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風が強く吹いている

  • posted at:2019-08-28
  • written by:砂月(すなつき)
かぜがつよくふいている
「風が強く吹いている」製作委員会(光和インターナショナル=松竹=バンダイビジュアル=衛星劇場=木下工務店=博報堂DYメディアパートナーズ=読売新聞=京王エージェンシー)
配給:松竹
製作年:2009年
公開日:2009年10月31日
監督:大森寿美男
企画・制作:鈴木光
制作:野田助嗣 川城和実 久松猛朗 木下直哉 安永義郎 大月曻 春山暁
プロデューサー:坂本忠久
原作:三浦しをん
音楽:千住明
ラインプロデューサー:森太郎
音楽プロデューサー:長崎行男
キャスティングプロデューサー:名須川伸吾
脚本:大森寿美男
撮影:佐光朗
美術:小澤秀高
照明:加瀨弘行
装飾:西渕浩祐
録音:林大輔
音響効果:伊藤進一
編集:田中愼二
スクリプター:湯澤ゆき
VFXスーパーバイザー:石井教雄
監督補:中西健二
助監督:猪腰弘之
スタイリスト:堀田都志子
ヘアメイク:井川成子
俳優担当:高屋隆太
制作担当:関浩紀 松井聡子
制作プロダクション:光和インターナショナル
出演:小出恵介 林遣都 中村優一 川村陽介 橋本淳
アメリカンビスタ カラー 133分

寛政大学4年の清瀬灰二(ハイジ)は、校内で野宿する新入生の蔵原走(カケル)を強引な手段を使って自分が寮長を務める竹青荘に入居させた。古びた竹青荘には留年し続けるヘビースモーカーの平田彰宏(ニコチャン)、司法試験に合格済みの知性派・岩倉雪彦(ユキ)、マンガオタクの柏崎茜(王子)、クイズマニアの坂口洋平(キング)、アフリカからの国費留学生ムサ・カマラ(ムサ)、心優しい性格の杉山高志(神童)、そして双子の新入生の城太郎(ジョータ)と城次郎(ジョージ)が住んでいた。この寮に住むと陸上部に入部届が出され自動的に関東陸上連盟に登録されるというハイジ独自のルールがあり、家賃3万円に食事つきいう好条件の代わりに毎朝5キロを走らなければならなかった。今いる入居者たちはハイジがスカウトした面々であり、カケルは彼が構想するジグソーパズルのラストピースだった。寛政大学の陸上部は弱小であることから、ハイジは長距離のチームを一から作ろうと考えたのだ。彼の頭の中にあるのは箱根駅伝を目指すこと。だが時間は1年半弱しか残されていなかった。強豪校が出そろう大会に幽霊部員だらけの陸上部が出場出来るはずがないとカケルは悲観するが、竹青荘の大家であり陸上部の監督でもある田崎源一郎から励ましを受けたことで引くに引けなくなった。

ハイジは個人差によって練習メニューを変えることにした。自分とカケルにはハードなメニュー、王子は緩やかに、そしてその他のメンバーには中間を位置づけた。コースはトラックでもロードでもないクロスカントリーを選択した。土の方が足への負担を軽減出来るからだった。1周=2.5キロをカケルは8周、つまり20キロ走ることになる。中間でも15キロだ。ハイジはその中にジョギングを組み込み、飽きがこないように配慮した。毎日、クタクタになるまでメンバーが練習を続けることで、カケルは彼らが本気であることを感じ次第に心を開いて話すようになった。ニコチャンたちがその気になったのはハイジに頭が上がらないからだ。おいしい食事が出来るのも、トイレがいつもきれいなのも、大事な試験の朝に母親のように起こしてもらえるのもみんなハイジがいるからなのだ。そんな彼の夢に協力してやろうと一致団結したのだ。

東京体育大学記録会の前日、念願のユニフォームが完成しみんなの士気が上がる中、ハイジは17分以内を目標に設定することを発表した。何故なら箱根の予選会に出場するには5千メートルを17分以内、もしくは1万メートルを35分以内の公式記録を持つ必要があるからだ。楽勝ムードが漂う中、トップレベルのチームはそんなものではないとカケルは注意を促した。するとハイジは、今回は17分以内で十分だとし、思い切り走って大学陸上界に挨拶してやろうと勇気づけた。

屋台的映画館
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ガメラ3 邪神覚醒

  • posted at:2019-07-24
  • written by:砂月(すなつき)
がめらすりーいりすかくせい
大映=徳間書店=日本テレビ放送網=博報堂=日本出版販売
配給:東宝
製作年:1999年
公開日:1999年3月6日
監督:金子修介
総指揮:徳間康快
制作代表:加藤博之 石川一彦 小野清司 鶴田尚正
プロデューサー:土川勉 佐藤直樹 南里幸
アソシエイトプロデューサー:奥田誠治 藤巻直哉
脚本:伊藤和典 金子修介
音楽:大谷幸
撮影:戸澤潤一
美術:及川一
録音:橋本泰夫
照明:吉角荘介
編集:冨田功
スクリプター:荘原はる
助監督:村上秀晃
制作担当:森賢正
宣伝プロデューサー:市川南 小林剛
音楽プロデューサー:山本晴之
主題歌:「もういちど教えてほしい」ユリアーナ・シャノー
特殊技術・特技監督:樋口真嗣
特殊技術・撮影:村川聡
特殊技術・美術:三池敏夫
特殊技術・照明:林方谷
特殊技術・怪獣造形:原口智生
特殊技術・操演:根岸泉
特殊技術・視覚効果:松本肇
特殊技術・編集:奥田浩史
特殊技術・スクリプター:河島順子
特殊技術・助監督:神谷誠
特殊技術・梶川雅也
制作協力:イマジカ
出演:中山忍 前田愛 藤谷文子 山咲千里 手塚とおる
アメリカンビスタ カラー 108分

1999年、赤道附近にある国の村で奇妙な生物を見つけたという連絡を受けた長峰真弓は現地で調査を行うことになった。到着したときには既に死骸となっていたが、それは彼女にとって忘れたくても忘れられない形状をしていた。その生物は4年前に人類を恐怖のどん底に陥れた超遺伝子獣ギャオスという翼竜の雛だった。他にいなかったかと真弓が尋ねると村人は皆同じ方向を指差した。その頃、日本最南端にある沖之鳥島近海では、無人深海探査機・かいこうが海底の調査中に「ガメラの墓場」という呼び名にふさわしい無数の骨を発見した。亀のような形状のガメラはかつて存在した超古代文明が生み出した生物兵器だった。

東京で起きたガメラとギャオスによる壮絶な戦いの巻き添えで最愛の両親を失った比良坂綾奈は、弟の悟とともに奈良県南明日香村に住む日野原家で世話になっていた。中学生の彼女にとって両親だけでなく幸せな家庭まで奪われたガメラへの憎悪は計り知れなかった。そして悟とは違い、新しい生活に馴染めない綾奈は日野原家ばかりか学校でも浮いた存在になっていた。放課後、クラスメイトたちに八代の沢へ連れられてこられた綾奈は「柳星張」が眠るという古い祠の中から封印する石を持ってくるように命じられた。彼女は仲間の一人として認められたいという一心で祠に入りその石を見つけた。砂を掃うと柳星張は亀甲のような模様をしていたおり、それを見てガメラのことが頭をよぎった。そして無意識に左手をその上に置くと石は輝き始めたのだった。綾奈はそれを外に持ち出そうとしたが、噂を聞いて駆けつけたクラスメイトの守部龍成の説得で元の場所に戻した。龍成はここで見たことを誰にも言うなと釘を刺した。だが柳星張ことが気になって仕方がない綾奈は考古学に詳しい日野原の長男で大学生の繁樹にさりげなく尋ねてみた。

月は28日で天球をひと回りすることから、昔の中国や日本では二十八宿と名付けて天を分けていた。それを東西南北の七宿ずつに分け、南の西側から3、4、5番目にあるのが柳、星、張だった。この三宿が西洋の星座ではうみへび座に当たり、柳は頭、星の位置には南都の守護神を示す赤い星があった。高松塚古墳の壁には守護神として東に青龍、西に白虎、北に玄武が描かれており、崩れた南には朱雀が描かれていたと考えられた。うちの大学では柳星張が朱雀であり南からくる敵に備えているのではないかと考えていると繁樹が言うと、綾奈はそれが何なのかが気になった。

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ガメラ2 レギオン襲来

  • posted at:2019-06-25
  • written by:砂月(すなつき)
がめらつーれぎおんしゅうらい
大映=日本テレビ放送網=博報堂=富士通=日本出版販売
配給:東宝
製作年:1996年
公開日:1996年7月13日
監督:金子修介
総指揮:徳間康快
制作代表:加藤博之 漆戸靖治 大野茂 小島和人 五十嵐一弘
制作:池田哲也 保坂武孝 澤田初日子 鶴田尚正
制作補:高橋博 齊藤久臣 森江宏
企画:島田開 武井英彦 安永義郎 筒井城二 石田耕二
プロデューサー:土川勉 佐藤直樹 南里幸
アソシエイトプロデューサー:奥田誠治 門屋大輔 藤巻直哉 高橋千尋 坂本龍彦
脚本:伊藤和典
音楽:大谷幸
撮影:戸澤潤一
美術:及川一
録音:橋本泰夫
照明:吉角荘介
編集:荒川鎮雄
スクリプター:石山久美子
助監督:片島章三
制作担当:森賢正
宣伝プロデューサー:矢部勝 嵐智史
音楽プロデューサー:木村敏彦
主題歌:「そら」ウルフルズ
特殊技術・特技監督:樋口真嗣
特殊技術・撮影:木所寛
特殊技術・美術:三池敏夫
特殊技術・照明:林方谷
特殊技術・怪獣造形:原口智生
特殊技術・操演:根岸泉
特殊技術・視覚効果:松本肇
特殊技術・編集:普嶋信一
特殊技術・スクリプター:河島順子
特殊技術・助監督:神谷誠
特殊技術・梶川雅也
制作協力:イマジカ アミューズ
「ガメラ2」製作委員会:大映=博報堂=日本出版販売=イマジカ=アミューズ
出演:永島敏行 水野美紀 石橋保 吹越満 藤谷文子
アメリカンビスタ カラー 100分

NASA・アメリカ航空宇宙局が地球に急速接近する隕石群を確認した。計算上、約48時間後に起きる衝突を回避することが出来ないことから、人類がパニックに陥ることを考慮し流星雨として公表した。その頃、夜の札幌郊外では観望会が行われていたが、引率者で札幌市青少年科学館の学芸員・穂波碧はラジオで日本に隕石が落下する可能性があることを知り急遽中止にした。科学館所長・野尻明雄からの連絡で三陸沖に一つ落下したことを知ったが、電話がノイズとともに切れると同時に上空が光に染まり巨大な隕石が横切った。隕石は支笏湖南西約1キロの地点に落下し、出動要請を受けた陸上自衛隊第11師団化学防護小隊は現地に向かった。早朝に大宮化学学校の渡良瀬佑介二等陸佐と花谷一等陸尉が合流し、防護小隊の笹井小隊長から説明を受けた。放射能や化学的汚染は検出されておらず、生物学汚染は検査に時間が掛かるため結果が出ていなかった。一方、隕石は未だに見つかっておらず、着地の瞬間に制動した形跡が残っていたのだ。それを聞いた渡良瀬は、あまり気持ちのいい話じゃないなと首を傾げた。

別の隕石が札幌市の南約50キロの最端部に落下した頃、科学館に呼び出されたNTT北海道のエンジニア・帯津は、碧からパソコンがインターネットに繋がらないと相談を受けた。実は朝方から市の南部一帯で同様の異常が報告されていたのだが原因はわからなかった。そこへ外へ出てみろと職員が駆け込んできたため碧は帯津とともに玄関を出た。すると支笏湖方面の夜空にオーロラが浮かんでいたのだ。調査を行うため碧は野尻を連れて支笏湖へ向かったが、強力な磁場により車が停止した。仕方なく碧が外に出ると、パトロール中の自衛隊員からここは立ち入り禁止ですよと注意された。隊員は車の復旧を行ったが、二人が科学館の関係者だとわかると渡良瀬たちを呼び出した。野尻は過去にシベリアで起きた未発見の隕石落下を例に挙げたが、それは氷の塊という仮説があると渡良瀬は言った。今回のはデータを見る限り氷の塊とは言い難いと野尻がつぶやくと、流星群が地球と遭遇したのが全くの偶然なのかが気になると碧は言った。笹井の「制動」という言葉を思い出した花谷はこれが単なる落下ではないと考えた。

隕石落下から4日目、NTT北海道のネットワークオペレーションセンターに案内された碧は、帯津から大規模な光ファイバー網が連日消失していることを説明された。モニターに映し出された地図を見ていた彼女はあることに気づいた。それは恵庭市から磁界に沿って消失箇所が動いているように感じたからだ。そこに渡良瀬から彼女に電話が掛かり、前日にビール工場で1万ダースに及ぶビール瓶が消失したことに対する意見を求められた。現地に向かった碧は、支笏湖から移動するルートにこのビール工場が入っていることを持っていた地図で示した。

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顔役(1965年)

  • posted at:2018-10-19
  • written by:砂月(すなつき)
かおやく
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1965年
公開日:1965年1月3日 併映「徳川家康」
監督:石井輝男
企画:俊藤浩滋 吉田達
脚本:笠原和夫 深作欣二 石井輝男
撮影:星島一郎
録音:大谷政信
照明:元持秀雄
美術:中村修一郎
音楽:八木正生
編集:田中修
助監督:小山幹夫
進行主任:西井剛
現像:東映化学工業株式会社
出演:鶴田浩二 高倉健 佐久間良子 藤純子 三田佳子
シネマスコープ カラー 91分

国立代々木競技場の近くにあるホテルオーヤマに続々と車が集結していた。その会場では関東一帯のやくざ組織である関東城政会の84団体による幹部会が行われ、政府が3兆円の金をつぎ込んで東洋一の大産業地帯を造成しようとしている新浜市の埋立地についての説明がなされた。10年先には人口100万人の都市が3つは出来上がると予想され、大企業コンビナートの移転に連れてマンモス団地も建設されている。やがては東京や大阪に匹敵する一大消費都市になることは間違いなかった。埋立地の一部は県が地元の漁業組合に漁場放棄の見返りとして譲り渡した30万坪の土地で、その顔役の漁業組合長は鳴海一家の三代目で小杉組組長をしていた小杉末造だった。小杉と吉川市長がその土地の実権を握っており、整地が済み次第ここに転業漁民のための酪農地を造成する計画を立てていたが、それを関西同志会会長の尾関が狙っていたのだ。近々漁業組合が整地の入札を行うことになっており、尾関は子分の甲田建設の名を借りて落札しようとしていた。そこで城政会会長の檜山義一が大役を任せて貰えないだろうかと名乗り出ると満場一致で可決された。

東日開発会長の山脇と組んだ檜山は、気の毒だと思っているが関東を代表して派遣できる檜山組3千人の中でもお前以外見当たらないと大幹部の中神正治を指名した。中神はかつて兄弟分と二人で竹内一家に乗り込んで行ったという伝説の持ち主だったが、それもいつも損な役回りを押し付けられていたからだ。この役についたのは他に早見恭一、宮田哲男、染谷勇、桑原次郎、安積徳三郎の5人だった。彼らが埋立地に中神建設の工事事務所を建てると、早速甲田組が挨拶に現れ花瓶を置いて行った。それには爆竹が仕掛けられていたが、その破裂音が抗争の始まりの合図だった。甲田は実弾攻勢で入札に拘る建設業者とパイプを結び、賭場を開いて漁業者から借金の形として権利書を奪った。その頃、中神は足を洗ってバーを経営する柏田弘と会い、昔のよしみで小杉を紹介してもらうことになった。だが客としてやってきた上機嫌の新聞記者・秋田吾郎から大スクープを聞き気が変わった。甲田建設を追っていた彼は、市役所の土木課長が甲田と料理屋で何度も会っていたことを警察が突き止め参考人として出頭を命じたところ、留置場で首を吊って自殺したという情報を掴んだというのだ。それを知った中神は、柏田にさっきの話はなかったことにしてくれと言い残すと店を後にした。秋田が書いた記事はその日の夕刊に載ったが、死人に口なしだと甲田は笑い飛ばした。その頃、中神は小杉の屋敷を訪ね、私どもに力添えをお願いしたいと頭を下げた。すると小杉は、どちらに入札が落ちて血の雨が降ったとしてもカタギの者たちには関係ない話だときっぱり言った。

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カミカゼ野郎 真昼の決斗

  • posted at:2018-08-15
  • written by:砂月(すなつき)
かみかぜやろうまひるのけっとう
にんじんプロダクション=國光影業股份有限公司
配給:東映
製作年:1966年
公開日:1966年6月4日 併映「地獄の野良犬」
監督:深作欣二
企画:田畑稔
脚本:深作欣二 太田浩児 池田雄一
撮影:山沢義一
録音:井上賢三
照明:川崎保之丞
音楽:八木正生
編集:田中修
助監督:太田浩児
記録:石田照
スチール:遠藤努
進行主任:中野洋
現像:東映化学工業
協力:三菱重工業株式会社 ニッカ・ウイスキー株式会社 日本航空株式会社 ミランダ・カメラ
主題歌:「素敵なカミカゼ野郎」千葉真一
出演:千葉真一 白蘭 大木実 国景子 高倉健
シネマスコープ カラー 90分

中華民国・台北市にある台湾観光份有限公司の頼天賜社長のもとに一通の封書が届いた。その封書の差出人欄には「日本 東京 K.M」と書いてあり、手紙の内容に頼は慌てた。その頃、横浜・中華街に店を構える矢島嘉市、東京に本社を置く日東商事の社長・北沢信にも同様の手紙が届いていた。北沢が他の二人と電話で連絡を取るために窓を閉めようとすると、上空には一機のセスナ機が旋回していた。

東京でのフライトを終えた国際航空のパイロット・御手洗健は休暇を取り赤沢温泉でスキーを満喫していた。明朗闊達で行動力に富む女好きな彼はプロ顔負けな滑り方をする女性に見惚れアプローチを掛けたが無視された。それでもめげない健が全力でアピールしていたそのとき、辺りの空気を震わす銃声が響いた。二人が胸を押さえて倒れた男に近づくとまだ息があったことから急いで救助を求めた。ペンションに戻った健は支配人から表彰ものだとおだてられていい気分になっていたが、刑事たちが彼を見る目は違った。健が所持する28口径の猟銃が犯行に使用された可能性があり、胸を撃たれた矢島が死の間際に「御手洗のヤツ・・・」と言ったというのだ。彼は警察署長から取り調べを受けることになったが、女性は健の無実を証言した。彼女は香蘭というカメラマンで、雪山の写真を撮るために台湾から仕事でやってきたのだ。更に遺体から発見された弾の旋条痕と健の猟銃のものとが一致しなかったため疑いが晴れたのだった。その夜、お礼を言うために香蘭をバーのカウンターに招待した健は話をするうちに異国に興味を持ち一度行ってみたいなと呟いた。すると背後にいた男がパイプを燻らせながらそういうことになるかもしれませんよと言った。そしてその男は隣に座るとあなたの未来を見て差し上げましょうと勝手に占い始め「南進の定めがある」と指摘したのだ。台湾が南に位置することで健の心は動いたが、その占いはある人物から依頼された芝居だった。

健を待ち伏せしていた北沢は車がやってくると強引に止め、冗談でやっているのかと問い詰めた。何のことかわからないと健が尋ねると、北沢はとぼけるのはよしたまえと手紙を渡した。そこには昭和20年8月15日の夜に台湾で起きたことへの復讐をする旨が書かれており、身に覚えのない彼は人違いだと笑い飛ばした。その後、職場の国際航空へ向かうと何故か主任や事務員が、彼が台湾へ行く前提で話し掛けてきたため戸惑った。三菱MU-2を130万円のギャラで台湾に運ぶことになっており、渡航に必要な手続きは全て仕事を依頼してきた矢島が行っているというのだ。会社に着く前にサングラスの男から止めた方がいいと忠告されていたが、タクシーで乗りつけた香蘭がMU-2の乗客であることがわかると健は腹を固めてパイロットを引き受けることにした。

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