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沖縄やくざ戦争

  • posted at:2022-05-16
  • written by:砂月(すなつき)
おきなわやくざせんそう
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1976年
公開日:1976年9月4日 併映「徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑」
監督:中島貞夫
企画:日下部五朗 橋本慶一 奈村協
脚本:高田宏治 神波史男
撮影:赤塚滋
美術:井川徳道
照明:北口光三郎
録音:溝口正義
音楽:広瀬健次郎
編集:堀池幸三
助監督:藤原敏之
記録:森村幸子
装置:吉岡茂一
装飾:白石義明
背景:西村三郎
琉歌指導:竹中労 知名定男
スチール:中山健司
衣裳:高安彦司
美粧:田中利男
結髪:明田多美枝
演技事務:西秋節生
擬斗:上野隆三
進行主任:野口忠志
出演:松方弘樹 渡瀬恒彦 新藤恵美 矢吹二朗 尾藤イサオ
アメリカンビスタ カラー 96分

沖縄本島の中部に位置するコザは、極東最大のアメリカ軍基地を対象とした商業や娯楽サービスにより経済は飛躍的な発展を遂げた。長年の間、国頭、北谷、中城の三派が縄張りを分け合っていたが、昭和43年、国頭正剛の命を受けた中里英雄とその舎弟分たちが北谷、中城の両派を倒してコザを制圧すると、中里は罪を一身に被り7年の刑を受けて服役した。その後、沖縄県の本土復帰が本決まりになると本土系暴力組織が侵略の動きを見せ始めたため、それに対抗すべく国頭派は那覇の大城派は大同団結し防衛に当たる決意を固めた。昭和46年に結成された「沖縄連合琉盛会」がそれである。だが国頭と大城朝光の二人を理事長に据えたことでいつ爆発するかわからない火山のように不気味な危機を孕んでいた。

喜屋武岬の慰霊塔下で白骨化した遺体が発見された。仲間の知花誠治が行方不明となっているため身元を確かめるために中里が警察に出向くが、その遺体はバラバラに切り刻まれ頭蓋骨にはいくつもの陥没があった。持ち物から知花だと確信したが、その話を国頭や理事の石川隆信にしても何故か乗ってこようとしなかった。そこで中里は知花の敵を討つまで葬式を出さないことに決めた。そんな彼の行動を一番警戒していたのは石川だった。知花と同様、中里も消さなければ将来対決することになりかねないと進言するが、国頭は兄弟分に絶対手を出すなと言った。一方、中里派も石川が知花を殺したと考えていた。何故なら中里の服役中に知花の弟・鉄男やその仲間たちが散々な目に遭わされていたからだ。鉄男は石川の殺害を提案するが、中里派が30人なのに対し石川は200人の配下を従えているため結果は目に見えていた。中里は国頭を信じて待つべきだと言った。

中里の配下の具志川照邦は組員を養うために縄張りを越えて飲食店に氷の販売を行い、その話が耳に入った国頭は見せしめとして彼を拷問に掛けた。即座に中里が詫びを入れにきたことで国頭は中の町一帯を任せることに決めたが、石川はその一方的なやり方が気に食わず反発した。その結果、破門されむしゃくしゃした気持ちで帰宅すると待ち伏せしていた鉄男に命を狙われた。

屋台的映画館
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兵隊やくざ 俺にまかせろ

  • posted at:2022-05-13
  • written by:砂月(すなつき)
へいたいやくざおれにまかせろ
大映(東京撮影所)
配給:大映
製作年:1967年
公開日:1967年2月25日 併映「東京博徒」
監督:田中徳三
企画:久保寺生郎
原作:有馬頼義
脚本:高岩肇
撮影:宗川信夫
録音:飛田喜美雄
照明:伊藤幸夫
美術:渡辺竹三郎
音楽:鏑木創
編集:中静達治
助監督:帯盛迪彦
製作主任:渡辺俊策
出演:勝新太郎 田村高広 内田良平 渡辺文雄 長谷川待子
シネマスコープ モノクロ 89分

昭和二十年、北満。ソ連軍の襲撃により駐留部隊は全滅したが、瓦礫に埋もれたおかげで奇跡的に命拾いしたのは大宮一等兵と有田上等兵だった。二人は救援にきた鬼と呼ばれる第一〇二独立守備隊木崎部隊にそのまま配属となったが、戦況の悪化から作戦が全面的に変更され南方への転進に即応した行動を取ることになった。密偵の張から掃討作戦によってゲリラが鳴りを潜めていると聞いた田沼参謀は通過点である孟家屯に分遣隊を送ることに決めた。

練兵休の日に田沼から酒などの特配があり兵隊たちは大いに盛り上がった。気が大きくなった滝口兵長は下戸だという張を捕まえ参謀直々の酒が飲めないとは何事かと絡んた。すると便所から出てきた大宮は嫌がる物を飲ませることはないじゃねえかと一升瓶を取り上げようとした。何処の馬の骨か知らないが俺は参謀殿の車の係をしていると滝口が誇らしげに言うと、大宮は運ちゃんじゃねえかと嘲った。ボクサー崩れの滝口は表へ出ろと勝負を仕掛けるが簡単に伸されてしまった。その噂は忽ち広がり仙場伍長など腕に自信がある者たちに呼び出されたがこれも敵わなかった。後からやってきた有田は大宮の肩をポンと叩きすっきりしたろうと笑った。

ある日、孟家屯分遣隊にゲリラ隊が襲撃し、二名の負傷者を出したが撃退した。張からの情報との食い違いが転進作戦に重大な影響を受けることは間違いなかった。四日後の十二時に各部隊が一斉に行動を開始し孟家屯の間道を経て南下することが既に決まっていたことから田沼は大変な事態が起こるだろうと予想した。その頃、大宮と有田は料理長の仙場が作った料理をたらふく食べ缶詰などの土産を抱えて上機嫌で小隊に戻ったが、そこに北沢軍曹が真っ赤な顔をしてやってきた。物干場から彼の襦袢がなくなっており火急の用事と称して持ち物を検査しようとしたのだ。言われもない理由で自分の部下が疑われた岩兼曹長は、内務班に逃げ込んだのを目撃をしたという監視兵を厳しく問い質した。すると監視兵は震え出しその様子を見た北沢は内々に処置するつもりだったが正式に取り調べてもらうと言った。怖くなった竹内二等兵は自首しようとするが、監視兵が事の発端だと考えた有田はそれを止め先に盗んだのはそっちだろうと言った。そこへ大宮が割って入り俺が盗んで文句があるのかと啖呵を切った。岩兼は俺の小隊の始末は俺がつけると言い、二人が帰ると大宮に今日こそ徹底的に木崎隊の神髄を見せてやると睨みつけた。

屋台的映画館

暴力戦士

  • posted at:2022-05-11
  • written by:砂月(すなつき)
ぼうりょくせんし
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1979年
公開日:1979年10月6日 併映「天使の欲望」
監督:石井輝男
企画:橋本新一 瀬戸恒雄
脚本:石井輝男 中島信昭
撮影:出先哲也
録音:岡村昭治
照明:山口利雄
美術:藤田博
編集:祖田冨美夫
助監督:深町秀熙
音響効果:岩藤竜三
記録:宮本衣子
擬斗:西本良治郎
演技事務:石原啓二
装置:鈴木栄五郎
ファッション・アドバイザー:松浦良
美粧:島田杏子
衣裳:河合啓一
装飾:酒井喬二
宣伝担当:小田和治 本間昭信
スチール:加藤光男
協力:俳優センター
現像:東映化学
進行主任:小島吉弘
音楽:鏑木創
主題歌:「空を突き破れ」ARB
出演:田中健 岡田奈々 町田政則 大蔵晶 貝之瀬一夫
アメリカンビスタ カラー 86分

神戸六甲山でのロックフェスティバルでARBが演奏を行う中 観覧席にいた東京の「ストリート・ファイターズ」と神戸最大の暴走グループ「ドーベルマン・キッド」の間で乱闘が起きた。通報を受けた警官隊はファイターズのリーダーであるケンと、ドーベルマンのリーダーであるジミーの妹・マリアに手錠を掛けた。仲間の助けにより警官から逃れることが出来たケンは渡されたローラースケートで峠を下るが、マリアを救いにきた集団に追い掛けられた。横を通過するトラックの荷台に掴まって巻くことに成功したが、問題は彼女の存在だった。ショッピングモールにたどり着いたが辺りは警官だらけ。二人を繋ぐ鎖はバンダナで誤魔化しているが、見つかれば今までの苦労は水の泡になる。バレるのは時間の問題だった。目の前に神戸駅が見えるが、ドーベルマンがうろついている。しかもマリアは自分の存在を知らせる機会を狙っていた。そこでケンは変な真似をするなと忠告し口止めした。追い掛けてきたファイターズの仲間たちは彼らを護衛しドーベルマンから車を奪ったがそれは左ハンドルのアメ車だった。国産車しか運転をしたことがないケンは困りマリアに運転させようとするが彼女は経験がないという。仕方なく運転席のマリアを無理矢理詰めさせて名古屋城へ向かうことにしたのだが、窮屈で不慣れな運転では自由が利かず車は蛇行を始めた。その様子を目撃した警官に停められマリアは免許を取り立てなのでと誤魔化すが、警官が目を逸らした隙にアクセルを目いっぱい踏んで車をスタートさせた。

運転出来ないと嘘をついていたマリアは兄譲りの飛ばし屋だった。その車にはCB無線がついており、京都と大阪のチームにもマリア捜索の応援を頼んだことがわかった。一度きたことがあるモーテルの駐車場に彼女は車を停めたが、トランクから不審な音が聞こえたためケンはいよいよ年貢の納め時かと覚悟を決めた。ところが中から出てきたのはファイターズのドン牛だった。彼の話によると周囲にある駅やタクシー乗り場、連絡船の港に至るまでドーベルマンが張り込んでいるためヨットを貸してもらえるかディスコのオーナーと交渉中らしい。だがちらほらとメンバーの姿が見えたためケンは身を隠すことに決めた。

屋台的映画館

GONIN2

  • posted at:2022-05-08
  • written by:砂月(すなつき)
ごにんつー
衛星劇場
配給:松竹
製作年:1996年
公開日:1996年6月29日
監督:石井隆
製作:奥山和由
プロデューサー:室岡信明
脚本:石井隆
撮影:佐々木原保志
照明:牛場賢二
美術:山崎輝
音楽:安川午朗
録音:北村峰晴
編集:奥原好幸
スクリプター:小山三樹子
スタイリスト:勝俣淳子
メイク:豊川京子
ガン・エフェクト・コーディネーター:納富貴久男
アクション・コーディネーター:柴原孝典
特殊機械:露木聡
オプチカル:金子鉄男
スチール:笹田和俊
衣裳:能澤宏明 斎藤真喜子
特殊メイク:原口智生
助監督:横山浩幸
企画協力:石田康男 百田英生
製作担当:佐々木裕二
製作協力:M・M・I・株式会社
出演:緒形拳 大竹しのぶ 余貴美子 喜多嶋舞 夏川結衣
アメリカンビスタ カラー 108分

外山鉄骨社長・外山正道は暴力団野崎組から激しい借金の取り立てを受けていた。野崎組傘下の中嶋組のチンピラたちに弄ばれ自殺した妻・陽子の敵を討つために外山は工場に籠って日本刀を一本作った。翌日、中嶋組の事務所に踏み込んだ彼は陽子を殺した男の居場所を聞き出そうとするが、腰を抜かした組長は証文を返すからと金庫を開けた。そしてその中に隠してあった銃を振り向きざまにぶっ放すが、外山は背後にいた。組長を葬った彼は組員の連絡先が書かれた住所録と金庫の中の札束5つを手に入れ、返り血を洗い流し着替えると宝石店に向かった。陽子が欲しがっていた猫目石の指輪を誕生日プレゼントにする約束を果たすためだったが、店内は大混乱に陥っていた。

外山が中嶋組の事務所にいた頃、スタンガンを忍ばせた蘭が店員から宝石を奪おうとしていた。彼女はフィットネスクラブを運営していたが、パトロンから見限られてしまい金に困って犯行を計画したのだ。ところがそこに銃で武装した強盗団がやってきたことで失敗に終わった。店内には彼女がスタンガンを買うのを見てついてきた早紀。夫の浮気現場に遭遇して離婚を決意したが、抜けなくなった結婚指輪を取ってもらうためにきていた志保。セーラー服姿で商売が出来なくなったことに失望しふらりとやってきた娼婦のサユリ。そして強盗団の手引きをした店員のちひろがいた。物色する強盗団の一人を蘭が軽い身のこなしでノックアウトし奪った銃で別の男を射殺した。すると早紀が加勢し別の一人を人質に取った。リーダー格の梶は恋人のちひろに銃を突きつけてこいつを殺すぞと蘭を脅すが、逆に赤の他人でやりたきゃやればと怒鳴られて意気消沈し銃を捨てた。宝石を奪った蘭と早紀はちひろを人質にして逃げたが、何故か志保とサユリもついてきたのだった。階段で5人とすれ違った外山は何が起きたのか理解出来なかった。だが店内から出てきた男が中嶋組のチンピラの一人だったことだけは確信が持てた。

みんなで命を張ったのだから宝石を山分けしようと蘭が提案すると、事情に詳しいちひろはバラ売りだと二束三文にしかならないので換金した方がいいと提案した。結論が出ないまま蘭があらかじめ隠しておいた車で横浜に向かい営業を終えたディスコに逃げ込むが、そこに外山が現れ498万円の猫目石を売ってくださいと札束を置いた。

屋台的映画館

花と蛇3

  • posted at:2022-05-05
  • written by:砂月(すなつき)
はなとへびすりー
東映ビデオ
配給:東映ビデオ
製作年:2010年
公開日:2010年8月28日
監督:成田裕介
製作:福原英行
企画:日達長夫 松田仁 小椋正樹
プロデューサー:加藤和夫 嶋津毅彦 太田裕輝
原作:団鬼六
脚本:我妻正義
音楽:石川光
撮影:藤澤順一
照明:金沢正夫
録音:小林喬
美術:黒川通利
編集:只野信也
スクリプター:小関ひろみ
助監督:海野敦
製作担当:高橋浩一郎
緊縛:有末剛
製作協力:ニューウェイヴ株式会社
出演:小向美奈子 本宮泰風 小松崎真理 工藤俊作 斎藤歩
アメリカンビスタ カラー 107分

新進チェリストの静子は、前年イタリアから帰国すると学生時代からの後援者だった関西財閥の海東商事会長・海東義一朗と結婚した。彼女が音大を目指していた18歳のときに家が破産し父親は自殺、母親も後を追うように死んだ。義一朗は一人残された静子の面倒を見続け音大卒業後にイタリアへ行かせた。昭和2年生まれで82歳になる義一朗には腹違いの弟・俊明がいるが、犬猿の仲として有名だった。グループ支配を目論む俊明は徐々に持ち株を増やし、30パーセントの義一朗に対し20パーセントを取得していた。そんな海東商事を破綻に追い込みたい遠山グループの総帥・遠山隆義は、融資の担保として金融に流れている12万株程の株式を全て買占めてそれを餌に俊明と接触し、義一朗と衝突させようと考えた。遠山の狙いは義一朗から全ての物を奪い取ることだった。

ある日、海東商事が9千億円にも上る負債を抱えて倒産し、その影響からか義一朗が心臓発作で死去した。葬儀は近親者のみで営まれたが、静子は得体の知れない男たちに連れ去られた。静子は遠山によって救い出されたが、それは欲しい物なら如何なる手段を使ってでも手に入れようとする彼の策略だった。遠山は結婚するか男たちのもとに戻るかの選択を迫った。

静子は正式な妻として遠山の屋敷に迎え入れられることになった、遠山がひと月程ニューヨークへ視察に行っている間、彼女の世話は執事の伊沢や作法を仕込む折原、管理人でシェフの森田、そしてメイドの美沙江が務めることになった。ここにいる限り安全だから過去のことは忘れなさいと遠山は屋敷を離れる前に言ったが、それは静子を貶める始まりに過ぎなかった。その日以来、彼女の身辺におかしなことが起こるようになり、逃げ出したいという衝動に駆られることが多くなった。そんな折に遠山から手紙が届いた。そこには自分が帰るまでに様々なことが起こるが、決して拒んではならないと書かれていた。静子は屋敷から逃げ出した場合は安全に拘るという一文を読んで背筋が凍る思いをした。伊沢の正体は遠山が浅草から連れてきた鬼源の通り名をもつ調教師・鬼村源一だった。

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