忍者ブログ

愛の渦

  • posted at:2022-05-02
  • written by:砂月(すなつき)
あいのうず
「映画 愛の渦」製作委員会(東映ビデオ=クロックワークス)
配給:クロックワークス
製作年:2013年
公開日:2014年3月1日
監督:三浦大輔
製作:間宮登良松 藤本款
企画:加藤和夫
プロデューサー:岡田真 木村俊樹
企画協力:太田雄子
ラインプロデューサー:坂井正徳
音楽:海田庄吾
音楽プロデューサー:津島玄一
キャスティング:おおずさわこ
原作:三浦大輔
脚本:三浦大輔
撮影:早坂伸
照明:神谷信人
美術:露木恵美子
録音:永口靖
編集:堀善介
助監督:池本晋
制作担当:村山大輔
劇中歌:「Wirbel der Liebe」水野亜歴
企画協力:マッシュ ポツドール
制作プロダクション:ステアウェイ
出演:池松壮亮 門脇麦 滝藤賢一 中村映里子 新井浩文
アメリカンビスタ カラー 123分

都会の喧噪から少し離れた場所にある住宅街のマンション。その一室には緊張した面持ちで時を待つスタオル一枚の男女がいた。人見知りなニート(男)、茶髪のフリーター(男)、何処にでもいそうな普通のサラリーマン(男)、工場勤務の太った童貞(男)、気の強そうな保育士(女)、一見若く見えるOL(女)、週5でくる常連(女)、そしてメガネの女子大生(女)の8人は、いずれもしたくてたまらない者たちばかりだった。

秘密クラブ・ガンダーラのホームページは「乱交」と検索すれば見つけることが出来る。20代と30代限定の予約制で参加者の料金は単独男性が2万円、単独女性は1千円、カップルは5千円だ。開催時間は0時から5時までで、開始時間までにシャワーを浴びることが条件となっている。時間になると店長はルールの説明を始めた。セックスをする場合、コンドーム着用は厳守。感染症の防止のため、トイレの後はシャワー厳守。そして相手の嫌がる行為は慎み、女性の意志を尊重してくださいと釘を刺した。朝までごゆっくりどうぞと言って店長と店員が出て行くと部屋は静かな空気に包まれた。そんな中、OLが向かいの保育士に話し掛けると、隣同士で挨拶が始まった。やがて女性たちがダイエットの話で盛り上がると、待ち切れないフリーターが割って入った。ところがそれでも話を止めようとしないため首をひねると、焦るその様子に気づいたOLが思わず笑った。フリーターとOLが仲良く話し始めたのをきっかけにサラリーマンと童貞が動き始めた。童貞が準備のためにトイレへ行くと、一人残されたサラリーマンは終始うつむき加減のニートのことが気になった。するとOLが、フリーターと先に下の部屋へ行っていいですかと言った。保育士が前回参加したときに男たちで話し合ってから相手を決めていたと言うと重たい空気が漂った。フリーターはサラリーマンやトイレから戻ってきた童貞の方を向いて先にいいですかと言うと、その怖い風貌に気圧されたサラリーマンたちは頷くしかなかった。

サラリーマンは勇気を出して保育士に声を掛けてみたが、バスタオルがずり落ちてしまい彼女は思わず噴き出した。険しい表情をしていた彼女が笑顔を見せたことでようやく気を許すと、保育士はもっと早く話し掛けてくれればよかったのにと言った。その様子を童貞は羨まし気に見ていた。

屋台的映画館
PR

卍(1983年)

  • posted at:2022-04-29
  • written by:砂月(すなつき)
まんじ
横山博人プロダクション
配給:東映セントラルフィルム
製作年:1983年
公開日:1983年2月12日
監督:横山博人
企画:伊藤俊也 中西宏
プロデューサー:呉徳洙 古知屋正裕
原作:谷崎潤一郎
脚本:馬場当
撮影:中島徹
録音:本田孜
照明:川崎保之丞
美術:平賀俊一
編集:浦岡敬一
音楽:林光
助監督:天間敏広
製作主任:高橋文雄
製作協力:OH企画
現像:東映化学
協力:TDKレコード
挿入歌:「別れの肌ざわり」樋口可南子
出演:樋口可南子 高瀬春奈 鹿内孝 中島ゆたか 高月忠
アメリカンビスタ カラー 103分

柿内園子はとある食器店で銀のスプーン二つをポケットに入れた。ほんの出来心だったが、その様子は客としてきていた若い女に見られていた。困った園子は何もなかったように店を出て行った彼女を追い掛けマンションにたどり着いた。そして部屋を訪ねると女は口止め料でも持ってきたのかと言った。園子の夫・剛は池尻署一課の刑事であり、もし万引きのことが世間に知られれば職を失うのだ。他人の行動に関心がない女は誰にも言わないつもりでいたが、これで勘弁してくださいと園子が財布を差し出したため頭にきた。早く帰って欲しい女は手元にあったレポート用紙に口外しないことを書いて渡すが、気持ちが収まらない園子は掃除でもいいから何でもさせてくださいと言った。そしてズカズカと勝手に部屋に入ってくる園子に腹を立てた女は平手で打ち、それがきっかけで取っ組み合いになった。だがそれが徐々に愛情へと変化して行った。園子が家に戻ると剛は早速体を求めてきた。だが彼女の尻に二本の引っ掻き傷を見つけると刑事の勘が働いた。何も知らないという園子に剛は何があったのかと問い詰めるが、自分のことだからって何から何までわからないわと白を切った。

妻が夜遅く帰ることが多くなり、何か隠し事があるのではないかと考えた剛は非番だったこともあり尾行してみることにした。たどり着いたのはマンションの一室だったことから不倫だと睨み、地元署の巡査に調べさせた。するとドア越しだが男の気配はなさそうだと聞いて内心ホッとした。だが気持ちが収まらない剛は家の玄関の前で帰るのを待ち続け、園子の姿が見えると主婦として何をやっているんだと説教した。だが付き合いだから仕方なかったと彼女は悪びれずに言った。そこで単刀直入に志藤光子とマンションで何をしているのかと尋ねると園子がとぼけたため、剛は部屋で話を詳しく聞くことにした。朝10時に家を出てタクシーで広尾に行きワインとスペアリブを買っただろうと言うが、知らぬ存ぜぬで一向に埒が明かない。そこで剛は翌日、園子を連れて光子のマンションを訪ねた。

屋台的映画館

女体育教師 跳んで開いて

  • posted at:2022-04-26
  • written by:砂月(すなつき)
おんなたいいくきょうしとんでひらいて
にっかつ
配給:にっかつ
製作年:1981年
公開日:1981年10月9日 併映「ズームアップ 暴行白書」
監督:小原宏裕
プロデューサー:林功
企画:山田耕大
脚本:伴一彦
撮影:水野尾信正
照明:加藤松作
録音:福島信雅
美術:渡辺平八郎
編集:鍋島惇
音楽:甲斐八郎
助監督:藤澤龍一
色彩計測:青柳勝義
現像:東洋現像所
製作進行:三浦増博
出演:朝比奈順子 竹村祐佳 中川みづ穂 江利川さをり 吉原正皓
アメリカンビスタ カラー 67分

カーラ化粧品の女子体操部に所属するキャプテンでコーチ兼任の桂は国体出場に向けて練習に励んでいた。その日も仕事を終えると更衣室に直行したが、先に体育館へ行った部員たちが不満を口にしながら戻ってきた。何事かと尋ねてみると山本部長から今日限り体操部を解散すると言われたのだという。驚いた桂は体育館に行くが練習道具は片付けられて何もなし。そこで山本のところへ抗議に行くと小林専務の独断で決められたことだから断れなかったと言われた。だが部活が完全になくなるわけではなかった。会社が部活に資金を出すのは宣伝効果を期待してのことだが、体操部はここ数年優勝から遠ざかっていた。そこで翌春のキャンペーンテーマを「女性美の再発見」とし、発展的解散と称して新体操部を新たに立ち上げることになったのだ。まだ新体操部を抱えている企業が少ないためそれを利用すれば世間の注目は間違いなかった。桂はキャンペーンガール扱いされるのを嫌がったが、女の魅力で勝負すればいいとアドバイスされた。

2年つき合った恋人から愛想を尽かされ別れ際にもう器械体操の選手の体形ではないと言われた桂はショックを受けた。翌日、依頼を断るつもりで専務室を訪ねた彼女だったが、そこには部員の他に青木という新任コーチがいた。青木は桂の高校時代の熱血体育教師であり肉体関係もあった。コーチをクビになることを悟った桂だったが、小林はもう一度選手に戻って欲しいという。いちごやまりたちも当然断るものだと思っていたが、レオタードや道具を見て俄然やる気を見せた。翌日に体育館で練習が始まると噂を聞きつけた男子社員たちが押しかけたが、その中には桂の姿もあった。期待と股間を膨らませて指導を行う青木と、それを見て誰が先に味見をするか競おうとするいちごたち。だが青木は時折、指導を忘れて桂を見つめた。すると帯状布の扱いに手間取るみゆきに黙っていられなくなった桂は自ら手本となって演技を披露した。それを見たいちごたちは技術も恋もキャプテンには叶わないと舌を巻いた。

屋台的映画館

続 網走番外地

  • posted at:2022-04-24
  • written by:砂月(すなつき)
ぞくあばしりばんがいち
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1965年
公開日:1965年7月10日 併映「関東やくざ者」
監督:石井輝男
企画:植木照男
原作:伊藤一
脚本:石井輝男
撮影:山沢義一
録音:加瀬寿士
照明:大野忠三郎
美術:藤田博
編集:鈴木寛
助監督:竹本弘一
進行主任:白浜汎城
現像:東映化学工業
音楽:八木正生
主題歌:「網走番外地」高倉健
出演:高倉健 嵯峨美智子 大坂志郎 中谷一郎 安部徹
シネマスコープ カラー 87分

深夜の函館銀行に二人組の男が侵入した。館内を巡回する守衛は物音に気づくが、主犯格の男によって射殺された。もう一人の男がガスバーナーを使って金庫のダイヤルを焼き切ると、主犯格の男は勢いよく扉を開けた。中に宝石のケースが入っているのを見つけた彼は、もう用はないとガスバーナーの男を射殺した。

網走刑務所を出所した橘真一は函館港で青函連絡船がくるのを待っていた。その傍らには橘の舎弟である大槻と、看守の付き添いで護送される桐川の姿があった。桐川は五年前に起きた「郡山の三人殺し」の犯人として実地検証を行うことになっているのだ。久しぶりに娑婆の空気を吸った彼は気が大きくなり、いざとなれば貝になると脅して我儘放題で看守を困らせた。到着した船の中では騒動が起きていた。乗客のカバンが勝手に開けられ中に入っていた集金が盗まれたというのだ。船員たちはくまなく検査を行い、デッキにいた修道尼にも声を掛けた。院長から預かったマリモの模造品の土産だという箱を大事そうに抱えているため調べようとしたが、近くにいた縦縞のスーツを着た男が何もそこまでしなくてもいいだろうと止めた。だが他の乗客から苦情が出る可能性があるからと船員が取り上げようとしたところ修道尼が箱を落とした。三人は慌てて回収したが一つ足りなかった。その一つは足元に転がってきた大槻が拝借したのだった。船が青森港に近づいた頃、救命ボートの下にいた不審な男を船員たちが確保した。

船を下り青森駅に到着した橘たちだったが、列車の脱線事故で東北本線全線が運休となり足止めを食った。おまけに大槻が有り金全てを掏られてしまい一文無しに。申し訳なく思った大槻は地元の親分に頼み込み厳島神社の近くにある物乞いの場所を貸してもらった。すると縦縞のスーツの男が現れマリモを譲って欲しいと札束が放った。大槻は慌ててそれを懐にしまうと今はある人に預けてあり午後七時に大鳥居の前で会うことになっていると説明した。それを聞いた男はまたくると言って去って行った。一方、森長組の事務所を訪ねた橘も神社近くの露天でテキヤをしていた。橘がいることに気づいた大槻は路地裏に彼を呼び出すと男の話をした。橘はカバンから曰くありげなマリモを取り出すと二つに割ってみた。すると中から複数のダイヤが出てきたのだ。銀行から宝石が盗まれたという一昨日の新聞の記事を思い出した橘は厄介な事件に巻き込まれたと思った。

屋台的映画館

兵隊やくざ 大脱走

  • posted at:2022-04-22
  • written by:砂月(すなつき)
へいたいやくざだいだっそう
大映(京都撮影所)
配給:大映
製作年:1966年
公開日:1966年11月9日 併映「眠狂四郎無頼剣」
監督:田中徳三
企画:久保寺生郎
原作:有馬頼義
脚本:舟橋和郎
撮影:武田千吉郎
録音:大角正夫
照明:古谷賢次
美術:内藤昭
音楽:鏑木創
編集:山田弘
助監督:遠藤力雄
製作主任:吉岡徹
出演:勝新太郎 田村高広 安田道代 成田三樹夫 南都雄二
シネマスコープ モノクロ 82分

戦局が不利に傾く中、北満州に駐留する朝倉部隊は黒竜江を南下するソ連の大軍に対し関東軍の誇りとして玉砕する覚悟を決めていた。そんな非常時に転属されてきたのが大宮二等兵と有田上等兵だった。相手の動きを食い止めるための対戦車壕を掘ることになったが、有田は戦車と命を交換するなんて馬鹿げていると考えていた。その後、兵舎にやってきた朝倉は今夜中に手紙を書けと兵隊全員に言った。それは遺書であり後方に移動する部隊に託すのだという。その夜、手紙を書く有田の横で大宮は寝転がっていた。何故なら彼は字が書けなかったのだ。そのことを思い出し俺が書いてやると提案すると大宮は喜んで近寄った。そして宛名に音丸、染子、珠子、桃子とたくさんの名を挙げるため、困った大宮は結婚式を行った桃子にしろと言った。夜遅く見張りに立った有田は敵が孫呉まできていると通信士から聞いたと大宮に伝えた。それならばここを通り越したのだから心配ないと大宮は楽観視するが有田は疑っていた。そこに現れたのは逃げ遅れたという慰問団の笹原と娘の弥生で、三日も飲まず食わずで歩いてきたことを知り不憫に思った大宮は有田と相談して朝倉のもとへ連れて行った。この地で玉砕するため保護することは出来ないと朝倉は突っぱねるが、自分たちも一緒に戦うと笹原が言うのでその覚悟が出来ているのならよかろうと許可した。

若いべっぴんさんがいるという噂は忽ち部隊中に広まった。兵隊たちは熱り立つがそれは大宮も例外ではなかった。すると有田はお前が連れてきたんじゃないかと言った。弥生が若い娘だとわかれば襲われる可能性があるため笹原は少年の恰好をさせていたのだ。それを聞いた周りの兵隊たちも慰安婦でないことを知りがっかりした。だがしつこく彼女の体を狙っていたのは木部准尉と黒沼軍曹、そして野辺地軍曹だった。木部は笹原を呼び出すと、俺たちは明日をも知れない命だから御奉公してもらいたいと言った。それが何を意味しているかは笹原にもわかったが、例えそれが日本への帰還に繋がったとしてもそれだけは承知出来なかった。だが弥生は命を優先し処女を捧げることに決めた。木部は小屋で弥生を手籠めにしようとしたが、そこに現れたのは彼女と一緒に羊羹を食べようとやってきた大宮だった。

屋台的映画館

プロフィール

HN:
砂月(すなつき)
性別:
非公開
自己紹介:
ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

P R

 

フリーエリア