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月はどっちに出ている

  • posted at:2023-02-01
  • written by:砂月(すなつき)
つきはどっちにでている
シネカノン
配給:シネカノン
製作年:1993年
公開日:1993年11月6日
監督:崔洋一
プロデューサー:李鳳宇 青木勝彦
原作:梁石日
脚本:鄭義信 崔洋一
音楽:佐久間正英
音楽プロデューサー:石川光
音楽録音:町田尚己
エンディングテーマ:「Woo Child」憂歌団
撮影:藤澤順一
照明:上田なりゆき
美術:今村力 岡村匡一
録音:北村峰晴
編集:奥原好幸
スクリプター:小泉篤美
キャスティング:網中洋子
助監督:前田哲
製作主任:氏家英樹
監督補:祭主恭嗣
出演:岸谷五朗 ルビー・モレノ 絵沢萠子 小木茂光 遠藤憲一
アメリカンビスタ カラー 109分

在日コリアンの姜忠男が勤める金田タクシーは彼の同級生の金世一が二代目の社長として経営している。自由な社風のそのタクシー会社には何かあれば忠男に金を貸してくれとせがむ元ボクサーのホソ、ヤンキーあがりのおさむ、金に強欲な谷爺、出稼ぎイラン人ハッサンなど個性的な顔ぶれが揃っていたが、新たに元自衛官の安保が加わった。忠男は世一とともに友人の結婚式に出席したが、二人ともそんな物には興味がなかった。忠男は女の子を口説くのに忙しく、世一も金融業の朴光洙と携帯電話で情報交換するのに忙しかった。金儲けに余念のない世一は光洙から持ち掛けられたゴルフ場投資に執心していたのだ。

忠男の得意先の一つは彼の母・池英順だった。英順はフィリピンパブを経営しており、ホステスを送迎するのが日課となっていた。ある日、忠男は新人のホステスをタクシーに乗せたが、奇妙な大阪弁を使うためとても印象に残った。英順によると日本が出来るということでコニーをチーママとして入れたのだが、奔放に振る舞うため手を焼いていた。仕事が終わると忠男たちはチンチロリンをして過ごすのだが、月が高く上っても安保が帰ってこなかった。新人の彼は道に迷ってしまったのだ。困って会社に電話を掛けると、仙波は「月はどっちに出ていますか?月に向かって走ってきて下さい」と言って切った。

初めて会って以来コニーのことが気になっている忠男は度々店に顔を出した。ある日、彼女をファミレスに呼び出した忠男は自分の生い立ちをあることないこと詰め込んで話し愛に飢えていると気を引いた。そしてアパートに送り届けたついでに強引に迫り一夜をともにした。コニーは一夜だけのつもりだったが、忠男はちゃっかり自分の荷物を運び込み同棲する気でいた。ところがそのことが英順にばれてしまい、コニーとの結婚を反対された。同じ頃、洗車係のハッサンが忠男のタクシーを使って無断営業し警察に逮捕された。更に悪いことは重なり光洙が不渡りを出して逃亡したと銀行から連絡を受けた。世一が金策に走る中、くすぶる従業員たちは予定されていた慰安旅行を強行することにした。

屋台的映画館
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飛びだす冒険映画 赤影

  • posted at:2023-01-28
  • written by:砂月(すなつき)
とびだすぼうけんえいがあかかげ
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1969年
公開日:1969年7月20日 併映「空飛ぶゆうれい船」「もーれつア太郎」「ひみつのアッコちゃん」
監督:倉田準二 山内鉄也
プロデューサー:加藤哲夫 平山亨 高田正雄
原作:横山光輝
脚本:伊上勝 倉田準二
撮影:脇武夫 平山善樹
特撮:松木春吉
音楽:小川寛興
照明:岡田耕二 佐々木政一
計測:佐賀彰 山口鉄雄
録音:矢部吉三 小金丸輝貴
記録:高木弘子 桧垣久恵 森村幸子
編集:細谷修三 川上忠
美術:塚本隆治 寺島孝男
衣裳:上野徳三郎 工藤昭
美粧:林三郎
結髪:河野節子
装飾:秋田実 甲田豊 管田浩
助監督:福井司 古市真也 高見育男
擬斗:三好郁夫 東映剣会
進行主任:北村良一
主題歌:「赤影の歌」ヤング・フレッシュ ヴォーカル・ショップ
・・・:「忍者マーチ」ヤング・フレッシュ ヴォーカル・ショップ
出演:坂口徹 牧冬吉 金子吉延 恵とも子 岡田千代
スタンダード カラー 52分

豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だった頃、琵琶湖の南に金目教という妖しい宗教が蔓延っていた。それを信じない者は忽ち恐ろしい祟りに見舞われるのだという。藤吉郎は密かに乱破を放ち天下を乱す金目教の正体を探った。

甲賀流忍者の祈祷師甲賀幻妖斎は霞谷で祈祷を行い集まった農民の前で金目像を呼び出した。そしてその目が金色に光り農民の中に乱破が紛れ込んでいると見るや仏罰を与えた。その頃、近江国横山城の藤吉郎と家臣竹中半兵衛は乱破が戻るのを今か今かと待っていたが、助けを求める狼煙の花火が上がったため只事ではないことを悟った。半兵衛が火球を打つとやがて二人の影が現れた。一人は飛騨影一門の一番手である赤影、そしてもう一人は少年忍者の青影だった。彼らは飛騨山中で変幻自在の術を会得した類なる忍法者で人の心を見る特殊な能力を持っていた。二人は金目教の探索と乱破衆を救出するために霞谷へ向かった。

霞谷七人衆の鬼念坊から乱破を救い出した赤影たちだったが、肩に負った傷は深く間もなく息を引き取った。気になったのは彼が今わの際に言った「光る目」という言葉だった。翌日、赤影は怪力の持ち主の鬼念坊に襲われるが、杖による攻撃を交わして脳天に一撃を食らわせた。傷を負った鬼念坊は煙を残して姿を消すが、赤影は残された血の跡を辿って敵の本拠を突き止めることにした。

血の跡を追って五重塔に辿りついた赤影だったが、彼を待っていたのは霞谷七人衆の蟇法師だった。わざと血を落として呼び寄せた赤影に蟇法師は甲賀下忍衆を差し向けるが、赤影はそれをいとも簡単に退けた。すると今度は忍法蟇変化と唱えて巨大な千年蟇を呼び出した。千年蟇は火焔を吐いて迫るが、赤影は頃合いを見て体に貼りつくと刀で突き刺した。痛みにもがく千年蟇に振り落とされたが、更に攻撃を加えて橋へと誘導すると足元に爆薬を投げ込んだ。すると爆発で足を掬われた千年蟇は谷底深く落ちて行った。

屋台的映画館

テルマエ・ロマエⅠⅠ

  • posted at:2023-01-24
  • written by:砂月(すなつき)
てるまえろまえつー
フジテレビ=東宝=電通=KADOKAWA
配給:東宝
製作年:2012年
公開日:2012年4月28日
監督:武内英樹
製作:石原隆 市川南 石川豊 青柳昌行
プロデューサー:稲葉直人 菊地美世志
原作:ヤマザキマリ
脚本:橋本裕志
音楽:住友紀人
撮影:江原祥二
照明:杉本崇
録音:加藤大和
美術:原田満生
編集:松尾浩
衣裳:宮本まさ江
ヘアメイク:豊川京子
装飾:石上淳一
スクリプター:渡辺美恵
DIT:阿部友幸
VFXスーパーバイザー:西尾健太郎
ミュージックエディター:小西善行
サウンドエディター:伊東晃
フォーリーアーティスト:伊東晃
タイトルデザイン:赤松陽構造
監督補:洞功二
助監督:野尻克己
製作担当:嘉藤博
ラインプロデューサー:小沢禎二 宮崎慎也
アシスタントプロデューサー:梶本圭 西原恵
特別協力:日本出版販売
制作プロダクション:フィルムメイカーズ
出演:阿部寛 上戸彩 北村一輝 宍戸開 竹内力
シネマスコープ カラー 113分

テルマエと呼ばれる公衆浴場の建設によって民衆の支持を得た第14代ローマ皇帝・ハドリアヌスは、侵略戦争による領土拡大路線に終止符を打つことにした。そして近隣諸国との平和共存を目指すために領土の一部を他国に返還し新たな国境線を定めた。しかし戦争による世界征服を目論む元老院は戦う強いローマの必要性を民衆に訴え、ハドリアヌス帝の平和路線を覆そうと企んでいた。武力による世界征服か、それとも安定による平和共存か。今まさに大帝国ローマが変わろうとしていた。企みに選ばれたのはローマの象徴のコロッセオであり、そこで行われる奴隷のグラディエーターたちによる戦いは民衆の支持を得るため重要な催しだった。

様々なアイデアでテルマエに改革をもたらした浴場専門の建築技師・ルシウスは、ハドリアヌスから苛酷な戦いで疲弊した者たちを癒すためのテルマエを改良するように命じられた。実際に自分の目で確かめようとルシウスはコロッセオに併設されたテルマエへ向かうが、そこはただ湯を沸かした代物でこれでは傷の治癒など望めそうもなかった。無理難題を引き受けたことを後悔しながら湯に浸かり何かいい発想はないものかと考えを巡らせた。すると突然浴槽の底に引きずり込まれたのだった。湯の中から姿を現したルシウスはそこが以前きたような平たい顔族の銭湯だとわかった。だがそこにいるのは何故か皆太っており、頭には黒いズッキーニのような物を乗せていた。男たちはルシウスを取り囲み何事かしゃべると担ぎ上げて外へ連れて出した。

ルシウスが現れたのは相撲巡業で取り組みを終えた力士たちに用意された銭湯だった。驚いた彼らは力士見たさに外国人観光客が湯船に忍び込んだのではないかと考え取り組みが行われている野外会場へ連れて行くことにしたのだ。相撲を間近で見ることになったルシウスはこれが平たい顔族のグラディエーターたちによる戦いであることを理解したが、土俵はコロッセオに比べてとても貧素だと感じた。だがグラディエーターたちがルールに従って非常に紳士的であること、血が流れないにも拘らず観客たちが熱狂していること、観客の投げた座布団が人に当たっても痛くないように配慮されていることなどから、ルシウスは彼らからもっと学ぶべき何かがあるのではないかと考えた。再び銭湯に戻ったルシウスは脱衣場に置かれた足つぼマットやマッサージチェア、お湯に入れると色が変わる入浴剤に触れ、これらのアイデアをテルマエに利用出来るのではないかと考えたのだった。

屋台的映画館

さまよう小指

  • posted at:2023-01-21
  • written by:砂月(すなつき)
さまようこゆび
Team The Pinkie
配給:S・D・P
製作年:2014年
公開日:2014年9月14日
監督:竹葉リサ
プロデューサー:竹葉リサ
クリエイティブプロデューサー:蔭山周
脚本:竹葉リサ
撮影:釘宮慎治
照明:杉本周士
整音:平間文人
録音:小牧将人 光地拓郎
プロダクションスーパーバイザー:林和哉
助監督:Radley Silla
美術監督:片桐真理子
美術造形:今関舞香 早川剛史
アクション監督:園村健介
ヘアメイク:元木美紗 中川美香 進藤健志
特殊メイク:北落香奈子
衣裳:増田翠
アクセサリー装飾:松岡まゆむ
編集:蔭山周 竹葉リサ
制作:中野雄斗
音楽:藤永憲太郎
主題歌:「Young love」Andersons
編集:西村喜廣
出資協力:DIRECTIONS S・D・P
出演:小澤亮太 我妻三輪子 末永遥 かでなれおん  仁科貴
アメリカンビスタ カラー 63分

タバコをくゆらせる涼介は情事を終え着替える真奈美に子供の頃の話をした。彼が5歳の頃にまるでストーカーのようにつきまとってラブコールを送る桃子という女の子と出会った。好みでない女の子に追いかけられることを迷惑に思っていた涼介はいつも逃げ回っていたが、ある日家に火をつけられ一家は路頭に迷うことになった。話を続ける彼の背を花火の明かりが照らしているのを見た真奈美は、春の花火は不幸になるんだよと言った。どうしてと尋ねると、花がたくさんあるのに花火なんて必要ないからと真奈美は答えた。人って結局愛するより愛されたいのよと誰に言うでもなくつぶやくと、何があっても俺が守ると涼介は後ろから抱きついた。その時、部屋のドアが激しく開き男たちがなだれ込んできた。涼介がヤクザの親分の情婦を寝取ったことが組の連中にバレてしまった。というか真奈美がバラしたのだ。袋叩きに遭った涼介は真奈美を愛しているなら死ねるなと親分に迫られ、思わず「愛して・・・ません」と口走った。親分の逆鱗に触れたことで指を詰めなければならなくなった。

涼介の体から離れた左手の小指は勢いよく跳ね上がり、若頭の笹神がそれを蹴り飛ばした。空高く舞い上がった小指はやがて道路に転がり落ちたが、それを拾った女は臭いを嗅ぐとにんまりと笑った。「見ーつけた!」。桃子は満足げに小指を持つ手を空に突き上げた。急いで家に帰ると実験室と化した部屋に閉じこもり研究の成果が実るのを今か今かと待ち構えていた。そしてついにその時を迎えた。ひと眠りする桃子が明滅する強い光で目覚めると、そこには全裸の男がいた。彼は桃子が創ったクローン人間だった。「月刊クローン人間をつくろう」の愛読者である彼女は付録のキットを全て集め組み立てた。問題は涼介の遺伝子をどうやって手に入れるかだったが、散歩していた彼女の前に小指が偶然転がってきたのだ。大きなイチモツをぶら下げ仁王立ちする涼介そっくりの男に桃子は顔を赤らめながらパンツはボクサー派かブリーフ派かと尋ねた。こうしてクローン人間との奇妙な同棲生活が始まった。

屋台的映画館

網走番外地 決斗零下30度

  • posted at:2023-01-18
  • written by:砂月(すなつき)
あばしりばんがいちけっとうれいかさんじゅうど
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1967年
公開日:1967年4月20日 併映「一心太助 江戸っ子祭り」
監督:石井輝男
企画:植木照男
原作:伊藤一
脚本:石井輝男
撮影:中島良明
録音:広上益弘
照明:大野忠三郎
美術:藤田博
編集:鈴木寛
助監督:寺西国光
進行主任:伊藤源郎
現像:東映化学工業
音楽:八木正生
主題歌:「網走番外地」高倉健
マジック:引田天功
協力:北海道士別市
出演:高倉健 嵐寛寿郎 田中邦衛 吉田輝雄 田崎潤
シネマスコープ カラー 88分

網走刑務所での長い勤めを終えた橘真一は行く当てのない一人旅をしていたが、汽車の中でチエという幼い少女と出会った。彼女は中比布の佐我連石灰山にいる父親を訪ねる途中であり、首から下げた札には「お気づきの方はこの子を表記の場所まで届けてください」と書いてあった。不憫に思って話し掛けると、変な男とはやたらに口を聞いてはいけないと言われていると言われ面食らった。それでも放って置けない橘は目的地まで面倒を見ることにした。佐我連駅に降りると駅前には馬車が待っており、乗ろうとすると貸し切りだからダメだと言われた。取り残されて途方に暮れていると、こんなところでボサッとしてても問題は解決しないわよとチエが言った。とりあえず近くにあった万屋を訪ねるが、馬はいるが生憎手が塞がっているため吹雪が止んだら歩いた方がいいと主人の英造が言った。5、6時間も掛かる道を子供に歩かせるわけには行かないため、おだてていい気にさせて何とか馬橇を借りることに成功した。そしてその馬橇に万が一何かあった場合は保証金20万円分を店で働いて返すという約束をした。

鉱山に到着し飯場へチエを連れて行くと、彼女は真っ先に父親のところへ行った。そこにいたのは刑務所仲間の大槻だった。再会の喜びもつかの間、坑夫長の蝮がやってきてすぐに入鉱しろと命じた。北の果てまでわざわざ娘が会いにきたんだから一日休みをやってくださいと橘は頼み込むが、血も涙もない蝮は聞く耳を持たなかった。そこで橘は自分が代わりに入ると言った。鉱山はまさに地獄で、タコ部屋同然の場所で休憩もなく働かされた。時間になり仕事を終えて地上へ戻るとチエがやってきて馬が死んじゃったと言った。飯場の裏へ行くと橘が借りた馬が撲殺されていたのだ。犯人探しを始めるが誰に聞いても皆知らないと言った。そうなると答えは一つだ。蝮のせいだと疑うが取り巻きによってリンチに遭った。身も心もズタズタになった橘は馬を橇に乗せて万屋に返しに行こうとするが、その途中で日が暮れ辺りが見えなくなった。そこで休憩していると馬橇に乗った朱美というホステスが通り掛かり、そのままでは死んでしまうと自分が勤めるクラブ・コタンに連れて行った。橘は朱美から鉱山主のことを聞いていたが、そこにやってきた蝮が無礼な態度を取ったため店に険悪なムードが漂った。マスターの白木の仲裁でその場は何とか治まったが、次にやってきた英造が橘を見るなり「馬泥棒だ!」と叫んだ。橘は約束通りに万屋で働くことになった。

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