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花と蛇 飼育篇

  • posted at:2021-07-13
  • written by:砂月(すなつき)
はなとへびしいくへん
にっかつ
配給:にっかつ
製作年:1986年
公開日:1986年3月8日 併映「女医肉奴隷」「SM教室 失禁」
監督:西村昭五郎
プロデューサー:奥村幸士
原作:団鬼六
脚本:掛札昌裕
撮影:野田悌男
照明:田島武志
録音:酒匂芳郎
美術:和田洋
編集:奥原好幸
選曲:伊藤晴康
助監督:北村武司
色彩計測:森島章雄
製作担当:秋田一郎
宣伝:東康彦
緊縛指導:浦戸宏
協力:SM用品専門店 セビアン 浅草ロック座
現像:IMAGICA
出演:小川美那子 矢生有里 坂元貞美 舵川まり子 池田竜
アメリカンビスタ カラー 73分

半年前に遠山商事社長・遠山隆義の後妻となった静子は用事からの帰りに黒塗りのセダンにつけられた。怖さのあまり自宅に逃げ込んだのだが、サングラスを掛けた運転席の男は通り過ぎる際に舐め回すような視線を送っていた。その日、遠山家では静子の誕生日を祝う細やかなパーティーが行われた。出席したのは彼女が教える書道教室の生徒3人と、多忙な夫の代理を務める顧問弁護士の杉本勝彦だった。以前、杉本と静子は恋人の関係にあったが、遠山は杉本の弱みにつけ込んで静子を奪い取った。その代わりに彼は顧問弁護士の職を得たが、幸せそうな二人の姿を間近で見せつけられ悔しい思いをしていたのだった。

翌日、静子は3人の生徒の中で最も有望視する村瀬美津子を連れて上野の美術館で行われている書道の展覧会に出掛けた。だが家政婦の藤原千代から急を要する電話が掛かり美津子を置いて帰らなければならなくなった。廊下に出ると彼女は二人の男に拉致され、ビニールシートに包まれると駐車場に停めてある車のトランクに押し込まれた。その車は静子を追い掛けたあの黒塗りのセダンだった。陰でサングラスの男が礼金を渡したのは千代だった。静子と同じ歳で同じ星座にも拘らずまるで違う境遇の違いに彼女は以前から怒りを感じており、今回の計画を知ると進んで協力したのだ。静子が連れてこられたのは資材倉庫だった。田代剛史が社長を務める田代コンクリート工業は遠山商事と長年取引があったが、突然契約を打ち切られた。再契約を申し出たものの遠山が考えを改めることがなかったため強硬手段に出たのだった。静子は見せしめに辱めを受けた。

田代は杉本を通じて遠山に再考を求めるが、一度決めたことが覆ることはなかった。そうなることを想定していた田代は既に儲かる仕事に着手していた。空いている倉庫をスタジオに改装したのだが、それは裏ビデオを撮影するためだった。杉本は優秀なタレントを手に入れたと聞き紹介されるが、それが静子だとわかると愕然とした。

屋台的映画館
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天国の駅

  • posted at:2021-07-10
  • written by:砂月(すなつき)
てんごくのえき
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1984年
公開日:1984年6月9日
監督:出目昌伸
企画:岡田裕介 矢部恒 和田徹
脚本:早坂暁
撮影:飯村雅彦
美術:中村州志
録音:林鉱一
照明:小林芳雄
助監督:吉崎元
編集:西東清明
記録:久保田民子
製作調整:山田光男
音響効果:原尚
演技事務:鎌田賢一
美粧:入江荘二
美容:宮島孝子
衣裳:内山三七子
装置:浜中一文
装飾:安永紀征
背景:松下潔
音楽事務:新井明美
擬斗:清水照夫
資料協力:高橋吉郎 浅井睦
スチール:加藤光男
宣伝プロデューサー:佐々木嗣郎
宣伝担当:石川通生 森澄桂子
進行主任:小島吉弘
現像:東映化学
音楽プロデューサー:多賀英典
音楽監督:加藤和彦
音楽:矢野誠
主題歌:「夢さぐり 天国の駅」吉永小百合
出演:吉永小百合 西田敏行 三浦友和 真行寺君江 白石加代子
アメリカンビスタ カラー 133分

昭和30年春、傷痍軍人の夫・栄三を抱える林葉かよは結城紬の織女をして生計と立てていた。戦時中、徴兵の赤紙がきたことで栄三は慌てて結婚し、式を挙げた直後に出征した。終戦を迎え茨城・結城に帰ってきたときには下半身が麻痺しており、彼は一度も夫婦の関係になることなく今を過ごしていたのだった。かよは若く美しかった。それだけに栄三は周囲の男たちの目が気になり、その嫉妬は度を越していた。つらい目に遭うかよを不憫に思っていた巡査の橋本浩一は、巡回中に彼女が自慰に耽るところを窓の外から偶然目撃したことをきっかけに接近し、それ以来頻繁に会うようになった。かよの行動を監視する栄三だったが、その日は彼女の行方がわからなかった。そこでかよが品物を納める奥順商店を訪ねると、番頭が口走った言葉が気になった。急に色っぽくなったねと。ピンときた栄三は方々を捜し回りついに河原の葦の繁みで体を重ねるかよと橋本の姿を見つけたのだった。激怒した彼はかよが帰ってくるなり狂ったように暴力を振るった。思い余ったかよは農薬を酒に混ぜて栄三を殺害したのだった。警察はろくな調査もせずに死因を脳内出血として処理した。

栄三の死から10日後に橋本は警官を辞め、20日目からかよと暮らし始めた。翌年には東京の大学の夜間部に入学したが、学費や生活費はかよが負担した。夏休みになり橋本は帰ってきたが、彼の隣には清水幸子という女性がいた。彼女は大学の傍にある食堂の女給で、橋本は町の噂を打ち消すために仮の夫婦になると打ち明けたのだった。騙されたことに気づいたかよは家を売って作った金での一部を渡して家を出たが、幸子も一緒についてきた。彼女は橋本に働いた金の全てを貸していたが、全く返す気がないことに気づいたため愛想をつかしたのだった。同じ男に騙されたことは二人の絆を深めて行き、かよは綿谷温泉郷に「姉妹」という名の土産物店を開いた。

それから1年後、店に結城署の五十沢刑事が訪ねてきた。同窓会できたついでに立ち寄ったという彼はかよに近況を尋ね、パラチオンという薬は知っているかと聞いた。一般的に殺虫剤として使われるその薬は白い粉末で水で溶かすと透明になり、変な味はするが酔ってしまうと飲んでしまうかもしれない。五十沢はそう話しながらかよの表情を窺った。

屋台的映画館

男はつらいよ 寅次郎紙風船

  • posted at:2021-07-07
  • written by:砂月(すなつき)
おとこはつらいよとらじろうかみふうせん
松竹
配給:松竹
製作年:1981年
公開日:1981年12月28日 併映「シュンマオ物語 タオタオ」
監督:山田洋次
製作:島津清 佐生哲雄
企画:小林俊一
原作:山田洋次
脚本:山田洋次 朝間義隆
撮影:高羽哲夫
美術:出川三男
音楽:山本直純
録音:鈴木功
調音:松本隆司
照明:青木好文
編集:石井巌
スチール:長谷川宗平
監督助手:五十嵐敬司
装置:小島勝男
装飾:町田武
衣裳:松竹衣裳
現像:東京現像所
進行:玉生久宗
製作主任:峰順一
主題歌:「男はつらいよ」渥美清
撮影機材:パナビジョン
協力:柴又 神明会
出演:渥美清 倍賞千恵子 音無美紀子 下條正巳 三崎千恵子
アメリカンビスタ カラー 111分

秋の彼岸を迎えた頃、とらやに車寅次郎がふらりと帰ってきた。その日が柴又小学校の同窓会の日だとわかると彼は2階の自分の部屋でゆっくり過ごし、式が始まる頃合いを見て出掛けて行った。ところが午後9時を過ぎても帰ってくる様子がなく、心配になったさくらが会場の料亭・川甚に電話を掛けるが、同窓会は1時間以上も前に終わって誰も残っていないと言われた。きっと2次会だろうと博が言うと、竜造は何だか嫌な予感がすると眉をひそめた。寅次郎がベロンベロンに酔っ払って台無しにし、せっかくの同窓会が滅茶苦茶のなっているのではないかと想像したのだ。やがて寅次郎は帰ってきたが、貧乏くじを引いたのはクリーニング店を営む安夫だった。飲み足りない寅次郎は安夫を引き留めて家でゆっくり飲み直そうとするが、仕事のある彼は理由をつけて帰ろうとした。すると寅次郎はお前の店なんて潰れても世間は痛くも痒くもないと言った。それを聞いて頭に血が上った安夫は、人様の苦労なんてヤクザなお前にわかってたまるかと怒鳴りつけたのだった。翌朝、自分の失態を恥じた寅次郎は皆が起きる前に出て行った。

商売を終えた寅次郎が大分・夜明の旅館に泊まっていると女将から相部屋を頼まれた。その客は小田島愛子という若い娘で、団体客で他に空いている部屋がなく街へ行くバスも終わっているため、辺りに一軒しかないこの旅館に泊まるしかないのだという。寅次郎は何も言わずに彼女を引き受け、「俺は東京は葛飾柴又の生まれで車寅次郎、人呼んでフーテンの寅という男だ」と名乗った。すると愛子は「フーテン」という言葉に興味を持ち、同じように訳ありだとわかると頑なな態度を一変させた。翌朝、寅次郎は愛子が家出した理由を初めて知った。夫を亡くした母親が新しい男を作ったからだという。寅次郎は焼津にいる母親のもとへ帰るよう説得するが、すっかり気に入られてついてきた。仕方なく彼は久留米水天宮の縁日で彼女をサクラとして使うが、それがいつも以上に評判を呼んだ。仕事がひと切りつき一服していると向かいでたこ焼きの店を出す女性が声を掛けてきた。彼女はテキヤ仲間である常三郎の妻・光枝で、入院する夫の替わりに働いているのだという。それからしばらくして寅次郎は秋月にある光枝の家を訪ねるが、そこには常三郎の姿があった。光枝が気を遣って買い物に出掛けると、彼は寅次郎に相談があると言った。それは万が一、自分が死んだ場合に光枝を嫁に貰ってくれという頼み事だった。退院したばかりということもあって寅次郎は冗談だと思い安請け合いしたが、帰り際に光枝から常三郎が医者から見放されていることを聞きショックを受けた。

屋台的映画館

太陽戦隊サンバルカン

  • posted at:2021-07-04
  • written by:砂月(すなつき)
たいようせんたいさんばるかん
東映
配給:東映
製作年:1981年
公開日:1981年7月18日 併映「Dr.スランプ アラレちゃん ハロー!不思議島」「101匹わんちゃん大行進(再映)」「ミッキーマウスとドナルドダック」
監督:東条昭平
製作:渡邊亮徳
プロデューサー:吉川進 鈴木武幸
原作:八手三郎
脚本:上原正三
撮影:石橋英敏
照明:斉藤久
美術:森田ふみよし
キャラクターデザイン:野口竜
録音:上出栄二郎
効果:大泉音映
選曲:石川孝
編集:伊吹勝雄
助監督:加島忠義
製作担当:佐々木丸正
計測:黒須健雄
記録:伊藤明子
進行主任:小原武羅夫
技斗:山岡淳二 橋本春彦
音楽:渡辺宙明
主題歌:「太陽戦隊サンバルカン」串田アキラ こおろぎ’73
・・・:「若さはプラズマ」串田アキラ こおろぎ’73
装置:東映美術センター
装飾:装美社
美粧:サン・メイク
衣裳:鷹志衣裳
企画協力:企画者104
キャラクター制作:エキスプロダクション
視覚効果:デン・フィルム・エフェクト
合成:チャンネル16
音楽制作:あんだんて
現像:東映化学
車輌制作:十和モーター
撮影協力:後楽園スタヂアム
オートバイ協力:鈴木自動車(株)
撮影協力:リステル2浜名湖
特殊撮影・操演:(株)特撮研究所 鈴木昶
特殊撮影・美術:(株)特撮研究所 大沢哲三
特殊撮影・撮影:(株)特撮研究所 高橋政千
特殊撮影・照明:(株)特撮研究所 日出明義
特撮監督:矢島信男
出演:五代高之 杉欣也 小林朝夫 根本由美 岸田森
アメリカンビスタ カラー 29分

世界征服を企む機械帝国ブラックマグマの首領・ヘルサターン総統は、先の戦いに敗れたベーダー一族のヘドリアン女王を蘇生し仲間に引き入れた。ヘドリアンに招かれブラックマグマに参加したベーダーの行動隊長・アマゾンキラーは戦死したゼロワンに変わってスパイ集団・ゼロガールズの指揮を執ることになったが、彼女は機械帝国建国記念を祝うセレモニーとして日本の特殊部隊である地球平和守備隊基地を一気に葬り去ろうとした。アマゾンキラーは機械生命体・ハナビモンガーを巨大化して襲わせるが、そこに現れたのは太陽戦隊が操縦する巨大母艦・ジャガーバルカンだった。太陽戦隊とは地球平和守備隊の精鋭で結成されたチームで、飛羽高之はワシの能力を持つバルイーグル、鮫島欣也はサメの能力を持つバルシャーク、豹朝夫はヒョウの能力を持つバルパンサーとして戦っていた。ハナビモンガーは体を球体にして突進しジャガーバルカンを横転させるが、「ジャガーかみつき」攻撃に怯み退散した。

ヘルサターンは作戦が失敗した責任を追及しようとするが、第2プランがあることをヘドリアンが明かすと態度を一変させた。そのプランとは東京中に爆弾を仕掛け上空から爆撃する「東京花火ショー」だった。するとアマゾンキラーは「サンバルカン分断作戦」を提案した。太陽戦隊は3人揃えば無敵の力を発揮するが、そのうちの1人を地方へ引き離すことになれば力が半減する上に巨大ロボット・サンバルカンロボの合体をも阻止することが出来るのだ。上機嫌のヘルサターンはやってみろとアマゾンキラーに命じた。

幼い姉弟の誘拐に成功したアマゾンキラーだったが、異変に気づいた母親の通報によりパトカーに追われることになった。ゼロガールズや機械兵士・マシンマンの援護で警察を撃退したアマゾンキラーは太陽戦隊の基地であるバルカンベースに連絡を入れ、人質の引き取り役として飛羽を指名した。それが罠だとわかっていたが、幼い命を救出するために飛羽は敢えて火中の栗を拾うことにした。

屋台的映画館

小さき勇者たち ガメラ

  • posted at:2021-07-01
  • written by:砂月(すなつき)
ちいさきゆうしゃたちがめら
「小さき勇者たち~ガメラ~」製作委員会(角川ヘラルド映画=日本映画ファンド=日本テレビ=Yahoo! JAPAN)
配給:松竹
製作年:2006年
公開日:2006年4月29日
監督:田﨑竜太
製作:黒井和男
企画:佐藤直樹
プロデューサー:有重陽一 椋樹弘尚
脚本:龍居由佳里
音楽:上野洋子
撮影:鈴木一博
美術:林田裕至
録音:矢野正人
照明:上妻敏厚
編集:平澤政吾
装飾:茂木豊
音響効果:柴崎憲治
キャスティング:杉野剛
スクリプター:飯塚美穂
助監督:大野伸介
製作担当:朝比奈真一
怪獣デザイン・造形:原口智生
ラインプロデューサー:飯塚信弘
宣伝プロデューサー:小林剛
特撮演出:金子功
特撮・撮影:村川聡
特撮・照明:白石宏明
特撮・美術:春日佳行
特撮・操演:関山和昭
特撮・アクションコーディネーター:阿部光男
特撮・スクリプター:田口良子
特撮・助監督:松田康洋
特撮・製作担当:岩城一平
製作プロダクション:角川ヘラルド映画
出演:富岡涼 夏帆 津田寛治 寺島進 奥貫薫
アメリカンビスタ カラー 96分

2006年、伊勢志摩の漁師町。小学5年生の相沢透は最愛の母・美由紀を交通事故で亡くして初めての夏休みを迎えた。父・孝介は子育てを美由紀に任せきりで大衆食堂を切り盛りしていたが、自分がその役目を受け持つことになってようやくあまり会話をしてこなかったことに気づいたのだった。息子とどう接していいかわからない孝介は、美由紀が空から見守っていると当たり障りのないことを言うが、透はもうそれを信じる歳ではなかった。

ある日、緋島から見える赤い点滅に興味を持った透は泳いで渡った。草陰に隠れるように落ちていた発光体の上にはテニスボールくらいの大きさの卵があり、それを手に取ると殻が割れ始めた。中から出てきたのは小さな亀で、孝介に内緒にして部屋で飼うことにした。名前は美由紀が呼んでいた透の愛称の「トト」とつけた。翌朝、目が覚めるとトトはひと回り大きくなっていた。しかも宙を飛ぶのだ。隣家に住む中学生の西尾麻衣はその秘密を知ってしまい、騒動になる前に海に返した方がいいとアドバイスした。意を決した透は海岸に向かうが、短期間だがトトは懐いており手放しても後をついてきた。更には軽トラックに轢かれそうになるアクシデントもあり、心配になった透は引き続き世話をすることにしたのだった。トトのことを誰かに話したくて仕方がない透は友達の石田勝とその弟の克也を家に呼んだが、その様子を見て驚いたのは麻衣だった。国の機関である巨大生物審議委員会のホームページを見た彼女は、1973年に現れた「ガメラ」という日本に甚大な被害をもたらした巨大な亀が空を飛んだことを知り、トトがその怪獣の子孫ではないかと考えたのだ。その夜、麻衣はその話をしても信用しない透に何かあったら必ず打ち明ける約束をさせた。変わったことは絶対に起こらない。透のその考えは甘かった。手のひらサイズのトトはあっという間に1メートル程に成長した。もう孝介の目を誤魔化せないと考えた彼は麻衣に相談し、石田兄弟の力を借りて今は使われていない漁師小屋に匿うことにした。翌日の夕方、トトを岸壁に連れ出した透は、お前はガメラなのかと話し掛けた。彼の言葉がわかるように穏やか表情を見せていたトトだったが、緊張した様子で急に沖を気にし始めた。その先では数日前に遭難した第9海洋丸を海上保安庁のヘリコプターが捜索していた。

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