忍者ブログ

野性の証明

  • posted at:2019-07-27
  • written by:砂月(すなつき)
やせいのしょうめい
角川春樹事務所
配給:日本ヘラルド映画=東映
製作年:1978年
公開日:1978年10月7日
監督:佐藤純彌
制作:角川春樹
プロデューサー:坂上順 遠藤雅也 サイモン・ツェー 松田文夫
原作:森村誠一
脚本:高田宏治
撮影:姫田真佐久
録音:紅田愃一
照明:熊谷秀夫
美術:徳田博
編集:鍋島惇
助監督:葛井克亮
記録:小山三樹子
擬斗:伊藤浩市
テクニカル・アドバイザー:四方義朗
制作担当:栗原啓祐
俳優担当:中田新一
スチール:遠藤努 池田岳史
音楽監督・作曲:大野雄二
主題歌:町田義人
音楽監督補佐:鈴木清司
出演:高倉健 中野良子 夏木勲 薬師丸ひろ子 ハナ肇
シネマスコープ カラー 143分

1980年5月、裏磐梯・フーバー米大使山荘が過激派に占拠された。彼らは平田内閣総理大臣の出頭を要求し、拒否すれば深夜0時丁度を以ってフーバーとその家族を処刑すると声明を出した。福島県警はライフル隊を接近させたが報復として運転手を射殺されたことから、打つ手をなくした吉田県警本部長は頭を痛めていた。現地に到着した野村総務長官から連絡を受けた官邸の坂本防衛庁長官は、超法規的措置を講ずるべきだと平田に進言した。それからしばらくして漆黒の闇を5機のハンググライダーが飛んだ。彼らは自衛隊特殊工作隊で、0時5分前に行動を開始すると音もなく忍び寄った。そして2人の見張りを倒すと屋内を停電させ、相手が混乱しているうちに過激派全員を抹殺した。

陸上自衛隊では特に能力と精神力に優れた隊員を選抜して各方面隊総監部直属の特殊工作隊を編制している。特殊工作隊の目的と実態は完全な極秘事項とされているが、その訓練は想像を絶する苛烈さだった。山岳行動訓練では何処とも知れぬ秘境地帯に隊員を単独で残して所定の目的地まで到着することが要求された。例えそれがひと月の行程であっても携帯食糧は3日分と限定され、あとは全て自給自足で賄わなければならなかった。そして一般住民との接触は厳禁となっていた。味沢岳史一等陸曹が降り立った地点は、青森、岩手、宮城3県にまたがる広大な北上山地にある原生林の真っ只中だった。飢え、孤独、自然の猛威や野生の生物との戦いによって人間の能力の限界を超えた彼はついに人道へたどり着くことが出来たのだが、その姿はまるで服を着た野獣だった。そんな彼と鉢合わせしたハイカーの越智美佐子は近くの里へ助けを求めて走った。

岩手県下閉伊郡柿の木村にある風道という集落で住民全員が殺されるという事件が発生した。当初5戸13人が犠牲になったとされていたが、そのうちの1人が美佐子であることがわかり、8歳の長井頼子の安否が不明とされた。翌日、別の集落の納屋で彼女は見つかり、県警は身柄を保護した。だが少女は青い服を着た知らない男が連れてきてくれたということ以外何も覚えていなかった。大学病院で診察を受けた結果、異常な恐怖体験を原因とした選択制健忘症と診断された。県警は頼子から犯人に関する重要な手掛かりを得られないまま親戚に引き取られた。一方、美佐子の遺体は彼女と瓜二つの妹・朋子によって確認された。結局、県警が得られたのは犯人が「青い服の男」だったという情報しかなかったため、捜査は完全に行き詰った。

屋台的映画館
PR

野獣の青春

  • posted at:2018-09-05
  • written by:砂月(すなつき)
やじゅうのせいしゅん
日活
配給:日活
製作年:1963年
公開日:1963年4月21日
監督:鈴木清順
企画:久保圭之介
原作:大藪春彦
脚本:池田一朗 山崎忠昭
撮影:永塚一栄
照明:大西美津男
録音:中村俊夫
美術:横尾嘉良
編集:鈴木晄
助監督:渡辺昇
音楽:奥村一
特殊技術:金田啓治
色彩計測:上田利男
現像:東洋現像所
製作主任:武藤良夫
技斗:高瀬将敏
出演:宍戸錠 渡辺美佐子 川地民夫 香月美奈子 平田大三郎
シネマスコープ カラー 86分

連れ込みホテルで男女の死体が発見された。女の遺書が見つかったことから二人が心中によって命を絶ったと見られた。また男の持ち物の中から警察手帳が発見され、彼が竹下公一という現職警官であることがわかった。時を同じくして盛り場に風来坊が現れ、進路を妨害する若いチンピラを徹底的に叩きのめした。その夜、キャバレーに現れた男はボーイにナンバーワンのホステスを呼ぶように命じると羽振り良く振る舞った。その様子を完全防音の部屋から監視していた野本興業の小沢惣一がうまい遊び方をするじゃねえかと上機嫌でいると、袋叩きに遭った男が部屋に入ってきて客を見るなり指差したのだった。客の男は精算カウンターへ連れて行かれると空っ穴だから警察に突き出して欲しいと言った。すると今度は社長の野本達夫のもとへ連れて行かれたのだがそれが狙いだった。取り巻きから銃を奪った男は契約金100万円と20万円の月給を手に入れることになった。

野本興業の一員となった水野錠次(ジョー)は社長・野本幸夫の邸に挨拶に向かい、翌日は日比谷ホテルからトモエマンションに移った。ジョーの監視役を任された三波五郎は彼の行動を逐一チェックしていたが、最も気になっていたのが大きなトランクだった。その中には毎日手入れを欠かさないという商売道具のライフル銃などが入っており、シマ荒らしを行うことがわかるとジョーはその内の一丁を渡した。彼らは三光組の縄張りにある藤田不動産に乗り込むと証文と引き換えに300万円の小切手を渡すよう社長に要求したが従わないことから強請った。そこへ三光組のヤクザが乗り込んできたためジョーは慌てて戸に鍵を掛けたが、テラスの窓から現れた武智茂から銃口を向けられると観念した。だが形勢が逆転するとジョーは再び社長を強請った。300万円を持ち帰り野本から正式な社員と認められたジョーは、その中から契約金を貰うと法事に出掛けた。その故人とは竹下であり、ジョーはかつての部下だった。その夜、停めてある車のワイパーに挟まったカードを手掛かりにして彼は竹下と心中した女のことを調べることにした。コールガールとともにタクシーでホテルに戻ると人目を忍んで新聞記事を差し出しそこに載った写真の女・松本タミ子が彼女のデートクラブにいないかと確かめた。だが空振りだったことがわかると札を握らせて裏口から帰らせ部屋に戻ったのだが、女が拳銃を構えて待っていた。その女はジョーに野本の「6番目の女」の殺害を依頼した。彼女は心中したタミ子と同じコールガールの組織に所属しているが、その元締が「6番目の女」だというのだ。だがその姿を見た者は誰もいなかった。

屋台的映画館

やさぐれ姐御伝 総括リンチ

  • posted at:2017-12-24
  • written by:砂月(すなつき)
やさぐれあねごでんそうかつりんち
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1973年
公開日:1973年6月7日 併映「やくざ対Gメン 囮」 
監督:石井輝男
企画:天尾完次
原作:凡天太郎
脚本:掛札昌裕 関本郁夫 石井輝男
撮影:わし尾元也
照明:井上孝二
録音:中山茂二
美術:雨森義允
音楽:鏑木創
編集:神田忠男
助監督:萩原将司
記録:黒川京子
装置:稲田源兵衛
装飾:宮川俊夫
美粧結髪:東和美粧
スチール:中山健司
演技事務:饗庭益雄
衣裳:豊中健
擬斗:土井淳之祐
進行主任:伊藤彰将
主題歌:「お蝶のブルース」池玲子
出演:池玲子 愛川まこと 春日朱美 城恵美 碧川ジュン
シネマスコープ カラー 86分

関西扇組一家に草鞋を脱ぐことになり神戸港に到着した猪の鹿お蝶は、女スリの朱実から麻薬の運び屋と間違えられ迎えにきていた人力車に乗った。邸に着いたときにはもう日がとっぷりと暮れており、玄関までくると突然の停電で辺りが見えなくなった。そこで車夫に付き添って中に入ると奥からろうそくを持った男が現れた。だがホッとしたのもつかの間、暗闇から現れた男たちに羽交い絞めにされ麻酔薬を嗅がされたのだった。意識を取り戻した彼女は梁から吊るされて身動きが取れなくなっていた。そこに男の指が伸び女陰をまさぐったのだが彼らの目当ての物は見つからなかった。お蝶が運び屋とは無関係であることがわかるとロープが外され、落下した彼女はショックで気を失った。

再び意識を取り戻したお蝶は目の前に男の顔が見えたことから右手に握った物で攻撃しようとした。彼は刑務所帰りの譲二という男で、見覚えのある車夫の後をつけてきたところにお蝶が横たわっていたのだ。勘違いは迷惑だと腕を掴み、派手なことをやったじゃないかと譲二が言うと、お蝶はようやく自分が置かれている状況を把握した。彼女の傍らには全裸の女が死んでおり、女陰が血飛沫を浴びた右手のドスでえぐられていたのだ。世間を騒がせている股裂き魔の濡れ衣を着せられたお蝶は必ず仕返ししてやると心に誓った。一方、邸を抜け出した譲二は待ち伏せしていた男たちに左腕を撃たれ飲み屋街に逃げ込んだ。するとキリストの好美という謎の女に匿われたのだった。

翌日、扇組をお蝶が訪ねるとそこは空き家になっていた。このことと自分が巻き込まれた事件が関連しているのではないかと考えたお蝶は神戸港へ向かい朱実に親分のところへ案内するように言った。お蝶が連れてこられたのはバラック小屋で、そこは酒場の名を借りた売春宿だった。あんたの子分に払い下げたいのがいるとお蝶は直談判したのだが、親分の半纏ババアは聞く耳を持たなかった。分からず屋の相手だとわかると彼女は力ずくで朱美を連れ出し、誰もこない蔵の中で車夫の正体を強引に聞き出した。十日程前、いつものように港で稼ぎをしていた朱美は三人組の男に捕まり宿に連れ込まれて廻された。そして親分に言えばそのときの写真をばら撒くと脅されたために従うしかなく、さらに友人を集めるように命じられた。男たちは彼女らをシャブ漬けにすることで自由を奪ったのだった。薬が切れ掛けて苦しむ朱美に洗いざらい話すことをお蝶が強要すると、港から神戸に入ってくる赤い襟巻をした女たちを三人のところへ連れて行く仕事を任されたことを話した。そしてそのアジトが一柳閣というホテルだとわかるとお蝶は早速翌日から様子を探ることにした。すると門をくぐって出てきたのは譲二だった。

屋台的映画館

893愚連隊

  • posted at:2017-11-20
  • written by:砂月(すなつき)
やくざぐれんたい
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1966年
公開日:1966年5月15日 併映「遊侠三代」 
監督:中島貞夫
企画:天尾完次 日下部五朗
脚本:中島貞夫
撮影:赤塚滋
照明:金子凱美
録音:荒川輝彦
美術:矢田精治
音楽:広瀬健次郎
編集:神田忠男
助監督:藤原敏之
記録:梅津泰子
装置:稲田源兵衛
装飾:山田久司
美粧:鳥居清一
結髪:橋本明子
衣裳:豊中健
擬斗:土井淳之祐
進行主任:杉本直幸
出演:松方弘樹 高松英郎 三島ゆり子 稲野和子 ケン・サンダース
シネマスコープ モノクロ 88分

組織に縛られることを嫌い小悪事のシノギで生きる愚連隊。メンバーの谷口ジロー、参謀、オケラは京都駅で白タクの客引きをして小銭を稼いでいたが、警察にマークされたことでタクシーに乗って逃げた。目的地の河原町に着くと運転手にお釣りがないことを承知で偽の一万円札を見せ、両替をすると言って車から離れると一目散に逃げ出した。馴染みの喫茶店で出所したばかりの杉山に偶然会ったジローは世話をしたいと申し出たが、一緒にいた本村から余計なことをするなと怒鳴られた。二人が店を出て行ったことで参謀とオケラが説明を求めると、ジローは杉山と喫茶店のマスターが愚連隊の創立者で、その杉山は14、5年前に人を殺して刑務所に収監されたと話した。公園の高台で杉山が黒川のことを尋ねると、今は博奕打ちとなり王城会の顔として活動していると本村は言った。三人は出世兄弟の杯を交わした仲だったが、本村はカタギになっていた。次の仕事が見つかるまで家でのんびりするようにと言ったものの彼には気掛かりなことがあった。それは杉山が収監されている間に由美と結婚したことだった。由美は杉山のかつての情婦だったのだ。本村は玄関に立つとさりげなくそのことを告げた。親子水入らずの暮らしをする由美の腕からは杉山の名を彫った刺青が消されており、時の変化にショックを受けた杉山は家を出て行った。

愚連隊が次のシノギとして目をつけたのはゴーゴー喫茶だった。そこで踊る浪人生の大隅幸一をスカウトしたジローは、愚連隊には博奕打ちのような親分がいないし儲けた金は自分たちで均等に分けて自由に使えると説明した。大学受験に嫌気が差していたこととジローの言う民主主義に心惹かれた幸一は仲間に入ることに決めた。その夜、仲間のケンが運転する白タクを無賃乗車した杉山も加わり愚連隊の人数は一気ににぎやかになった。翌日、宗教団体生長の道の信者と称して東山病院に忍び込んだ参謀は掃除をさせて欲しいと病室に入り、患者が西川織物社長とわかると世間話をして心を掴んだ。そこへ借金の取り立てにきた金貸し屋の話で会社が倒産したことを知ると参謀は大きなシノギになると睨みジローを呼んだ。早速病室にやってきたジローは西川に計画を説明した。まず西川がジロー宛に日付が古い借用書を書き、それを持って債権者会議に出席する。そうすればその分の担保を抑えることが出来るのだ。うまく行けば儲け物と考え話に乗った西川は3割の報酬を約束した。翌日、西川の屋敷で行われた債権者会議に出席したジローは300万円の借用書を見せて金貸し屋を丸め込もうとしたのだが、彼のバックには王城会がついていたのだ。黒川から俺の顔を立てて引き上げてくれないかと言われ仕方なく撤退することにしたジローだったが、頭の中では次のことを考えていた。

屋台的映画館

危いことなら銭になる

  • posted at:2017-06-25
  • written by:砂月(すなつき)
やばいことならぜにになる
日活
配給:日活
製作年:1962年
公開日:1962年12月1日 併映「機動捜査班 群狼の街」「37年大相撲九州場所 新鋭・柏鵬の堅塁に迫る」
監督:中平康
企画:久保圭之介
原作:都築道夫
脚本:池田一朗 山崎忠昭
撮影:姫田真佐久
音楽:佐藤勝
照明:岩木保夫
録音:福島信雅
美術:大鶴泰弘
編集:丹治睦夫
助監督:曽我仁彦
色彩計測:安藤庄平
特殊技術:金田啓治
製作主任:園山蕃里
音楽:伊部晴美
主題歌:「危いことなら銭になる」三宅光子
振付:漆沢政子
技斗:渡井嘉久雄
出演:宍戸錠 長門裕之 浅丘ルリ子 藤村有弘 郷鍈治
シネマスコープ カラー 82分

早朝、大蔵省印刷局小田原工場から滝野川工場へ輸送中の千円札印刷用透かし入りミツマタ和紙10億8千万円相当を乗せた車が何者かに襲撃を受けた。そしてこの車に乗っていた二人のうち運転手の木島は日活多摩川撮影所付近の林の中で他殺死体として発見された。そのニュース速報を週刊犯罪の事務所で知った計算尺こと編集長の沖田哲三はロッカーを開けてバックナンバーを調べ始めた。計算尺ではじき出した数字しか信用しない彼にとってこの話がまたとないチャンスだと確信すると、贋金づくり日本一の特集に登場した坂本雅章に接触することにしたのだ。明後日、飛行機で香港から帰ることがわかるとその日は朝から空港に入り浸ったが、彼と同じ考えを持っていたのはガラスのジョーこと近藤錠次だった。透かし入りの紙を盗んだ連中に本物そっくりの原版を彫ることが出来る贋幣の名人を高く売り込めば大金が手に入るという算段だが、手を組もうと持ち掛けた哲三の提案を錠次は拒否したのだった。堅い事言わずにと哲三が説得しているところに割り込んできたのは、二人の古い知り合いのダンプの健こと芹沢健だった。三人では割に合わないことがわかると錠次はオサラバしようとしたが、彼の弱みを握っている哲三はショーケースのガラスをコインで引っ掻いた。するとその音がこの世で一番大嫌いな錠次はもがき苦しみ始めたのだ。あだ名のガラスはここからきていたのだった。

哲三と健が雑談をしていると錠次は抜け目なく雅章の妻に孫だと言って近づいた。すると周りにいた和紙泥棒たちが怪しんで近づいてきたため、健もひ孫だと名乗った。その頃、哲三は税関職員の制服に身を包んで到着したばかりの雅章に寄り添うと、最近物騒なことが多いのでもう一度荷物を調べ直すと言って職員通用口に連れて行ったのだった。そうとは知らない錠次たちは雅章がくるのを今か今かとロビーで待ち構えていたが、職員専用の出入り口あることを職員から聞き哲三に先を越されたことがわかると健とともに駆け出した。すると裏通りに停めた車の前で何やら揉めている二人を見つけたため、錠次は雅章を言葉巧みに連れて行こうとした。ところがもたもたしているうちに今度は和紙泥棒たちが現れ、拳銃を突きつけて雅章を誘拐したのだった。

組織のボス・土方の屋敷に連れてこられた雅章の前には一級品の贋幣用の道具がずらりと並べられていたが、彼は自分の道具と気に入った場所でなければやる気にならないと言った。そして危ない橋を渡っても儲けはたかが知れている贋幣は金儲けのためにやる仕事ではないと言うと、土方は立派に儲けてみせると宣言した。香港の金融業者にまとめて買ってもらう話が既に出来ているのだ。落ち着いて仕事が出来る場所は何処がいいかと土方が尋ねると、雅章はゴミゴミしてうるさくて色っぽいところがいいと言った。

屋台的映画館

プロフィール

HN:
砂月(すなつき)
性別:
非公開
自己紹介:
ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

P R