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映画大好きポンポさん

  • posted at:2023-09-18
  • written by:砂月(すなつき)
えいがだいすきぽんぽさん
映画大好きポンポさん製作委員会(KADOKAWA=ハピネットファントム・スタジオ=エイベックス・ピクチャーズ=スタジオマウス=ムービック=ムービーウォーカー)
配給:角川ANIMATION
製作年:2020年
公開日:2021年6月4日
監督:平尾隆之
プロデューサー:新井孝介 森井巧 兼岩元子 岩瀬智彦 向井地基起 長谷川嘉範
原作:杉谷庄吾【人間プラモ】(プロダクション・グッドブック)
脚本:平尾隆之
絵コンテ:平尾隆之
キャラクターデザイン:足立慎吾
作画監督:加藤やすひさ 友岡新平 大杉尚広 矢吹智美
3DCG監督:高橋将人
撮影監督:星名工 魚山真志
演出:居村健司
監督助手:三宅寛治
色彩設計:千葉絵美
美術設定・美術監督:二嶋隆文
編集:今井剛
音楽:松隈ケンタ
オープニングテーマ:「Dance On Fire」新妻聖子
主題歌:「窓を開けて」CIEL
制作プロデューサー:松尾亮一郎
アニメーション制作:CLAP
声の出演:清水尋也 小原好美 大谷凛香 加隈亜衣 大塚明夫
アメリカンビスタ カラー 90分

映画製作のアシスタントをしているジーン・フィニーは撮影現場で気になったことや参考になることを常にノートに書き記している。そんな彼が尊敬してやまないのは映画界の巨人と呼ばれる伝説の大プロデューサーのJ・D・ペーターゼンを祖父に持つジョエル・ダヴィドヴィッチ・ポンポネットだった。ペーターゼンの引退を機にコネクションを全て受け継いだ若きシネアスト(映画作家)の彼女は脚本や役者、監督を精査する審美眼、人間的魅力や決断力、映画作りの才能を全て持ち合わせており、そんな彼女を皆親しみを込めてポンポさんと呼んだ。ジーンは銀幕の申し子と言っても過言ではない彼女のもとで映画作りのノウハウを学んでいるのだ。ポンポさんは話がわかりやすいB級映画ばかりプロデュースしているが、特にこだわりがあるわけではなかった。今回の「MARINE」をプロデュースした理由は、夏映画に不可欠な海と水着、そして主演女優のミスティアのきれいな体を皆に見てもらいたいというそれだけの理由だった。

ある日、映画「MARINE」の公開初日にやってきたペーターゼンは観賞後、ロビーでポンポさんと映画談義に花を咲かせていた。ペーターゼンと話す機会を得たジーンは緊張しながら良い映画を撮る秘訣について尋ねてみた。するとペーターゼンは映画の撮り方に正解なんてないが、現場は生き物だから役者の息吹きやうつろう景色、一瞬のきらめきを逃さぬよう画に対する感覚を鋭く磨いておく方がいいとアドバイスした。いずれ映画を撮ってみたいというジーンの気持ちを見抜いていたペーターゼンは、ポンポさんが君を傍に置くのは能力があると認めているからだよと優しく言った。

ポンポさんはコルベット監督と相談し「MARINE」の予告映像をジーンに任せることに決めた。そして怖気づく彼に、一番多くの人が観る15秒スポットは出来栄えが直接売り上げに繋がるから全スタッフの生活を背負うくらいの気持ちで作ってねとにこやかに言った。掴みがあり、意外な展開があり、見どころを紹介しつつミスリードさせながら興味を引き、最後にドーン!。そんな映像を15秒の中に詰め込まなければならないのだ。

屋台的映画館
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映画 ビリギャル

  • posted at:2023-01-03
  • written by:砂月(すなつき)
えいがびりぎゃる
映画「ビリギャル」製作委員会(TBS=KADOKAWA=東宝=CBCテレビ=電通=WOWOW=MBS=KDDI=RKB=朝日新聞社=FLaMme=HBC)
配給:東宝
製作年:2015年
公開日:2015年5月1日
監督:土井裕泰
エグゼクティブプロデューサー:渡辺正一
プロデューサー:那須田淳 進藤淳一
原作:坪田信貴
脚本:橋本裕志
音楽:瀬川英史
撮影:花村也寸志
照明:北岡孝文
録音:加藤大和
美術:五辻圭
編集:穂垣順之助 山本清香
助監督:山本亮
記録:鈴木一美
製作担当:石井仁朗
俳優担当:奥田由美
アソシエイトプロデューサー:山田昌伸 前田菜穂
ラインプロデューサー:鶴賀谷公彦
主題歌:「可能性」サンボマスター
劇中歌:「START ME UP」Saku
制作会社:フィルム フェイス
製作幹事:TBSテレビ
出演:有村架純 伊藤淳史 野村周平 大内田悠平 奥田こころ
アメリカンビスタ カラー 117分

小学生の頃の工藤さやかは学校に馴染めずいつもひとりぼっちだった。彼女の父・徹は中古車販売店を経営していたが、さやかの弟の龍太をプロ野球選手にすることばかり考えていた。自腹で少年野球部の送迎バスを買う程にまでのめり込み、さやかと末っ子のまゆみのことは妻のあかりに任せきりだった。ある日、さやかが負傷したという知らせを受け学校に急行したあかりは、学校でいじめを受けているのではないかと担任を追求した。何故ならさやかがもう学校に行きたくないとこぼしたからだ。すると担任は、そのようなことはどの学校でもあることであり、いろいろな経験をして子供は成長して行くのだから、親も長い物に巻かれてくださいと言った。それが学校の方針だとわかり落胆したあかりはさやかを転校させることにした。だがその転校先でも親しい友達は出来なかった。ある日、学校に迎えに行き手を繋いで帰宅していると、さやかがすれ違った中学生の制服を見て可愛いねと言った。それを聞いたあかりの頭の中にあるアイデアが浮かんだ。私立明蘭女子中学部に合格すれば勉強をしなくてもエスカレーター式に高校や大学に上がれる。そうなれば彼女のストレスを少しでも軽減出来るのではないかと考えたのだ。きっと違う世界が待っているよと提案するとさやかは顔をほころばせた。

受験に合格し中学生になったさやかが緊張の面持ちで教室に入ると早速三人のクラスメイト(本田美果、香川真紀、岡崎結衣)が声を掛けてきた。気軽に話せる友達が出来たことやおしゃれをする楽しさを知ったことなど今までに体験したことがない刺激的な毎日を送り、あかりから言われたことに従って勉強をしなかった。その結果、高校では成績最低クラスに振り分けられた。ワクワクとキラキラに彩られた生活はエスカレートし、スカートの丈は短くなり、化粧は濃くなり、朝帰りをするようになった。そして高校2年の1学期、彼女の運命を変える事件が起きた。担任の西村隆が抜き打ちで持ち物検査を行いさやかのカバンからタバコのケースが出てきたのだ。無期停学処分となり大学進学が難しくなった自暴自棄の彼女に、あかりは受験して他の大学へ入ろうよと声を掛けた。そして青峰塾という学習塾のパンフレットを渡した。

屋台的映画館

エスパイ

  • posted at:2022-12-03
  • written by:砂月(すなつき)
えすぱい
東宝映像
配給:東宝
製作年:1974年
公開日:1974年12月28日 併映「伊豆の踊子」
監督:福田純
製作:田中友幸 田中文雄
原作:小松左京
脚本:小川英
撮影:上田正治 原一民
美術:村木忍
照明:森本正邦
録音:伴利也
スチール:中尾孝
音楽:平尾昌晃 京建輔
主題歌:「愛こそすべて」尾崎紀世彦
監督助手:西川常三郎
編集:池田美千子
効果:東宝効果集団
整音:東宝録音センター
製作担当者:篠田啓助
特殊技術・撮影:富岡素敬
特殊技術・照明:大口良雄
特殊技術・合成:三瓶一信
特殊技術・作画:塚田猛昭
特殊技術・光学撮影:宮西武史
特殊技術・操演:小川昭二
特殊技術・特殊効果:渡辺忠昭
特殊技術・監督助手:田淵吉男
特技監督:中野昭慶
協力監督:大森健次郎
出演:藤岡弘 由美かおる 草刈正雄 岡田英次 睦五郎
シネマスコープ カラー 94分

大手自動車メーカーのテストドライバー・三木次郎はある日の走行試験で路上の鳩に驚きハンドル操作を誤った。車はスピンしながらガードレールに迫り彼は死を覚悟した。ところが車は何故かガードレールから離れた場所に停まり、自身も傷一つ負わなかったことを三木は幸運が訪れたのだと思った。これも何かの運命の巡り合わせかもしれないと考え愛犬のシーザーと帰ろうとしたところ、彼の前に一台の車が停まった。乗っていたのは田村良夫とマリア原田の訳ありげな二人だった。三木が連れてこられたのは国際公害研究機構というビルだったが、公害とは無縁の自分が呼ばれた理由がわからなかった。すると支部長の法条は君の超能力を役立たせてもらいたいと隣の部屋へ案内した。法条は以前から三木に目をつけており、テストコースに田村とマリアを派遣していた。マリアが撮ったフィルム映像を上映するとガードレールに突進する車は何故か逆の方向へ押し戻されるという物理的に非常識な様子が映っていた。これは君の念動力によるものだと田村が言ったが、三木はそんな力がこの世にあることさえ信じられなかった。その巨大な力を制御出来るように三木はこの施設で訓練を行うことになった。

東欧の小国・バルトニアで紛争が勃発し、しばらく鳴りを潜めていた東西両勢力の対立が一気にエスカレートした。国連は東欧紛争調停委員を選出しジュネーブ平和会議に漕ぎつけたが、その矢先に4人の調停委員はヨーロッパ国際特急の車内で暗殺された。窓にはブラインドが掛かっており外からの射撃は不可能だった。だがそれを可能にするのは超能力者の犯行に違いなかった。世間にそれが公表されていないのは無用な恐怖と混乱を招く恐れがあるからだ。法条が支部長を務めるその組織の本当の名称は国際超能力機構だった。P・Bと呼ばれる先覚者が国連内の秘密組織として作ったが、世界の要人や彼らは超能力を持ったスパイを意味する「エスパイ」と呼ばれていた。超能力は諸刃の剣であり政治や軍事に悪用されることがあれば世界の脅威になる。殺人超能力集団は既に動き出しているが、未だ正体や真の目的は掴めていなかった。その矢先に半年前に行方不明になったボールという男が突然トルコ支部に助けを求めてきた。恐ろしくて逃げ出したという逆エスパイの手先だったその男の口を割れば敵の情報が掴めることから、法条は田村とマリアにイスタンブールへ向かうよう命じた。

屋台的映画館

江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間

  • posted at:2022-06-05
  • written by:砂月(すなつき)
えどがわらんぽぜんしゅうきょうふきけいにんげん
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1969年
公開日:1969年10月19日 併映「 (秘)劇画 浮世絵千一夜」
監督:石井輝男
企画:岡田茂 天尾完次
原作:江戸川乱歩
脚本:石井輝男 掛札昌裕
撮影:赤塚滋
照明:増田悦章
録音:野津裕男
美術:吉村晟
音楽:鏑木創
編集:神田忠男
助監督:依田智臣
記録:塚越恵江
装置:温井弘司
装飾:宮川俊夫
美粧:鳥居清一
結髪:白鳥里子
衣裳:岩逧保
擬斗:三好郁夫
背景:西村哲勇
協力:木下サーカス
出演:吉田輝雄 賀川雪絵 由美てる子 葵三津子 小畑通子
アメリカンビスタ カラー 99分

大正13年秋、過去の記憶を失った人見広介は精神病院に隔離されていた。東洋医大を卒業した医者の卵である彼は、何故自分がそこにいるのか理解出来なかった。時折女の声で歌う子守唄が何処からか聞こえてくるが、それは幼い頃に聞いたものと同じだった。その日は同時に波の音が聞こえ、記憶の片隅に甦ったイメージを鉛筆でノートにスケッチすると、島の断崖に荒い波がぶつかる黒く淀んだ灰色の海が現れた。断崖と荒波を見つめる彼は誰かと一緒にいた。それは人間か、獣か、それとも・・・。その夜、またあの子守唄が聞こえたため病院を抜け出すと声の主を捜した。歌いながら路地を歩くのは初代という少女で曲馬団の団員だった。子守唄を頼りに自分の出身地がわかるのではないかと期待したが彼女は孤児だった。そこに看守が追ってきたため再会する約束をして別れた。翌日、サーカスの会場を訪れた広介は初代にスケッチを渡した。するとそれを見た彼女は脳裏にあるイメージと同じだがそれ以上のことを思い出せないと言った。だが歌を聞いた裏方の男が裏日本の何処かではないかと言ったのを思い出し伝えようとしたところ投げナイフによって殺された。広介は殺人犯として追われることになった。

出生の謎を解くために広介は北陸へ向かったが、列車内に置き忘れた新聞に自分の顔写真が載っていてギョッとなった。指名手配になったのかと記事を読んでみたがそうではなかった。菰田源三郎という自分と瓜二つの大富豪が原因不明の死を遂げたというのだ。この件に興味を持った広介は情報を集めることにした。泊まった旅館の按摩によると菰田家の大旦那・丈五郎は大層変わっており目が悪い上に手の指の間にガマガエルのような水掻きがついているのだという。そんな姿を人目にさらしたくないということで妻・ときをめとって一年もしないうちに所有する島へ一緒に渡ったというのだ。どうやら丈五郎は菰田家の資産を島の改造につぎ込んでお伽の島のような物を造ろうとしているらしい。本家は執事の蛭川に任せており、島で産んだ子供は三歳で本家に戻され乳母の手で育てられたが、その子供が死んだ源三郎だというのだ。翌日、源三郎の葬列を見学した広介は按摩から聞いた名前とそこにいる人々の顔を頭の中で結びつけた。自分と源三郎との間に何か繋がりがあるのではないかと考えた広介は彼に成り済ますことに決め、埋葬された墓から生き返ったように細工した。

屋台的映画館

ええじゃないか

  • posted at:2022-03-23
  • written by:砂月(すなつき)
ええじゃないか
松竹=今村プロ
配給:松竹
製作年:1981年
公開日:1981年3月14日
監督:今村昌平
製作:小沢昭一 友田二郎 杉崎重美
原作:今村昌平
脚本:今村昌平 宮本研
撮影:姫田真左久
録音:吉田庄太郎
照明:岩木保夫
音楽:池辺晋一郎
編集:浦岡敬一
美術:佐谷晃能
時代考証:林美一
群舞指導:関矢幸雄
助監督:南部英夫
製作担当者:大岡弘光
出演:泉谷しげる 桃井かおり 草刈正雄 緒形拳 三木のり平
アメリカンビスタ カラー 151分

慶応二年、夏。上州川西村出身の源次は、女房にイネが恋しくて六年ぶりにアメリカから帰国した。沖合で商船に生糸を積み込む作業を小舟で行っていたが、ふと海に出たくなりその商船に乗せてもらうことに成功した。ところが嵐に遭遇し船は難破。漂流の末にアメリカの船に助けられてそのまま本国へ連れて行かれたのだ。神奈川奉行所吟味方与力佐郷屋殿に引き渡された彼は切支丹の疑いで収監された。同じ房にいた琉球出身のイトマンと意気投合した源次は羽目板を外して牢から逃げ出し故郷の村を目指した。だが六年の間に村の様子はすっかり変わっていた。源次の母は他界し、イネの姿もなかった。彼女の父虎松によると生活のために江戸千住宿へ身売りしたらしい。既に年季が明けているはずなのに帰ってこないということを知った源次は自らの手で連れ帰ることに決めた。イトマンとともに千住宿へ向かった源次だったがイネは既にいなかった。浪人の古川条理ややくざ者のゴンなどからの情報で東両国のそれ吹け小屋にいることを突き止めたが、彼女は小紫太夫として一番の人気者となっていたのだ。ここの暮らしに不服のないイネには村に帰る気など微塵もなかった。

ちっぽけな日本と比べ物にならないくらいの大地を持つアメリカ。肥沃な土地は作物がたくさん穫れるし、開墾すればその土地は自分の物になる。再びアメリカへ戻りたくなった源次はイネを一緒に連れて行きたいと考えていた。ある夜、そのことを打ち明けるとイネはここにいてもどうしようもないから行っちゃおうかなと言った。そうとなれば話が早い。源次は既に麻布にあるアメリカ公使館で領事と会い渡航許可証を受け取っていた。そして二人で五十ドル程掛かるという渡航費用はゴンたちが計画した押し込み強盗にイトマンと参加し手に入れていた。翌日、源次たちは横浜港に向かったが、イネは道中で気が変わりわざとはぐれた。一人残された源次はトボトボと東両国に戻るが、彼女が何事もなかったように小屋にいることに腹を立てた。そして舞台から引きずり下ろすと平手打ちした。

屋台的映画館

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