角川映画=ステューディオ スリー
配給:角川映画
製作年:2011年
公開日:2011年6月4日
監督:廣木隆一
エグゼクティブプロデューサー:椎名保
製作:池田宏之 梅川治男
企画:嵐智史 内田ゆき 志摩敏樹
プロデュース:森重晃
プロデューサー:大森氏勝 湊谷恭史
原作:中上健次
脚本:奥寺佐渡子
撮影:鍋島淳裕
照明:豊見山明長
録音:深田晃
美術:丸尾知行
編集:菊池純一
コスチュームデザイン:石橋瑞枝
ヘアメイク:永江三千子
スクリプター:中西桃子
助監督:久万真路
キャスティング:前島良行
音楽プロデューサー:池畑伸人
製作プロダクション:ステューディオ スリー
出演:高良健吾 鈴木杏 大森南朋 忍成修吾 村上淳
アメリカンビスタ カラー 136分
新宿歌舞伎町で欲望のままに生きる二宮一彦は兄貴分の伊藤から多額の借金を帳消しにするかわりに仕事をするように命じられた。それは伊藤が所属する組に無許可で野球賭博を行っているトップレスバー「ニュー・ワールド」にヤキを入れることだった。ある夜、客として仲間とともに入店した彼の心は複雑だった。何故ならその店には恋焦がれるダンサーの矢木真知子が働いていたからだ。スマホで連絡をするとそれを合図の照明が落ち仲間が暴れ始めた。警報器が鳴り、スプリンクラーが作動し、店内は混乱に陥った。すると伊藤からやったら逃げろと言われていた一彦は楽屋に逃げ込んでいた真知子を連れて逃げ出したのだった。二人は夜の街を駆け抜け、立体駐車場に逃げ込むと一息ついた。店が潰れないか心配する真知子に一彦は事情を説明し、高飛びしようと提案した。踊っている時の一彦からの熱い視線を感じていた真知子は、高飛びという言葉が駆け落ちを意味していることを理解し何処でもいいよと返事した。それを聞いて喜びを隠せない一彦は彼女を車に乗せると故郷へ向かうことにした。
一彦の実家は地方の資産家で家族とは疎遠になっていた。そんな彼が突然帰ってきたことで母親の貴子は何事があったのかと驚いたのだった。一彦が真知子を紹介すると、父親の一幸は深く聞かず所有マンションの一室を二人のために用立てた。彼が叔父の伸二が営む酒屋で地道に働くことに決めると、その話を聞いた昔の仲間たちが集まるようになった。真知子は一日でも早くその暮らしに溶け込もうとしたが、一彦の友人たちは勝手にやってきて自分の家のように振舞った。そんな毎日に不安を感じた真知子は働きに出ようかと考えるようになった。
ある日、実家を訪れた一彦は両親に真知子と結婚するつもりだと打ち明けた。それを聞いた一幸はいつものように思いつきでしゃべっていると思い遊びだろうと言った。一彦は真面目に働いて生計を立てると説明するが、相手方の両親や親戚に挨拶をしていないことがわかると一幸は金をやるから別れろと言った。もし結婚をしたとしても真知子が不幸になると考えたからだ。すると一彦は台所へ行き包丁を握った。
屋台的映画館
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