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えんじんせんたいごーおんじゃーぶんぶんばんばんげきじょーばん
劇場版「キバ・ゴーオンジャー」製作委員会(東映=テレビ朝日=東映アニメーション=東映ビデオ=アサツーディ・ケイ=東映エージエンシー=バンダイ)
配給:東映
製作年:2008年
公開日:2008年8月9日 併映「劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王」「モモタロスのまっかっか城の王」
監督:竹本昇
製作:鈴木武幸 亀山慶二 高橋浩
企画:中曽根千治 梅澤道彦 日達長夫 永井秀之 松田英史 竹中一博
エグゼクティブプロデューサー:杉山豊
プロデュース:日笠淳 和佐野健一 八木征志 矢田晃一
原作:八手三郎
脚本:會川昇
音楽:大橋恵
撮影:松村文雄
照明:竹田勝三
美術:大谷和正
編集:佐藤連
録音:渡辺典夫
記録:渋谷康子
助監督:安養寺工
進行主任:小林智裕
音響効果:阿部作二
選曲:宮葉勝行.R
視覚効果:沖満
音楽プロデューサー:前山寛邦
音楽制作:東映音楽出版 コロムビアミュージックエンタテインメント
音楽制作協力:ジェニュイン
テーマソング:「炎神フォーメーションラップ 劇場BANG!! CUSTOM」Project.R(劇場BANGスペシャル)With 炎神キッズ
キャラクターデザイン:酉澤安施
デフォルメキャラクター:K-SUKE
イラスト:野口竜
企画協力:企画者104
資料担当:葛西おと 松井大
デザイン協力:プレックス
造型:前澤範
製作協力:東映テレビ・プロダクション
特撮監督:佛田洋
アクション監督:石垣広文 新堀和男
出演:古原靖久 片岡信和 逢沢りな 碓井将大 海老澤健次
アメリカンビスタ カラー 35分

人間たちが暮らす地球(ヒューマンワールド)に出現した機械生命体「蛮機族ガイアーク」は環境を破壊し自分たちの住みやすい世界に作り変えようと企むが、乗り物型の機械生命体「炎神」とタッグを組む「炎神戦隊ゴーオンジャー」によって阻止された。だが何度失敗しても懲りない三大臣(害地大臣ヨゴシュタイン、害気大臣キタネイダス、害水大臣ケガレシア)は次元の壁を破壊して11次元をごちゃ混ぜにしようと考えたのだ。空に次元の裂け目が現れるとゴーオンジャーの5人(江角走輔、香坂連、楼山早輝、城範人、石原軍平)は修復を試みるが、そこにリサイクル蛮機獣軍団が現れた。面倒なことになったと頭を抱えているとゴーオンゴールド(須塔大翔)とゴーオンシルバー(須塔美羽)が援護に現れたため、ゴーオンレッドはG9フォーメーションを決行し9体の炎神と7人の心が一つになったエンジンオーG9が完成した。それでもしつこい相手に手を焼いていると、裂け目から現れた時代劇風コスチュームの3人が相手の攻撃を妨害し隙が生まれた。エンジンオーはそれを利用して撃退したが、喜びもつかの間。3人の目的はゴーオンジャーが持つ炎神キャストを奪うことだった。炎衆の烈鷹、獅子之進、月之輪が裂け目の向こうへ消えると走輔たちもその中へ飛び込んだ。

走輔たちが現れたのはまるで江戸時代の町並みのようなサムライワールドだった。走輔、連、早輝が浪人者に追われていると月之輪が現れ、煙幕で撹乱している間に別の場所に移動した。彼女は走輔たちを巻き込んでしまったことを申し訳なく思って助けたのだが、烈鷹と獅子之進はそうは思っていなかった。そこにサムライワールドの女帝・魔姫の部下である雷剱と獄丸が現れたが、その傍には捕らえられた範人と軍平がいた。烈鷹たちは奪った炎神キャストを使って戦士に変身しようとするが、キャストは彼らを拒絶した。雷剱たちは弾き飛んだキャストの他に範人たちから奪ったキャストを全て魔剣城に住む魔姫に献上した。魔姫は炎衆を滅ぼすために心を失った大翔と美羽を仲間に引き入れた。

烈鷹たちは強くなることだけを求めた次元から次元を旅する流れ炎神だった。そんな彼らに目をつけた魔姫は心を消し去ればもっと強くなれるとそそのかして体を奪ったのだ。その日から彼女はこの世界を戦いだけの世界に造り上げ、炎神ソウルとなった烈鷹たちは人間の姿となって復讐の機会を窺っていたのだ。ゴーオンジャーが炎神を相棒だと考えていることを知った烈鷹たちは力を合わせて魔姫を倒すことに決めた。

屋台的映画館
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えいがくれよんしんちゃんあらしをよぶもーれつおとなていこくのぎゃくしゅう
シンエイ動画=テレビ朝日=ASATSU-DK
配給:東宝
製作年:2001年
公開日:2001年4月21日
監督:原恵一
チーフプロデューサー:茂木仁史 太田賢司 生田英隆
プロデューサー:山川順市 和田やすし 福吉健
原作:臼井儀人
脚本:原恵一
作画監督:原勝徳 堤のりゆき 間々田益男
美術監督:古賀徹 清水としゆき
キャラクターデザイン:末吉裕一郎 原勝徳
撮影監督:梅田俊之
ねんどアニメ:石井卓也
音楽:荒川敏行 浜口史郎
録音監督:大熊昭
編集:岡安肇
絵コンテ:原恵一 水島努
演出:水島努
オープニングテーマ:「ダメダメのうた」LADY Q&野原しんのすけ、野原みさえ
エンディングテーマ:「元気でいてね」こばやしさちこ
挿入歌:「白い色は恋人の色」ベッツィ&クリス
・・・:「今日までそして明日から」吉田拓郎
・・・:「ケンとメリー 愛と風のように」BUZZ
・・・:「聖なる泉」ザ・ピーナッツ
協力:日本万国博覧会記念協会
声の出演:矢島晶子 ならはしみき 藤原啓治 こおろぎさとみ 真柴摩利
アメリカンビスタ カラー 89分

春日部市に「20世紀博」というテーマパークが建設された。ここには20世紀のあらゆる物を販売するショップ、懐かしい遊びを心ゆくまで楽しめる広場、子供の頃に憧れたヒーローやヒロインになれるスタジオ、懐かしい味に会えるレストランなどがあり、来場者があらゆる思い出と出会える施設となっていた。それは大人たちにとって絶好の遊び場であり、日常を忘れられる心のオアシスだった。御多分に洩れないのは野原家で、週末になると欠かさずやってきた。そして浮かれるひろしとみさえはしんのすけとひまわりを託児所に預けると自分たちの好きなアトラクションへ向かうのだった。託児所にはふたば幼稚園に通う風間くん、ネネちゃん、マサオくん、ボーちゃんがいるが、彼らの両親も野原家と同じように頻繁にやってくるのだ。風間くんは20世紀博が出来てからの大人たちの異変に気づいていた。懐かしさへのハマり方が普通じゃないからだ。そのことを話すとネネちゃんたちも薄々気づいていたが、それは両親だけではなく幼稚園の先生たちにも影響を与えているようだった。ここままじゃママがママでなくなる気がするんだと風間くんはため息をついた。

20世紀博の影響で春日部の街は変化していた。道路には旧車が走り、レコード盤が飛ぶように売れ、若者はビンテージファッションに身を包んだ。午後7時59分、「20世紀博からの大事なお知らせ」という番組が放送された。それは20秒程のとても短い番組だったが、それを見たひろしとみさえは明日に備えて寝なきゃとしんのすけたちを放ったままで就寝したのだった。翌朝、ひろしたちはテーブル一杯に広げたお菓子を貪るように食べた。前夜に夕食を作ってもらえなかったしんのすけが文句を言うと、あんたが自分で作ればいいじゃないとみさえが睨んだ。彼女は家事を放棄し、ひろしは会社へ行くのを拒否した。いつもと違うそのあまりの変わり様に困惑したしんのすけはひまわりを連れて幼稚園に行くことにしたが、いくら待っても迎えのバスが来ないため三輪車で行くことにした。すると街のあちこちで大人たちが子供のようにはしゃぎ回っていたのだ。幼稚園に着いても先生たちは缶蹴りに興じて相手にされなかった。だがやがて音楽を鳴らしたオート三輪の行列が現れると大人たちは一斉に荷台に乗り込んだのだった。その中には幼稚園の先生たちだけでなく、ひろしとみさえ、そしてしんのすけが恋する女子大生の大原ななこの姿まであった。ひまわりを背負ったしんのすけはオート三輪を追い掛けるが、彼の足では到底無理だった。家に帰ったしんのすけは風間くんたちを集めて話し合いをするが、点けていたテレビから臨時ニュースが流れ集団失踪事件が全国各地で起こっていることを知った。ところが突然画面が乱れ昔の番組が始まったのだ。お腹が空いた彼らは近所のコンビニへ行くが、入り口には不良小学生が立ちはだかっていた。

屋台的映画館

映画大好きポンポさん

  • posted at:2023-09-18
  • written by:砂月(すなつき)
えいがだいすきぽんぽさん
映画大好きポンポさん製作委員会(KADOKAWA=ハピネットファントム・スタジオ=エイベックス・ピクチャーズ=スタジオマウス=ムービック=ムービーウォーカー)
配給:角川ANIMATION
製作年:2020年
公開日:2021年6月4日
監督:平尾隆之
プロデューサー:新井孝介 森井巧 兼岩元子 岩瀬智彦 向井地基起 長谷川嘉範
原作:杉谷庄吾【人間プラモ】(プロダクション・グッドブック)
脚本:平尾隆之
絵コンテ:平尾隆之
キャラクターデザイン:足立慎吾
作画監督:加藤やすひさ 友岡新平 大杉尚広 矢吹智美
3DCG監督:高橋将人
撮影監督:星名工 魚山真志
演出:居村健司
監督助手:三宅寛治
色彩設計:千葉絵美
美術設定・美術監督:二嶋隆文
編集:今井剛
音楽:松隈ケンタ
オープニングテーマ:「Dance On Fire」新妻聖子
主題歌:「窓を開けて」CIEL
制作プロデューサー:松尾亮一郎
アニメーション制作:CLAP
声の出演:清水尋也 小原好美 大谷凛香 加隈亜衣 大塚明夫
アメリカンビスタ カラー 90分

映画製作のアシスタントをしているジーン・フィニーは撮影現場で気になったことや参考になることを常にノートに書き記している。そんな彼が尊敬してやまないのは映画界の巨人と呼ばれる伝説の大プロデューサーのJ・D・ペーターゼンを祖父に持つジョエル・ダヴィドヴィッチ・ポンポネットだった。ペーターゼンの引退を機にコネクションを全て受け継いだ若きシネアスト(映画作家)の彼女は脚本や役者、監督を精査する審美眼、人間的魅力や決断力、映画作りの才能を全て持ち合わせており、そんな彼女を皆親しみを込めてポンポさんと呼んだ。ジーンは銀幕の申し子と言っても過言ではない彼女のもとで映画作りのノウハウを学んでいるのだ。ポンポさんは話がわかりやすいB級映画ばかりプロデュースしているが、特にこだわりがあるわけではなかった。今回の「MARINE」をプロデュースした理由は、夏映画に不可欠な海と水着、そして主演女優のミスティアのきれいな体を皆に見てもらいたいというそれだけの理由だった。

ある日、映画「MARINE」の公開初日にやってきたペーターゼンは観賞後、ロビーでポンポさんと映画談義に花を咲かせていた。ペーターゼンと話す機会を得たジーンは緊張しながら良い映画を撮る秘訣について尋ねてみた。するとペーターゼンは映画の撮り方に正解なんてないが、現場は生き物だから役者の息吹きやうつろう景色、一瞬のきらめきを逃さぬよう画に対する感覚を鋭く磨いておく方がいいとアドバイスした。いずれ映画を撮ってみたいというジーンの気持ちを見抜いていたペーターゼンは、ポンポさんが君を傍に置くのは能力があると認めているからだよと優しく言った。

ポンポさんはコルベット監督と相談し「MARINE」の予告映像をジーンに任せることに決めた。そして怖気づく彼に、一番多くの人が観る15秒スポットは出来栄えが直接売り上げに繋がるから全スタッフの生活を背負うくらいの気持ちで作ってねとにこやかに言った。掴みがあり、意外な展開があり、見どころを紹介しつつミスリードさせながら興味を引き、最後にドーン!。そんな映像を15秒の中に詰め込まなければならないのだ。

屋台的映画館

映画 ビリギャル

  • posted at:2023-01-03
  • written by:砂月(すなつき)
えいがびりぎゃる
映画「ビリギャル」製作委員会(TBS=KADOKAWA=東宝=CBCテレビ=電通=WOWOW=MBS=KDDI=RKB=朝日新聞社=FLaMme=HBC)
配給:東宝
製作年:2015年
公開日:2015年5月1日
監督:土井裕泰
エグゼクティブプロデューサー:渡辺正一
プロデューサー:那須田淳 進藤淳一
原作:坪田信貴
脚本:橋本裕志
音楽:瀬川英史
撮影:花村也寸志
照明:北岡孝文
録音:加藤大和
美術:五辻圭
編集:穂垣順之助 山本清香
助監督:山本亮
記録:鈴木一美
製作担当:石井仁朗
俳優担当:奥田由美
アソシエイトプロデューサー:山田昌伸 前田菜穂
ラインプロデューサー:鶴賀谷公彦
主題歌:「可能性」サンボマスター
劇中歌:「START ME UP」Saku
制作会社:フィルム フェイス
製作幹事:TBSテレビ
出演:有村架純 伊藤淳史 野村周平 大内田悠平 奥田こころ
アメリカンビスタ カラー 117分

小学生の頃の工藤さやかは学校に馴染めずいつもひとりぼっちだった。彼女の父・徹は中古車販売店を経営していたが、さやかの弟の龍太をプロ野球選手にすることばかり考えていた。自腹で少年野球部の送迎バスを買う程にまでのめり込み、さやかと末っ子のまゆみのことは妻のあかりに任せきりだった。ある日、さやかが負傷したという知らせを受け学校に急行したあかりは、学校でいじめを受けているのではないかと担任を追求した。何故ならさやかがもう学校に行きたくないとこぼしたからだ。すると担任は、そのようなことはどの学校でもあることであり、いろいろな経験をして子供は成長して行くのだから、親も長い物に巻かれてくださいと言った。それが学校の方針だとわかり落胆したあかりはさやかを転校させることにした。だがその転校先でも親しい友達は出来なかった。ある日、学校に迎えに行き手を繋いで帰宅していると、さやかがすれ違った中学生の制服を見て可愛いねと言った。それを聞いたあかりの頭の中にあるアイデアが浮かんだ。私立明蘭女子中学部に合格すれば勉強をしなくてもエスカレーター式に高校や大学に上がれる。そうなれば彼女のストレスを少しでも軽減出来るのではないかと考えたのだ。きっと違う世界が待っているよと提案するとさやかは顔をほころばせた。

受験に合格し中学生になったさやかが緊張の面持ちで教室に入ると早速三人のクラスメイト(本田美果、香川真紀、岡崎結衣)が声を掛けてきた。気軽に話せる友達が出来たことやおしゃれをする楽しさを知ったことなど今までに体験したことがない刺激的な毎日を送り、あかりから言われたことに従って勉強をしなかった。その結果、高校では成績最低クラスに振り分けられた。ワクワクとキラキラに彩られた生活はエスカレートし、スカートの丈は短くなり、化粧は濃くなり、朝帰りをするようになった。そして高校2年の1学期、彼女の運命を変える事件が起きた。担任の西村隆が抜き打ちで持ち物検査を行いさやかのカバンからタバコのケースが出てきたのだ。無期停学処分となり大学進学が難しくなった自暴自棄の彼女に、あかりは受験して他の大学へ入ろうよと声を掛けた。そして青峰塾という学習塾のパンフレットを渡した。

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エスパイ

  • posted at:2022-12-03
  • written by:砂月(すなつき)
えすぱい
東宝映像
配給:東宝
製作年:1974年
公開日:1974年12月28日 併映「伊豆の踊子」
監督:福田純
製作:田中友幸 田中文雄
原作:小松左京
脚本:小川英
撮影:上田正治 原一民
美術:村木忍
照明:森本正邦
録音:伴利也
スチール:中尾孝
音楽:平尾昌晃 京建輔
主題歌:「愛こそすべて」尾崎紀世彦
監督助手:西川常三郎
編集:池田美千子
効果:東宝効果集団
整音:東宝録音センター
製作担当者:篠田啓助
特殊技術・撮影:富岡素敬
特殊技術・照明:大口良雄
特殊技術・合成:三瓶一信
特殊技術・作画:塚田猛昭
特殊技術・光学撮影:宮西武史
特殊技術・操演:小川昭二
特殊技術・特殊効果:渡辺忠昭
特殊技術・監督助手:田淵吉男
特技監督:中野昭慶
協力監督:大森健次郎
出演:藤岡弘 由美かおる 草刈正雄 岡田英次 睦五郎
シネマスコープ カラー 94分

大手自動車メーカーのテストドライバー・三木次郎はある日の走行試験で路上の鳩に驚きハンドル操作を誤った。車はスピンしながらガードレールに迫り彼は死を覚悟した。ところが車は何故かガードレールから離れた場所に停まり、自身も傷一つ負わなかったことを三木は幸運が訪れたのだと思った。これも何かの運命の巡り合わせかもしれないと考え愛犬のシーザーと帰ろうとしたところ、彼の前に一台の車が停まった。乗っていたのは田村良夫とマリア原田の訳ありげな二人だった。三木が連れてこられたのは国際公害研究機構というビルだったが、公害とは無縁の自分が呼ばれた理由がわからなかった。すると支部長の法条は君の超能力を役立たせてもらいたいと隣の部屋へ案内した。法条は以前から三木に目をつけており、テストコースに田村とマリアを派遣していた。マリアが撮ったフィルム映像を上映するとガードレールに突進する車は何故か逆の方向へ押し戻されるという物理的に非常識な様子が映っていた。これは君の念動力によるものだと田村が言ったが、三木はそんな力がこの世にあることさえ信じられなかった。その巨大な力を制御出来るように三木はこの施設で訓練を行うことになった。

東欧の小国・バルトニアで紛争が勃発し、しばらく鳴りを潜めていた東西両勢力の対立が一気にエスカレートした。国連は東欧紛争調停委員を選出しジュネーブ平和会議に漕ぎつけたが、その矢先に4人の調停委員はヨーロッパ国際特急の車内で暗殺された。窓にはブラインドが掛かっており外からの射撃は不可能だった。だがそれを可能にするのは超能力者の犯行に違いなかった。世間にそれが公表されていないのは無用な恐怖と混乱を招く恐れがあるからだ。法条が支部長を務めるその組織の本当の名称は国際超能力機構だった。P・Bと呼ばれる先覚者が国連内の秘密組織として作ったが、世界の要人や彼らは超能力を持ったスパイを意味する「エスパイ」と呼ばれていた。超能力は諸刃の剣であり政治や軍事に悪用されることがあれば世界の脅威になる。殺人超能力集団は既に動き出しているが、未だ正体や真の目的は掴めていなかった。その矢先に半年前に行方不明になったボールという男が突然トルコ支部に助けを求めてきた。恐ろしくて逃げ出したという逆エスパイの手先だったその男の口を割れば敵の情報が掴めることから、法条は田村とマリアにイスタンブールへ向かうよう命じた。

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