好
録音:神原広巳
編集:千蔵豊
効果:大平紀義
記録:池田紀代子
進行:吉岡修
現像:東映化学
音楽:木下忠司
主題歌:フォンディーヌハーモニイ 市原悦子 朝井ゆかり 友竹正則
声の出演:朝井ゆかり 馬渕晴子 フランキー堺 三島雅夫 市原悦子
アメリカンビスタ カラー 81分

フランスのシャバノンという村でレミ少年は優しい母親のバルブラン、セントバーナードのカピ、そしてオウムのぺぺと楽しく暮らしていた。レミは彼が幼い頃に出稼ぎに行ったきり未だに会ったことがない父親のジェロームが近々帰ってくることを何処かで知り、どんな人だろうと心待ちにしていた。するとその日は突然やってきた。右足に義足をつけた男はレミを見るなりバルブランに「このガキはまだいたのか」と言って杖で打ちつけたのだ。その夜、レミは両親の話を盗み聞きしたぺぺから捨て子であることを聞きショックを受けた。嘘であることを信じていたが、バルブランの謝罪の言葉でそれが真実だったことを知った。今から8年前、寒空のパリの並木通りに置き去りにされていた赤ん坊と出会ったバルブランは神様からの授かり物だと思って大切に育てることにした。それ以来、何があっても立派になるまで絶対に手放すものかと誓った彼女だったが、ジェロームはバルブランに内緒でレミを旅芸人のビタリス爺さんに売り飛ばしたのだ。バルブランがそのことを知ったのはレミの乗った船が出航した後だった。

ビタリス一座はフランス中を旅することになったが、母との突然の別れにレミの心は晴れなかった。一座はビタリスが奏でるハープに合わせて猿のジョリクールや犬のゼルビノ、ドルチェが芸を行う。芸を身につけなければ生きて行けないとビタリスはハープの弾き方を教えようとするが、レミは全く興味を示さなかった。だが後から合流したカピがジョリクールから芸の指導を受けている姿を見て自分も見習うことにした。教え上手のビタリスと練習を重ねるレミの努力によってハープの腕は見る見る上達して行った。ビタリスは各地を歩いていればいつか本当の母親と巡り会うことが出来るからくよくよせずに自分の道を元気に進めと勇気づけた。

旅は楽しいことだけでなく、時には収入がなくて野宿を覚悟しなければならないこともあった。だがビタリスはそんな経験がレミを日々たくましくさせているのだと考えていた。彼を変えた理由、それは頑張ればいつか会えると信じるまだ見ぬ母への想いだった。

屋台的映画館
えいがくれよんしんちゃんあらしをよぶもーれつおとなていこくのぎゃくしゅう
シンエイ動画=テレビ朝日=ASATSU-DK
配給:東宝
製作年:2001年
公開日:2001年4月21日
監督:原恵一
チーフプロデューサー:茂木仁史 太田賢司 生田英隆
プロデューサー:山川順市 和田やすし 福吉健
原作:臼井儀人
脚本:原恵一
作画監督:原勝徳 堤のりゆき 間々田益男
美術監督:古賀徹 清水としゆき
キャラクターデザイン:末吉裕一郎 原勝徳
撮影監督:梅田俊之
ねんどアニメ:石井卓也
音楽:荒川敏行 浜口史郎
録音監督:大熊昭
編集:岡安肇
絵コンテ:原恵一 水島努
演出:水島努
オープニングテーマ:「ダメダメのうた」LADY Q&野原しんのすけ、野原みさえ
エンディングテーマ:「元気でいてね」こばやしさちこ
挿入歌:「白い色は恋人の色」ベッツィ&クリス
・・・:「今日までそして明日から」吉田拓郎
・・・:「ケンとメリー 愛と風のように」BUZZ
・・・:「聖なる泉」ザ・ピーナッツ
協力:日本万国博覧会記念協会
声の出演:矢島晶子 ならはしみき 藤原啓治 こおろぎさとみ 真柴摩利
アメリカンビスタ カラー 89分

春日部市に「20世紀博」というテーマパークが建設された。ここには20世紀のあらゆる物を販売するショップ、懐かしい遊びを心ゆくまで楽しめる広場、子供の頃に憧れたヒーローやヒロインになれるスタジオ、懐かしい味に会えるレストランなどがあり、来場者があらゆる思い出と出会える施設となっていた。それは大人たちにとって絶好の遊び場であり、日常を忘れられる心のオアシスだった。御多分に洩れないのは野原家で、週末になると欠かさずやってきた。そして浮かれるひろしとみさえはしんのすけとひまわりを託児所に預けると自分たちの好きなアトラクションへ向かうのだった。託児所にはふたば幼稚園に通う風間くん、ネネちゃん、マサオくん、ボーちゃんがいるが、彼らの両親も野原家と同じように頻繁にやってくるのだ。風間くんは20世紀博が出来てからの大人たちの異変に気づいていた。懐かしさへのハマり方が普通じゃないからだ。そのことを話すとネネちゃんたちも薄々気づいていたが、それは両親だけではなく幼稚園の先生たちにも影響を与えているようだった。ここままじゃママがママでなくなる気がするんだと風間くんはため息をついた。

20世紀博の影響で春日部の街は変化していた。道路には旧車が走り、レコード盤が飛ぶように売れ、若者はビンテージファッションに身を包んだ。午後7時59分、「20世紀博からの大事なお知らせ」という番組が放送された。それは20秒程のとても短い番組だったが、それを見たひろしとみさえは明日に備えて寝なきゃとしんのすけたちを放ったままで就寝したのだった。翌朝、ひろしたちはテーブル一杯に広げたお菓子を貪るように食べた。前夜に夕食を作ってもらえなかったしんのすけが文句を言うと、あんたが自分で作ればいいじゃないとみさえが睨んだ。彼女は家事を放棄し、ひろしは会社へ行くのを拒否した。いつもと違うそのあまりの変わり様に困惑したしんのすけはひまわりを連れて幼稚園に行くことにしたが、いくら待っても迎えのバスが来ないため三輪車で行くことにした。すると街のあちこちで大人たちが子供のようにはしゃぎ回っていたのだ。幼稚園に着いても先生たちは缶蹴りに興じて相手にされなかった。だがやがて音楽を鳴らしたオート三輪の行列が現れると大人たちは一斉に荷台に乗り込んだのだった。その中には幼稚園の先生たちだけでなく、ひろしとみさえ、そしてしんのすけが恋する女子大生の大原ななこの姿まであった。ひまわりを背負ったしんのすけはオート三輪を追い掛けるが、彼の足では到底無理だった。家に帰ったしんのすけは風間くんたちを集めて話し合いをするが、点けていたテレビから臨時ニュースが流れ集団失踪事件が全国各地で起こっていることを知った。ところが突然画面が乱れ昔の番組が始まったのだ。お腹が空いた彼らは近所のコンビニへ行くが、入り口には不良小学生が立ちはだかっていた。

屋台的映画館
でんえいばんじゅうけんせんたいげきれんじゃーねいねいほうほうほんこんだいけっせん
「劇場版 電王・ゲキレンジャー」製作委員会(東映=東映アニメーション=テレビ朝日=東映ビデオ=アサツー ディ・ケイ=東映エージエンシー=バンダイ)
配給:東映
製作年:2007年
公開日:2007年8月4日 併映「劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!」
監督:中澤祥次郎
製作:鈴木武幸 高橋浩 亀山慶二
企画:中曽根千治 梅澤道彦 日達長夫 竹中一博 永井秀之 福中修
プロデューサー:塚田英明 宇都宮孝明 八木征志 矢田晃一
原作:八手三郎
脚本:荒川稔久
音楽:三宅一徳
撮影:松村文雄
照明:堀直之
美術:大谷和正
編集:佐藤連
録音:渡辺典夫
記録:渋谷康子
助監督:加藤弘之
進行主任:小林智裕
音響効果:阿部作二
選曲:宮葉勝行
視覚効果:沖満
音楽プロデューサー:前山寛邦
音楽制作:東映音楽出版 日本コロムビアミュージックエンタテインメント
音楽制作協力:ジェニュイン
オープニングテーマ:「獣拳戦隊ゲキレンジャー」谷本貴義 ヤング・フレッシュ
エンディングテーマ:「道」水木一郎 ヤング・フレッシュ
キャラクターデザイン:篠原保 野口竜
企画協力:企画者104
資料担当:葛西おと 松井大
デザイン協力:プレックス
造型:前澤範
製作協力:東映テレビ・プロダクション
特撮監督:佛田洋
アクション監督:石垣広文
出演:鈴木裕樹 福井未菜 高木万平 荒木宏文 平田裕香
アメリカンビスタ カラー 33分

獣を心に感じ獣の力を手にする拳法「獣拳」。その獣拳の力の源は心に獣を感じた時に湧き上がる情熱「激気(げき)」であり、それを燃やして無限の力を引き出すのだ。4千年の歴史がある獣拳には相対する流派があり、その一つが正義の獣拳「激獣拳ビーストアーツ」、そしてもう一つが邪悪の獣拳「臨獣拳アクガタ」だった。激獣拳の精神を受け継ぎ発展させたのは宇崎ランと深見レツの二人の拳士であり、後に加わった漢堂ジャンとともに「獣拳戦隊ゲキレンジャー」として臨獣拳の首領である理央と対決した。

ジャンたちは下級拳士のリンシーを率いる理央の側近のメレと激闘を繰り広げるが、謎の光を浴びて姿を消した。そして再び現れた場所は香港だった。そこにいたのは三人とメレだけでなく理央もおり、ジャンは反射的に彼に殴り掛かった。するとその間にヌンチャク使いのラオファンが現れ、慌てた彼女は二人の攻撃を瞬時に受け止めたのだった。皆が何が起きたのかわからず戸惑っていると、次々と世界各地の武術家たちが同じように転送されてきた。そこは香港のメディア王・ヤンが所有する庭であり、勝手にエントリーした武術家を集めて究極最強の武術家を決める「乾坤一擲武術会」をこれから行うというのだ。ヤンの秘書・ミランダによるとルールは一切なし。相手が動けなくなるか降参するまで戦い抜き、優勝者には最大の賛辞と究極の名誉が与えられるらしい。どうしようかとランとレツが相談していると、俺たちの強さを見せてやろうぜとジャンが言ったことで参加することになった。一方、理央とメレも暇つぶしで参加することにした。

一回戦を勝ち抜いた者たちは晩餐会場に招待された。彼らは丁重にもてなされたが、ランとレツ、そして理央は食事に毒が盛られていることを警戒して一切手をつけなかった。だがジャンとラオファンは意気投合して料理を心から楽しんだ。やがてヤンが現れると、入れ替わるようにラオファンが姿を消した。心配になったジャンがその後を追うと、邪魔をすると痛い目に遭うわよとラオファンは身構えた。だがその時に落とした手帳をジャンが見たため正体がばれてしまった。彼女はヤンの悪事を暴くために潜入した香港国際警察の捜査官だった。

屋台的映画館

お父さんと伊藤さん

  • posted at:2024-01-26
  • written by:砂月(すなつき)
おとうさんといとうさん
ファントムフィルム
配給:ファントムフィルム
製作年:2016年
公開日:2016年10月8日
監督:タナダユキ
エグゼクティブプロデューサー:小西啓介
プロデューサー:木村俊樹 半田健
アソシエイトプロデューサー:天野恵子
キャスターディレクター:杉野剛
原作:中澤日菜子
脚本:黒沢久子
撮影:大塚亮
照明:宗賢次郎
録音:藤丸和徳
美術:仲嶺智治
編集:村上雅樹
装飾:須坂文昭
衣裳:宮本茉莉
ヘアメイク:岩本みちる
音響効果:大河原将
選曲:佐藤啓
助監督:松倉大夏
制作担当:伊達真人
エンディングテーマ:「マイホーム」ユニコーン
音楽:世武裕子
制作プロダクション:ステアウェイ オフィスアッシュ
企画:ファントムフィルム
出演:上野樹里 藤竜也 リリー・フランキー 長谷川朝晴 安藤聖
アメリカンビスタ カラー 119分

コンビニでアルバイト店員として働く山中彩は、最近入ってきた要領の悪い中年男の伊藤康昭のようにはなりたくないと思っていた。だがふとしたことで飲みに行くことになり、その後も何度か繰り返したことでいつの間にか伊藤がアパートに住み着いてしまった。そこで彩は二人で新たな生活を送るために違うアパートへ引っ越すことにした。それからしばらくして兄の潔から相談があると喫茶店に呼び出された。息子たちの中学受験が終わるまでの半年間、同居しているお父さんと暮らして欲しいというのだ。毎日塾通いで夕食の弁当を持たせて送り迎え。双子なだけに苦労は2倍で、そのうえでお父さんの世話までしなければならなかった。そんな大変さのせいで妻の理々子が精神的に不安定な状態になってしまい潔が一人で背負い込むことになったのだ。今年74歳になるお父さんを一人暮らしさせる訳には行かず、頭を下げて頼み込むが彩は頑ななまでに拒んだ。もしかして誰かと一緒に暮らしているのかと尋ねると彩は無言で首を縦に振った。それが拒否する理由だとわかると潔は諦めることにした。

彩が家に帰ると玄関に伊藤さんの物とは違う靴があったが、驚くことに部屋にいたのはお父さんだった。一方、突然やってきたお父さんも知らないおじさんが部屋にいて驚いていたのだった。状況の説明を求められた彩が一緒に暮らしているが結婚はしていないと答えると、お父さんは伊藤さんに歳を聞いた。そして54歳と知り年の差が離れ過ぎてはいないかと指摘すると、伊藤さんは彩の顔を見ながら特に気にしたことがないと言った。あまりにも伊藤さんを質問攻めにするため、どうして急に来たのと彩が話題を変えようとすると、お父さんは潔に会ったのならそういうことだと言った。そして食事は薄味の和食で頼むと当面の生活費が入った封筒をテーブルに置いた。こうして三人の奇妙な共同生活が始まった。

その夜、彩が電話を掛けると潔は家を出たお父さんが彼女のところへ行ったことを知っていた。何故なら書き置きがあったからだ。困っていると愚痴っても、潔はこっちが落ち着いたら引き取るからそれまで我慢して欲しいと譲らなかった。

屋台的映画館

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