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ekiden 駅伝

  • posted at:2021-11-12
  • written by:砂月(すなつき)
えきでん
「ekiden」製作委員会(電通=TBS=東映=デスティニー=エンジンネットワーク)
配給:東映
製作年:2000年
公開日:2000年11月18日
監督:浜本正機
製作:塩原徹 児玉守弘 黒澤満 安田匡裕
企画:遠谷信幸 原田俊明 石井徹 藤本俊介
プロデューサー:小滝祥平 千野毅彦 間瀬泰宏
アソシエイトプロデューサー:加藤悦弘 柳沢光俊 豊山有紀
原案:飯田健三郎
脚本:遊川和彦
撮影:栢野直樹
照明:長田達也
録音:野中英敏
美術:及川一
装飾:松本良二
編集:奥原好幸
スクリプター:津崎昭子
助監督:久保朝洋
キャスティング:日比恵子
プロダクションマネージャー:秋枝正幸
企画協力:青柳教載 西村寛
脚本協力:長谷川康夫 関賢嗣
音楽プロデューサー:中澤次徳
音楽:氷室マサユキ
制作プロダクション:エンジンネットワーク
出演:伊藤高史 中村俊介 田中麗奈 近藤芳正 小倉久寛
アメリカンビスタ カラー 115分

全日本学生選抜駅伝大会で優勝を果たした陵明大学駅伝チーム。4年生の岬壮介と早川義彦は卒業後、それぞれの道を歩むことになった。陵明大のエースで絶対的アンカーだった早川は実業団チームの強豪であるランテックに迎え入れられた。一方、どの企業からも声が掛からなかった岬は、どんな仕事でもすると人事課に掛け合って幼い頃から憧れていた横須賀造船に就職した。その会社には強豪の駅伝部があったが、長引く不況により昨年廃部になったのだ。それでもこの会社に就職したのには理由があった。仕事を終えた岬が真っ先に向かった先はかつての駅伝部の部室だった。古びた看板が掛かったそのプレハブは今は物置として使われているが、まだ記念写真や賞状、トロフィーなどはそのまま飾られていた。岬が室内でそれらを眺めていると、ドアが開いていることに気づいた芦田がやってきた。駅伝部に入りたいと無理なことを言う岬に、芦田はつい新人のときに全日本選手権で3連覇した頃の話を始めた。

駅伝部を復活させることに決めた岬はまず部員集めから始めた。駅伝をしたくて入社したと思われる工員の村橋渉に一緒に走りませんかと声を掛けるがあっさりと断られた。次に目をつけたのは大学時代に陸上経験があると聞いた営業の和田行だった。岬は返事を聞く前にグラウンドで待ってますからと言って走り去った。他にも労使交渉に神経をすり減らす大森に声を掛けると、切り売りされて不完全な状態になったグラウンドで走りながら皆を待った。そんな彼の扱いに困った芦田は勝手に練習をされたら上から何を言われるかわからないからと止めようとするが、岬はそんなのお構いなしだった。その二人が追いかけっこをしている様子をベランダからうらやましそうに眺めていたのは船の設計士の横井だった。

ある朝、横井は寿司詰めの通勤バスの中でスリを目撃した。停車と同時に飛び降りた男を横井は懸命に追い掛けるが通勤途中の大森とぶつかった。横井の代わりに男を追い掛けることになった大森だったが寄る年波には勝てず、薬局で栄養ドリンクを飲む和田に交代した。だが長年のブランクによって失速すると、今度はパン屋から出てきた芦田に代わった。へとへとになった彼の横には走って通勤する岬の姿が。芦田からタスキを受け取った彼は男にあっさりと追いつき、そろそろ諦めませんかと声を掛けたのだった。犯人逮捕に協力したことで五人は警察から表彰された。署長から関係を聞かれた岬は、迷わず駅伝部ですと答えた。

屋台的映画館
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エロス学園 感度ばつぐん

  • posted at:2021-11-04
  • written by:砂月(すなつき)
えろすがくえんかんどばつぐん
日活
配給:日活
製作年:1977年
公開日:1977年10月1日 併映「幻想夫人絵図」
監督:蔵原惟二
プロデューサー:八巻晶彦
脚本:桃井章
撮影:萩原憲治
照明:高島利隆
録音:古川恒夫
美術:川船夏夫
編集:鈴木晄
音楽:奥沢散策
挿入歌作曲:井関磨里
助監督:村井良雄
色彩計測:米田実
現像:東洋現像所
製作担当者:天野勝正
技斗:田畑善彦
出演:小川亜佐美 森川麻美 結城マミ 桂たまき 村国守平
シネマスコープ カラー 70分

ミス英呂西学園で3年B組のクラス委員、しかも陸上部のホープである日向みさは高根の花。そんな彼女に片思いをする冴えない吉沢忠男は心の内を伝えることが出来なかった。抑えられない気持ちはいつしか夢となり、授業中での居眠りの最中に夢精した。それが許せないのは教師たちがアマゾネスと恐れる彼女の親衛隊だった。例え夢の中であってもみさを汚すなんて身の程知らずだと所構わず吉沢を袋叩きにしたのだ。

みさは柔道部の葉山明美、新聞部の田代佳江と特に仲が良かった。部活を終えた3人が下校していると、阿賀平高校のスケバンたちに取り囲まれた。身の危険を感じたみさたちは走って逃げたが人気のない草むらでついに捕まってしまった。リーダーである富子の目的、それは3人の中のみさにあった。陸上競技でいい記録を出す女の中にはたまに化けた男が混じっているから、対抗試合を公正に行うためにセックスチェックをするのだという。羽交い絞めにしてみさのパンティーを脱がそうとしていると風変わりな男が現れた。薄汚れた学生服に麦藁帽、そして子豚を小脇に抱えたその男はあっという間に富子の服を脱がすと押し倒した。

翌日、みさのクラスに転校生としてやってきたあの男・桂木竜は少年院から出てきたばかりだった。強気なみさのことが気に入った桂木が彼女の行く先々に現れるため、明美と佳江はボディーガードとして両脇に立った。同じ頃、吉沢は桂木のことを調べ上げた親友の梅野良からその話を聞いた。桂木は15歳のときに隣の家の人妻を強姦して以来、今までに数十人の女を犯して3回も少年院送りになっていた。その度に高校を退学となり流れ流れて5番目となるこの高校にたどり着いたのだ。童貞の吉沢と梅野が例え鼻つまみ者だったとしても自由に出来るなんてうらやましいと話していると、校舎の中から女性の悲鳴が聞こえた。声の主はみさにつきまとう桂木を懲らしめに行った佳江で、ミイラ取りがミイラになったのだ。吉沢たちは窓からその様子を静かに眺めていると、桂木はおもむろに紙を取り出した。それは「犯しの竜」として活動を始める宣言書で、学園新聞に載せろと強要した。昇天させられた佳江は言いなりになるしかなかった。

屋台的映画館

江戸川乱歩の陰獣

  • posted at:2021-06-19
  • written by:砂月(すなつき)
えどがわらんぽのいんじゅう
松竹
配給:松竹
製作年:1977年
公開日:1977年6月18日
監督:加藤泰
製作:白木慶二
原作:江戸川乱歩
脚本:加藤泰 仲倉重郎
撮影:丸山恵司
音楽:鏑木創
美術:梅田千代夫
録音:小林英男
調音:小尾幸魚
照明:三浦礼
編集:大沢しづ
スチール:金田正
監督助手:増田彬
装置:石渡敬之助
装飾:印南昇
衣裳:松竹衣裳
かつら:八木かづら店
現像:東洋現像所
進行:大川修
製作主任:池田義徳
前衛劇・構成:星野和彦
前衛劇・振付:横井茂
協力:株式会社山京 パレフランスクチュール プチパレ 梶くみひも
挿入画:林静一
監督補:三村晴彦
出演:あおい輝彦 香山美子 倍賞美津子 加賀まりこ 川津祐介
アメリカンビスタ カラー 118分

本格派探偵小説のセオリーに従って新作を発表し続ける作家の寒川光一郎は自身の小説が舞台化や映画化をされる程の人気だった。長編小説「湖畔亭殺人事件」がお盆の超特作として映画化されることになり、寒川はクライマックスの撮影の見学と主演女優の宮島すみ子との対談を行うために京都の撮影所へ向かった。この関西旅行には旧知の仲である博文館外交記者の本田達雄と若い女性の写真記者が同行した。仕事を終え東京に戻った彼は古書店で版画を購入したが、店を出たところで女とぶつかった。寒川は美しいその女のことを覚えていた。以前、上野の帝室博物館ですれ違った際に、うなじに特徴のある赤いミミズ腫れが見えたからだ。拾い上げようとした本が湖畔亭殺人事件だとわかると興味を持った寒川は話し掛けてみた。すると彼女が寒川の大ファンであり全ての作品を読んでいることを知って上機嫌になった。その女は小山田静子といい、夫は合資会社碌々商会の出資社員で実業家の小山田六郎だった。カフェには和やかな空気が漂っていたが、静子が大江春泥の名を出した途端に一変した。大江は四年前に変革派と称して探偵小説界に突然現れたが、その正体は謎だった。読者に媚びていると感じる作風は探偵小説とは言えないと毛嫌いしていたのだ。大江の居場所を知りたかったばかりに寒川の機嫌を損ねたことを静子は詫び、また会う約束をして別れた。

原稿の締め切りに追われる寒川は本田に捕まり山の上ホテルで缶詰めになった。ストーリーのアイデアが出ずに四苦八苦していると、本田は下宿から預かってきた郵便物を渡した。その中に静子からの手紙があることがわかると早速読み始めたが、そこには相談事があるから会いたいと書いてあった。時を同じくして下宿から静子がきていると電話が掛かり、居ても立っても居られない寒川は本田の制止を振り切ってホテルを飛び出したのだった。静子の相談とは郵送で届いた全て消印が違う三通の封書だった。その内容が脅迫であり差出人が大江春泥であること寒川は驚いた。大江の本名は平田一郎といい、静子が十八歳の女学生のときに二人は好き合っていた。だが大学生は恐ろしい程の真剣さだったのに対し静子の方はロマンチックな憧れだったことで怖くなった。丁度その頃、父親が商売に失敗し一家で彦根へ引っ越したが、平田の執念から逃れることが出来てホッとしていた。父母を亡くした彼女の前に現れたのが小山田だったが、静子は結婚の際に男は知らないと今の今まで隠し通してきたのだった。そして復讐してやるという脅迫状が次々と届くようになり困った挙句、寒川に相談することに決めたのだった。一通りの話を聞いた寒川は、原稿を書き終えたら必ず捕まえてとっちめてやると約束した。

屋台的映画館

駅前旅館

  • posted at:2019-10-06
  • written by:砂月(すなつき)
えきまえりょかん
東京映画
配給:東宝
製作年:1958年
公開日:1958年7月12日 併映「若い獣」
監督:豊田四郎
製作:佐藤一郎
原作:井伏鱒二
脚本:八住利雄
撮影:安本淳
美術:松山崇
録音:渡会伸
照明:石川緑郎
音楽:団伊玖磨
監督助手:廣沢栄
編集:岩下廣一
製作者助手:金原文雄
製作主任:大久保欣四郎
現像:東洋現像所
協力:新日本観光株式会社(はとバス)
出演:森繁久彌 フランキー堺 伴淳三郎 淡島千景 草笛光子
シネマスコープ カラー 109分

東京・上野の駅前にある柊元旅館は毎日、修学旅行などの団体客でごった返している。それもそのはず、昔と違い指定旅館の看板さえ掲げていれば旅行会社や観光会社が団体客を回してくれるからだ。数でこなせるし第一、代金の取りっぱぐれがないので言うことはない。だがこの業界で三十年の実績を持つ番頭の生野次平はそれを寂しく感じていた。

ある日、長野の同業者からの電報を受け取った次平が駅の改札口のところで待っていると、警官に声を掛けられた。どうやらモグリの客引きに間違えられたらしく潔白の証拠として電報を差し出したが、それが更に誤解を招いた。「ソハヤマタオ一メ三イマノタ」。これは業者の間で通用する符牒の文句で、「ソハ」はそばで有名な長野県、「ヤマタ」は山田(名前)、「オ一」は殿方御一名様、「メ三」は御婦人(メス)御三名様、「イマノタ」は今汽車に乗ったということを簡略化したものだった。説明をしてようやく解放されたが、出迎えが出来なかったことでバッタ(御祝儀)を貰い損ねた。旅館に戻ると山田様御一行は既に到着し東京見物に出掛けたあとだった。中番の柊元梅吉の話だと山田様は工場主で、三人の連れでやってきたらしい。その夜、一時頃にお湯につかって半ば居眠りしていたところ、どやどやと三人の婦人が入ってきてそのうちの一人がいきなり次平の二の腕を抓るとすぐに湯から出てシャワーに向かった。どうやら梅の間の女連れだということはわかったが、その抓った女は何処で会ったか覚えがなかった。

次平が東照宮の五重塔の手水舎で朝早く発った女のことを考えていると、春木屋の番頭が声を掛けてきた。「白昼に御参りするからには深夜に犯した罪業のため。白状しなよ」。そうなると普通に話すのも癪なので女が熱烈だったことにして、今夜辰巳屋で行われる慰安会の当番を引き受けた。慰安会とは同業の番頭が集まる旅行の会で、次平と春木屋の他に水無瀬ホテルの高沢、杉田屋がいつもの顔ぶれだ。そして四人のうち浮気をした者が当番を引き受ける規約となっていた。その四人が集まることになっていた辰巳屋では次平がくる前に騒動が起きていた。柊元旅館を抜け出した生徒たちがビールを飲んで酔っ払い高沢たちに食って掛かったのだ。高沢は刑事のふりをして尋問を行い、生徒たちは盗んだ二宮金次郎像を京都から持ってきたことを白状した。

今年の夏の慰安会は江の島で行われた。昔馴染みの金亀楼に泊まることになったが、女将が於菊のことを口にしたことで次平の記憶が鮮明によみがえった。夏の江の島には全国から番頭が客引の腕を磨きにくるが、その昔次平がここにいた時分に耳の形がいいと気に入った豆女中がいたのだ。するとそこへ梅吉から電話が掛かってきた。山田紡績工場の寮にいる女工三十人が東京見物にくるというのだ。連絡をしてきた寮長が於菊だと知り、次平はその日を心待ちにした。

屋台的映画館

XX 魔境伝説

  • posted at:2018-07-22
  • written by:砂月(すなつき)
えくすくろすまきょうでんせつ
「XX(エクスクロス)」製作委員会(エイベックス・エンタテインメント=STUDIO SWAN=東映=メモリーテック=アース・スター エンターテイメント=クオラス=東映チャンネル=宝島ワンダーネット=NECビッグローブ)
配給:東映
製作年:2007年
公開日:2007年12月1日
監督:深作健太
製作:千葉龍平 樫野孝人
製作委員会:田中迪 坂上順 石井徹 川崎代治 中西一雄 村山創太郎 古玉國彦 下島健彦
企画:劔重徹 高木政臣 遠藤茂行 幕内和博
プロデューサー:小池賢太郎 松橋真三 近藤正岳
企画プロデューサー:渡辺真喜子
アソシエイトプロデューサー:菅野和佳奈 莟宣次
協力プロデューサー:西口典子
ラインプロデューサー:原田博志
宣伝プロデューサー:杉田薫
原作:上甲宣之
脚本:大石哲也
音楽:池頼広
主題歌:「こわれそうな愛の歌」Aly&AJ
撮影:小松高志
照明:松岡泰彦
美術:仲前智治
セットデザイナー:郡司
録音:益子宏明
整音:室蘭剛
編集:洲崎千恵子
Bキャメ撮影:相馬大輔
VE:鏡原圭吾
スクリプター:坂本希代子
装飾:平井浩一
衣裳:宮本まさ江
ヘアメイク:松山和美
VFXスーパーバイザー:諸星勲
アクション監督:横山誠
助監督:佐和田恵
製作担当:平野宏治
製作プロダクション:STUDIO SWAN
出演:松下奈緒 鈴木亜美 中川翔子 小沢真珠 池内博之
アメリカンビスタ カラー 90分

初めて付き合った彼氏に裏切られた女子大生の水野しよりは傷心旅行をしようと思いつき、サークル仲間の火請愛子の案内で人里離れた温泉郷の阿鹿里村へ車で向かっていた。その彼氏=朝宮圭一は復縁を願って携帯電話に何度も連絡してきたが、しよりは無視を決め込んでいたのだ。トンネルを過ぎた辺りで突然全身黒ずくめの女が道路を横切り、驚いたしよりは急ブレーキを掛けて事故を回避した。車から飛び出した愛子が怒鳴りつけると、その女は「本物の地獄がどんな物か知ってる?」と言ってほくそ笑んだ。その様子を見たしよりたちは怖くなり、急いで車に乗り込むと目的地に向かった。阿鹿里村には車で直接行くことは出来ず、ロープウェイで谷を越さなければならなかった。降りた駅からは温泉もキャンプ場も遠く、どうしようかと相談していた二人に声を掛けてきたのは通り掛かった温泉の従業員で、促されるがままに車に乗ると舗装されていない道をガタガタと進んだ。日が暮れ掛けた頃に到着したキャンプ場には立派なコテージが並んでおり、出迎えた老婆は宿泊客をもてなすために村のみんなで建てたのだと言った。二人は早速この村の名所の露天風呂に浸かったが、しよりは愛子から圭一との関係はもう無理なのかと尋ねられ、浮気の一回くらい許してあげればいいのに言われたことに腹を立てた。たくさんの人と付き合っている愛子に私の気持ちなんてわかるはずない、と。二人の間に険悪な空気が漂い始めるとそれを察したしよりは先に出て行き、愛子は彼女を見送りながら湯桶の中のタオルに隠した携帯電話を取り出した。そして「後は予定通りに」と誰かに伝えた。

川のほとりの大きな石に座るしよりは圭一から届いたメールを見ながらこれまでの彼との経緯を思い出していたが、過去と決別するために携帯電話を谷底へ投げ捨てた。すると山中に鳴り響く何かを叩くような音が聞こえたため怖くなってコテージに戻った。いくつもある鍵を掛けホッと息をつくと部屋の何処から携帯電話の着信音が聞こえた。自分の物ではないその着信音の出処を探しているうちにたどり着いたのは二階の押し入れで、恐る恐るその電話に手を伸ばし通話ボタンを押すと「早くそこから逃げろ!足を切り落とされるぞ!」という男の声が聞こえた。どうしていいかわからず座り込んでいると大きなドアのノック音が突然室内に響いたのだった。用心しながらドアを開けると、食事の用意が出来たと知らせにきた老婆だった。老婆がコテージから離れて行くと再び着信音が鳴り、奴らに捕まったら生贄にされてしまうぞと男は警告した。しよりは悪戯を疑い、この電話が自分の物ではないと言うと男は驚いたのだった。電話が彼の妹の物だと言われたしよりが経緯を説明すると、男はひどく落胆した。そのとき部屋の照明が消え固定電話のベルが鳴った。これからくると言う老婆にもう寝ると断って切ると、しよりは生贄にされるという話の説明を男に求めた。すると彼は城南大学で民俗学を研究している物部明だと名乗り、この村の風習について話し始めた。

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