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誰よりも金を愛す

  • posted at:2025-06-10
  • written by:砂月(すなつき)
だれよりもかねをあいす
新東宝
配給:新東宝
製作年:1961年
公開日:1961年2月2日 併映「九千万の明るい瞳」
監督:斎藤寅次郎
企画:柴田万三
脚本:笠原良三
撮影:平野好美
照明:秋山清幸
録音:沢田一郎
美術:朝生治男
音楽:宅孝二
編集:神島帰美
助監督:大貫正義
製作主任:高橋松雄
出演:三木のり平 浜野桂子 トニー谷 市川寿美礼 並木一路
シネマスコープ モノクロ 85分

東京兜町の証券会社「億万証券」に勤める小原庄助は民謡「会津磐梯山」に登場する小原庄助の十八代目に当たる。彼は少年時代に小原家は由緒正しい家柄だったと先祖の墓の前で母から聞いた。それが落ち目になったのは代々の当主が遊び好きだったからだと愚痴っていると初代庄助の幽霊が現れたのだった。今は去ること千有余年の昔、初代が一代で莫大な財宝を築き上げたが、不精者の二代目から十七代目に至るまで揃いも揃って「朝寝、朝酒、朝湯が大好き」だったことで身上を潰したのだ。初代は十八代目にお前こそが小原家の汚名をそそぐような大人物になってくれと懇願した。そしてあの歌が聞こえるところには必ずワシが冥途から助けに行くと約束した。

庄助は働きに働いて一億円を貯めるまで故郷に帰らないと胸に誓った。中学を卒業すると上京するが特に何をするか決めていなかった。だが幸いにも野良証券で給仕として働くことになり、社員たちから用事を頼まれるとその度にチップ分を上乗せした。そんな庄助を気に掛けるのは蓬莱軒で働くミツ子だった。いつも腹を空かせている彼を不憫に思ったミツ子は出前の食器を回収に来た際に残り物を掻き集めて一品こさえるのだ。そしてそれを庄助が嬉しそうに食べるのを見るのが彼女の幸せだった。だがそれもすぐに終わりを告げた。ケチンボで貯金ばかりするという理由で庄助が会社をクビになったからだ。ミツ子はクヨクヨしないでと慰め、お金も車もいらないから結婚したいと言った。すると庄助は一億円を貯めるまで故郷に帰らないし恋愛もしないと心に誓っていると話したのだ。それを聞いたミツ子はショックを受け彼の前から姿を消したのだった。それから十年後、庄助は節約をしながらあの手この手を使って小銭を貯めていたものの目標の一億円には程遠かった。ある日、彼の前に初代がいいニュースを持ってやってきた。明日、会社へ行くと社長に呼ばれて営業部の外交員に任命されるのだという。初代が立てた株の予想に従えばいいだけだと聞き、翌日大手を振って出社した庄助は証券取引所の立ち会いが始まる前に株価を黒板に書き込んだ。すると株価はその通りに動いたのだ。あとは社長に呼ばれるのを待つだけだった。

屋台的映画館
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えいがおうさませんたいきんぐおーじゃーあどべんちゃーへぶん
劇場版「ギーツ・キングオージャー」製作委員会(東映=テレビ朝日=東映アニメーション=東映ビデオ=ADKエモーションズ=東映エージエンシー=バンダイ)
配給:東映
製作年:2023年
公開日:2023年7月28日 併映「映画 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐」
監督:上堀内佳寿也
製作:吉村文雄 西新 高木勝裕 金子保之 野田孝寛 村松秀信 古澤圭亮
企画:出目宏 三輪祐見子 井上貴博 佐藤現 志村章 清水啓司 大矢陽久
プロデューサー:大森敬仁 久慈麗人 大川武宏 矢田晃一
原作:八手三郎
脚本:高野水登
音楽:坂部剛
挿入歌:「INFERNO(Movie ver.)」ナノ
撮影:上赤寿一
照明:堀直之
美術:田中涼
録音:関根光晶
編集:金田昌吉
記録:梅木望帆
助監督:茶谷和行
制作担当:伊藤渉
ラインプロデューサー:佐々木幸司
キャラクター管理: 佐藤藍 田山健
企画協力:企画者104
資料担当:松井大 神内大輝
デザイン協力:プレックス
キャラクターデザイン:余湖裕輝
筆文字:大山恵 平原ようす
造型:レインボー造型企画 前澤範 前澤まさる 吉川学
製作プロダクション:東映テレビ・プロダクション
アクション監督:渡辺淳
出演:酒井大成 渡辺碧斗 村上愛花 平川結月 佳久創
アメリカンビスタ カラー 32分

宇宙の片隅にある惑星、チキュー。二千年の時を経て地の底からバグナラクが蘇り人類を滅亡させるという予言の年に、始まりの国シュゴッダムでは国王のラクレス・ハスティーが他の四つの国の国王(テクノロジーの国ンコソパのヤンマ・ガスト、芸術と医療の国イシャバーナのヒメノ・ラン、氷雪の国ゴッカンのリタ・カニスカ、農業の国トウフのカグラギ・ディボウスキ)を迎え同盟を結ぼうとしていた。だがラクレスに主導権を握られることを嫌ったヤンマが締結を拒否したことによって立ち消えとなった。予言は的中し地中から出現した地帝国バグナラクの戦闘兵サナギムや怪人ダンジームの攻撃で街が混乱に陥ると、ヒメノはカマキリオージャーに、リタはパピヨンオージャーに、カグラギはハチオージャーに王鎧武装して戦った。

シュゴッダムの児童養護園で育った青年ギラは襲われているにも拘らずラクレスが策を講じないことに疑問を感じていた。コーカサスカブト城へ向かい窮状を訴えるギラだったが、そこで彼はラクレスがバグナラクの襲撃を利用し国民の命を犠牲にしてでも五王国を統一しようと考えていることを知った。「民は道具、私が国だ」。その言葉を聞いて怒りが頂点に達したギラはラクレスから長剣オージャカリバーを奪うと邪悪の王になると宣言した。王者にした使えないオージャカリバーでクワガタオージャーに王鎧武装するとシュゴッダムの守護神と呼ばれるシュゴッドを率いて巨大ロボ・キングオージャーを復活させダンジームを倒したのだった。国王に刃を向けたことで反逆者として追われる身となったギラは四つの国の王、そしてバグナラクとの共存を掲げるジェラミー・ブラシエリの力を借りてバグナラク軍を撃退。決闘裁判にてラクレスに勝利しシュゴッダムの玉座を手に入れたのだった。

戴冠式の日、会場に鐘の音とともに現れたのはかつてギラと養護園で育った幼なじみのデボニカだった。彼女は死の国ハーカバーカの案内人で、先祖に戴冠の挨拶をさせるために五王国の王をそこへ連れて行った。「宵の太陽、暁の月、生はなく、死が息づく」。デボニカがそう唱えるとシュゴッダム国王が即位する時に開く死の扉が口を開けた。地上に降り立つとそこには倒したはずのバグナラクの怪人たちがおりそれらが一斉に襲ってきた。するとそこに屈強な男が現れ、剣で一閃するとそれらは一瞬で消し飛んだのだ。その男はハーカバーカを治めるシュゴッダムの初代国王のライニオール・ハスティーだった。

屋台的映画館

告訴せず

  • posted at:2025-06-02
  • written by:砂月(すなつき)
こくそせず
東宝映画=芸苑社
配給:東宝
製作年:1975年
公開日:1975年2月1日 併映「どてらい男」
監督:堀川弘通
製作:市川喜一 森岡道夫
原作:松本清張
脚本:山田信夫
撮影:福沢康道
美術:薩谷和夫
録音:坂井長七郎
照明:平野清久
音楽:佐藤勝
スチール:岩井隆志
合成:松田博
効果:東宝効果集団
整音:東宝録音センター
監督助手:今村一平
編集:黒岩義民
現像:東京現像所
製作担当者:徳増俊郎
出演:青島幸男 江波杏子 渡辺文雄 悠木千帆 小松方正
アメリカンビスタ カラー 90分

日本列島が衆議院の選挙活動で騒がしい中、岡山3区の木谷芳太は焦りを隠せないでいた。この区は定員4人に対して候補者が8人立っているが、上位2人の現職は当選が堅かった。議席争いをしているのは山崎鉄郎という同じ党から出馬した候補者であり、彼に勝つには最低4万5千票は必要になる。だが独自調査を行ったところ投票日の3日前になってこのままでは当選に3千票足りないことがわかった。選挙事務所で頭を抱える芳太に選挙参謀の光岡寅太郎が実弾を使うべきだと提案するとその金を調達すべく派閥トップの中田に相談の電話を掛けた。だが電話に出た秘書の間宮からけんもほろろに断られ、その様子に気づいた妹の春子は先生がダメなら大臣に頼めばいいと提案した。それを聞いた光岡は、中田と宗近大臣は派閥が違うが裏切ったのはお互い様だし当選すれば子分が増えるのだから宗近には3千万円くらい安いもんだろうと言った。早速宗近の事務所に電話を掛けたところ秘書の佐藤を通じて許可がもらえたため芳太は安堵の涙を流した。3千6百万円の領収書と引き換えに金を受け取ることになったが、問題は誰を遣いとして東京に行かせるかだった。秘密が守れる人物として光岡の頭に浮かんだのは愚直な春子の夫の省吾だった。駅前で大衆食堂を開く彼は春子からの電話に従って渋々背広に着替えると選挙事務所に出向いた。指示通りに新幹線に乗り宗近の事務所で領収書を渡すと佐藤はそれと引き換えに金庫から出した3千万円を渡した。省吾はそれを持ってきたバッグに詰め込むとビルを後にした。

金を受け取った後に東京駅から電話が掛かることになっていたが、深夜になっても省吾からの連絡はなかった。彼が金を持ち逃げしたのではないかと考えた光岡は自分の建設会社に電話を掛け社員に若い者を集めるよう命じた。数日の間行方不明となっている省吾は「福山誠造」として伊香保温泉にいた。それは今まで顎で使われていた芳太と、散々馬鹿にされていた春子への初めての抵抗だった。その金を元手にして大きく儲けてやろうと考えていた省吾は、旅館に泊まっていた農協の一行やそこで知り合った女中のお篠と出掛けた比礼神社の神職の話を参考にして穀物の先物取引に投資することに決めた。ところが旅館で金銭の盗難事件が発生し、バッグの中身の改めを拒否したため省吾は警察で事情を聴かれることになった。署長になら話すという条件で二人きりにしてもらうと、彼はこの金の出所が政治家だと話した。そしてもし私を疑うのなら大臣に電話を掛けて調べてくださいと言ったが、大臣の返事は「全く心当たりがない」だった。裏金だから告訴出来ないんだ。この金を使っても犯罪にならないことに気づいた省吾はお篠と人生を変えることに決めた。

屋台的映画館

BE-BOP HIGHSCHOOL

  • posted at:2025-05-29
  • written by:砂月(すなつき)
びーばっぷはいすくーる
東映ビデオ
配給:東映
製作年:1994年
公開日:1994年2月19日 併映「今日から俺は!!」
監督:きうちかずひろ
製作:渡邊亮徳
企画:黒澤満
プロデューサー:紫垣達郎
企画協力:高橋尚子
原作:きうちかずひろ
脚本:木内一雅
撮影:仙元誠三
照明:渡辺三雄
美術:今村力 岡村匡一
録音:曾我薫
編集:田中修
記録:勝原繁子
キャスティング:飯塚滋
俳優担当:河合啓一
助監督:鳥井邦夫
製作主任:金子哲男
製作担当:望月政雄
音楽:大谷和夫
音楽監督:鈴木清司
音楽プロデューサー:高桑忠男
主題歌:「気分はSUPER TOUGH」BE A GOOD BOY
挿入歌:「GIMMIE SOME MORE POER」ジェームス藤木
・・・:「いかしたグッド・モーション」ジェームス藤木
・・・:「恋のオーバー・ヒート」ジェームス藤木
・・・:「DANCE DANCE DANCE」ジェームス藤木
製作協力:セントラル・アーツ
出演:岸本祐二 庄司哲郎 宮崎光倫 家根本渉 花塚いづみ
アメリカンビスタ カラー 93分

愛徳高校2年F組の加藤浩志(ヒロシ)は待ち合わせをしている女子高生をナンパしたが、彼女は立花商業の副番・郷ミノルの恋人だった。ヒロシはそこにやってきたミノルに謝ると腹に一発パンチをカマし「俺は愛徳の加藤だ。文句があったらいつでも来い。」と言ってその場を去った。メンツを潰されたミノルは舎弟を使って学校帰りのヒロシを待ち伏せするが、声を掛けたのは彼のクラスメイトで悪友の中間徹(トオル)だった。「俺が加藤だったらなんだって言うんだ」とケンカを売るとそこにやってきた車に押し込まれて廃工場に拉致された。ミノルにより人違いであることが判明すると、トオルは俺をこんな目に遭わせてどうなるかわかっているんだろうなと凄んだ。すると番長の菊永淳一は謝るどころかガソリンの漏れたバイクに向けて火の点いたライターを投げたのだ。脅しのつもりが大爆発を起こし、トオルは菊永たちが呆気に取られている隙に逃げ出したのだった。

翌日の放課後、トオルが盛りに盛った武勇伝を舎弟たちに披露した。するとその近くでタバコを吸いながら黙って聞いていたヒロシが相手と同じようにビビってたんだろうにかっこつけるんじゃねえよと言った。お前の日頃の行いが悪いせいでとばっちりを受けたんだろうがとトオルが文句を言うと、二人のケンカは見たくないと兼子信雄(ノブオ)たちが間に割って入った。俺が菊永なんぞにビビるわけねえだろうとトオルが強がると、ヒロシは俺がそんな目に遭わされたらとっくに行っている言った。売り言葉に買い言葉。「上等だ。行ってやるよ!」と啖呵を切るとノブオたちは彼が今すぐにでも乗り込む気だと勘違いした。その日の夜は菊永たちが溜まり場としているライブハウス「JB」でイベントがあることなっており、そこに彼らがやってくることは間違いない。復讐話は一人歩きし最初は乗り気でなかったトオルもその気になった。だが会場でいくら待っても菊永たちが来そうにないのでトオルはトイレで時間を潰すことにした。マブい娘がいるからナンパをしに行こうとノブオと話しているといかつい男たちがわざと体を当てて通って行った。彼らは天保工業の不良集団で、トオルが田舎者呼ばわりしたことがきっかけとなって衝突した。

屋台的映画館

残酷・女高生(性)私刑

  • posted at:2025-05-25
  • written by:砂月(すなつき)
ざんこくじょこうせいまるせいりんち
日活
配給:日活
製作年:1975年
公開日:1975年7月23日 併映「主婦の体験レポート 続おんなの四畳半」
監督:林功
プロデューサー:伊藤亮爾
脚本:久保田圭司
撮影:山崎敏郎
照明:川島晴雄
録音:木村瑛二
美術:土屋伊豆夫
編集:井上治
助監督:山口友三
音楽:多摩零
色彩計測:村田米造
現像:東洋現像所
製作担当者:天野勝正
出演:東てるみ 中島葵 谷ナオミ 浜口竜哉 五條博
アメリカンビスタ カラー 63分

国際線のパイロットの相沢正三は恭子と再婚をした。長期勤務を終え自宅に戻った彼が妻の体を貪っていると突然電話のベルが鳴った。それは娘のユキが入院したという知らせだった。ユキは父が恭子と結婚することに反対であり家庭に入ってからも反発した。ある日、家庭教師の谷村和夫との交際を批判されたことから彼と二人で伊豆大島へ旅行に出かけたのだが、ユキはある決意を固めていた。観光で誰もいない平原にやってくるとユキは和夫に缶コーラを渡した。それには大量の睡眠薬が溶かされており、それを飲んで和夫を道連れにして自殺しようと考えていたのだ。だが目覚めると病院のベッドの上にいた。そこに和夫の姿はなく、いるのは看護師と知らせを聞いて駆け付けた正三と恭子、そして正三の妹の三上かおるだった。こんなことになる前にひと言相談して欲しかったと問い詰める正三に、看護師はこれから患者が眠るところだから静かにしてくださいと三人に部屋の外へ出るよう促した。かおるは原因について説明を求めるが恭子は黙ったままだった。例え血が繋がっていなくても立派に育て上げる責任があるはずだと言っても目を伏せたまま。その曖昧な態度にユキを邪魔者だと考えているのではないかと感づいたかおるは彼女を引き取ることに決めた。

それから三か月後、かおるのマンションで暮らすことになったユキはそこから新しい高校に通った。その高校では転校生がスケバンの菊池忍と浜中潤子に挨拶をすることがしきたりになっているが、そうとは知らないユキは放課後に絡まれた。殴っても財布の中身を巻き上げても動じないかったが、潤子が面白がって左腕に巻いていた包帯を取ろうとしたところユキは思わず突き飛ばした。その見られたくない手首の傷は入院しているときにガラスのコップの破片で自らつけたものだった。ユキはあんたたちとケンカする気はないと静かに言い何事もなかったように立ち去った。その毅然とした態度に忍たちは何とも言えぬ不気味さを感じていた。

屋台的映画館

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