忍者ブログ

赤胴鈴之助 黒雲谷の雷人

  • posted at:2023-05-16
  • written by:砂月(すなつき)
あかどうすずのすけくろくもだにのらいじん
大映(京都撮影所)
配給:大映
製作年:1958年
公開日:1958年11月15日 併映「侠艶小判鮫 後篇」
監督:渡辺実
製作:酒井箴
企画:八尋大和
原作:武内つなよし
潤色:穂積純太郎
脚本:岡本繁男 松村正温 吉田哲郎
撮影:本多省三
録音:奥村雅弘
音楽:渡辺浦人
美術:神田孝一郎
照明:島崎一二
編集:宮田味津三
特殊撮影:佐野義雄
製作主任:黒田豊
装置:本島陽三
装飾:松本春造
背景:鳥井八十道
美粧:明石悦男
結髪:中井つる
衣裳:万木利昭
擬斗:宮内昌平
記録:石田豊子
普通写真:松浦康雄
助監督:土井茂
撮影助手:白波瀬直治
録音助手:江村恭一
照明助手:森島龍作
美術助手:上里忠男
移動効果:宇野薫
音響効果:倉島暢
演技事務:大橋和彦
進行:吉岡徹
出演:桃山太郎 岸正子 浅野寿々子 林成年 千葉敏郎
シネマスコープ モノクロ 71分

赤胴鈴之助は祖父の仇である火京物太夫と岳林坊が秩父の山に逃れたとの噂を頼りにその後を追った。だがその途中で道に迷ってしまい山の中に佇む一軒家を訪ねることにした。そこに住む老婆に月の輪城下へ行く道を尋ねるが、城下では百姓や町人、そして侍までもが雷人によって生き血を吸い取られているという奇妙な話を聞いた。鈴之助は真偽を確かめるために城下へ足早に向かうが、道に深手を負った男が倒れていたため慌てて駆け寄った。男は慈光石が月の輪城に隠されていると言い残して死んだが、鈴之助には何のことかさっぱりわからなかった。そこに現れた遠山兆雲は小俣竜雲を殺したのが彼だと疑い懐の慈光石を返せと迫った。兆雲の構えから彼が出羽国の恵念寺拳法の使い手だと見抜いた鈴之助は相手の出方を静かに待った。同じ頃、雷人は城下で慈光石の在り処を知っていそうな侍を片っ端から襲っていた。

北辰一刀流千葉道場の門下生である竜巻雷之進は、月の輪藩藩主松平国次の依頼により千葉周作の名代として秩父へ向かうことになった。雷之進が旅に出ることを知ったしのぶは幼馴染の鈴之助からひと月も便りがないことが心配になり居ても立っても居られず慌てて身支度を整えた。心配しないで待っていなさいと雷之進が諭すがしのぶはついてきた。一度言い出したら聞かない彼女の性格を知っている雷之進は仕方なく旅をともにすることにした。

月の輪城では雷人一味を退治するために優れた武芸者を召し抱えることになり、それを選ぶための試験が行われることになった。その結果、指南役が指名したのは物太夫と岳林坊だった。彼らは城主の妹琴絵姫が月の輪明神に参詣の際の警護を任されたが、雷鳴とともに雷人が姿を現すとそそくさと逃げた。雷人は琴絵姫をさらおうと迫るが、通り掛かった鈴之助によって蹴散らされた。彼の剣捌きに惚れ込んだ琴絵姫は当藩の安泰のために力を貸して欲しいと勧誘するが、物太夫と岳林坊はまずいことになったと頭を抱えた。

屋台的映画館
PR

あしたのジョー(2010年)

  • posted at:2023-04-28
  • written by:砂月(すなつき)
あしたのじょー
「あしたのジョー」製作委員会(TBSテレビ=ジェイ・ストーム=東宝=電通=講談社=毎日放送=中部日本放送=OXYBOT=RKB毎日放送=TBSラジオ&コミュニケーション=北海道放送)
配給:東宝
製作年:2010年
公開日:2010年2月11日
監督:曽利文彦
製作:渡辺香 藤島ジュリーK. 島谷能成 服部洋 吉羽治 辰巳隆一 羽雁彰 遠藤和夫 松田英紀 北山有一郎 松本哲也
エグゼクティブプロデューサー:濱名一哉
企画・プロデュース:伊與田英徳
アソシエイトプロデューサー:大原真人 渡辺敬介 葭原弓子
ラインプロデューサー:吉田浩二
原作:高森朝雄 ちばてつや
脚本:篠崎絵里子
撮影:橋本桂二
照明:石田健司
美術:佐々木尚
録音:中村淳
装飾:石上淳一
VE:阿久津守
視覚効果:松野忠雄
特殊メイク:松井祐一
記録:甲斐哲子
編集:洲崎千恵子
サウンドデザイン:笠松広司
助監督:副島宏司
製作担当:坪内一 竹岡実
演技事務:玉田祐美子
ボクシング監修・アクション&減量指導:梅津正彦
企画協力:今井勉
制作協力プロダクション:セディック ドゥ
制作プロダクション:OXYBOT
出演:山下智久 伊勢谷友介 香里奈 勝矢 モロ師岡
シネマスコープ カラー 131分

東京の下町にあるドヤ街に一人の少年がふらりとやってきた。河原の土手で昼寝をしていると興味あり気に近づいてきた子供たちがポケットに手を伸ばすが、「金なんてねえぞ」という声に驚き蜘蛛の子を散らすように逃げて行った。その金を持たない少年が食堂で豪勢な食事をしていると借金取りの男がやってきて金を返せとボクサー崩れのアル中男を殴り倒した。すると満腹になった少年が借金取りに「矢吹丈だ」と名乗るが早いか右の拳が飛んだ。それを見て目の色が変わったアル中男は俺と拳闘で明日を目指さねえかとチンピラ相手に大立ち回りを演じる彼に声を掛けるが、今日が楽しければそれでいいんだと耳を貸さなかった。この騒動で丈は警官に逮捕され特等少年院へ送られた。その後雑居房でも騒動を起こし懲罰房に入れられた彼のもとに「あしたのために(その1)」と書かれた葉書が届けられた。差出人はアル中男の丹下段平であり、ボクシング技術の講義が隙間なく書かれてあった。丈はそれを破り捨てるが、時間と体力を持て余す彼は紙片を集めるとそのアドバイスに従ってジャブの打ち方の練習を行ってみることにした。その結果パンチに手ごたえを感じたが、逆にパンチに理屈はいらないと考えるようになった。

雑居房に戻った丈だったが食堂で再び騒動を起こした。そんな彼を一撃で黙らせたのは力石徹だった。それ以来、打倒力石のことばかり考えるようになった丈は段平からくる葉書を楽しみに待っていた。そしてそれを忠実に守って密かに練習を行いいつか披露する日を心待ちにした。ある日、何度の断られていた段平との面会が許されたが、それは白木財閥の令嬢・白木葉子を伴ってのものだった。葉子が少年院を訪ねた要件とは収容者のトラブルを減らす目的で行うボクシングの模範試合の提案であり受理された。白木財閥はボクシングジムも所有しており、そこに所属している力石が丈を対戦相手に指名したのだ。ウェルター級の力石はデビュー以来連続KO勝ちを続けたことで天才ボクサーと呼ばれていたが、ヤジを飛ばした観客を殴って負傷させたことで特等少年院に送られたのだ。事件がなければ今頃チャンピオンになっている男と対戦することを知った段平は、イチかバチかの必殺パンチを教えてやると言った。

屋台的映画館

網走番外地 吹雪の斗争

  • posted at:2023-04-04
  • written by:砂月(すなつき)
あばしりばんがいちふぶきのとうそう
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1967年
公開日:1967年12月23日 併映「兄弟仁義 関東兄貴分」
監督:石井輝男
企画:今田智憲 植木照男
原案:伊藤一
脚本:石井輝男
撮影:中島芳男
録音:広上益弘
照明:大野忠三郎
美術:藤田博
編集:鈴木寛
助監督:野田幸男
進行主任:武田英治
擬斗:日尾孝司
現像:東映化学工業
音楽:八木正生
主題歌:「網走番外地」高倉健
協力:層雲峡温泉 ホテル大雪
出演:高倉健 梅宮辰夫 谷隼人 中谷一郎 宮園純子
シネマスコープ カラー 87分

網走刑務所に送られてきた橘真一は四十二号として収監された。彼が入ることになった雑居房にはデカ虎という牢名主がおり、足を伸ばして寝るには人数を減らさなくてはならないと考えた。その矢面に立ったのが新入りの橘と肺病を患う吉だった。マサたちは体の弱った吉を病死に見せ掛けて殺そうとするが、見兼ねた橘が止めに入りデカ虎を絞めたことで形勢は逆転した。牢名主となった橘は吉をかばったが異論は出なかった。

極寒の作業場は死と隣り合わせだった。そんな中でも要領のいい蝮たちは点数稼ぎをして典獄の青鬼からタバコの分け前をもらっていたが、その際に橘と吉がヤキを入れてやると言っていたと吹聴して焚きつけたのだった。それを聞いて頭に血が上った青鬼は木を切る作業をしていた二人に、この方が能率的だと登らせようとした。俺一人でたくさんだとその役目を買って出た橘はあっという間の天辺についた。見上げて木を揺する橘に罵声を浴びせる青鬼たち。やがて木が倒れ始めると逃げようとするが、吉がこっそりと足元に置いた木の切れ端につまづいた。下敷きは免れたが重傷を負った青鬼は激怒し橘を懲罰房送りにした。

暗い懲罰房に入れられた橘は寒さと飢えに耐えながら逃げることばかり考えていた。そして長い時間を掛けて柱に体を擦りつけ拘束縄を切った。自由を手に入れた橘が床板を剥がすと抜け穴があり、先へ進んで行くと隣の懲罰房に繋がっていた。そこにはマルコフという無実の罪で投獄された外国人がいたが、身も心も疲れ果てていた。脱獄を試みて十三年間抜け穴を掘り続けたが実現することはなかったのだという。間近に迫った自分の死期を悟った彼は私の棺に入って逃げなさいと言った。この刑務所には夜遅く出棺するしきたりがあり、配膳する刑務官が死を確認すれば今夜にでも行われるのだ。マルコフは橘に懐中時計を渡しオルゴールが鳴ったら来なさいと言った。その夜、約束通りに隣の房へ行くと棺が置かれていた。脱獄するにはそれしかないと橘は覚悟を決めた。

屋台的映画館

赤胴鈴之助 三つ目の鳥人

  • posted at:2023-04-01
  • written by:砂月(すなつき)
あかどうすずのすけみつめのちょうじん
大映(京都撮影所)
配給:大映
製作年:1958年
公開日:1958年3月11日 併映「母」
監督:森一生
企画:土田正義
原作:武内つなよし
潤色:穂積純太郎
脚本:岡本繁男 松村正温
撮影:宮川一夫
録音:林土太郎
美術:太田誠一
照明:岡本健一
音楽:渡辺浦人
編集:宮田味津三
音響効果:倉島暢
擬斗:宮内昌平
助監督:田中徳三
主題歌:コロムビア・レコード ビクター・レコード
製作主任:小沢宏
現像:東洋現像所
出演:梅若正二 中村玉緒 林成年 近藤美恵子 黒川弥太郎
シネマスコープ カラー 71分

江戸の町に鳥の羽飾りをつけた奇怪な怪人が現れ戌年生まれの子供を次々とさらって行った。そして親元に「子供を返して欲しくば護持院ヶ原の一本杉まで千両箱を持参すべし」と書かれた矢文とともに小柄の刺さった人形を送りつけたのだった。言うことを聞かなければ我が子の命がないと考えた親たちは天狗の仕業だと恐れおののいていた。三つの目を持つ鳥人は風のように現れ煙のように消え失せた。奉行所はその鳥人の首に千両の賞金を懸けた。

師匠千葉周作の推挙により江戸町奉行土井安房守の剣術指南となった赤胴鈴之助は屋敷の庭で土井の一子鶴千代に稽古をつけていたが、ただならぬ気配を感じ庭の隅へ行くと小柄の刺さった人形が落ちていた。三つ目の鳥人は命が欲しければこの屋敷の指南役から手を引けと鈴之助に命じ姿を見せぬまま高笑いとともに飛び去った。翌日の夕方、屋敷を抜け出し鈴之助の長屋を訪ねた鶴千代は浅草へ連れて行ってくれと言った。稽古仲間の金二郎から武士の子なら肝試しに一度は行かなければならないとそそのかされ、夢に見るまでお化け屋敷に興味が湧いたのだった。殿様にお許しをいただかなければと鈴之助は断るが、一人ででも行くと駄々をこね出したため子供の扱いに慣れたしのぶも連れて行くことにした。

浅草にきた三人は南蛮渡来お化け屋敷と書かれた看板を掲げる小屋に入るが、それは鶴千代を連れ去るための罠だった。三つ目の鳥人は鈴之助をつけ狙う火京物太夫と岳林坊を利用して二人から引き離すと、次は妖婆の催眠術でしのぶを操った。三つ目の鳥人は一人になった鶴千代を易々と外へ連れ出すが、子供の叫び声を聞いて駆けつけた竜巻雷之進が立ちはだかった。そして遅れてやってきた鈴之助が剣を構えると雷之進は鶴千代を引き受けた。鈴之助は三つ目の鳥人に斬り掛かるがひらりと宙に舞うと同時に姿を消した。見えない者との勝負に苦戦する鈴之助。だが気配を感じて刀を振ると手応えがあり三つ目の鳥人は血を滴らせながら逃げて行った。勝負を見届けた雷之進は三つ目の鳥人が一瞬真空斬りの構えを見せたことに疑問を感じていた。

屋台的映画館

赤胴鈴之助 一本足の魔人

  • posted at:2023-02-24
  • written by:砂月(すなつき)
あかどうすずのすけいっぽんあしのまじん
大映(京都撮影所)
配給:大映
製作年:1957年
公開日:1957年12月28日 併映「日露戦争勝利の秘史 敵中横断三百里」
監督:安田公義
製作:酒井箴
企画:土田正義
原作:武内つなよし
潤色:穂積純太郎
脚本:岡本繁男 松村正温 吉田哲郎
撮影:相坂操一
録音:奥村雅弘
美術:太田誠一
照明:中岡源権
音楽:渡辺浦人
色彩技術:森田富士郎
編集:西田重雄
製作主任:黒田豊
装置:三輪良樹
装飾:松本春造
背景:滝野好男
美粧:明石悦男
衣裳:黒沢よし子
擬斗:宮内昌平
音響効果:倉島暢
移動効果:上岡義明
普通写真:藤岡輝雄
助監督:小木谷好彦
撮影助手:小池清茂
録音助手:鈴木幸三郎
照明助手:吉実豊次
美術助手:上里忠男
記録:木村恵美
演技事務:竹内次郎
進行:吉岡徹
現像:東洋現像所
出演:梅若正二 林成年 黒川弥太郎 中村玉緒 藤田佳子
アメリカンビスタ カラー 64分

ある年の冬、江戸品川沖に一隻の異様な帆船が出没した。それと同時に江戸の町は黒い翼を持った鳥のような怪人が現れ、有名な寺社などを襲って世界に二つとない名宝名器の数々を奪って消え去った。怪人に立ち向かい或いは追う者は忽然としてこの地上から消え失せ、再びその姿を見ることは出来なかった。

剣の師である千葉周作から預かった秘蔵の刀を研師のところへ取りに行った赤胴鈴之助だったが、日が暮れたため一旦長屋へ持ち帰ることにした。母お藤と幼馴染のしのぶは常州潮来に帰っており部屋には鈴之助しかいなかったが、大根泥棒騒ぎで外に出ている間にそれを盗まれたのだった。鈴之助はすぐさま後を追ったが黒装束姿の一本足の男は闇夜に消えた。雪についた足跡をつけるとやがて古びた家に辿りつき、窓に明かりがないことを不審に思って調べることにした。すると槍で威嚇してきたのはお米という娘だった。彼女はこの家の住人だったが、一本足の男の手掛かりになるものは何もなかった。

翌朝、千葉道場に老中の使者がきて、将軍家拝領の名刀小梶丸を将軍の誕生日に上覧すると言い渡して帰った。鈴之助がこないことを心配した周作は弟子の竜巻雷之進に鈴之助と会うように言った。長屋に向かった雷之進は、一本足の男に刀を盗まれた鈴之助が朝早く出掛けたことを住民たちから聞き愕然とした。その頃、骨董屋に持ち込まれたのではないかと考えた鈴之助は一軒一軒訪ね歩き島屋に辿りついた。今朝方、小梶丸を売りにきたものはいないかと主人の島屋徳兵衛に尋ねると、傍で聞いていた客のお光という娘がその犯人は一本足の男ではありませんでしたかと言った。彼女も修理のために津軽の殿様から預かっていた大切な兜を盗まれたが、それも将軍家拝領の品だった。あと五日の間に戻らなければ大変なことになると心配するお光に力を落とすことはないと鈴之助は勇気づけた。だがお光には気掛かりなことがあった。それは鎧師である父加納玄斎が抵抗した際に一本足の男が持つ短筒で撃たれ、見る間に溶かされてしまったからだ。例えどんな武器を持っていようと必ずやっつけると鈴之助が啖呵を切ると、徳兵衛も江戸中の仲間に手配して見つかったらすぐに連絡をすると約束した。

屋台的映画館

プロフィール

HN:
砂月(すなつき)
性別:
非公開
自己紹介:
ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

P R

 

フリーエリア