日活
配給:日活
製作年:1958年
公開日:1958年6月10日 併映「四季の愛欲」
企画:水の江滝子
監督:吉村廉
原案:名和青朗
脚本:鈴木三千夫
撮影:峰重義
照明:三尾三郎
録音:古山恒夫
美術:西玄一郎
音楽:土橋啓二
編集:中村正
助監督:齋藤和三郎
製作主任:栗橋正敏
出演:江戸屋猫八 一龍齋貞鳳 三遊亭小金馬 稲垣美穂子 天路圭子
スタンダード モノクロ 52分
あまから横丁で有名なお人よし三人組(パン屋の六さん、保険外交員の良夫さん、酒屋の金ちゃん)はある日、警察署の遺失物係に呼び出された。何事かと思い恐る恐る出頭すると係官は君たちに渡すものがあると言った。彼が連れて来たのは六歳くらいの薄汚い少年だった。少年が持っていた手紙には、言うに言われぬ仔細あって一時的に身を隠さねばならなくなったため、大財閥の御曹司である伊部紋太をひと月程人情あふれる篤志家と噂に聞く三人組預かって欲しいと書いてあった。三人は当初断ろうと思っていたが、いずれ十二分のお礼を差し上げるという追記に惹かれたことと、手紙の主が伊部家の執事だったことから文面を信用して引き取ることにした。
三人組はまず油を売るときに立ち寄るほがらか軒に行き、紋太を預かる順番を決めることにした。そしてじゃんけんの結果、良夫さんが最初に預かることに決まり、早速紋太をアパートに連れ帰った。翌日、良夫さんは保険の契約書類を持ってマサ美容室を訪れた。その際、紋太に留守番をさせるわけにはいかないので一緒に連れて来たのだ。紋太の調子のいい言葉にマダムはメロメロになり大口契約はまとまるかと思われた。ところがちょっと目を離した隙に紋太がいたずらを仕出かし美容室は大混乱。契約は破棄され良夫さんは店から追い出されたのだった。紋太を次の日まで預かる約束だったが、もう面倒なことに巻き込まれたくない良夫さんはニコニコ堂へ行き前倒しで六さんに彼を譲った。
紋太を預かれることがうれしい六さんは店の主人に彼を紹介した。そしてパンを焼いている間に子供の扱い方を参考書で勉強することにしたのだが、しばらくすると頭にたんこぶが出来た子供を連れた母親が怒鳴り込んで来た。話を聞くとどうやら紋太に殴られたのだという。その母親がお得意様だとわかった主人が勘弁してもらおう売り物のパンを渡すと、そんなことをしてもらわなくてもいいのにと言って帰って行った。紋太は主人の長男の一郎が公園に連れて行ったのだ。体の大きい相手とケンカして紋太が勝ったことを喜んでいると、早川組の職人が子供を連れてやってきた。六さんが勘弁してくださいとパンを渡すと帰って行ったが、今度は同じ子供を連れた母親がやってきた。もうここのパンを絶対に買わないように触れ回るというので勘弁してくださいとパンを渡すと帰って行ったが、今度は同じ子供を連れたヤクザ風の兄がやってきたのだった。主人はこのままだとうちは破産だと嘆き、あの子を何処かへ預けてもらわなければ困ると六さんに言った。
屋台的映画館
PR