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相棒 劇場版

  • posted at:2021-02-28
  • written by:砂月(すなつき)
あいぼうげきじょうばん
「相棒 劇場版」パートナーズ(テレビ朝日=東映=トライサム=アミューズ=小学館=朝日放送=メ~テレ)
配給:東映
製作年:2008年
公開日:2008年5月1日
監督:和泉聖治
製作総指揮:君和田正夫
制作統括:早河洋 坂上順
製作:上松恒夫 鈴木武幸 水谷晴夫 畠中達郎 亀井修 水野文英 吉田鏡
エグゼクティブプロデューサー:亀山慶二
企画:梅澤道彦 中曽根千治
プロデューサー:松本基弘 上田めぐみ 香月純一 西平敦郎
脚本:戸田山雅司
音楽:池頼広
撮影:会田正裕
照明:大久保武志
編集:只野信也
録音:舛森強
美術:伊藤茂 近藤成之
装飾:神戸信次 田村康利
助監督:東伸児
制作主任:今村勝範
製作プロダクション:東映東京撮影所 東映テレビ・プロダクション
出演:水谷豊 寺脇康文 鈴木砂羽 高樹沙耶 川原和久
アメリカンビスタ カラー 117分

元ニュースキャスター・仲島孝臣の遺体が東京・多摩のテレビ塔に吊るされた状態で発見された。事件現場には「f6」という謎の記号が残されていた。翌朝、警視庁特命係の杉下右京警部と相棒の亀山薫巡査部長が部署のテレビでその事件のニュースを見ていると内村完爾刑事部長に呼び出された。参議院議員・片山雛子の事務所に小包爆弾が届き開封した秘書が左手を負傷して病院に搬送されたのだ。殺傷能力が低く軽傷で済んだが、警察庁警備局参事官の棟田はそれが警告を目的としたものだと考えていた。最近、左翼過激派「赤いカナリア」からの脅迫文が事務所や議員の周辺に送りつけられていた。片山議員が所属する平成未来派が提出した改正通信傍受法案は左翼過激派を一掃する効果が期待されており、その法案の成立を阻止するのが狙いだと考えられた。片山議員は午後、空港へ向かうことになっており、内村は窓際部署の二人に警護任務の増援に加わることを命じられたのだった。

警護任務とはいうものの杉下たちが乗る公用車に片山議員の姿はなかった。彼らは囮であり、片山議員と面識があるからというのが表面上の理由だった。公用車が空港近くの路地に入ると建築資材が道路を塞ぎ銃声のような音が鳴り響いた。それが爆竹の音だと気づいた杉下が指差した先にはダイナマイトが乗ったラジコンカーがあり、亀山はそれを追い掛けると上空に放り投げた。間一髪でラジコンカーは爆発したがケガ人はなかった。現場に残った二人が調査を行っていたところ「d4」と書かれた記号が見つかった。鑑識を行った米沢守刑事部長によると今回の事件に使用された物と過去に赤いカナリアが使用した爆発物の成分は一致しなかったという。

翌日、亀山は仲島がキャスターを務めていた番組の関係者から、会わせて欲しいという若い女性からの電話を何度か受けたという証言を得た。そのことを杉下に話していると捜査一課経理担当の陣川公平が大変な情報を手に入れたと息を切らせてやってきた。仲島の死は予告殺人だというのだ。法定関係のコミュニティーサイトにアクセスしたところ、彼の批評が書かれた掲示板があった。そこでは最終的に評決がなされ、有罪が無罪を上回ると処刑リストに掲載されるのだ。仲島の場合、理由は「電波を私物化した罪により死刑」、方法は「テレビアンテナで絞首刑」と書かれていた。リストの中には片山議員の名前もあり、「相次ぐ爆弾発言で政治を茶番にした罪で死刑」、「自らの爆弾発言で誤爆死」と書かれてあった。引き続き殺人が起こることを危惧した杉下はサイトの所有者を突き止めることにした。

屋台的映画館
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男はつらいよ 寅次郎相合い傘

  • posted at:2021-02-26
  • written by:砂月(すなつき)
おとこはつらいよとらじろうあいあいがさ
松竹(大船撮影所)
配給:松竹
製作年:1975年
公開日:1975年8月2日 併映「ザ・ドリフターズのカモだ!!御用だ!! 」
監督:山田洋次
製作:島津清
企画:高島幸夫 小林俊一
原作:山田洋次
脚本:山田洋次 朝間義隆
撮影:高羽哲夫
美術:佐藤公信
音楽:山本直純
録音:中村寛
調音:松本隆司
照明:青木好文
編集:石井巌
スチール:長谷川宗平
監督助手:五十嵐敬司
装置:小野里良
装飾:町田武
進行:玉生久宗
衣裳:松竹衣裳
現像:東京現像所
製作主任:内藤誠
主題歌:「男はつらいよ」渥美清
協力:柴又 神明会
出演:渥美清 倍賞千恵子 浅丘ルリ子 下條正巳 前田吟
アメリカンビスタ カラー 91分

葛飾柴又にある団子屋とらやでは来日しているイギリスのエリザベス女王の話題で持ち切りだった。テレビを見ていたつねが、夫のフィリップ殿下のおとなしそうなところが博に似ているというと、油を売りにきていた朝日印刷所の桂梅太郎社長がそれならば妻のさくらは女王様だと大笑いした。それを聞いた竜造は全国を放浪する「プリンス」のことがとても気になった。甥の車寅次郎はいつもならこの時期になると帰ってくるのだが、今年はまだ姿を見せていないのだ。どうしたんだろうと噂をしているところに女性が訪ねてきたためさくらが接客に出ると、顔を見るなり歓声をあげた。その女性は2年前に寅次郎を通じて知り合ったドサ周り歌手の松岡リリーだった。さくらたちが近況を尋ねると、彼女はうつむきながら「私、別れちゃったの」と寂しげに言った。寿司屋の主人・石田良吉と結婚したリリーだったが、堅気の生活には馴染めなかったのだ。彼女は旅の途中でとらやのことが懐かしくなり立ち寄ったのだが、寅次郎がいないことを少しがっかりしながら列車の時間があると言って足早に去って行った。その慌ただしい様子に竜造は自分たちの不用意な言葉が彼女を傷つけたのではないかと心配した。その夜、とらやに寅次郎から電話が掛かった。旅先で出会った兵頭という男は俺と一緒に旅をしているから安心して欲しいと家族に伝えてくれというのだ。さくらは彼がどのような人物なのかと聞き返すが電話が切れてしまい、訳がわからないまま先方へ電話を掛けることになった。ただ寅次郎が元気なのは確かだった。

青森市の神社の夏祭りで易断本を啖呵売する寅次郎。一仕事終えた彼が港町の宿屋に戻るとまだツレの男がいた。その男は兵頭謙次郎といい、八戸の駅のホームでぼーっと立っていた彼にお前自殺する気かと寅次郎が声を掛けるとそのままついてきたのだった。二人で旅を初めてもう一週間経つが何故か家族と連絡を取ろうとしなかった。兵頭は人生に物足りなさを感じていたが寅次郎と旅をすることで今まで感じたことのなかった人間の愛情への喜びやちょっとしたことでも感動する気づきを得たのだった。そして今までの縛られた生活から解放されたことで、例え金がなくても駅のベンチで寝ることだって出来るとさえ考えるようになった。その夜、寅次郎と兵頭が屋台でラーメンをすすっていると女性が客としてやってきた。その声に気づいた寅次郎がふと目をやるとそこにはリリーがいた。喜び盛り上がる二人がただの関係ではないことがわかると兵頭は静かに席を外そうとした。だが寅次郎たちは彼を引き留め細やかな宴会を始めた。

屋台的映画館

スローなブギにしてくれ

  • posted at:2021-02-23
  • written by:砂月(すなつき)
すろーなぶぎにしてくれ
角川春樹事務所
配給:東映洋画
製作年:1981年
公開日:1981年3月7日
監督:藤田敏八
製作:角川春樹
プロデューサー:橋本新一 稲葉清治
原作:片岡義男
脚本:内田栄一
撮影:安藤庄平
照明:熊谷秀夫
録音:紅谷愃一
美術:渡辺平八郎
記録:小山三樹子
編集:井上治
助監督:松永好訓
演技事務:内藤忠司
選曲:合田豊
スチール:遠藤功成
装飾:金子正且
製作担当:栗原啓祐
美粧:山田かつら店
衣裳:第一衣裳
カースタント:三石千尋とマイクスタントマンチーム
撮影所:にっかつスタジオセンター
現像:東映化学
協力:トリオレコード 日本コロムビア 東芝EMI
音楽監督:南佳孝
主題歌:「スローなブギにしてくれ」南佳孝
出演:浅野温子 古尾谷雅人 浅野裕子 竹田かほり 山崎努
アメリカンビスタ カラー 130分

夕暮れの第三京浜をオートバイで疾走するゴローは前を行く白のムスタングを追い抜こうとしたが進路妨害をされた。頭に血が上った彼は何としてでも抜いてやろうと躍起になるが、後方からきた二台のトラックに遮られ悔しがった。だがその先の非常駐車帯に停まったムスタングから若い女と子猫が放り出されたことから救助に向かった。

ムスタングの男は福生の旧米軍ハウスで輝男と敬子のカップルと同居生活を送っている。敬子には妹に預けている子供がいるがどちらの子かわからない。そんなこともあって男たちは彼女に月10万円の養育費を払う約束をすることで対等の関係を築いていた。輝男はそれを滞るようになり立て替えてやろうかと男が提案するが、何とかすると意地を張って拒否した。毎晩ランニングをすると決めた輝男は真新しい靴を履いて夜遅く出掛けたが戻ってくることはなかった。早朝、警察からの電話で彼が心臓発作を起こして死んだことを知った男は身支度を整えると敬子とともに現場へ行き身元の確認を行った。自宅に戻ってもどうしていいかわからない彼は車に乗り大音量で音楽を掛けた。そんな時ふとダッシュボードに目をやると見慣れぬ定期券入れが目についた。それがあの若い女の物であることがわかると、男はメモ帳に書いてある住所へ向かうことにした。

ゴローが牛丼屋のアルバイトに出掛けようとしたところ、さち乃はまだ部屋でグズグズしていた。財布を無くしたという彼女をゴローは一晩だけ泊めるつもりでいたが、どうやら行く当てがなくこれからも住み続ける気らしい。帰るように説得するとさち乃は素直に頷いた。だが荷物を持ってまた戻ってくるといい出したのでゴローは猫みたいだなと呆れた。まだ何か言いたそうにしているので尋ねると、さち乃はお金を貸してくださいと恥ずかしそうに手を出した。

屋台的映画館

復讐するは我にあり

  • posted at:2021-02-20
  • written by:砂月(すなつき)
ふくしゅうするはわれにあり
松竹=今村プロ
配給:松竹
製作年:1979年
公開日:1979年4月21日
監督:今村昌平
製作:井上和男
原作:佐木隆三
脚本:馬場当
美術:佐谷晃能
撮影:姫田真左久
装置:秋山幸雄
照明:岩木保夫
編集:浦岡敬一
録音:吉田庄太郎
音楽:池辺晋一郎
記録:八巻慶子
衣裳:相沢登記雄
結髪:山根末美
現像:東洋現像所
助監督:新城卓
制作補:武重邦夫
制作担当:藤倉博
製作協力:横浜放送映画専門学院
出演:緒形拳 小川真由美 倍賞美津子 フランキー堺 北村和夫
アメリカンビスタ カラー 140分

昭和38年、福岡県築橋市にある日豊本線築橋駅近くの畑で柴田種次郎の遺体が発見された。検視官により死因は金属製鈍器状のものによる頭骨挫傷と胸部刺創、死亡推定時刻は10月18日午後2時から5時の間とされた。また十三曲りの峠で馬場大八の遺体が発見された。死因は左顔面、頸部、胸部刺創による失血死、死亡推定時刻は同日午後4時30分から7時の間とされた。柴田は日本専売公社のタバコ集金係で、馬場は築橋通運の運転手だった。

専売公社築橋出張所は市内にある築橋通運、西海運送、築橋貨物の三社とタバコ臨店配給の請負契約をしている。馬場が運転するトラックは勝山郡久賀町方面へ向かっていたが、道路脇で榎津厳が手を振っていたため同乗させることにした。彼は西海運送で運転手として働いており柴田とは顔馴染みだった。榎津は途中でトラックを停めさせ養豚場を経営する友人に紹介すると馬場を連れ出すが、それは真っ赤な嘘だった。人目につかないところへ誘導すると金槌で殴打しありったけの金を奪った。そして金物屋で手頃な包丁を手に入れるとトラックに戻り、馬場が待っていると嘘をついて出発させた。峠のトンネルに入ると榎津は馬場の胸を包丁で刺し、コントロールを失ったトラックは壁に激突した。命乞いをする馬場の両手を紐で縛ると助手席に押し込み、運転は榎津が行った。そして峠の途中にトラックを停めると馬場を引きずり下ろし荷台に乗っていたシートをかぶせて殴り殺したのだった。あらかじめ用意していた背広に着替えた榎津はそこから歩いてアパートまで帰った。

容疑者として榎津の名が浮かんだのは19日の夕方だった。捜査本部は築橋出張所や三つの運送業者に聞き込みを行い、事情に詳しい者の中からピックアップした。そして関係のある人物を調べて行くうちに割烹「麻里」で働く畑千代子にたどり着いた。彼女は榎津の愛人であり、事件のあった日の夜に今から一緒に大阪へ飛ばないかと電話があった。だが亭主持ちであり、先が見えている旅でもあることから千代子はそれを断ったのだった。

10月25日午前1時半、福岡県警当直は香川県警から緊急連絡を受けた。それは指名手配中の榎津が宇高連絡船から投身自殺を図った形跡があるというものだった。乗客が背広の上衣と革靴一足が置かれているのに気づき、思いつめたような表情をした四十代の男を見掛けたという婦人もいたというのだ。後に警察がその上衣を調べたところ、巌という人物が家族らに宛てた遺書らしき二通のハガキが見つかった。

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海月姫

  • posted at:2021-02-17
  • written by:砂月(すなつき)
くらげひめ
「海月姫」製作委員会(アスミック・エース=講談社=ハピネット=パルコ=東海テレビ=レプロエンタテインメント)
配給:アスミック・エース
製作年:2014年
公開日:2014年12月27日
監督:川村泰祐
エグゼクティブプロデューサー:豊島雅郎 鈴木伸育
プロデューサー:井手陽子 宇田光 松下卓也
共同プロデューサー:鈴木俊輔 加茂義隆
アソシエイトプロデューサー:坪屋有紀
ラインプロデューサー:橋本竜太
製作:長澤修一 古川公平 高橋善之 山崎浩一 高木卓司 本間憲
原作:東村アキコ
脚本:大野敏哉 川村泰祐
撮影:福本淳
照明:市川徳充
録音:小松将人
美術:笠井亜紀
編集:森下博昭
装飾:渡辺大智
助監督:成瀬朋一
衣裳:井手珠美
ヘアメイク:赤間直幸
スクリプター:中田秀子
テクニカルプロデューサー:大屋哲男
VFXプロデューサー:道木伸隆
音楽プロデューサー:安井輝
音楽:前山田健一
ドレスデザイン:飯嶋久美子
スタイリスト:飯嶋久美子
制作主任:信平隆行
制作進行:岩峅啓伍
主題歌:「マーメイドラプソディー」SEKAI NO OWARI
挿入歌:「スターライトパレード」SEKAI NO OWARI
・・・:「花鳥風月」SEKAI NO OWARI
制作:アスミック・エース
制作プロダクション:ギークサイト
製作幹事:アスミック・エース 講談社
出演:能年玲奈 菅田将暉 池脇千鶴 太田莉菜 馬場園梓
アメリカンビスタ カラー 126分

幼い頃に母親に連れて行ってもらった水族館でお姫様のドレスをまとったようなクラゲに出会った倉下月海。いつかお姫様になれるのではないかと考えていた彼女だったが、持ち前の性格が災いしそれとは縁遠い人生を歩んでいた。恋愛はおろか男の人としゃべることさえ出来ない有り様でいつの間にか二十歳を迎えていた。ある日、クラゲオタクの彼女は渋谷パルコで開催されている「クラゲの世界」という写真展を観たくて出掛けたのだが、ファッションセンスの高いその街がおしゃれに疎い自分を疎外しているように感じ泣く泣く引き返してきたのだった。月海は天水館という古びたアパートに住んでいるが、そこの住人の三国志マニアのまやや、鉄道オタクのばんば、和物オタクの千絵子、枯れ専のジジは皆彼女に同情した。独身である彼女たちは自らを「尼-ず」と呼び、男を必要としない人生を送ろうとしていた。天水館にはもう一人、主と呼ばれる売れっ子BL漫画家の目白樹音が住んでいるが月海はまだ会ったことがなかった。彼は極度の対人恐怖症であり、会話はドアの下にある隙間を使った筆談で行われた。

イラストレーターを目指して鹿児島から上京して半年。毎日楽しく暮らす月海だったが、時折亡くなった母親のことを思い出して淋しくなることもあった。そんな時はペットショップの水槽の中で優雅に泳ぐタコクラゲのクララから元気をもらうのだ。ところがある日、いつもと様子が違うことに気づいた。クラゲの数が増えたことでクララに友達が出来たのかと思ったが、それは天敵のミズクラゲだった。このままではタコクラゲが弱って死んでしまうため何とか店員に忠告したいのだが、その店員は見たところ苦手な男おしゃれ人間なのだ。だがそんなことも言ってらぬ緊急事態に勇気を振り絞って店に飛び込んだのだが、その鬼気迫る形相に驚いた店員は彼女を叩き出したのだった。するとそこを偶然通り掛かった女性が事情を察し、それならばタコクラゲを死んだことにすればいいと店員に言って強引に引き取ったのだった。こうしてクララは月海のルームメイトになった。翌朝目覚めると、足元にウィッグが落ちていた。あの女性が泊まったことを思い出した月海はこっそりとつけてみたが、その似合わなさに愕然とした。すると背後から声を掛けてきたのは金髪の青年だった。女性の正体は女装をした鯉淵蔵之介だったのだ。男のお姫様が東京にいることを知った彼女は衝撃のあまり石化した。

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