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淫絶海女 うずく

  • posted at:2020-06-21
  • written by:砂月(すなつき)
いんぜつあまうずく
日活
配給:日活
製作年:1978年
公開日:1978年7月22日 併映「女高生 天使のはらわた」
監督:林功
プロデューサー:八巻晶彦
脚本:池田正一
撮影:山崎敏郎
美術:佐藤徹
録音:秋野能伸
照明:新川真
編集:鍋島惇
音楽:月見里太一
助監督:村井良雄
色彩計測:野田悌男
現像:東洋現像所
製作担当者:岩見良一
出演:八城夏子 桂たまき 青木奈美 凡天太郎 橘雪子
アメリカンビスタ カラー 69分

房総半島の漁師町で海女となって三年。磯村美代は病気の父・伝次の介護をしながら働いていた。彼女には安房漁協で働く佐藤清という恋人がおりいずれは結婚を考えていた。ある日、家出をしていた網元の息子の中浜竜一が四年ぶりに帰ってきた。そのことを彼の父・竜三はとても喜び跡継ぎになることを確信した。だが竜一が帰ってきたことで町の女たちは自分にもチャンスがあるのではないかと色めき立っていた。美代は竜一と乳兄弟であり、幼い頃から家族同然で育ってきた彼女にとって彼は無視出来ない存在だった。

ある夜、竜一の歓迎会が小湊観光ホテルで盛大に行われた。竜三が漁師町を観光地として売り出す目玉として海女芸者に目をつけたことを話すと、竜一は遠方への漁で男たちが土地を離れた間の収入源として有効であることに理解を示した。一方、寂れ行く町を救うべく各地を回り、海老の養殖が観光資源となりうることを学んだ竜一がそのことを話すと、実は佐藤が同じところに目をつけていたことを知った。彼は既に県への働きかけを行っており、近々五千万円の助成金を受け取ることになっているのだ。竜一が気になっていたのは佐藤の素性だった。彼は三年前にふらりとこの町にやってきたが、頭が切れることから竜三は漁協で働かせることにしたのだ。竜三は竜一が美代に惚れていることを知っており、女将と結託して二人をくっつけることにした。女将は気を利かせて梅の間で美代が待っているとだけ伝え、竜一は言われた通りに暗い部屋で女を抱いた。その頃、美代は通用口から抜け出して佐藤と待ち合わせをしていた。

翌日、竜一が海岸で養殖場の構想を練っていると仕出し屋で働く田浦雅江が近寄ってきた。だが竜一は昨夜に起きたことを聞かれても覚えておらず、彼女が何のことを言っているのか理解出来なかった。それもそのはず、梅の間にいたのは泥酔して頭から布団を被って寝ていた雅江であり、そうとは知らない竜一は暗い部屋で彼女を抱いたからだ。そこへ漁の準備をしに美代がやってきたことから雅江は勝ち誇った笑みを浮かべた。片思いだった竜一と肉体関係を結んだことでライバルから奪い取ったと思ったからだ。ところが美代は強気な態度を取ったため、負けず嫌いな雅江は秘策に出た。それは海女仲間が見守る中でどちらが長く潜っていられるかを競う勝負だった。海女経験のある美代と全くない雅代。結果は意地の張り合いで二人とも溺れ浜に運ばれた。美代は竜一が、雅代は命綱係の太市が蘇生を行ったが、無謀な勝負をした美代に腹が立った竜一は息を吹き返すと頬を張った。

屋台的映画館
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いきてるうちがはななのよしんだらそれまでよとうせんげん
キノシタ映画
配給:ATG
製作年:1985年
公開日:1985年5月11日
監督:森崎東
製作:木下茂三郎
プロデューサー:中沢敏明
企画協力:市川康満
脚本:近藤昭二 森崎東 大原清秀
監督補:下村優
撮影:浜田毅
美術:高橋章
主題歌:「あほう鳥」五木ひろし
音楽ディレクター:ひのきしんじ
音楽:宇崎竜童
照明:長田達也
録音:武進
整音:関勇次郎
編集:菅野善雄
助監督:竹内孝吉
記録:森田溶子
制作担当:越智貞夫
製作協力:田中プロモーション
出演:倍賞美津子 原田芳雄 平田満 片石隆弘 竹本幸恵
アメリカンビスタ カラー 105分

修学旅行の参加リストから外された不良中学生三人組(正、タマ枝、和男)は、その仕返しとして旅行の積立金を強奪する計画を立てた。現金を乗せた車が裏口へ回ると踏んだ三人はその道路を塞いだが、感づいた車は正門へ向かうのだった。校内を近道した正とタマ枝は運転席にいた教員の野呂を車内に拉致し、和男はもう一人の小柳から金を奪おうとした。だが抵抗にあい手にしたのは札束一つだけだった。教頭の大内は万が一を想定して警官を呼んでいたが正たちの方が一枚上手だった。野呂を運転手として利用したのだ。タマ枝からナイフで脅された野呂は殺されたくないという恐怖心から車をぶっ飛ばした。

旅回りのヌードダンサー・バーバラが名古屋の住処に帰ってきた。そこはタマ枝の母・タケ子が切り盛りする沖縄料理屋「波の上」で、バーバラはそこに帰ると気持ちが安らいだ。波の上は沖縄出身者の溜まり場となっており、常連客の船長は沖縄人民共和国波の上租界と呼んでいた。日が暮れ酒の入ったバーバラが島袋の三線で踊っている頃、突然店に入ってきたのはバーバラの恋人の宮里ススムだった。二人が出会ったのはコザ暴動がきっかけで、その後宮里は原子力発電所を渡り歩く労働者・原発ジプシーとして各地を転々としたが、そのうちにヤクザ組織と拘ることになった。一方、沖縄を後にしたバーバラは弟の正をタケ子に預けて全国を回った。二人は久しぶりに再会を喜んだが、そこに怒鳴り込んできたのは大内だった。タマ枝は50万円の身代金と引き換えに野呂を渡す電話を学校に掛けていたのだ。大内は警察に届けない代わりに三人を退学処分、そして野呂のクビが方針であることを伝えた。学校側は野呂が生徒とグルになって計画を実行したと考えていたのだ。それを聞いた物干し台の野呂はショックを受けていた。

バーバラは説明を聞くために縛られた状態で見つかった野呂を正のところに連れて行った。犯行の動機は三人が代金を積み立てていたにも拘らず旅行から外されたからだった。今なら間に合うと考えたバーバラは正に頭を下げさせて処分の撤回をさせようとするが、学校に行けば逮捕されることが目に見えていることから彼は頑なに拒否し宮里の舎弟なると言ってについて行った。一方、仕事を失った野呂は翌日からバーバラの荷物持ちとして一緒に旅回りをすることにした。数日後、福井にやってきたバーバラはアイコの家を訪ねた。バーバラと大の仲良しであるアイコは原発作業員相手の娼婦だが、宮里が足抜けさせたにも拘らずまた敦賀に舞い戻りヤクザに捕まったと聞いたのだ。母親に尋ねると葬式があったばかりだといい、驚いたバーバラが墓に向かっていると目の前にアイコがいた。死んだのは彼女ではなく彼女の恋人の姉川安次だった。

屋台的映画館

遺産相続

  • posted at:2020-03-16
  • written by:砂月(すなつき)
いさんそうぞく
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1990年
公開日:1990年10月20日
監督:降旗康男
企画:高岩淡 佐藤雅夫
プロデューサー:奈村協 天野和人
脚本:松田寛夫
撮影:木村大作
照明:増田悦章
録音:堀池美夫
美術:内藤昭
音楽プロデューサー:おくがいち明
音楽:篠崎正嗣
編集:荒木健夫
助監督:長岡鉦司
記録:田中美佐江
装置:野尻裕 稲田源兵衛
装飾:極並浩史
背景:西村三郎
美粧:田中利男
結髪:山田真佐子
スチール:高瀬和三郎
演技事務:寺内文夫
衣裳:豊中健
擬斗:土井淳之祐
進行主任:長岡功
出演:佐久間良子 宮崎萬純 野々村真 尾美としのり 清水美砂
アメリカンビスタ カラー 109分

マネキンの製造、販売を行う中小企業のセントラル工芸。社長の藤島元春は気さくな性格で社員たちからとても慕われていた。セントラル工芸は典型的な同族会社で、専務は内縁の妻・喜久恵、重役は連れ子の和仁と里実が務めるという具合だった。ある日、その会社に勅使瓦英俊という青年が入社した。快く迎え入れられた彼には新入社員であるにも拘らず総務課長のポストを用意されていた。

英俊の仕事ぶりがようやく板についてきた頃、元春は彼を奥多摩での渓流釣りに誘った。京都で気ままな大学生活を送っていた英俊にとって山歩きは苦痛でしかなかったが、魚が釣れると一転喜びに変わった。ようやく渓流釣りが楽しいと感じ始めたとき、元春が足を滑らせて滝壷に落下しそのまま帰らぬ人となった。

葬儀はしめやかに行われていたが、ある人物の登場で波乱の展開となった。その人物とは湘南に住む元春の本妻・静子だった。弁護士の安西浩一は喜久恵に元春が遺言書を作成していないことを確認すると、共同相続人による遺産分割協議を出来るだけ早く行うことを伝えた。その協議に参加するのは、静子と娘の和子、そして和仁と里実だった。その中に自分の名前がないことを知った喜久恵が激怒すると、法律は戸籍上の妻にのみ相続権があると安西は静かに言った。それを聞いた喜久恵は、一緒に暮らすことこそが夫婦であり真実の妻は自分だと主張したが、内縁の妻に相続権はないと法律が定めていると今度はきっぱりと言った。そして良からぬ動きを封じるために、預貯金口座からの出金、有価証券、ゴルフの会員権等の売却、貸金庫の開扉は共同相続人全員の立ち会いが必要になると釘を刺すと、頭に血が上った喜久恵はそんな法律なんて絶対に認めないと安西に食って掛かり、あのバカ本妻に渡してしまうくらいなら火をつけて燃やした方がマシだと吐き捨てた。そしてその様子を英俊ら部外者は面白がって見物していたのだった。このままでは埒が明かないと考えた安西は別の場所にいた和仁の妻・美香と接触し、喜久恵抜きで共同相続人と話してみませんかと提案した。遺産総額はザッと見て50億円。相続税や譲渡税を払ったとしても手元に5億円は残る計算であり、喜久恵は元々相続権はないことから和仁を説得して話し合いを進めるべきだと言った。その会話を耳にしたのは偶然通り掛かった里実だった。

区役所に提出された死亡届は所轄の税務署に転送される。相続人が対策を講じ脱税を行う可能性があるからだ。台東税務署主任は、喪主が内縁の妻が務めており連れ子の二人と養子縁組を結んでいること、そして戸籍上の妻との間に子供がいることから、機先を制するためにセントラル工芸の税務調査を行うことにした。

屋台的映画館

イヌゴエ 幸せの肉球

  • posted at:2019-12-05
  • written by:砂月(すなつき)
いぬごえしあわせのにくきゅう
「イヌゴエ」製作委員会(AMGエンタテインメント=tvk=テレ玉=オズ=チバテレビ=三重テレビ=KBS京都=サンテレビ=バイオタイド)
配給:バイオタイド
製作年:2006年
公開日:2006年12月2日
監督:横井健司
製作:永森裕二 関佳史 松本宏 青柳洋治 波多美由紀 細井俊介 江副純夫 松井建始
プロデューサー:太田裕輝
原案:永森裕二
脚本:山本浩司 横井健司
音楽:遠藤浩二
主題歌:「月とキミとボク」ファミリーギャング
撮影:下元哲
美術:石毛朗
照明:高田宝重
録音:功刀康久
助監督:広田幹夫
キャスティング:オガワシンジ
アシスタントプロデューサー:中田真也子
製作担当:高橋浩一郎
効果:丹雄二
整音:石高幹士
編集:元木隆史
出演:阿部力 中村麻美 伴杏里 木下源一郎 霧島れいか
アメリカンビスタ カラー 100分

つき合って6年になる恋人・吉田涼子の誕生日を忘れていた成田凌。これまでもいろいろなことがありながらそれでも我慢していた涼子だったがついにキレた。凌が帰ると部屋の中に彼女の姿はなく荷物もなくなっていた。電話を掛けても繋がらず、ただただため息をつくしかなかった。翌日、職場である写真店に出勤し同僚からアドバイスをもらおうとしたのだが、その場しのぎの生活をして彼女の実家や勤め先、仲のいい友達すら知らないなんて一体何してたんだと呆れられた。その夜、仕事を終えて帰ってもやはり部屋に灯りはなく、床中に涼子の写真を広げて思い出に浸りながら悲しみに暮れた。だが二人でよく立ち寄ったペットショップのことを思い出すと居ても立っても居られなくなり部屋を飛び出したのだった。その店の前に差し掛かると涼子のハミングが聞こえたような気がしガラス越しに覗き込んだ。だが涼子は見当たらず、店内の端々を見回す不審な動きに気付いた店長の古泉杏子が外に出てきた。涼子は昨日法事で実家に帰る前に二度店にきてお気に入りのフレンチブルドッグのぺスに会いに来たのだという。一度目は夜7時頃、そして9時頃にもう一度来てペスに別れの挨拶をしたというのだ。彼女の実家は何処にあるのかと尋ねると、付き合って長いのにどうして知らないのと杏子に呆れられた。するとまた店の中から涼子の声が聞こえたため、これは二人が仕掛けたいたずらなんだと凌は気づいた。だが耳を澄ますとそれは下の方から聞こえ、その先にはペスがいたのだ。まさかと思ったがペスはしゃべっていた。しかも思ったことを一方的に。不思議なことにその声は杏子には聞こえていないようで、涼子の手掛かりが得られるのではないかと考えた凌はペスを引き取ることにした。

凌のアパートにやってきたペスは落ち着かない様子だった。そこでリードを外すと床に広げた写真に興味を持ち始めたため、何か手掛かりが掴めそうだと思った瞬間そこでおしっこをし始めたのだ。叱ろうと体を持ち上げると何故かペスにはアレがついていた。「オス犬なのに涼子の声?」。そんな疑問が頭の中を駆け巡る中あることが気になった。涼子と同じ訛りがあるペスが、ミルフィーユビーフみそかつが食べたいと言ったのだ。パソコンでそのことを調べてみると、岐阜市にあるあさま食堂の看板メニューであることがわかった。早速、最寄りのJR王子駅から特急で岐阜に向かうことにしたのだが、電車賃が足らないため普通列車で行けるところまで行くことにした。降りた富士中津駅は無人駅でそこから目的地まで歩くことにしたのだが、宿泊しようとしたホテルはペットがいるならと断られ24時間営業のコインランドリーで一夜を明かすことに決めた。そこに洗濯物を持って現れたのは自転車で日本一周の旅を続ける木下サトミだった。経緯を聞いたサトミは、本気度を試すために仕掛けた涼子の計略にはまったんだと鼻で笑った。そしてその程度で復活出来る訳ないじゃんと刺々しく言った。

屋台的映画館

イヌゴエ

  • posted at:2019-11-03
  • written by:砂月(すなつき)
いぬごえ
「イヌゴエ」製作委員会(フルメディア=バイオタイド)
配給:バイオタイド
製作年:2005年
公開日:2006年2月18日
監督:横井健司
製作:永森裕二 野口周三 松井建始
プロデューサー:太田裕輝
原作:永森裕二
脚本:永森裕二
音楽:遠藤浩二
撮影:下元哲
照明:高田宝重
録音:塩原政勝
美術:西村徹
助監督:村田啓一郎
キャスティング:小川真司
制作デスク:中田真也子
制作担当:高橋浩一郎
効果:丹雄二
整音:田中俊
編集:元木隆史
出演:山本浩司 村上淳 馬渕英里何 宮下ともみ 大森博史
アメリカンビスタ カラー 100分

人並み外れた嗅覚を持つ芹澤直喜はその特殊能力を活かし、悪臭公害対策係で臭気判定士として働いている。その仕事内容は、依頼された住居等で原因となる臭いの発生箇所と原因を特定しアドバイスを行うというものだが、それは26歳の青年にとっていいことばかりではなかった。まずちょっとした生活臭でも気になり、特にごみ置き場の悪臭は耐えられない程であることから日常生活では常にマスクを着用しなければならなかった。更に長時間つけ続けることで鼻詰まりを起こすため、鼻をかむためのティッシュペーパーが大量に必要になるのだ。ある夜、近々旅行に出かけるという父親から犬を預かって欲しいという電話が掛かったが、アパートがペット禁止だと言って断った。遊びにきていた恋人の道場はるかは短期間なら大丈夫でしょと言ったが、直喜が屁理屈を次々と並べることで気分を害して帰って行った。

翌日、マーブル製薬が発売する新しい芳香剤のテストを直喜が行うことになった。それは世界のリゾート名所をイメージしたシリーズで、過当競争のこの業界に新風を巻き起こすべく研究部の上司が現地を訪れて開発したものだった。その中にはエーゲ海やカリブ海などに混じって何故か日本海というのもあった。担当者が「あり寄り」と評価したそのうちの一つを嗅ぐと直喜は突然意識を失った。

直喜が目覚めた場所は自宅のベッドの上だった。左手は何故かリードを握り締めており、その先にはフレンチブルドッグがいた。慌てた彼は父親に電話を掛けたが繋がらず、仕方なく諦めて換気扇のスイッチを入れた。一刻も早く犬の臭いから離れたかったのだ。すると何処からか「寒いな」という関西訛りのおっさんの声が聞こえた。部屋の中を見回したがそれらしい人物は見当たらず、きっと換気扇の音と聞き間違えたのだろうと思いスイッチを切った。すると今度は「ああ、助かったわ」という声が聞こえた。ついに幻聴を感じるようになったのかとパニックに陥った直喜が歩き回っているとリードが足に引っ掛かり、外そうともがくと今度は「苦しい。息がでけへん」という声が聞こえた。その声の出処が下の方であることに気づき見下ろすと、フレンチブルドッグと目があった。「うそだろ・・・?」。何故しゃべるのか。何故おっさん声なのか。そもそも何故聞こえているのか。それも関西弁で。いくつもの疑問が頭の中を渦巻いたが、とりあえずドッグフードを皿に入れて出すとフレンチブルドッグは静かに食べ始めた。

屋台的映画館

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