にっかつ
配給:にっかつ
製作年:1981年
公開日:1981年4月3日 併映「制服体験トリオ わたし熟れごろ」「セミドキュメント 覗かれて濡れる」
監督:加藤彰
プロデューサー:細越省吾
脚本:桂千穂
撮影:森勝
照明:木村誠作
録音:福島信雅
美術:渡辺平八郎
編集:川島章正
音楽:甲斐八郎
助監督:上垣保朗
色彩計測:森島章雄
現像:東洋現像所
製作進行:桜井潤一
出演:泉じゅん 山地美貴 高村美千子 庄司三郎 内藤剛志
アメリカンビスタ カラー 68分
芝崎正はスナック「マノン」を恋人の大津ナオミと切り盛りしている。ある夜、閉店間際にヤクザ風の男がやってきたため断ろうとしたが強引に入ってきてブルーマウンテンを頼んだ。そしてカウンター席に座ると勝手に電話を掛け始め、替わりの車が出来たらこの店まで持ってきて欲しいと言った。どうやら追突されて足がないらしい。ナオミの接客する姿を見た淵上広之は、首から上は無邪気なくせにその下は大人の美しさがあると言った。正がそんなことはないと否定すると、常連客の藤本啓一は富士山の中腹にいるからその美しさがわからないんだと言った。私は高いんだからとナオミが言うと、淵上はいくらなら浮気するのかと尋ねた。今100万円くれたらいいわとナオミが冗談めいて答えると、彼は懐から札束を取り出したのだった。そしてカウンターの上にポンと100万円を投げるとさあ行こうと嫌がるナオミの腕を取った。藤本が警察に通報しようとしても、女房を売ろうとしたのが亭主でありその証拠が揃っていると何処吹く風。正はそれを返そうとするが淵上は出した物を引っ込めないのが流儀だと言った。やがて車が到着し、子分から鍵を受け取ると用事があるからタクシーで帰れと命じた。淵上はたぎるコーヒーサイフォンの上ボールに指を突っ込み、俺は不死身だから逆らわない方がいいと警告した。その不気味さに正は何も出来なかった。マノンからナオミを連れ出した淵上はマンションであらゆるセックス・テクニックを教え込んだ。
自棄になり酒場で深酒をした正はマノンで寝込んでいたが、ドアの開く音が聞こえ飛び起きた。だが入ってきたのはナオミではなく付け馬の北原ミツ子だった。正は足りなかった勘定を払うが気分が悪くなりシンクで吐いた。ミツ子が心配気に付き添っているとドアが開いた。店の中を見回した淵上がナオミは帰っているのかと尋ねるが正には心当たりがない。驚いて何時いなくなったのかと詰め寄ると一方的に殴られたのだった。すると部屋の奥からワンピースに着替えたナオミが出てきた。正は無理矢理連れて行こうとする淵上に手提げ金庫から出した札束で取り引きしようとするが、それはお前の金だと突き返され立ち上がれない程にぶん殴られた。淵上は彼がナオミを匿ったと思い込んでいたのだ。
屋台的映画館
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