東映
配給:東映
製作年:1990年
公開日:1990年12月22日 併映「ゴールドラッシュ」
監督:一倉治雄
企画:岡田裕介 黒澤満
プロデューサー:小島吉弘 服部紹男
脚本:丸山昇一
撮影:柳島克己
美術:小澤秀高
照明:長田達也
録音:林鑛一
編集:西東清明
助監督:大津是
キャスティング:飯塚滋
記録:桑原みどり
撮影(B班):浜田毅
進行主任:望月政雄
音楽:大谷和夫
音楽監督:鈴木清司
音楽プロデューサー:高桑忠男
擬斗:國井正廣
刺青:栩野幸知
カースタント:TA・KA
現像:東映化学
製作協力:セントラル・アーツ
出演:大竹しのぶ 仲村トオル 鈴木早智子 綿引勝彦 香川照之
アメリカンビスタ カラー 95分
東京の一角では金曜日の夜8時頃になると決まってテレビが電波ジャックされた。視聴者にとってそれは迷惑な話だが、逆にそれを面白がる者たちもいた。手作り感満載の1分程度の海賊放送(金曜日のぴらにあ=きんぴら)は何が飛び出すかわからないまるでびっくり箱のような物であることから若者たちに絶大な人気があった。そんな彼らの穴場となっていたのはテレビディスプレイを店内に複数配置するマシューズバーという店だった。8時少し前に店内の音楽が切り替わると、関係者入口の扉から現れるのはマシューこと経営者の間舟(はざま・ふね)だった。舟が司会者として客を煽っていると、1分遅れできんぴらが始まった。カーチェイスでスタートしたのは意外な展開を見せる吉野屋葬儀社のCMだった。
事故で死んだ幽霊がダンスしている頃、違法電波の発信源の特定に勤しんでいたのは警視庁違法電波取締官たちだった。ついにその拠点が工場跡地だと突き止めたものの到着した時には跡形もなかった。その責任を負わされたのは無能のレッテルを貼られた午忘零児だった。ヤケ酒を飲んだ後、憂さ晴らしにアクション映画を観た午忘は興奮冷めやらぬままマシューズバーに立ち寄った。閉店の時間を過ぎていたため店員の松本千代は断ろうとするが、商魂たくましい舟はそんな客からふんだくってやろうと企んだのだった。カッコつけた午忘が生卵入りのビールを飲み干すと、彼女は1万円を置いて出て行けと言った。頭にきた午忘が閉店時間だとしても何故少しばかり待てないんだと文句を言うと、男はどうして勝手なのかと舟も反論した。結局、口ゲンカで負けた午忘は言われた通りに金を払って店を出た。
きんぴらが流すのは企業から依頼されたものではなく彼らが勝手に作ったCMだった。なので何も知らない吉野卓矢社長はその反響に驚くばかりだった。翌日、ご機嫌な吉野は会員制ホテルへ向かうが、午忘はきんぴらの一味と合流するのではないかと考え車を追った。地下駐車場で様子を窺っていると、吉野と入れ替わるように出てきたのは舟だった。赤いバッグの中には謝礼金が入っていると睨んだ午忘は彼女が離れている間に車を調べようとするがまんまと罠にはまったのだ。仕方なく正体を明かした彼が手柄を立てたかったと正直に言うと、舟は店に連れて行き酒を思い存分飲ませた。午忘は泥酔して寝込んだが、その様子は次のCMに使われていた。
屋台的映画館
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