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とくめいせんたいごーばすたーずたいかいぞくせんたいごーかいじゃーざむーびー
劇場版「ゴーバスターズVSゴーカイジャー」製作委員会(テレビ朝日=東映ビデオ=東映=東映エージエンシー=木下工務店)
配給:東映
製作年:2012年
公開日:2013年1月19日
監督:柴﨑貴行
製作:平城隆司 間宮登良松 鈴木武幸 松田英史 木下直哉
企画:桑田潔 日達長夫 小川政則 根本義明
エグゼクティブプロデューサー:杉山登 加藤和夫 疋田和樹
原作:八手三郎 石ノ森章太郎
脚本:下山健人
音楽:大橋恵 山下康介
撮影:松村文雄
照明:堀直之
美術:大谷和正
録音:伝田直樹
編集:佐藤連
整音:小林喬
助監督:近藤孔明
スクリプター:渋谷康子
制作担当:東正信
AP:望月卓
ラインプロデューサー:道木広志 青柳夕子
装置:福居勉
装飾:塩満義幸 山口康孝 淀名和祐介 大前瑠美
衣裳:滝口晶子
ヘア・メイク:反町雄一
絵コンテ:小池智実
製作デスク:佐々木幸司 平岩一輝 辻絵里子
キャラクターデザイン:出渕裕 篠原保 原田吉朗 森木靖泰 K-SuKe
デザイン協力:プレックス
企画協力:企画者104
資料担当:松井大 原昂生
造型:前澤範 前澤まさる 吉川学
選曲:宮葉勝行
音響効果:小川広美
主題歌:「キズナ~ゴーバスターズ!豪快にアレンジver」謎の新ユニットSTA☆MEN
劇中歌:「海賊戦隊ゴーカイジャー」松原剛志
・・・:「バスターズ レディーゴー!」高橋秀幸
音楽プロデュース:本谷侑紀 Project.R
音楽製作:東映音楽出版 日本コロムビア
製作協力:東映太秦映画村
製作プロダクション:東映テレビ・プロダクション
プロデュース:佐々木基 中野剛 武部直美 矢田晃一 深田明宏
アクション監督:福沢博文
特撮監督:佛田洋
出演:鈴木勝大 馬場良馬 小宮有紗 松本寛也 榊英雄
アメリカンビスタ カラー 61分

都内のエネトロンタンクが黒いゴーカイガレオンによって襲撃された。緊急警報を受け現場に急行した特命戦隊ゴーバスターズの前に現れたのは宇宙帝国ザンギャックの新司令官を名乗るバッカス・ギル、そしてその傍らにはそのザンギャックを衰退に追い込んだ海賊戦隊ゴーカイジャーがいた。ゴーバスターズとゴーカイジャーが敵対する中、豪獣ドリルで遅れてやってきたゴーカイシルバーは目の前で何が起きてるのか理解出来なかった。この争いに乗じて漁夫の利を得ようとしたエンターはゴーカイジャーが扱うレンジャーキーの大いなる力を利用して幻のレンジャーキーの残り一つの在り処を突き止めた。

古より宇宙の何処かに眠ると伝えられる五つの鍵。全てが揃った時に宇宙で最も巨大な力が持ち主に宿ると云われるのが幻のレンジャーキーだった。その巨大な力を手に入れることが出来ればザンギャックの再興が可能になると考えたバッカス・ギルは既に四つのレンジャーキーを手に入れていたエンターと手を組み、更には宇宙のお宝を求める宇宙海賊のゴーカイジャーをも仲間に引き入れたのだった。

エンターの企てはまんまと成功し赤い幻のレンジャーキーを手に入れた。ところが他の四つと共鳴し弾け飛ぶと上空に時空の歪みを作り出しゴーバスターズとゴーカイジャーを吸いこんだのだった。残された桜田ヒロムと岩崎リュウジは宇佐見ヨーコを助け出す方法を思案するが、まず混乱のきっかけとなったゴーカイジャーの秘密を探るべくサポート役のオウム型ロボット・ナビィを捕まえて質した。ナビィはゴーカイジャーがザンギャックの本星に突入し一度は壊滅したが、ヴァグラスと手を組んだバッカス・ギルに敗れた上に母艦ゴーカイガレオンを破壊されたと言った。その際に伊狩鎧がナビィを連れて豪獣ドリルで脱出し地球に戻ったのだ。幻のレンジャーキーがエンターの手に渡れば厄介なことになると頭を抱えていたところ、エネルギー管理局特命部にある人物が巻物の入った桐箱を携えてやってきた。その人物とは志葉家先代当主の志葉薫だった。志葉家では江戸時代から代々保管している巻物をこの場所で開けよという言い伝えがあり、その期日が今日だというのだ。早速開けてみると、巻物には「ヨーコでーす♡♡今、Jとゴーカイシルバーと江戸時代にいるよ!!」と書いてあった。エンジニアの陣マサトが調べた結果、1772年の江戸にはヨーコ、マサトのバディロイドのビート・J・スタッグ、鎧が、中生代白亜紀のローラシア大陸北部にはリュウジのバディロイドのゴリサキ・バナナが、1557年の地中海にはジョー・ギブケンとルカ・ミルフィが、1885年のイギリスにはドン・ドッゴイヤーとアイム・ド・ファミーユが、そしてキャプテン・マーベラスが2005年の日本にいることがわかった。どうにか過去から救出する方法はないかと頭を痛めていると、ナビィがタイムマシンならあるかもと言った。豪獣ドリルはタイムレンジャーの大いなる力で未来から来た物だと。

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聖白百合騎士団

  • posted at:2023-10-14
  • written by:砂月(すなつき)
せいしらゆりきしだん
「Neo Actionシリーズ」製作委員会(エースデュース=ワコー)
配給:エースデュース
製作年:2009年
公開日:2009年5月9日 併映「真一文字 拳」
監督:田渕寿雄
製作:小林洋一 多井久晃
プロデューサー:久保淳
原案:田渕寿雄
脚本:河田秀二
撮影:湯浅弘章 齋藤郁夫
照明:関輝久
美術:安宅紀史
音楽:吉田光
編集:田渕寿雄 齋藤郁夫 藤山キヨシ
助監督:金子功
制作担当:村瀬正憲
アシスタント・プロデューサー:黒田仁子
ガンエフェクト:納富貴久男 高原浩一 竹原匡俊
対戦車ライフル製作:近藤力
操演・特殊効果:羽鳥博幸 高見澤利光
衣裳:野村明子
ヘアメイク:細倉明日歌
視覚効果:石田肇
エンディング曲:「星砂」Dot Rainbow
制作:デイズ
出演:秋元才加 長澤奈央 あいか 矢部美希 西田奈津美
アメリカンビスタ カラー 43分

皇歴二千六百六年の初春、長かった戦争がようやく終わった。前年から続いた連合国の本土上陸作戦は国民一丸となった頑強な抵抗で頓挫した。連合国側があまりにも巨大な人的、経済的な損失に戦意を消失したことで、大日本帝国は平等な講和条約を結ぶことが出来たのだった。本土決戦で数十万人の犠牲者が出たが、その上で手に入れた名誉ある平和は、戦うことが尊いことであるという戦前の倫理観を戦後世界にも伝えることになった。それから十数年後。明治の昔から華族の子女が多く通うお嬢様学校として帝都郊外に君臨する学園は、そのおしとやかな見た目とは裏腹に、激動の時代における如何なる逆境に対しても立ち向かえる鋼の心を持った乙女を育成する機関だった。学園にはその実現のための極端な自主独立の校風がある。学園の運営は全て生徒たちの自主活動に任されており、生徒会が定めた校則は国家の法律よりも上位に位置した。例えば学園内で殺人を犯したとしてもそれを理由に罰せられることはなかった。何故なら生徒手帳には殺人が罪になるとは何処にも書いていないからだ。そんな物騒な学園生活も慣れてしまえばは平和そのものだった。

新入生の幸子は憧れの先輩・有希恵が部長を務める聖書黙読部に入部し楽しい学園生活を送っていたが、生徒会の手法には疑問を持っていた。生徒会はシスターを全員殺害し、今や自治を通り越して独裁にまで発展していたからだ。部室で上級生の潔子や同級生の美咲とそのことを話していると、有希恵がやってきて幸子はそんなことに興味を持たなくてもいいのよと言った。幸子が初めて有希恵を見たのは新入生歓迎式典における演劇の舞台で主役を演じた時であり、そのスター性に魅了されて憧れを抱くようになったのだ。潔子から有希恵が幸子を危険な目に遭わせたくないという話を聞き、この部活が危険であることを初めて知った。

土肥原正子は生徒会長に就任した際に戦前からの旧体制に不満を持つ者たちを巧みに先導し後に赤色革命と呼ばれる行動を起こした。宣言後、三日でチャペルは陥落し職員室は反革命派の教師とともに焼き払われた。明治からの伝統でこの学園は生徒の自治が認められているため傍目からは何も変わっていないように見えた。正子はそれを利用して生徒会の独裁体制を強化すべく弾圧を開始したのだった。マリア像の礼拝や聖書を語り合うことは反革命的行為とみなされ処罰されるようになった。そして活動怠慢を理由に聖書黙読部に無期限活動停止を命じたのだった。部室を即刻明け渡せという生徒会に対し有希恵は素直に従ったが、それは彼女たちが行動を開始する号砲だった。聖書黙読部とは仮の姿でその実体は聖白百合騎士団という外部や内部の敵から学園の伝統と乙女の純潔を守る戦闘集団だった。

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赤穂城断絶

  • posted at:2023-10-11
  • written by:砂月(すなつき)
あこうじょうだんぜつ
東映(京都撮影所)=東映太秦映画村
配給:東映
製作年:1978年
公開日:1978年10月28日
監督:深作欣二
企画:高岩淡 日下部五朗 本田達男 三村敬三
原作:高田宏治
脚本:高田宏治
撮影監督:宮島義男
撮影:仲沢半次郎
美術:井川徳道
照明:中山治雄
録音:荒川輝彦
編集:市田勇
音楽:津島利章
助監督:藤原敏之
記録:田中美佐江
装置:三浦公久
装飾:柴田澄臣
背景:西村三郎
スチール:中山健司
衣裳:森護
美粧:鳥居清一
結髪:白鳥里子
擬斗:上野隆三
和楽:中本敏生
演技事務:森村英次
宣伝担当:佐々木嗣郎 田中憲吾
舞踊振付:藤間勘五郎
進行主任:山本吉応
協力:東映俳優センター
出演:萬屋錦之介 千葉真一 松方弘樹 西郷輝彦 渡瀬恒彦
シネマスコープ カラー 159分

元禄十四年三月十四日、天皇家の勅使を迎えた江戸城では五代将軍徳川綱吉による奉答の儀が行われることになっていた。松の廊下で旗本の梶川頼照が播磨赤穂藩藩主浅野内匠頭と話しているのが気になった高家筆頭の吉良上野介は梶川を呼び寄せるとその内容を尋ねた。梶川は奉答の儀の終了後に勅使と会うことになっている桂昌院の名代を浅野にお願いしようとしたのだが、吉良はあの御仁に何がわかるのかとわざと聞こえるように言った。調子に乗った吉良は御馳走役とは名ばかりで物覚えが悪くて気が利かないから今日もまた御役目を辱めはしないかと心配していると言いたい放題。この度重なる侮辱に堪り兼ねた浅野はついに刃傷に及んだのだった。殿中での出来事に激怒した綱吉は大老格の柳沢吉保に浅野の即日切腹を命じた。一切手向かいをしなかった吉良は一切御構い無しの裁きとなったのに対し、場所をわきまえずに宿意を以って刃傷に及んだ浅野には切腹を申しつけるという裁きが下ったことを加藤越中守が目付たちに報告すると、浅野から聴取を行った多門伝八郎は喧嘩には双方に申し分があり重ねて吟味が必要であると異議を申し立てた。聴取の際に見せた浅野の作法が乱心によるものではないと感じ、吉良にも非があるのではないかと考えた多門は喧嘩両成敗が適用されるのではないかと主張した。だが吉良は刀の柄に指一本すら掛かっていなかったということで喧嘩とは認められなかった。それでも多門が再吟味を申し出ると、御上の御裁きに手抜かりはないと柳沢が一喝した。

三月十九日、赤穂の平和は早駕篭によって破られた。原惣右衛門らの報告で浅野の切腹、領地召上げ、御家断絶、正室の阿久里は江戸表の屋敷を即日引き払った後に落飾し瑤泉院の法名に改め里に移ったことが伝えられた。吉良に何の咎めもなかったことを知った筆頭家老の大石内蔵助は憤るが、まず領内の混乱を抑え百姓町人の不安を払拭するために藩札を正貨に換えることにした。城の明け渡しについては三千人にも及ぶ大所帯の行く末を考え結論を先延ばしにした。赤穂藩取り潰しの知らせは百姓町人の間にも恐慌を巻き起こした。更にまた世間には大石以下籠城との噂が伝わり浅野家ゆかりの浪人たちが働き場所を求めて続々と城門に詰め掛けてきた。幕府からは城明け渡しの要請があったが、大石は理不尽な御公儀の裁きによる失望は家中一同の総意であるとしてそれを拒否した。

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鴛鴦歌合戦

  • posted at:2023-10-08
  • written by:砂月(すなつき)
おしどりうたがっせん
日活(京都撮影所)
配給:日活
製作年:1939年
公開日:1939年12月14日 併映「若き感情」
監督:マキノ正博
脚本:江戸川浩二
撮影:宮川一夫
照明:松木源蔵
録音:石原貞光
編集:宮本信夫
設計:角井嘉一郎
装置:長谷川繁吉
剣導:足立伶二郎
助監督:羽田守久
助撮影:牧浦地志
オペレッタ構成・作詞:島田磬也
音楽指導・作編曲:大久保徳二郎
出演:片岡千恵蔵 香川良介 志村喬 遠山満 尾上華丈
スタンダード モノクロ 69分

商人香川屋惣七の娘おとみは町の若旦那衆からよく恋文をもらうが、いつもつれない態度を取って彼らをやきもきさせている。そんなおとみに大の骨董好きの若い殿様峯澤丹波守が一目惚れした。丹波守は暇さえあれば城下町の古物商を訪れ、香炉や水差、刀剣類から書画骨董と気に入った物を次々と購入した。ある日、いつものように家来を従えて古物商巡りをしているときに遣いから帰るおとみを見掛けたのだ。好色な丹波守は家来に札を入れよと命じた。

浪人の志村狂斉も大の骨董好きで、日傘張りの内職で稼いだ金を骨董品につぎ込んでいる。怪しげな骨董ばかり買い込んでいると娘のお春から馬鹿にされるとお前の嫁入りの費用を貯めるためだと言い訳した。お春は嫁入りの費用よりもたまには米の飯が食べたいと愚痴ってみるが、狂斉は麦焦がしを食べるのが粋だと譲らなかった。それを聞いたお春は麦焦がしという言葉を聞いただけでも胸がむかつく嫌な物だと機嫌を損ねて庭に出た。彼女が日傘を干していると隣の長屋に住む浪人の浅井禮三郎がやってきてご機嫌だねと言った。お春は自分が今怒っていること、そしてその理由が稼いだ金を父親が怪しげな骨董品に全てつぎ込んでいることを説明すると、禮三郎は誰にだって一つは道楽があるものだしそのうちに掘り出し物に当たるかもしれないよと言った。お春は今の暮らしが嫌でたまらなかった。世の中には自分が作った傘を差して遊び暮らしている人もいるからだ。兎角世の中はそうした物らしいと禮三郎が言うと、お春はそんな了見だからお金にもならない木刀削りなんてしてられるんでしょと悪戯っぽく言い返した。そこに現れたのは丁稚の三吉を連れてやってきたおとみだった。禮三郎に気があるおとみは度々用事を作っては彼の前に現れ親し気に話をした。一方、お春に恋する禮三郎は「兎角浮世はままならぬ、日傘を差す人も作る人」とわざと聞こえるように言った。おとみは干してある日傘の中から気に入った物を見つけ三吉に代金を払うように言うが、やきもちを焼くお春は小売りはしていないと突っぱねた。何であろうと私が気に入ったのだから十両でも二十両でも欲しいだけ出してあげなさいとおとみは三吉に言うが、お春は意地を張って例え十両であっても二十両であってもお売りすることは出来ませんと言った。意地を張り合う二人を見て禮三郎は春の日は長いから大いに論じてくださいと笑った。するとそこに遠山満右ェ門の娘で禮三郎の許婚の藤尾が通り掛かり更に話がややこしくなった。

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日本女侠伝 血斗乱れ花

  • posted at:2023-10-04
  • written by:砂月(すなつき)
にほんじょきょうでんけっとうみだればな
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1971年
公開日:1971年4月3日 併映「現代やくざ 盃返します」
監督:山下耕作
企画:俊藤浩滋 日下部五朗
脚本:野上龍雄
撮影:山岸長樹
照明:和多田弘
録音:溝口正義
美術:石原昭
音楽:渡辺岳夫
編集:宮本信太郎
助監督:俵坂昭康
記録:牧野淑子
装置:吉岡茂一
装飾:松原邦四郎
美粧・結髪:東和美粧
衣裳:松田孝
擬斗:上野隆三
舞踊振付:藤間勘五郎
出演:藤純子 高倉健 津川雅彦 山本麟一 大木実
アメリカンビスタ カラー 107分

明治中頃の大阪船場。呉服反物商平野屋の一人娘平野ていは婿養子の藤吉に手を焼いていた。友人の貝山平吉にそそのかされ石炭で一山当てる夢を見るようになった彼は店の金を持ち出しては湯水のように使った。大晦日になり平野屋の行く末を心配した堂島の庄兵ヱがやってきて二百円を置いて行ったが、ていは裏からこっそりと帰ってきた藤吉が部屋にいることがわかると本当に店を続けて行く気があるのかと問うた。ないと言ったらどうするかと藤吉が逆に問うと、ていは平野屋のために貸してくれた金だから返すのが当然だと答えた。彼女の説得に藤吉は悪かったと頭を下げるが、夜になると金を持って姿を消した。

年が明けた翌日、ていは炭鉱のある北九州へ向かった。作業をしていた藤吉は彼女の姿を見て驚いたが、自分が商いに向いていないことや自らの腕で石炭を掘り出すのを男の仕事として誇りに思っていることを正直に話した。石炭もお前も自分の命だからどちらも手放す気はないと藤吉が真っ直ぐな目で言うと、ていは心の中で決めていた返事を口に出そうとした。だが平吉が炭坑の入口で何か大きな声でわめきそれに気づいた藤吉が慌てて飛んで行ったため伝えられなかった。しばらくして平吉がていを呼ぶ声が聞え胸騒ぎを感じて入口へ急ぐと、藤吉は落盤事故で息絶えていた。夫の死をきっかけを機にていは山を引き継ぐことに決め大阪の店を畳むことにした。

藤吉が命を懸けて掴もうとした物を自分も掴んでみたいと考えたていは、大阪へ帰って一切を始末してから再び北九州の地を踏んだ。管理は全て平吉に任せていたが、彼をしても新しい山と毛嫌いされて工夫が集まらなかった。そこでていは工夫を回してもらうために大島鉱業事務所の笹倉炭鉱を訪ねるが、過酷な労働に耐え兼ねて脱走した工夫に仕置きをする現場を見てしまい申し出を取り下げることにしたが、それが笹倉勘造の逆鱗に触れた。怒りが収まらない笹倉はていを手籠めにしようとしたが、通り掛かった川船頭の吉岡幸次によって助けられた。

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