東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1964年
公開日:1964年10月14日 併映「十兵衛暗殺剣」
監督:小西通雄
企画:園田実彦 吉田達
原作:梶山季之
脚本:柳沢類寿 池田雄一
撮影:坪井誠
照明:元持秀雄
録音:加瀬寿士
編集:大橋四郎
音楽:菊池俊輔
助監督:内藤誠
進行主任:渡喜国
現像:東映化学工業
主題歌:「赤いダイヤ」藤田まこと
出演:藤田まこと 三田佳子 曽我廼家明蝶 ミヤコ蝶々 ハナ肇
シネマスコープ モノクロ 94分
昭和29年、朝鮮動乱が終わり特需景気が去った後の日本はデフレの嵐が吹きまくり世相は混乱に渦巻いていた。母一人を大阪に残し一旗揚げようと上京した木塚慶太だったが、進駐軍の横流し事業に失敗して600万円の借金を抱えた。にっちもさっちもいかず千葉の海岸で入水自殺を図ったのだが稀代の相場師・森玄一郎に命を救われた。彼は小豆の商品先物取引を行っており、わざわざ冷たい海に浸かっていたのは房総沖の水温を調べると海流の関係で北海道の気候が予測出来るからだ。これにより北海道小豆のその年の出来がわかるが、一歩間違えると大損に繋がるため占い師にも頼っていた。森はお抱えの占い師である安心院烱斎に木塚の運勢を見させることにし、戌亥の方角に大吉の運があるという結果が出た。それが東京だとわかると木塚は青ざめた。せっかく東京から夜逃げしてきたばかりなのに戻れば借金取りに殺されるかもしれないからだ。すると烱斎は何事も跳ね飛ばして真っ直ぐ行けと叱責した。
烱斎に言われた通りに北西の方へ進んだ木塚は東京にたどり着いた。すると目の前にはゾッコン惚れこんだバーのマダム井戸美子がいたのだ。これこそが大吉だと木塚は思ったが、美子は何よこれと一枚の紙を突き付けたのだった。それは木塚が書いた遺書だった。美子に愛想をつかされ行くところのない彼は入水自殺を図る前に行ったみやこ楽天地にある売春宿の百合のもとへ戻った。仕事を始めるきっかけが欲しいと木塚が愚痴をこぼすと、百合は客が置いて行ったという特別外貨資金記録書(リンテンションカード)を渡した。これを使って商売をすれば儲かると言っていたらしいが、木塚には肝心な金がなかった。悲嘆していると今頃になって背広の内ポケットに金が入っていることに気づいた。その5千円は森からの餞別だった。金を手にして俄然やる気を出した木塚は小学校時代に同級生だった毎朝新聞記者の小野敬一と会うことにした。森に助けられたため成功をして恩返しをしようと思うと話すと、小野は何か心当たりはあるのかと尋ねた。すると木塚はリンテンションカードを見せ金にする方法を教えて欲しいと懇願した。それは輸出額に対して特別に5パーセントの輸入許可が出る代物で、輸入業者は喉から手が出る程欲しがっていたのだ。だが有効期限が7ヶ月しかないためその間に取引を成立させなければならなかった。木塚はリンテンションカードを輸出業者から安値で買い取り輸入業者に高く売りつけることを思いついた。
屋台的映画館
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