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息子(1991年)

  • posted at:2022-11-25
  • written by:砂月(すなつき)
むすこ
松竹映像
配給:松竹
製作年:1991年
公開日:1991年10月12日
監督:山田洋次
総指揮:大谷信義
プロデューサー:中川滋弘 深澤宏
原作:椎名誠
脚本:山田洋次 朝間義隆
撮影:高羽哲夫
美術:出川三男
音楽:松村禎三
照明:青木好文
録音:鈴木功
編集:石井厳
スチール:金田正
調音:松本隆司
美粧:宮沢兼子 田村滋男
装置:守篤信
装飾:露木幸次
進行:副田稔
題字:榊莫山
監督助手:五十嵐敬司
製作担当:峰順一
衣裳:松竹衣裳
現像:IMAGICA
出演:三國連太郎 永瀬正敏 和久井映見 原田美枝子 田中隆三
シネマスコープ カラー 121分

東京で一人暮らしをする浅野哲夫は新宿の居酒屋でアルバイトをしているが、帰りはいつも朝方になる。ある日、いつものように帰宅すると父親の昭男から電話が掛かってきた。その日は母・きぬ江の一周忌だったが、帰ってこなかったため忘れているのではないかと心配になったのだ。そのことは覚えていたが、次男の自分がわざわざ帰る必要はないと思っていた。だが昭男は今から支度して新幹線に乗れば1時の法要に間に合うと言って一方的に切った。岩手県か、と哲夫はつぶやいた。親戚に何を言われるかわからないという昭男の言葉が気になり哲夫は着の身着のまま岩手に向かった。何とか時間内にお寺に着いたが、兄の忠司から服装を注意された。彼のアロハシャツにジーンズという姿は厳粛な場にそぐわなかったからだ。着替えはまだバッグに入ったままだった。

法要は滞りなく終わり、その夜哲夫は実家で過ごすことになった。そこには昭男と忠司の他に忠司の妻の玲子と二人の子供たち、昭男の弟の守とその妻の綾子、昭男の長女のとし子と夫の徹がいた。昭男が徹にあげたい物があると言って自分の部屋にハワイ土産でもらったウイスキーを哲夫と取りに行くと、守はせっかく兄弟が集まっているのだから今後の親父のことを話し合ったらどうだと言った。どうするのかと守が尋ねると、忠司は父を迎えるつもりだから千葉にマンションを買ったんだと答えた。すると玲子が後を継ぎ、昭男が来れば子供たちが喜ぶだろうが11階ということもあってそこから見える風景を喜んでもらえるかわからないと言った。それを聞いた綾子が庭付きの家は無理なのかと尋ねると、忠司は今どき東京近郊でそんな家をサラリーマンが買えるはずがないと怒ったように答えた。昭男が戻ってくると皆黙っていたが、綾子がこんな不便な暮らしをいつまでもさせるわけには行かないと親孝行の子供たちが言っていると口火を切った。すると昭男は毎日山を眺めて川の流れの音を聞いて畑の土を好きなだけ触る気ままな暮らしを不便だとは思ったことがないと言った。だとしてもいつかは体が効かなくなる日が来ると綾子が言うと、昭男は腹を立て自分の始末は自分でつけるから余計な心配はするなと怒鳴った。翌日、皆が次々と帰る中、哲夫は父親のお守りをするために残ることにした。

屋台的映画館
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プロフィール

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砂月(すなつき)
性別:
非公開
自己紹介:
ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

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