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レンタネコ

  • posted at:2019-01-12
  • written by:砂月(すなつき)
れんたねこ
レンタネコ製作委員会(VAP=BS日本=Yahoo! JAPAN=パラダイス・カフェ=スールキートス)
配給:スールキートス
製作年:2011年
公開日:2012年5月12日
監督:荻上直子
エグゼクティブプロデューサー:大島満 室川治久 喜多埜裕明
プロデューサー:久保田暁 小室秀一 木幡久美
ラインプロデューサー:武藤牧子
脚本:荻上直子
助監督:小野寺昭洋
キャスティング:山内雅子
撮影:阿部一孝
照明:松尾文章
録音:木野武
美術:富田麻友美
装飾:石山悠樹
スタイリスト:藤井牧子 加藤和恵
ヘアメイク:宮田靖士 久慈拓路
編集:普嶋信一
スクリプター:天池芳美
音響効果:磯村享平
合成:下川亮 遠藤大介
アニマルトレーナー:ZOO動物プロ
音楽:伊東光介
エンディング:「東京ドドンパ娘」平井ひらり
制作プロダクション:パラダイス・カフェ
出演:市川実日子 草村礼子 光石研 山田真歩 田中圭
アメリカンビスタ カラー 110分
 
都会の片隅に建つちょっと古びた平屋の日本家屋。そこに住むのはサヨコという女性で、2年前に亡くなった祖母の仏壇を守りながら生活している。彼女には特殊な能力があるのか、小さな頃からネコが何故か寄ってきた。それは大人になってからも変わらず、今ではたくさんのネコたちと同居するようになっていた。それを商売にうまく利用出来ないかと考えた彼女はレンタネコ屋を始めた。今日もネコたちをリヤカーに乗せると拡声器片手に街へ繰り出した。「レンターネコ、ネコ、ネコ。寂しい人に、ネコ貸します」。学校帰りの小学生にネコババアとからかわれようと、めげないサヨコは河川敷を歩いた。すると何処からかすみませんというか細い声が聞こえた。立ち止まった彼女に近づいてきたのは吉岡さんという上品な老婦人だった。彼女は5匹いる中から、自分と似ているような気がするおとなしい14歳のメスネコの茶とらを気に入った。だがそれで契約が成立するわけではなかった。審査をクリアするにはネコにとって気持ちよく過ごせる環境が整っているかサヨコ自身が実際に目で見て判断するのだ。吉岡さんのマンションを訪ねると、部屋はとても広く日当たりもよかった。亭主を亡くした彼女は寂しさを紛らわすためにモモコというネコを飼ったが、昨年死に別れまたひとりぼっちになった。年を考えると新しくネコを飼うわけにもいかず、毎日を我慢して暮らしていたのだ。そんなときサヨコの声が聞こえ思わず呼び止めたのだった。ひと通り話を聞いたサヨコは笑顔を浮かべて「合格です」と言った。ホッと胸を撫で下ろす吉岡さんに借用書を渡すと、彼女はある疑問を口にした。自分が死んだら茶とらはどうなるのか、と。見捨てることは絶対にしませんとサヨコがキッパリと言うと吉岡さんは安心してサインをした。

ある晴れた日、庭で布団を干していると謎の隣人が声を掛けてきた。その人は彼なのか彼女なのか、話し声は男だが見てくれは主婦に見える。そんな隣人が知り合いにサヨコの前世を勝手に見てもらったらしい。その結果は「セミ」。だからネコにばかり追い掛けられるのだという。セミだから人間の男に見向きもされるはずがないと言われ、はらわたが煮えくり返る思いをしたサヨコはその怒りを布団叩きにぶつけた。するとそこに一本の電話が掛かり怒りは一気に冷めた。電話の相手は吉岡さんの息子さんだった。茶とらを引き取りに行くと、どうやら母親と一緒に暮らすためにマンションを引き払うらしい。しかも自身がネコアレルギーということもあって、部屋の価値が下がることをネコのせいにしている。だが吉岡さんのモモコという穴ぼこが茶とらによって埋まったことがわかるとサヨコは静かにほくそ笑んだ。

屋台的映画館
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宇宙快速船

  • posted at:2019-01-08
  • written by:砂月(すなつき)
うちゅうかいそくせん
ニュー東映(東京撮影所)
配給:ニュー東映
製作年:1961年
公開日:1961年7月19日 併映「水戸黄門 助さん格さん大暴れ」
監督:太田浩児
企画:根津昇 吉川義一
原案:渡部昭洋
脚本:森田新
撮影:藤井静
録音:大谷政信
照明:森沢淑明
美術:下沢敬悟
音楽:鏑木創
編集:鈴木寛
助監督:佐藤純弥
進行主任:武田英治
出演:千葉真一 江原真二郎 水上竜子 小宮光江 亀石征一郎
シネマスコープ モノクロ 74分

少年宇宙研究会の仲良し6人組(谷川健一、伊藤辰夫、林三郎、稲宮正、村瀬忠雄、千葉肇)は浅香山で人工衛星の観測会を行うことにした。日中から作業に取り掛かり忠雄が天体望遠鏡を覗いていると銀色をした飛行物体が目の前を落下して行った。驚いた彼はそれが人工衛星だと確信すると健一たちを引き連れて落下地点に向かったが、そこには彼らが知っているルーニク2号とは似ても似つかない宇宙船が着陸していたのだ。健一の父親の谷川博士は日本宇宙科学研究所の所長を務める科学者で、1961年4月にロシアのユーリイ・ガガーリンが有人宇宙飛行を成功させたボストーク3KA-2の後継機をストロフスキー博士と開発した。ルーニク2号のことは谷川の助手の立花真一から度々聞いていたため、その違いを認識することが出来たのだ。6人が遠巻きに調査を始めると、銀色の宇宙服に身を包んだ複数の宇宙人が現れ彼らを取り囲んだ。宇宙人たちがジリジリと詰め寄る中、宇宙快速船の轟音とともに登場したのはアイアンシャープというスーパーヒーローだった。アイアンシャープは子供たちに早くこの場から立ち去るように言うと、次々と宇宙人をなぎ倒したのだった。戦いが不利だと悟った宇宙人たちは宇宙船に乗り込むと逃げ去った。

日本宇宙科学研究所では強力な電波をキャッチし谷川博士はその原因を探っていた。一方、電波望遠鏡を操作していた立花も同様の現象を確認していた。発信源を調べていた立花だったが、電子頭脳が機能を停止したためそれ以上のことはわからなかった。その頃、関東一帯では異常な現象が起きていた。金属音とともに電子機器が逆回転を始め、20分間程停止した。だが故障は一切見つからなかったのだ。日本宇宙科学研究所には真相を聞き出そうと新聞記者が大挙押し寄せていたが、谷川としてもお手上げの状態だった。そこにやってきた健一たちは宇宙人を見たと父親に報告するが記者たちは一笑に付した。だが東京中の電気が止まるとなると話は別だった。

立花は強力な電波の正体が通常地球上では確認することが稀な極超短波・シグマ電波であることを突き止めた。その頃、アメリカでも同様の電波を確認していた。だがその電波はおかしなことに地球上から宇宙に向けて発信されているのだ。日本に飛来した宇宙人と遊星間で行われた交信ではないかと立花が仮定の話をすると、谷川は一刻も早く発信源を特定し企みを暴くべきだと言った。

屋台的映画館

日本誕生

  • posted at:2019-01-04
  • written by:砂月(すなつき)
にっぽんたんじょう
東宝
配給:東宝
製作年:1959年
公開日:1959年10月25日 併映「悪魔の接吻」
監督:稲垣浩
製作:藤本真澄 田中友幸
脚本:八住利雄 菊島隆三
撮影:山田一夫
美術監督:伊藤熹朔
音楽:伊福部昭
美術:植田寛
照明:小島正七
録音:西川善男 下永尚
監督助手:丸輝夫
編集:平一二
現像:東京現像所
製作担当者:川上勝太郎
特殊技術・撮影:有川貞昌
特殊技術・美術:渡辺明
特殊技術・照明:岸田九一郎
特殊技術・作画合成:向山宏
特殊技術・光学撮影:荒木秀三郎
特技監督:円谷英二
出演:三船敏郎 司葉子 水野久美 上原美佐 香川京子
シネマスコープ カラー 181分

この世の初め、天の一番高い所に高天原という国があった。まだ天も地も固まり切らず混沌としていた頃、高天原に初めて天之御中主神が生まれた。続いて様々な物と創る役目を持った高御産巣日神と神産巣日神が生まれ、次々と十人の神が生まれた。この最後に生まれたのが男神の伊邪那岐神と女神の伊邪那美神で、天之御中主神はふたりに海に漂う脂のような国土を人が住めるように創り上げよと命じた。矛を渡された伊邪那岐神は伊邪那美神とともに天の浮橋へ行き、その矛で混沌とした海をかき混ぜると島が出来上がった。そして島に降りたふたりは夫婦の契りを結び大八島を生んだ。それから伊邪那岐神と伊邪那美神はたくさんの神を生み、一番美しい女神の天照大神には高天原を、月夜見尊には黄泉国を、そして須佐之男命には海の上を治めるように言いつけた。景行天皇の時代、媼はこれらの物語を語り継いだ。

父景行天皇の寵妃を奪ったという兄大碓命の所業が許せない小椎命は、怒りに任せて拳を振り上げた。そのことを景行天皇の耳に入れた大伴建日連は、世継ぎである大碓命に手に掛けた小椎命を殺さなければ民が承知しないと説いた。小椎命を呼び寄せた景行天皇は、裁きを待つ彼に対し熊曽建兄弟が治める西の国の征伐に行くよう命じた。兄弟は名の知れた強者だが勝手な振る舞いをして民を困らせていると伝え聞いていた。降伏させることが男を立てる機会だと考えた小椎命はそれを喜んで引き受けることにした。出兵の前日、小椎命は伊勢に立ち寄り叔母の倭姫命を訪ねた。小椎命は父が自分を頼りにしていること、そして命を落とした兄が自分のせいではないことを伝えた。大碓命と争ったとき小椎命は手加減をしたが、伊勢にまで届いている兄殺しの噂は寵妃が流したものに違いないと訴えた。我が子のように可愛いお前のことを信じていると倭姫命は答え、心置きなく戦ってきなさいとやさしく言った。そこにいた社に仕える巫女弟橘姫に一目惚れした小椎命は、翌日水辺で再会したことを吉兆ととらえた。だがこの熊曽討伐こそ一族出身で天皇の後添いの子若帯を皇位につけようとする大伴健日連の策略だった。小椎命が熊曽建と対峙して討ち死にすることは間違いないからだ。

熊曽建兄弟はそれぞれ考えに違いがあった。残虐非道な兄に対し、無駄な死者を出したくない弟は小椎命に対話を求めた。だがそれが叶わぬことだとわかると戦う決意をした。その夜、館の完成を祝う大掛かりな宴が翌日行われることを知った小椎命は秘策を練った。そして当日、倭姫命から預かった着物で女に化けると陣から抜け出し館に向かった。民が浮かれる中、潜入することに成功した小椎命は兄建を討ち果たし、騒動に駆けつけた弟建とも死闘を繰り広げた。勝負が決すると弟建はこの国で一番強く勇気と知恵のある男として日本武尊と名乗ってくれと懇願し、お前のような男に討たれて本望だと最後に言った。

屋台的映画館

天才バカヴォン 蘇るフランダースの犬

  • posted at:2018-12-28
  • written by:砂月(すなつき)
てんさいばかぼんよみがえるふらんだーすのいぬ
天才バカヴォン製作委員会(DLE=ぴえろ=東映=SDP=アニマティック=中央映画貿易=オデッサ・エンタテインメント)
配給:東映
製作年:2015年
公開日:2015年5月23日
監督:FROGMAN
製作総指揮:椎木隆太
製作:松本淳 本間道幸 遠藤茂行 細野義朗 旦悠輔 星野晃志 星野岳志
企画:山田太郎
原作:赤塚不二夫
脚本:FROGMAN
総合プロデューサー:紙谷零
プロデューサー:紀伊宗之 津田智 柳村努 福元孝尚 荻島達
製作協力:フジオ・プロダクション 日本アニメーション(石川和子 榊枝文一 涌井雄輔)
企画協力:ぴえろ
主題歌:「パパの子守歌」クレイジーケンバンド
オープニングテーマ:「天才バカボン」チームしゃちほこ
音楽:manzo
音響監督:はたしょうこ
音響効果:出雲範子
録音:八巻大樹
録音スタジオ:studio Don Juan
作画監督:山脇光太郎
声の出演:FROGMAN 瀧本美織 濱田岳 犬山イヌコ 岩田光央
アメリカンビスタ カラー 84分

暗黒組織インテリペリの総統でIQ500の狂人・ダンテがオメガという究極のコンピューターを開発していたが、何故か起動に失敗した。長年インテリペリを追い内密に調査を行っていた東京霞が関の内閣情報局局員の神田輝夫はついにその真相を突き止めたのだ。その原因とは、たった一人の男の名前を入力ミスするという些細なものだったが、その男にはとんでもない秘密が隠されていた。彼は普段、自分を「長男の父親」などという風変わりな通称で呼び、役所への届け出や銀行の名義にもその名が使われていた。不審に思った神田が詳しく調べたところ、役所の窓口担当者が終いにはパ行でしかしゃべることが出来なくなるくらいその男は本名を語らなかったのだ。インテリペリは男から名前を聞き出そうと躍起になっていることは間違いなく、一刻も早く対処しなければコンピューターが完成してしまうのだ。だが局内に協力する者は誰もいなかったため、神田は一人で事に当たらなければならなかった。

ダンテはバカボンのパパから名前を聞き出すために税務署職員などと称してこれまで20人以上の刺客を送り込んだ。だが彼らは本名を聞き出せないどころかパ行でしか話せなくなっていた。腹心の部下・レスターはいっそ脅して吐かせた方がいいのではないかと提案したが、ダンテは無理強いするほど嘘をつく可能性が高いと考え、気づかれずに聞き出すよう命じた。そしてそれが無理ならば聞き出す相手をパパではなく息子のバカボンの方にすれば容易いと言った。子供と仲良くなるには子供が一番だ。そこでダンテは特別な子供を呼び出すことにした。

パパとバカボンが公園で太陽を西から昇らせる実験を行っていると神田がやってきた。バカボンに家へ招待された彼が客として現れた不審な人物について尋ねると、20人くらいきた男たちをからかったら皆最後は泣き出しパ行でわめきながら帰って行ったとパパは誇らしげに答えた。神田は、パパが名前をしゃべっていないことを確認すると世の中には世界を我が物にしようとする悪い奴らがいると説明した。ダンテはオメガに世界中のあらゆる情報を入力しているが、それが完成すれば神の頭脳となり未来の予測が可能になるのだ。悪用されれば簡単に世界征服が出来るが、幸いまだ完成に至っていなかった。何故なら未だにダンテですらわからない謎があるからだ。それがパパの名前なのだ。神田はパパの命を守るために24時間の警護を行うことにした。

屋台的映画館

小さなスナック

  • posted at:2018-12-24
  • written by:砂月(すなつき)
ちいさなすなっく
松竹(大船撮影所)
配給:松竹
製作年:1968年
公開日:1968年9月15日 併映「初恋宣言」
監督:斎藤耕一
製作:升本喜年 瀬島光雄
企画:堀威夫
脚本:桜井義久 斎藤耕一
撮影:竹村博
美術:梅田千代夫
音楽:大森盛太郎
照明:三浦礼
録音:栗田周十郎
調音:松本隆司
編集:浜村義康
監督助手:福田幸平
装置:川添善治
進行:玉生久宗
現像:東洋現像所
製作主任:内藤誠
主題歌:「小さなスナック」パープル・シャドウズ
協力:東洋工業株式会社
出演:尾崎奈々 藤岡弘 ジュディ・オング 山田真二 ケン・サンダース
シネマスコープ カラー 83分

夏が終わり仲間たちと過ごした二週間の休暇から戻った大学生の三橋昭は青山にある小さなスナック・ネアンにやってきた。そこは彼の同級生など顔なじみの若者の溜まり場で、約束していなくてもいつものメンバーがいつも間にか揃うのだ。その日は半月前から度々訪れる若松美樹の姿があり、興味を持った飯田は仲間に入りませんかと声を掛けた。その後スナックに江島久からダンスパーティーへの招待があり、飯田が彼女を誘うと昭たちもその話に乗った。江島の家では大音量の音楽が流れ、皆それに合わせて踊った。そして皆が疲れて眠り込むとしばらくして夜が明けた。美樹がいないことに気づいた飯田は、昭の姿がないこともわかりしてやられたと舌打ちした。二人で街を歩き楽しい時間を過ごした昭だったが、目を離した隙に彼女は去って行った。それ以来、昭は美樹のことが頭から離れなくなった。

ある日、スナックに美樹が現れると昭は今夜くると思っていたと声を掛けた。翌日デートに誘い、君のことを何でも知りたいと昭は言ったが、彼女はその困る顔を楽しむように拒み続けた。日が暮れ花屋敷にやってくると、昭は僕のことをどう思っているのかと尋ねた。そして仲間のことも。すると美樹は、皆個性があって楽しいし好きな相手と好きなことをして自由に生きることがとてもうらやましいと言った。レーサーの江島と倉田由美は、お坊ちゃんのような江島と現実的な由美だからうまく行くのではないかと。売れない画家の飯田とモデルの前川レイ子は、レイ子が芯のある飯田に惹かれているのかと。そして新劇俳優の岩崎真介とダンサーの沢みどりは、みどりのアパートに岩崎が居座りケンカすることでうまく行っているのではないかと。それを聞いた昭は、デキたから仕方なくくっついているんだと解説した。すると今度は昭に話を向け、君子とはどうなのと尋ねた。思わぬ質問に驚いた昭は、生まれたときから一緒に住んでいるだけだと答えた。彼の父・猛は君子の家の使用人であり幼なじみとして育ったため、昭は恋愛感情を持っていなかったのだ。話題を変えて君は自分のことを話そうとしないと昭が不平を言うと、彼女はまた笑って誤魔化した。

小さな頃、昭は屋敷を出入りする男から話で自分が誰の子供かわからないことを知った。彼は柴田家の名誉を守るために猛と戸籍上の親子となったが、君子と血が繋がっている可能性もあるのだ。そんなことを考えているうちに美樹とまた会いたくなった。そしてデートを終えて別れると、昭は美樹の素性を確かめるために後をつけた。

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