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魔界転生(2003年)

  • posted at:2024-08-14
  • written by:砂月(すなつき)
まかいてんしょう
「魔界転生」製作委員会(東映京都撮影所=角川書店=日本テレビ=TOKYO FM=読売テレビ=日本出版販売=東映ビデオ)
配給:東映
製作年:2003
公開日:2003年4月26日
監督:平山秀幸
企画:遠藤茂行 江川信也 奥田誠治
プロデューサー:天野和人 赤井淳司 佐藤敦 妹尾啓太 出目宏
原作:山田風太郎
脚本:奥寺佐渡子
撮影:柳島克己
美術:松宮敏之
照明:杉本崇
録音:松陰信彦
編集:川島章正 洲崎千恵子
整音:瀬川徹夫
音響監督:柴崎憲治
助監督:中川裕介
記録:森村幸子
キャスティング:葛原隆康
装置:梶谷信男
装飾:長谷川優市呂
持道具:石村嘉宏
背景・塗装:池端松夫
建具:俣野忠司
造園:川村隆広
衣裳:松田孝
美粧:久斗敏厚
結髪:北川真樹子
進行主任:清水圭太郎
協力プロデューサー:大川裕
音楽:安川午朗
音楽プロデューサー:津島玄一
レコーディング・エンジニア:大野映彦
音楽制作:東映音楽出版
コンセプチュアル・デザイン:寺田克也
衣裳デザイン:ホリ・ヒロシ
アクション監督:清家三彦
スタントコーディネーター:中村健人
特撮造型スーパーバイザー:原口智生
特撮監督:佛田洋
視覚効果統括:橋本満明
製作プロダクション:東映京都撮影所
出演:佐藤浩市 窪塚洋介 麻生久美子 杉本哲太 黒谷友香
アメリカンビスタ カラー 106分

寛永十五年、島原。続く飢饉の中、徳川幕府の容赦ない重税や切支丹弾圧により耐えに耐えた者たちが反旗を翻した。武器を手に古城に立て篭る彼らに対し、幕府は十二万もの兵士を送りこれを圧した。切支丹伴天連の妖術を恐れた幕府は女子供に至るまで三万七千の一揆勢を皆殺しにした。それから十余年後、鷹狩を行う紀州大納言徳川頼宣の前に現れたのは島原での一揆で討死した総大将天草四郎時貞と従者で切支丹くノ一のクララお品だった。三代将軍徳川家光の世は天下泰平であり、頼宣はそれを不満に感じていた。ある夜、お品に率いられて森の中の洞窟にやってきた頼宣はそこで恐ろしい光景を目の当たりにした。台の上には胸に逆十字の痣がある裸体の女が寝かせられており、四郎が秘術「魔界転生」を唱えると裂けた体の中から柳生新陰流の豪傑荒木又右衛門が現れたのだった。天下を取るには万人の器量が必要であり、今の将軍家よりも遥かにそれがあなたにはあると四郎は言った。するとその言葉を真に受けた頼宣の心に野望の火が点った。

ある日、柳生の庄に紀州藩の門弟筆頭木村助九郎がやってきた。藩の御重役牧野兵庫頭からの御布令で道場に通うおひろとお雛を頼宣に拝謁させなければならないというのだ。それを聞いた柳生十兵衛は二人を妾にでもするんじゃないかと毒づいた。柳生但馬守の長男十兵衛は訳あって出仕停止となり、今は道場でゴロゴロしていた。それから数日後、背中に矢を射られたお雛が馬に乗せられて柳生の庄に帰ってきたが、その後に笠と蓑を身にまとった男が現れた。彼はお雛の護衛役を務めた助九郎を討ち負かしその体を引きずってきたのだ。又右衛門は十兵衛に俺はただお前を斬るために甦ったのだと言った。二人は剣を交え十兵衛は又右衛門の右腕を斬り飛ばした。ところが又右衛門は顔色一つ変えずに左腕で殴り掛かってきたのだった。

屋台的映画館
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母の恋人

  • posted at:2024-08-11
  • written by:砂月(すなつき)
ははのこいびと
レジェンド・ピクチャーズ
配給:オムロ
製作年:2016年
公開日:2016年2月25日
監督:上野貴弘
企画:利倉亮
プロデューサー:江尻健司 亀田裕子
キャスティング:関根浩一
脚本:片岡修二
撮影:瀬川龍
録音:飴田秀彦 治田敏秀
編集:桐畑寛
助監督:岡元太
制作担当:山地昇
監督助手:米澤勉
撮影助手:箕輪広二
録音助手:小野浩志
メイク:島田万貴子
スタイリスト:高橋深雪 加藤麻乃
スチール:千葉朋昭
制作:酒井識人
キャスティング協力:小林良二
出演:水島裕子 佐々木心音 菅原昌規 おかやまはじめ 鈴木智絵
アメリカンビスタ カラー 74分

居酒屋を営む小池涼子は夫と別れてから大学生の娘・美奈と二人暮らしをしている。美人で誰からも好かれる人懐っこい性格の彼女はよく男性客から言い寄られることはあるが、今は恋愛と距離を置き韓国ドラマを観ることが帰宅してからの日課となっている。ある日、アルバイトの女の子が突然辞めてしまい、困った涼子は友人に働いてもらうことにした。だが連日お願いするわけにも行かないため美奈に店を手伝って欲しいと話すが何かと理由をつけてはぐらかされてしまった。翌日、店の準備中にやってきたのは涼子に好意を持つ客の男だった。男は以前した話の答えを聞きたいと静かに話すが、そこにやってきたのは美奈だった。彼女はアルバイトとして働きたいという同級生の北川幸太を連れてきたが、居づらくなった男はそそくさと帰って行った。幸太の顔を良く見た涼子はハッとした。前日に市場で食材を仕入れた帰りに男とぶつかって荷物を落としたが、その時に通り掛かって助けてくれたのが幸太だった。そのことを美奈に話すと、優しい性格だからありそうだと言った。涼子が彼氏かと尋ねると美奈はただの友達だが候補の一人かもととぼけた。そして幸太にこれも運命かもねと言うと、涼子は大袈裟ねと照れた。その幸太がいるのだから涼子は美奈が一緒に働いてくれるものだと思っていた。だが接客が苦手な美奈は友達との約束を理由に店を出て行った。料理の支度をしながら幸太の様子を見ていた涼子は接客の態度や手際の良さに感心した。このような仕事の経験はあるのかと尋ねると、幸太はいろいろなアルバイトをしていたのでと答えた。頼りになる相棒を手に入れたことを喜ぶ彼女は、大学が終わったら早く来て仕込みを手伝って欲しいとお願いした。

翌朝、涼子が遅く起きると美奈が食事の用意をしていた。食卓にはトーストとハムエッグが置かれており、料理くらい勉強しなさいと涼子が嫌味を言うと、美奈は話をそらすためにボーイフレンドはいないのと聞いた。突然の質問に面食らう彼女に、美奈は幸太が親子ではなく姉妹に見えたと言ったことを伝えた。そして機嫌が良くなったところを見計らって相談を持ち掛けるが涼子にはお見通しだった。美奈は以前からアメリカへ留学をしたいと考えており、何度か相談をしていた。今回は幸太を紹介した見返りを期待したのだが返事は「ダメ」だった。

屋台的映画館

土佐の一本釣り

  • posted at:2024-08-08
  • written by:砂月(すなつき)
とさのいっぽんづり
松竹=キティフィルム
配給:松竹
製作年:1980年
公開日:1980年12月27日 併映「男はつらいよ 寅次郎かもめ歌」
監督:前田陽一
製作:沢村国男 金田晴夫
製作補:佐藤正
原作:青柳裕介
脚本:前田陽一 松原信吾
撮影:長沼六男
美術:重田重盛
音楽:川辺真
主題歌:「恋・恋かもめ」千原ひかり
録音:小林英男
調音:小尾幸魚
照明:佐久間丈彦
編集:太田和夫
スチール:金田正
監督助手:伊藤聚
装置:横手輝雄
装飾:釼持政司
衣裳:松竹衣裳
現像:東洋現像所
進行:田沢連二
製作主任:池田義徳
出演:田中好子 加藤純平 山口美也子 亜湖 岡本信人
アメリカンビスタ カラー 91分

土佐久礼の港にカツオ船の第一福丸が大漁旗を掲げて帰ってきた。下船する漁師たちの中に初めて漁に出た小松純平の姿があった。日用雑貨店の小松商店を営む母・ふきと二人暮らしをする彼は、中学を卒業すると進学せずに漁師になった。家に帰り風呂に入ってさっぱりすると純平はふきに夕食はいらないと言った。何故ならその夜は船の兄やんたちと高知で酒を飲むことになっていたからだ。それを聞いたふきは一緒に食事を出来ないことに寂しさを感じたが、逆にうれしくもあった。純平がきっと大人になって帰ってくると思ったからだ。

純平は船では雑用係だったが、大人たちと働くことにより対等になったような気がしていた。その理由の一つが汗水たらして働き給料を手にしたことだった。中学の同級生が通う土佐西高校に立ち寄った彼は、友人たちにお札を見せびらかし高校生は可哀想だなと蔑んだ。そして二歳年上で幼馴染の吉村八千代を呼び出すと、今戻ってきたがこれから皆と高知で酒を飲むことになっているから悪いがお前とデートしてやれないと言った。そしてその後に女と何かあってもお前には隠し事をしないことにしているからひと言断っておくと言うと、八千代は去って行くその背中に悪態をついた。

高知のバーで強がって飲めない酒を無理矢理飲む純平だったが、限界がきて外に駆け出すと道の端で吐いた。後を追い掛けてきた女将が可哀想にと心配するが、プライドが高い純平はこのことは絶対に誰にも言うなと釘を刺した。カツオ釣りが酒で戻したなんてことが知られたら漁師仲間から舐められると考えていたからだ。しばらくして気分が落ち着くと店に戻り再び飲み始めるがついにダウンした。その後、夜の女たちが二階へやってくるが純平は何も覚えていなかった。

朝帰りをする純平が家に向かって歩いていると自転車で通学する八千代とバッタリ会った。学校が終わったら会わないかと声を掛けるが無視をされ、何とか気を引こうと考えた純平は妙案を思いついた。その夜、八千代の家の前に行くと窓に小石を投げて呼び出そうとするが、彼女はチラリと見ただけでカーテンを閉めた。つれない態度を取る八千代だったが、本音は一途に自分のことを思ってくれる純平が大好きだった。

屋台的映画館

天空の城ラピュタ

  • posted at:2024-08-04
  • written by:砂月(すなつき)
てんくうのしろらぴゅた
徳間書店
配給:東映
製作年:1986年
公開日:1986年8月2日 併映「名探偵ホームズ「ミセス・ハドソン人質事件」「ドーバー海峡の大空中戦!」
監督:宮崎駿
製作:徳間康快
企画:山下辰巳 尾形英夫
原作:宮崎駿
脚本:宮崎駿
音楽:久石譲
作画監督:丹内司
原画頭:金田伊功
原画:篠原征子 遠藤正明 二木真希子 桜井美知代 大谷敦子 小林一幸 賀川愛 前田真宏 福田忠 川崎博嗣 高坂希太郎 大塚伸治 河口俊夫 近藤勝也 名倉靖博 鍋島修 江村豊秋 友永和秀
美術監督:野崎俊郎 山本二三
仕上:保田道世
撮影:高橋宏固
編集:瀬山武司
音響監督:斯波重治
整音:井上秀司
音響効果:佐藤一俊
挿入歌:「君をのせて」井上杏美
協力:電通
制作:原徹 スタジオジブリ
プロデューサー:高畑勲
声の出演:田中真弓 横沢啓子 初井言榮 常田富士夫 寺田農
アメリカンビスタ カラー 124分

ムスカ大佐率いる政府の調査機関は「ゴンドアの谷」に住む少女シータを捕らえ、ティディスへ向かう飛行客船の船体中央に位置する客室で監視した。シータは何故自分が無表情な男たちから見張られなければならないのか理由がわからなかった。窓辺に佇む彼女が満月をぼんやりと眺めていると空中海賊団のドーラ一家が突然襲撃してきた。その目的が自分であることを知ったシータは窓の外を伝って隣の部屋へ逃げようとするが、誤って足を滑らせ地上へ落下した。彼女は恐怖のあまり気を失ってしまうが、ペンダントの石が不思議な光を放つと羽毛のように舞い降りて行った。

数十年前に起きた産業革命では多くの鉱石が必要とされた。かつて鉱山町は大量の鉄鉱石の他に金銀銅も採れることから「優良鉱山」とされたが、今では採掘量が減り輸送が不便な工場からは人が去って行った。そんなこともありいつしかそこは「スラッグ(鉱石の残り滓)渓谷」と呼ばれるようになった。その町で働く見習い機械工の少年パズーは行きつけの食堂で夕食用のシチューをバケツに入れてもらうと足早に作業場へ戻ることにした。小高い丘を駆け上ると、薄暗くなった夜空から何か光る物がゆっくりと降りてくるのが見えた。何だろうと小走りに向かうと、その光る物の正体が少女であることがわかった。少女は立坑の真上に降りてきており、パズーは巻揚機の支柱の先で両手を差し出して待った。彼女はまるで羽毛のように軽く風で飛んで行きそうだった。ところがペンダントの光がスッと消えると少女の重みがパズーの腕に掛かり、驚いたパズーは彼女を落としてはならないと踏ん張りながら移動し作業用の板に下ろした。ひと息つくのもつかの間、親方から何をしているんだと怒鳴られた。パズーはこれまでの出来事を説明しようとするが、ボイラーの調整に掛かり切りの親方はそれどころではなかった。

空が白み始めるとパズーは高炉の天辺で軽やかにトランペットを吹いた。その音色で目覚めたシータは今自分が何処にいるのかわからなかったが、屋根の天窓に続く上って行くとその先に音の出所があった。彼女に気づいたパズーは気分はどうと尋ね自己紹介した。シータの記憶は飛行客船から落ちたところまでしかなく、何が起きたのか不安でたまらなかった。パズーは彼女の首から下がるペンダントが気になり、それに空を飛ぶ力があるのではないかと考えた。そこで借りたペンダントの力を信じて屋根から飛び降りてみるが奇跡は起きなかった。

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リメインズ 美しき勇者たち

  • posted at:2024-07-31
  • written by:砂月(すなつき)
りめいんずうつくしきつわものたち
松竹=サニ千葉・エンタープライズ=JTB=京都映画
配給:松竹
製作年:1990年
公開日:1990年2月10日
監督:千葉真一
製作:桜井洋三 千葉真一 石田博
企画監修:深作欣二
企画協力:松橋功
脚本:佐藤繁子
音楽監督:真田広之
撮影:藤原三郎
美術:梅田千代夫
照明:中山利夫
録音:広瀬浩一
編集:園井弘一
記録:野崎八重子
アクション監督:金田治
助監督:萩谷泰夫
製作主任:高坂光幸
プロデューサー:清水一夫 野村芳樹 星野精三
プロデューサー補:藤山顕一郎 高須準之助
宣伝プロデューサー:西川昭幸 村居俊彦 清瀬明彦
音楽:大谷幸
主題歌:「リメインズ」村松美香
出演:真田広之 村松美香 黒崎輝 真矢武 栗原敏
アメリカンビスタ カラー 107分

大正末期の冬。北国の集落に巨大な熊が明け方に現れ、部屋で眠っていた平助と妻のウメが襲われた。熊の一撃で即死した平助の死体はその場にあったが、ウメの姿は何処にも見当たらなかった。一縷の望みを託し警察署長は若い衆とともに捜索を行うが、見つかったのは熊の足跡とウメの着物の切れ端だけだった。その先で何か動く物が見えたため近づくが、それはウメの死体を貪り食う熊だった。署長たちは銃で射殺しようとするが、銃声を聞いて興奮し立ち上がった熊の体長は2メートルを優に超えていた。熊は彼らに向かって襲い掛かるが、それを阻止したのは遠くの集落からやってきた嘉助率いるマタギの集団だった。鋭冶が熊のいた場所から拾った着物の切れ端を嘉助に見せると、アカマダラに違いないと言った。アカマダラとは彼らの間で呼ぶ熊のあだ名だったが、その熊は女の肉を好む傾向があった。これまでわかっているだけでも十二人が殺され、そのうちの五人の女が食われたのだ。一年前に嘉助が住む村「鷹の爪」でも一人の女が食われ、彼らはそれ以来アカマダラをずっと追い続けていたのだ。ここはひとつ俺たちに任せて欲しいと嘉助が言うと、素人に歯が立つものではないから是非ともお願いしたいと署長たちは頭を下げた。

雪が積もる山道を進んで行くと熊の足跡は川で途切れていた。アカマダラは浅い川から山へ向かって行ったのではないかと考えられたが、嘉助は異変に気づいた。熊は彼らを撒くために同じ足跡をもう一度踏みながら後退していたのだ。機転の利くアカマダラにしてやられた嘉助たちは新たな痕跡を探し始めた。するとしばらく進んだところに小さな雪崩のような場所があり、谷を下って行くと新たな足跡が見つかった。それは目の前に立ちはだかる山の頂上へと続いていた。嘉助たちは頂上を目指すが吹雪に遭い、視界が効かないことから捜索を断念した。下山している途中で鋭冶は木に体を擦りつける熊を発見した。嘉助は鋭治とサブにブッパ(仕留め役)、次郎と伍平にセゴ(追い立て役)を命じたが、風向きが変わり熊が人の気配を察知したことで三人が追い込み鋭治が猟銃で止めを刺すことになった。ところがそこに現れた猟犬が熊に襲い掛かり、続いて現れたマタギが仕留めたのだった。掟を無視した振る舞いに激怒した鋭治は怒鳴りつけるが、マタギはそんなことも気にせず動かなくなった熊に近づきこいつはアカマダラじゃないと呟いた。鋭治はその顔を見て驚いた。男の姿をした彼女は一年前に母親をアカマダラに殺された鋭治の幼馴染のユキだった。

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