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科学戦隊ダイナマン

  • posted at:2021-09-26
  • written by:砂月(すなつき)
かがくせんたいだいなまん
東映
配給:東映
製作年:1983年
公開日:1983年3月13日 併映「Dr.スランプアラレちゃん ほよよ世界一周大レース」「バッテンロボ丸」「まんがイソップ物語」
監督:東条昭平
製作:渡邊亮徳
プロデューサー:阿部征司 鈴木武幸
原作:八手三郎
脚本:曽田博久
撮影:いのくままさお
照明:斉藤久
美術:森田ふみよし
キャラクターデザイン:出渕裕
録音:上出栄二郎
効果:大泉音映
選曲:石川孝
編集:山口一喜
助監督:加島忠義
製作担当:山本康郎
計測:黒須健雄
記録:石川和枝
進行主任:小原武羅夫
製作デスク:須田啓一
アクション監督:山岡淳二
音楽:京建輔
主題歌:「科学戦隊ダイナマン」MOJO こおろぎ’73
・・・:「夢をかなえてダイナマン」MOJO こおろぎ’73
装置:東映美術センター
操演:船越幹雄
美粧:サン・メイク
衣裳:鷹志衣裳
装飾:装美社
企画協力:企画者104
キャラクター制作:レインボー造型企画
視覚効果:東映化学合成室
合成:チャンネル16
音楽制作:東映企画プロモーション ベスト・フレンド
現像:東映化学
車輌制作:十和モータース
オートバイ協力:鈴木自動車
車輌協力:三菱自動車
特撮監督:矢島信男
特殊撮影・操演:(株)特撮研究所 鈴木昶
特殊撮影・美術:(株)特撮研究所 大澤哲三
特殊撮影・撮影:(株)特撮研究所 高橋政千
特殊撮影・照明:(株)特撮研究所 戸塚和夫
出演:沖田さとし 春田純一 卯木浩二 時田優 萩原佐代子
アメリカンビスタ カラー 26分

夢野発明センター所長・夢野久太郎は若い5人の科学者(弾北斗、星川竜、島洋介、南郷耕作、立花レイ)とともに日々研究を行っている。子供たちから親しみを込めて発明おじさんと呼ばれる夢野はついにある発明品が完成させた。それはてっぺんにプロペラがついた足漕ぎ式の空飛ぶ自転車だった。皆が応援する中、北斗が操縦する自転車は宙に浮いたが、程なくして墜落した。発明センターに出入りするユタカたちにバカにされるが、北斗やレイは飛べるまで挑戦することが大事だと説いた。すると通りすがりの小学生が夢野に話し掛けてきた。科学者の木田博士がとんでもないものを発明し実験しているところを目撃したのだという。ワタルたちが案内した場所では木田と男たちが取り引きを行っていた。彼が発明した物、それは強力な破壊力を持つ破壊兵器・パワーガンだった。その威力は臨海に立つビルを粉々に吹き飛ばす程で、それを見た男たちは驚きのあまり思わず「シッポ」を出した。彼らの正体がジャシンカ帝国のシッポ兵だとわかると5人はダイナマンに変身した。その様子を遠くで窺っていたメギド王子は進化獣・クモシンカを呼び出し木田からパワーガンを奪い取ろうとした。だが5人のチームワークによって目論見は外れたのだった。

ジャシンカ帝国は人類とは異なる進化を遂げた地底人「有尾人」一族によって築き上げられた。支配者である帝王アトンは尻尾のない地上人を下等生物と判断し、科学技術を駆使して侵攻を開始した。同じ頃、彼らの動きを察知した夢野は発明センターに優秀な科学者5人を集め科学戦隊を結成した。発明おじさんは仮の姿、夢野の正体は科学戦隊の総司令官なのだ。彼が開発した強化服・ダイナスーツによりダイナマンとなった5人は人類の平和のために戦う決意をした。

木田と夢野は子供たちに夢のある発明をすると誓った仲だった。だが研究中にパワーガンを開発してしまい、捨てるにはもったいないと考えるようになった。研究には資金が必要だからだ。説得する夢野から逃げ出した木田はクモシンカに襲われたが、追い掛けてきた北斗たちに助けられた。一方、木田がその時に手放したパワーガンが入ったケースはワタルたちが持ち去った。パワーガンを巡る熾烈な争奪戦が始まった。

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男はつらいよ 柴又より愛をこめて

  • posted at:2021-09-23
  • written by:砂月(すなつき)
おとこはつらいよしばまたよりあいをこめて
松竹
配給:松竹
製作年:1985年
公開日:1985年12月28日 併映「祝辞」
監督:山田洋次
製作:島津清 中川滋弘
企画:小林俊一
原作:山田洋次
脚本:山田洋次 朝間義隆
撮影:高羽哲夫
美術:出川三男
音楽:山本直純
録音:鈴木功
調音:松本隆司
照明:青木好文
編集:石井巌
スチール:長谷川宗平
監督助手:五十嵐敬司
装置:小島勝男
装飾:町田武
衣裳:松竹衣裳
美粧:宮沢兼子
現像:東京現像所
進行:玉生久宗
製作主任:峰順一
主題歌:「男はつらいよ」渥美清
撮影機材:パナビジョン
協力:柴又 神明会 式根島観光協会 東海汽船
出演:渥美清 倍賞千恵子 下條正巳 三崎千恵子 前田吟
シネマスコープ カラー 106分

以前から結婚生活に不満を抱いていた桂あけみがひと月程前に家出した。父親の梅太郎は思い悩んだ末に朝のテレビ番組の尋ね人のコーナーに出演し、涙ながらに帰ってこいと訴えた。梅太郎が生放送の番組に出ることは柴又中に知れ渡っていたが、泣き崩れるその大袈裟な様子に皆あきれ返った。だが只一人あけみだけは心打たれたのだった。伊豆・下田の旅館に泊まる彼女はとらやに電話を掛けてさくらに無事であることを伝えたが、寅次郎がまだ帰ってきていないこと知ると残念がった。彼女にとって寅次郎だけが理解者なのだ。あけみはそれ以上話さずに電話を切った。

あけみが下田にいることを知って梅太郎はカンカンだった。どうやって連れ戻そうかととらやで思案していると、そこに寅次郎が現れた。するとさくらは興奮する梅太郎を無視してこれまでに起きたことを丁寧に説明した。あけみが自分を必要としていることを知った寅次郎はわかったと答え、返す刀で下田に向かった。家出した女が金を稼ぐには水商売が手っ取り早い。そこで昔世話をした渡世人の長八を頼ると、あけみはあっさりと見つかった。港でボンヤリしている姿を見つけた寅次郎が声を掛けると、あけみはうれしさのあまり飛びついたのだった。その夜、博たちが家に帰ろうとしていたところに寅次郎から電話が掛かってきた。連れ戻しにきたことがわかるとあけみは頑なに拒否した。何か深い事情があるのではないかと考えた彼は同じ旅館に泊まって話を聞くことにしたのだが、疲れが出たのかあけみは夕食時に眠ってしまったのだ。博からそのことを聞いたさくらは早速、梅太郎に報告した。

翌朝、寅次郎とあけみは海岸にいた。彼女は聞いてもらいたいことが山ほどあったのだが眠ってしまい、目覚めたときには寅次郎は長八のところへ出掛けた後だった。改めて聞いてもらおうと話し掛けると、寅次郎は夫婦ゲンカの愚痴なんていくら聞いても面白くないと茶化した。あけみは夫・慎吾との愛について思い悩んでいたが、どうしても答えを導き出すことが出来なかった。時が解決すると考えた寅次郎は、お前次第で帰りたいならそれも良し、旅を続けるならずっと一緒に行くと言った。するとあけみは目の前に見える島に行きたいと指差した。そこは伊豆諸島の一つの式根島だった。寅次郎は行ってやろうじゃないのと梅太郎から預かった財布を見せた。

屋台的映画館

恋愛ズバリ講座

  • posted at:2021-09-20
  • written by:砂月(すなつき)
れんあいずばりこうざ
新東宝
配給:新東宝
製作年:1961年
公開日:1961年1月21日

『第一話 吝嗇(けちんぼ)』
監督:三輪彰
企画:笠根壮介
構成:並木鏡太郎 土居通芳
脚本:武部弘道 神谷吉彦 中村経美
撮影:山中晋
照明:石森浩
録音:片岡造
美術:小汲明
音楽:渡辺宙明 八木正生
編集:永田紳
助監督:武部弘道
製作主任:奥原徳太郎
出演:天知茂 小畑絹子 松原緑郎 星輝美 御木本伸介

『第二話 弱気(よわき)』
監督:石川義寛
企画:島村達芳
構成:小森白 曲谷守平
脚本:北島隆 出口富雄 青野暉
撮影:森田守
照明:傍士議雄
録音:沼田春雄
美術:岩武仙史
音楽:渡辺宙明 八木正生
編集:笠間秀敏
助監督:北島隆
製作主任:毛利幸久
出演:菅原文太 池内淳子 林寛 沢井三郎 若杉嘉津子

『第三話 好色(こうしょく)』
監督:石井輝男
企画:佐川滉 大西正雄
構成:加戸野五郎 山田達雄
脚本:柴田吉太郎 勝俣真喜治 山際栄三 金谷稔
撮影:須藤登
照明:小山正治
録音:竹口一雄
美術:宮沢計次
音楽:渡辺宙明 八木正生
編集:鹿島秀男
助監督:柴田吉太郎
製作主任:藤岡治郎
振付:竹部薫
出演:三原葉子 浅見比呂志 沖竜次 魚住純子 万里昌代
シネマスコープ モノクロ 82分

『第一話 吝嗇(けちんぼ)』
リッチマンKKの社長・富田は一代で会社を大きくした。ギブアンドテイクの原則に従って生活をしている彼は起業する女性社長のために講座を開いていた。金は天下の回り物と云われるが待っている間に首が回らなくなり首を括ることになりかねない。そこで身分相応にあるだけの金を遣り繰り算段、節約、倹約、合理的に使う方法を学ばねばならないと説いた。「与えて取る」という経済法則を利用しなければならないが、例えケチだと呼ばれようと自分にケチであっても他人にその分を与えた方が良い。蒔かぬ種は生えぬ。その言葉に感銘を受けた大富産業の女社長が特別の授業料を払っても秘訣を教えて欲しいと言うと、富田は自社が経営するホテルで午後3時に待ち合わせをすることにした。特別の授業料が金銭以外のことを示すのではないかと傍にいた総務部長から聞いた富田はプレゼントとして用意したイミテーションの指輪を持ってホテルに向かった。一方、子会社設立のための資金調達を成功させようと考えている女社長は金を払わずに秘訣を手に入れようと考えていた。彼女の方針は「テイクアンドテイク」だった。

『第二話 弱気(よわき)』
建設省の査定官が視察にくるということで静岡県にある水奈辺村では朝から大騒動になっていた。消防団員たちは音楽隊となってマーチを演奏し、役人が乗ったバスが到着すると村長や村民たちはこぞって歓迎した。日本で最初となる原子力発電所を誘致するために皆で降りてきた小池という男を役場へ連れて行くが、彼はただの会社員だった。気弱な小池は違うと言い出すことが出来ず、そうとは知らない村長たちは酒宴を設けた。村会議員は芸者を呼び、助役は二号の後家を紹介した。そんな中、娘の美代子が現れると村長は酌をするように促した。建設場所となる土地を買って欲しいと考える三人は小池の泊りの世話を賭けて畑の大根を引き抜くが、一番長いのを引いたのは村長だった。小池が美代子と逢いたがっていることを知り俄然やる気を出す村長だったが、そもそも小池がこの村へきたのは昔の恋人の美代子を追い掛けてきたからだった。

『第三話 好色(こうしょく)』
教会で結婚式が行われ、花婿と花嫁は牧師の前で愛を誓った。式が終わると親族に見守られながら二人は新婚旅行に出掛けたが、花婿がハンドル操作を誤り車は崖から転落した。一命を取り留めた花婿は軽傷で済んだが、花嫁は帰らぬ人となった。身寄りのない彼女にいいパートナーが見つかったと牧師は喜んでいたが、突然の死に胸を痛めた。花婿の正体は結婚詐欺師であり彼の妹もグルだった。金を持っていそうなカモを見つければ囲い込み、エキストラを雇って親戚などをこしらえた。そして相手を信じ込ませて財産を根こそぎ奪うのが彼らの手口だった。後日、二人が狙いを定めたのはくるみ幼稚園の先生だった。詐欺師が度々園児へのプレゼントを手に現れることで彼女は男を信用した。クリスマスの夜、ダンスパーティーに誘われた先生は男から今日が一生の記念日になるとプロポーズをされたが、恋愛経験の乏しい彼女はその意味を理解出来なかった。だが酒が進むうちにいつもは見せない酒グセの悪さが顔を覗かせ、先生は突然ストリップを始めた。

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十三人の刺客(2010年)

  • posted at:2021-09-17
  • written by:砂月(すなつき)
じゅうさんにんのしかく
「十三人の刺客」製作委員会(テレビ朝日=東宝=セディックインターナショナル=電通=小学館=Recorded Picture Company=朝日新聞社=朝日放送=メ~テレ=九州朝日放送=北海道テレビ=Yahoo! JAPAN=TSUTAYAグループ=東日本放送=静岡朝日テレビ=広島ホームテレビ
配給:東宝
製作年:2010年
公開日:2010年9月25日
監督:三池崇史
製作:上松道夫 島谷能成 島本雄二 大西豊 町田智子 脇阪聰史 吉田鏡 武内健二 荻谷忠男 喜多埜裕明 大宮敏靖 伊藤裕造 柘一郎 濱幾太郎
エグゼクティブプロデューサー:中沢敏明 Jeremy Thomas 平城隆司
プロデュース:梅澤道彦 市川南 白石統一郎
共同プロデュース:寿崎和臣 臼井央
プロデューサー:大野貴裕 吉田浩二 前田茂司
原作:池宮彰一郎
脚本:天願大介
音楽:遠藤浩二
CGIプロデューサー:坂美佐子
ラインプロデューサー:小松俊喜 向井達矢
キャスティングプロデューサー:北田由利子
庄内担当プロデューサー:宇生雅明
撮影:北信康
照明:渡部嘉
録音:中村淳
美術:林田裕至
装飾:坂本朗 窪田治
編集:山下健治
音響効果:柴崎憲治
人物デザイン:柘植伊佐夫
衣裳デザイン:澤田石和寛
スタントコーディネート:辻井啓伺
助監督:足立公良 吉見拓真
制作担当:善田真也
制作協力:セディックドゥ 楽映舎
制作:セディックインターナショナル
出演:役所広司 山田孝之 伊勢谷友介 沢村一樹 古田新太
シネマスコープ カラー 141分

弘化元年三月五日、明石藩江戸家老間宮図書が老中土井大炊頭利位の門前にて切腹した。残された書状には将軍徳川家慶の弟に当たる残酷極まりない明石藩主松平斉韶を諫める文言が書き連ねてあった。だが家慶の命により斉韶の行いは穏便に取り計らわれることとなった。

御政道を正すべく土井は御目付役の島田新左衛門を屋敷に呼び出し、明年斉韶が家慶の薦めで老中職に就任することが決まっていることを打ち明けた。そして島田を尾張中納言家来の木曽上松陣屋詰牧野靭負に引き合わせた。靭負は昨年四月に明石松平藩と尾張藩の間で起きた出来事を包み隠さず話すことにした。参勤交代の折、斉韶は尾張領上松で一泊した。万が一にも粗相のないよう尾張家陣屋勤めの藩士は妻や娘も加えて接待を行った。靭負は倅である妥女の嫁千世に膳の片付けを命じたが、彼女は斉韶に手籠めにされた。それを知った妥女は寝所に乗り込むが、不意を突かれて斉韶に惨殺された。目の前で夫の返り血を浴びた千世も自ら喉を突き果てた。大事な二人を失った靭負の悲しみは深く、腹を斬って自害しようにも主君尾張中納言に降り掛かった恥辱を思えばそれも出来なかった。靭負が帰ると土井は島田に意見を求めた。例え天下の仕置を成す老中であっても適うことと適わないことがある。土井はそう言うとある女に会わせた。斉韶の容赦ない年貢の取り立てで民百姓に餓死者が続出した。その女は前年に起きた百姓一揆の首謀者の娘で、両腕と両足の膝から先を落とされた彼女は斉韶の慰み者として献上されたのだ。土井は飽きて捨てられたと見られる女を両国で保護したのだった。このままでは天下の政は乱れ、災いは万民に及ぶことになる。島田は怒りに震える手を抑えながら望み通り見事成し遂げてご覧にいれましょうと答えた。それを聞いた土井は島田の役職を解いた。

斉韶は間宮の遺体を明石藩上屋敷に差し戻すとその家族に縄を掛けた。そのことに怒りを隠せない家臣の鬼頭半兵衛は、御公儀同様の配慮を願うと土井からの言葉があったことを伝えるが、たかが老中のくせにと聞く耳を持たなかった。公儀御墨付の斯様な忠義の家来を持ったからには一族郎党に報いてやらなければならぬ。そう言って間宮の妻を矢で射抜いた。このままでは間宮の面目が保てないと考えた鬼頭は目の前で起きたことを内々に処理するように命じた。そして近習番出口源四郎を呼び、土井の屋敷にいる門番や小者に金を渡して三日の間に招かれた者の名を突き止めるよう命じた。後日、名簿を手に入れた鬼頭はその中に靭負と島田の名があることに気づいた。策士として名高い島田を土井が選んだことがわかると、鬼頭は御家にとっては最も悪い籤を引き当てたということだと近習頭の浅川十太夫に言った。

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男はつらいよ 寅次郎恋愛塾

  • posted at:2021-09-14
  • written by:砂月(すなつき)
おとこはつらいよとらじろうれんあいじゅく
松竹
配給:松竹
製作年:1985年
公開日:1985年8月3日 併映「俺ら東京さ行ぐだ」
監督:山田洋次
製作:島津清 中川滋弘
企画:小林俊一
原作:山田洋次
脚本:山田洋次 朝間義隆
撮影:高羽哲夫
美術:出川三男
音楽:山本直純
録音:鈴木功
調音:松本隆司
照明:青木好文
編集:石井巌
スチール:長谷川宗平
監督助手:五十嵐敬司
装置:小島勝男
装飾:町田武
衣裳:松竹衣裳
美粧:宮沢兼子
現像:東京現像所
進行:玉生久宗
製作主任:峰順一
主題歌:「男はつらいよ」渥美清
撮影機材:パナビジョン
協力:秋田鹿角市 柴又 神明会
出演:渥美清 倍賞千恵子 平田満 下條正巳 三崎千恵子
シネマスコープ カラー 108分

学校の授業が終わり満男がとらやにやってきた。いつもと様子が違うことに母・さくらは気づいたが、それは仕事の休憩をしていた父・博も同じだった。学校で何かあったのかと博が尋ねると、満男はホームルームの時間に担任の先生から将来何になりたいのかと聞かれたことを話した。ブラスバンド部でフルートを担当していることから音楽家になりたいと答えると、先生は嘲笑しながらそんな夢みたいなこと考えずに足元を見ろと言ったのだという。それを聞いた博は、夢を持つことは結構だが、それが嫌なことから逃げるための口実ではないのかと言った。個性的に育てりゃいいんだよとつねが横から口を出すと、好きに育てても個性的になるわけではないんですと博は反論した。そこにさくらが自分の個性は自分で作り出すものだと言ったため、つねは不満げに寅ちゃんもかいと言った。するとタイミング良くその寅次郎から電話が掛かってきた。彼は今、長崎を旅していた。個性的でいいなあと満男が悪気なく言うと、あれはデタラメだと竜造は嘆いた。

五島列島の北部に位置する上五島に寅次郎はテキヤ仲間のポンシュウと連絡船で渡った。転倒した老婆・江上ハマを助けたことをきっかけに二人はもてなしを受けるが、その夜彼女の容態が急変した。ポンシュウが医者と神父を呼びに行く間、寅次郎はつきっきりで看病をするが、ハマは会えて楽しかったと言い残して息を引き取った。翌日、教会で葬儀が執り行われる中、東京から孫娘の若菜が帰ってきた。役目を終えた寅次郎たちは次の目的地へ向かおうとするが、若菜は二人を呼び止めて礼を言った。

繁華街の旅館に泊まった寅次郎は女中から江上家にまつわる話を聞いた。ハマには一人娘がいるが、東京からきた男に騙されて子供を産んだ。ところが男は逃げてしまい、残されたその娘は島民から叩かれた陰口が原因で海に身投げした。残された孫娘をハマは大切に育てたのだが、それが若菜だった。カトリックでは自殺は罪であることからハマはそのことを苦にして生きてきたのだ。若菜を不憫に思った寅次郎はポンシュウとの旅を止めて彼女に尽くすことに決めた。

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