忍者ブログ

不良番長 骨までしゃぶれ

  • posted at:2019-12-24
  • written by:砂月(すなつき)
ふりょうばんちょうほねまでしゃぶれ
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1972年
公開日:1972年12月2日 併映「エロ将軍と二十一人の愛妾」
監督:野田幸男
企画:吉田達
脚本:山本英明 松本功
撮影:山沢義一
録音:長井修堂
照明:川崎保之丞
美術:藤田博
編集:祖田冨美夫
助監督:福湯通夫
擬斗:日尾孝司
スチール:加藤光男
進行主任:入場一男
装置:小早川一
装飾:佐藤善昭
記録:勝原繁子
美粧:入江荘二
美容:石川靖江
衣裳:内山三七子
演技事務:石原啓二
現像:東映化学
音楽:八木正生
協力:九州産業交通株式会社 熊本スズキ株式会社 青年の酒 美少年
出演:梅宮辰夫 太田美鈴 ひし美ゆり子 安岡力也 久保浩
アメリカンビスタ カラー 88分

神坂弘をリーダーとするカポネ団は、人気女性歌手の天城ルリ子が堕胎し産婦人科から出てきたところをスクープした。この金になるネタを芸能記者に高値で売りつけようとしたのだが、その背後にいる暴力団・大東組に嗅ぎつけられて遁走した。だが結局逃げ切れずに全員事務所へ連れて行かれた。これまでにも度々シマを荒らされたことで幹部の原は落とし前をつけようとしたが、それを止めたのは会長の大竹東一郎だった。大竹は今回の件を見逃す代わりにやって欲しい仕事があると言った。それは香港へ飛びブツを運ぶというものだったが、大東組は警察にマークされていて都合が悪いというのだ。その仕事がヤバいことは終わりまで聞く必要なかった。神坂は何とか穏便に済まそうとしたが相手は聞く耳を持たず、リンチを受けた五人は海に放り込まれたのだった。浮いてこなかったリーチの敵を討つために神坂、キック、ロック、サックは、後日大東組が取り引きを行うという晴海埠頭にバイクで乗りつけた。香港からの運び屋・天草五郎からダイヤの入ったアタッシェケースを奪った神坂だったが、幹部・高田の撃った銃弾がケースに当たり中から飛び出したのはガラスの破片や石ころだった。まんまとケースのすり替えに成功しおまけに代金までせしめた五郎は、大東組の車を奪ってトンズラした。

三億にも上るダイヤを手に入れた五郎が富士山の見える遊園地で金の使い道を考えながら一息ついていると、ビーバー、バンビ、お蝶の三人組=ビバ番長がお色気で迫り、隙を突いてケースの強奪に成功した。喜びのあまりバンビが放り投げると、その先にはカポネ団の姿が。思わぬ形でケースを手に入れた神坂たちだったが、行く手には大東組が待っていたのだ。ビバ番長だけでなく大東組からも逃げなくてはならなくなったカポネ団は息も絶え絶えに駐車場にたどり着いた。すると謎の女が車で現れたため、渡りに船とばかりに乗り込んだのだった。

行く当てのないカポネ団はとりあえず飛行機で九州へ向かうことにした。バスで熊本・阿蘇へ向かう途中にドライブインで休憩を取っているとまたあの女が現れた。他愛のない会話をして去って行ったが、彼女の目的はケースのすり替えだった。そのことに気づいたカポネ団は後を追い掛け、神坂だけが女の車に滑り込んだ。車が到着したのは女が宿泊する阿蘇観光ホテルだった。ハネムーンシーズンであるため部屋はひとつしか開いておらず二人はそこで過ごすことになったが、神坂はアレのことで頭がいっぱいだった。一方、ケースのことが気になる女はキスをしたがる彼を投げ飛ばし、肌に指一本触れたらただじゃおかないと啖呵を切った。同じ頃、実家へ帰省中に金欠になりバスを下車した五郎がホテルに立ち寄った。

屋台的映画館
PR

狂気の海

  • posted at:2019-12-20
  • written by:砂月(すなつき)
きょうきのうみ
映画美学校
配給:映画美学校
製作年:2007年
公開日:2008年6月28日
監督:高橋洋
脚本:高橋洋
撮影:山田達也
特技撮影:伊藤淳
照明:高井大樹
録音:臼井勝
音楽:長嶌寛幸
監督補:安里麻里
メイク:三浦杏子
衣装:石毛麻梨子
銃器効果:遊佐和寿
編集:春日和加子
合成:春日和加子
色彩補正:吉村博幸
出演:中原翔子 田口トモロヲ 長宗我部陽子 浦井崇 宮田亜紀
アメリカンビスタ カラー 34分

精神科医からカウンセリングを受ける女性。彼女は時々おかしな夢を見た。それは薄暗い洞窟のような場所に聳えて立つ気味悪い大きな何かの前で大勢の人たちに傅かれているのだ。王女の姿をしたその女には激しい憎悪が感じられたが、それが何によるものか皆目見当がつかなかった。女の中にある恐ろしい感情が自分の中にもあり、それが前世の因縁ではないかと言うと、精神科医は前世を信じますかと尋ねた。女性は首を横に振り、いいえとだけ答えた。続いてそのような感情に襲われるのは夢だけですかと精神科医が尋ねると、女性は以前富士山へ行った時のことを思い出した。富士の裾野に立った彼女は何処か懐かしい場所にきたような気がしたのだった。だが夢の中の女が自分であることだけは絶対に認めたくなかった。

総理大臣・真壁晋太郎は国会での圧倒的な議席数を盾に、日本を「普通の国」とすべく憲法改正に着手しようとしていた。草案がまとまり、これが国会で可決されればいよいよ国民投票となる。これまでに様々な困難が訪れたが、真壁の心に支えとなっているのは彼が親しみを込めて「マッチー」と呼ぶ妻だった。彼女は真壁と最初に会ったときに激しい嫌悪に襲われた。それはまるで毒虫に触れたようだった。それでも結婚に踏み切ったのはこんな愛もあると思ったからだった。ある日、真壁は新聞社が行った世論調査の結果を見て、誘導によって行われたものであり馬鹿げていると言った。それを聞いた夫人は、彼が以前から国民を一つにするものが必要だと言っていたことを思い出し、それは何かと尋ねた。すると真壁は戸惑い、苦し紛れに文化や伝統だと答えた。夫人は明治政府が作り出した一神教は既に衰退し、それに替わったのが「日本国憲法 第九条」だと言った。憲法は平和憲法と呼ばれたときに宗教となり、死んだ。自分たちが何故戦争を始めたのかがわからなくなり、国民は迷信にすがって一つになった。いつまた同じことを繰り返すか不安でならなかったからだ。夫人は愛国心を呷っても薄っぺらなナショナリズムしか生まれずアメリカに利用されるだけだと夫を非難した。そして彼女が自分の正体を明かそうとしたそのとき、首相官邸に現れたのは近藤リサ・ライス特命捜査官だった。同日の午後、ロサンゼルス市内にある寿司バーの視察に訪れていたアメリカ大統領が突然意識を失い市内の病院に運び込まれたが重篤な状態が続いていた。大統領は既に死んでいたが、公式にはまだ発表されておらずFBIは原因の究明に奔走していたのだ。そしてその死に方が異常だったことからアメリカ政府は日本に対して「巫蟲」、つまり「呪殺」の疑惑を抱き「霊的国防」が管轄のライスを官邸に派遣したのだ。巫蟲の使用が毒ガスや生物兵器と同様に国際条約で禁止される法律を先程成立させ、それに則ってライスは捜査を始めたのだった。彼女が気配を感じた方へ歩み寄ると観葉植物の植木鉢へ手を突っ込み何かを取り出した。それは五寸釘が打ちこまれた藁人形だった。

屋台的映画館

不良番長 一網打尽

  • posted at:2019-12-16
  • written by:砂月(すなつき)
ふりょうばんちょういちもうだじん
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1972年
公開日:1972年9月14日 併映「木枯し紋次郎 関わりござんせん 」
監督:野田幸男
企画:吉田達
脚本:松本功 山本英明
撮影:山沢義一
録音:小松忠之
照明:川崎保之丞
美術:北川弘
編集:田中修
助監督:小平裕
擬斗:日尾孝司
スチール:藤井善男
進行主任:松本可則
装置:小早川一
装飾:佐藤善昭
記録:勝原繁子
美粧:住吉久良蔵
美容:宮島孝子
衣裳:宮下貞子
演技事務:石原啓二
現像:東映化学
音楽:八木正生
挿入歌:「ウッシッシッ節」梅宮辰夫
・・・:「ゲリラ蛙」梅宮辰夫
・・・:「恋のチャンス」B・B・S
衣裳デザイン:安斉慶子
出演:梅宮辰夫 ひし美ゆり子 真理アンヌ 藤竜也 鈴木やすし
アメリカンビスタ カラー 88分

暴力団・大東共友会と敵対する神坂弘は突然の襲撃で舎弟のサブを失った。身の危険を感じた神坂は最寄りの交番に飛び込むと、すぐに逮捕して欲しいと警官に願い出たのだった。彼は強盗、恐喝、婦女暴行の容疑で指名手配されていたのだ。それから二年、多摩刑務所を出所した神坂は共友会から命を狙われた。何とか車の陰に隠れて難を逃れたが、共友会は同じ日に出所することになっている力石一と人違いをしたのだ。彼らにとって荒くれ者の力石は頭痛の種でしかなく、暗殺をして一気にケリをつけようと考えたのだった。神坂は事務所に乗り込んで治療費一千万円を要求し、お前らの悪事について一切口を割らなかったことだけでもそれだけの価値があるはずだと言った。すると幹部の西島の逆鱗に触れつまみ出されたのだった。

共友会から強請る手立てはないかと機会を狙っていた神坂は、西島の弟分・三木の愛人である真弓に幼なじみと偽って近づき共友会が会員制で開く賭場の在り処を聞き出した。そこはゴーゴークラブ・ジョージの奥にあり、真弓の案内で潜入することに成功した。そして札束を確認すると頃合いを見て電源を落とし、暗闇の中で札束を引っ掴んで逃げ出したのだった。裏路地でそれを紙袋に詰め直そうとしたところ、店の常連客であるアパッチが待ち伏せていた。神坂は割ったビール瓶で勝負しようとしたのだが、アパッチは仲間を呼ぶと彼を匿い追いかけてくる共友会をコテンパンに伸したのだった。金に目がないアパッチは神坂をアジトへ連れて行くと分け前について話題にした。ヤバいところを助けたんだから当然だと主張する彼に対し、一人で逃げられたんだから勝手なことをしたのはお前らだと神坂は言った。すると頭に血が上ったシックが宿代を置いて行けと言い、それが叶わないことがわかると剃刀で切り掛かった。ひらりと身を交わした神坂はその剃刀を取り上げるとアパッチの方へ投げつけ舐めるなと凄んだ。観念したアパッチは負けを認め、共友会にやられている者同士で手を組まないかと提案した。それを聞いた神坂は返事を渋ったが、大きな仕事が待っていることがわかると態度を決めた。

共友会は盗品の故買をやっており、大東運輸のトラックでその荷を関西へ流して売り捌いていた。それをいただいても元は盗品であるため騒げないことは確実なのだ。だが倉庫の場所がわからないため組員の一人をいたぶって吐かせ、新宿柏木のメッキ工場の隣にあることを突き止めた。早速行動を起こした神坂たちは東新宿署の警官が包囲していると騙し丸腰で出てきた組員を襲撃した。そして手に入れた家電や衣類などを捨て値で叩き売り易々と50万円を儲けたのだった。その金を使ってバーで祝杯を挙げていると、隣の席から声が掛かった。彼は神坂より半日遅れて出所した力石だった。出所時に神坂が間違って命を狙われたことを知った力石は、うちの奴らならやりそうなことだと苦々しく言った。

屋台的映画館

あばしり一家 THE MOVIE

  • posted at:2019-12-12
  • written by:砂月(すなつき)
あばしりいっかざむーびー
「あばしり一家」製作委員会(ティーエムシー=コンセプトフィルム)
配給:ティーエムシー
製作年:2009年
公開日:2009年11月21日
監督:石井てるよし
エグゼクティブプロデューサー:矢羽田昭彦 及川次雄
企画:塩月隆史
プロデューサー:難波聖司 岩下英雅
共同プロデューサー:本島章雄
アシスタントプロデューサー:伊藤英輔 山口慎一郎
エグゼクティブアドバイザー:御前順
原作:永井豪(ダイナミック企画)
脚本:村井さだゆき
撮影:倉持武弘
照明:原康二
録音:大塚学
美術:福田宣
VE:谷川克己
助監督:後藤憲治
制作担当:佐藤潤
殺陣:西田真吾
編集・CG:新妻宏昭
エンディングテーマ:「String」eroica
出演:外岡えりか イジリー岡田 神威杏次 なべやかん 吉川まりあ
アメリカンビスタ カラー 70分

富士の樹海の奥深くに日本中からならず者やはぐれ者、凶悪犯罪者を集めた治外法権の街があるという。その名はニッポン番外地。バリケードで覆われた出入口は銃を持った警備員が護衛を行い監視カメラが24時間稼働していた。その中で栄えた歓楽街では血で血を洗う抗争が毎日起きていた。そんな街にも学校があった。生首団十郎が校長を務めるニッポン番外地立パラダイス学園は、表向きは悪を憎み法を守り真っ当な人間に復帰させることが目的だったが、真意は別のところにあった。その学園に通う曲がったことが大嫌いな悪馬尻菊の助は、転校生のユキを助けたことがきっかけで不良グループから仕返しを受けることになった。腕に自信のある菊の助は抵抗を試みるが、何故かいつも謎の頭痛に襲われ本来の力が発揮出来ないのだ。彼女にはこの街へくる前の記憶がなかった。

団十郎のもとで働く羽仁井薫子は犯罪者の解放治療と脳内物質の制御による極悪犯罪人の去勢実験を行っていた。世界中の研究者が発見出来なかったヒトゲノムに潜む犯罪衝動刺激因子を突き止めた彼女に対し、国家はこの世で最も強い犯罪衝動を持つ家族・あばしり一家を被験者として与えたのだ。その一家は日本中の警察が恐れる犯罪集団で、一年前の国家権力の威信を掛けた大捕物でようやくお縄にしたのだった。薫子は次男・直次郎、長女・菊の助、三男・吉三に生体素子を埋め込み、毎日決まった時刻に洗脳超音波を流して因子を抑制する実験を行っていた。これが成功すれば世界中から犯罪を撲滅することが不可能ではなくなるのだ。

ある夜、菊の助がひとり小屋の中で食事をしていると家族で食卓を囲む食事風景が頭に浮かんだ。それが一体何なのか不思議に思っていると、覆面の男が下着を盗もうとしていた。菊の助は男を捕まえると投げ飛ばしたが、するりと身を交わした。彼は大捕物のときに逃げ延びた長男の五ェ門だった。菊の助が記憶を失っていることを知った五ェ門は、お前の心が極限状態に達したときに割るがいいと金色をしたブタの貯金箱のようなものを渡した。それがどういった効果をもたらすかを説明をしようとしたときに銃声が聞こえたため、五ェ門は直次郎と吉三を捜して資料室に向かえと言い残して姿を消した。翌日、資料室に忍び込むと教師の直次郎がいた。彼も五ェ門から資料室を探れと言われたのだった。怪しい金庫を見つけ直次郎が扉を破壊すると、中から「あばしり一家殲滅作戦」という見出しが載った新聞が出てきた。そして写真が自分たちであることがわかると二人は真相がわかるまで口外しないことを約束した。

屋台的映画館

運が良けりゃ

  • posted at:2019-12-08
  • written by:砂月(すなつき)
うんがよけりゃ
松竹(大船撮影所)
配給:松竹
製作年:1966年
公開日:1966年3月19日 併映「涙の連絡船」
監督:山田洋次
製作:脇田茂
監修:安藤鶴夫
原案:山内久
脚本:山田洋次
美術:佐藤公信
撮影:高羽哲夫
照明:津吹正
編集:浦岡敬一
録音:小尾幸魚
調音:佐藤広文
音楽:山本直純
監督助手:大嶺俊順
進行:堀田章
衣裳デザイン:柳生悦子
現像:東洋現像所
製作主任:沼尾鈞
出演:ハナ肇 犬塚弘 倍賞千恵子 藤田まこと 桜井センリ
シネマスコープ カラー 91分

江戸天明の春。飢饉は全国にあいつぎ、物価の上昇は天井知らず。悪徳役人は天下にはびこり、民の暮らしはまことに苦しかった。ある夜、向島山谷堀の裏長屋に住む大工の熊さんと相棒のハっつあんが花札賭博で大損し身包みはがされて帰ってくると、クズ屋の久六が今にも井戸に飛び込んで命を絶とうとしていた。二人に気づいた久六は娘を身売りするような甲斐性のない親だから止めないでくれと懇願したが、熊さんは止めやしないから早くやれと手頃な石を渡した。そして手助けしてやろうと二人で背中を押すと、久六は踏ん張って「人殺し!」と叫んだ。するとその声を聞いた久六の女房が飛んできてうちのひとに何するんだとすごい剣幕で怒鳴りつけたのだ。熊さんは娘を売るたびに身投げした日にゃ命がいくつあっても足りねえや捨て台詞を残して去ったが、それは乱暴だが彼らなりの人助けの手段だった。

雨が降ると大工は仕事が休みになる。そうなると長屋の男たちは熊さんの部屋に集まるのが常だった。金がないからやることもなし。だが熊さんは千住辺りに繰り出して金を使わずにどんちゃん騒ぎをする算段を朝から考えていたのだ。それには目つきが良くて何処となく鷹揚で金をしこたま持っているような人物が必要だったが、たまたま近江屋の若旦那七三郎が訪ねてきたことで役者が揃った。早速着替えて遊郭へ乗り込むと飲めや唄えで遊びつくした。

翌朝、ツケ馬の番頭がやってくると棟梁の七三郎が財布を出しなと手を出した。するとハっつあんはないと言った。棟梁のかみさんから金がいることがあるなら取りにおいでと言われていたが、飲み過ぎてつい忘れていたのだ。熊さんはそんなハっつあんを懲らしめようとしたが、それを止めた七三郎は番頭に馬一頭と若い者を寄越して欲しいと言った。そうすれば家に着いたときに勘定を払うと言ったが番頭は納得しなかった。そこへ熊さんが助け舟を出し、棟梁のかみさんは遣いにきた人には小遣いだけでなく、時には帯の一本や羽織の一枚でも手土産として持たせるわかったお人だと言った。すると七三郎がヤケを起こし、どうせ三百両の建て替えの仕事を逃すんだったらもう一晩騒ごうじゃねえかと怒鳴った。その様子に困惑した番頭は自分がお供をすると言った。そうなると話が早い。帰り支度を手早く済ますと一行は番頭を引き連れて遊郭を後にした。父親が米相場で大儲けした金を女郎に貸し付ける阿漕な高利貸しを番頭がしていることを道中に知った熊さんは、バチが当たっても仕方ねえやとほくそ笑んだ。

屋台的映画館

プロフィール

HN:
砂月(すなつき)
性別:
非公開
自己紹介:
ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

P R

 

フリーエリア