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イン・ザ・ヒーロー

  • posted at:2023-12-19
  • written by:砂月(すなつき)
いんざひーろー
Team REAL HERO(RESPECT=東映=木下グループ=読売テレビ=中央映画貿易=文響社)
配給:東映
製作年:2014年
公開日:2014年9月6日
監督:武正晴
製作:密山根成 遠藤茂行 木下直哉 藤門浩之 星野晃志 山本周嗣
企画・エグゼクティブプロデューサー:李鳳宇
プロデューサー:中林千賀子 三宅はるえ
脚本:水野敬也 李鳳宇
音楽:李東峻
撮影:木村信也
照明:尾下栄治
美術:中澤克巳
録音:松本昇和
音響効果:西村祥一
編集:細野優理子
助監督:井上雄介
アクション監督:柴原孝典
アクションコーディネーター:竹田道弘
VFXスーパーバイザー:美濃一彦
マスクスーツ製作総括:江川悦子
マスクデザイン&造形チーフ:神田文裕
装飾:平井浩一
衣裳:浜井貴子
ヘアメイク:内城千栄子
スクリプター:山内薫
音響効果:西村洋一
制作担当:細谷力
主題歌:「Dream On」吉川晃司
「神竜戦隊ドラゴンフォー」テーマソング:「誰も知らないヒーロー」串田アキラ
挿入歌:「1500円のオトコ」永原真夏
企画制作:ガーデングループ RESPECT
制作プロダクション:ブースタープロジェクト
出演:唐沢寿明 福士蒼汰 黒谷友香 寺島進 和久井映見
アメリカンビスタ カラー 124分

着ぐるみ等を着用して時にはヒーローに、時には怪獣になって肉体を酷使しながら擬斗を行うスーツアクター。下落合ヒーローアクションクラブ(HAC)代表の本城渉はその道25年のベテランだ。ブルース・リーに憧れる彼はいつ訪れるかわからない顔出しの仕事を夢見ながら毎日を過ごしている。本城はHACのメンバーとともに人気テレビ番組「神龍戦士ドラゴンフォー」でドラゴンレッドのスーツアクターを務めているが、それだけでなく遊園地でのヒーローショーにも出演していた。ある日、東洋テレビの内山プロデューサーから事務所に連絡があったが、それは彼にとって最大級のプレゼントだった。ドラゴンフォーの劇場版の製作が決まり、それに登場する新キャラクター・ドラゴンブラック役を俳優として演じて欲しいと頼まれたのだ。彼はうれしさのあまり愛想を尽かして出て行った元妻の元村凛子にまで電話を掛けて報告した。ところが顔合わせではドラゴンブラックを人気新人俳優の一ノ瀬リョウが演じると発表され、本城はドラゴンレッドとドラゴンブラックのスーツアクターを担当すると紹介された。納得が行かない彼は本読みに立ち会った内山が出てくると理由を尋ねた。すると恐縮しきりで局のお偉いさんに頼まれたから仕方がなかったと平謝りした。

一ノ瀬はスタンリー・チャンが監督を務めるハリウッド映画「ラストブレイド」のオーディションを受けている途中だったことから、マネージャの門脇利雄は撮影の合間に殺陣の指導をして欲しいと本城に頼んだ。ショックが癒えない本城は渋々了承し撮影現場を見てもらうついでに裏方のメンバーを紹介することにしたのだが、一ノ瀬が彼らを軽視する発言を繰り返したことで現場の空気は悪くなる一方だった。子供向け映画に出ることがキャリアに傷をつけると考えていた一ノ瀬は嫌々ながら演じていたため、決めポーズがイマイチだと本城に指摘された。ある夜、HACのメンバーでボーナック星人・チャーピーを演じる真鍋満を通じて本城と食事をすることになったが一ノ瀬はそこでも壁を作っていた。だが酒が入ったことで気が緩み自分の夢がアカデミー賞を取りスピーチすることだと話すと、本城は最高の夢を持っているじゃないかと応援した。数日後、本城が衣裳部屋で関係のないシーンの台本を読んでいることに一ノ瀬は疑問に感じた。そのことを口にすると、本城は彼がドラゴンブラックに変身するドラゴンジャックを演じようとしながらもまだ役になり切れていないと感じた。そこで一ノ瀬にドラゴンブラックのスーツを着せ、そこからどのような景色が見えるか体験させることにした。

屋台的映画館
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犬死にせしもの

  • posted at:2023-10-29
  • written by:砂月(すなつき)
いぬじにせしもの
大映=ディレクターズ・カンパニー
配給:松竹
製作年:1986年
公開日:1986年4月19日 併映「ジャズ大名」
監督:井筒和幸
製作:山本洋 溝口勝美 宮坂進
企画:細越省吾
プロデューサー:山本勉
原作:西村望
脚本:西岡琢也 井筒和幸
撮影:藤井秀男
照明:山下礼二郎
美術:下石坂成典 若瀬豊
録音:神戸孝憲
整音:福島信雅
編集:谷口登司夫
記録:清水町子
宣伝:梶原時雄 照本良
スチール:小山田幸生
助監督:大谷康之
製作主任:足立源一郎
音楽プロデューサー:三浦光紀
音楽:武川雅寛
主題歌:「愛の輝き」桑名晴子 加川良
製作協力:大映映像
出演:真田広之 佐藤浩市 安田成美 平田満 蟹江敬三
アメリカンビスタ カラー 103分

昭和二十三年、ビルマでともに戦った重左こと宗重左衛門と鬼圧こと鬼松庄一が復員後に再会したのは丸亀の新堀遊郭の中だった。今やっている事業を手伝ってもらえないかと言われた重左だったが、その内容を聞いてどうするか決めかねていた。翌朝、覚悟を決めて鬼圧が待つ船に向かうとそこには他に伝次郎という操縦士がいた。その船は梵天丸という小型漁船だったが、目的は漁をするためではなかった。船が瀬戸内の沖に出るとやがて辺りが暗くなった。すると早い潮に乗って大型の漁船が滑るように近づいてきた。梵天丸に気づいた栄昌丸が慌てて停まると、鬼圧は切れた網を見せて弁償しろと叫んだ。実際には網など曳いておらず狙った船が近づくと欺罔の網を入れて騒ぎ立てるのだ。積荷を略奪して逃げ果せたが、重左には初めての海賊行為だっただけに後味の悪さを感じていた。鬼圧は運が悪い者が盗られ運がいい者が盗るというただそれだけだと言い、伝次郎は戦争で生き残った運のいい者ばかりが集まったのだから何とかなるさと笑った。

ある夜、岩テコの情報を頼りに船を襲撃したが、乗っていた積荷は生きている牛だった。だが奥に進んで行くとそこには若い女がいた。鬼庄は色街に叩き売って金にしようと企むが、勝気な女は梵天丸で手籠めにしようとした伝次郎の懐から手榴弾を奪うと自害しようとした。重左はそんな彼女を尻目に係留した綱を外した。そして梵天丸が動き始めると女に悪いようにはしないと話し掛けた。いい雰囲気になりかけた二人に嫉妬した鬼圧は伝次郎に合図してわざと船を揺らした。重左たちがバランスを崩してひっくり返ると鬼圧は様を見ろばかりに高笑いするが、女は弾みで手榴弾の信管を床に打ちつけてしまいそれが船尾の方へ転がってきた。鬼庄が驚いて投げると手榴弾は重左の手の中へ。重左は慌てて海に放り投げ間一髪で難を逃れた。

洋子はある男のもとへ後妻として嫁ぐことになっており、実家のある大分・竹田津から進駐軍の牛を運ぶ船で大阪に向けて出港した。ところがその途中で騒動に巻き込まれて姿を消した。事態を重く見た嫁ぎ先の男は瀬戸内海を牛耳る新興やくざの花万に捜査を依頼したのだった。

屋台的映画館

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。

  • posted at:2023-08-22
  • written by:砂月(すなつき)
いえにかえるとつまがかならずしんだふりをしています
「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」製作委員会(カラーバード=ハピネット=リーライダーす=PHP研究所=日本映画投資=アミューズ)
配給:KADOKAWA
製作年:2018年
公開日:2018年6月8日
監督:李闘士男
製作:宮前泰志 松井智 坂井田弥希 清水卓智 丸山俊 市毛るみ子
企画・プロデュース:宮前泰志
アソシエイト・プロデューサー:宇野航
原作:K.Kajunsky .ichida
脚本:坪田文
音楽:安達練
ラインプロデューサー:大崎裕伸
ラインプロデュース協力:大塚泰之
美術統括:北島和久
美術プロデューサー:小田嶋俊行
撮影:松本ヨシユキ 島秀樹
照明:三重野聖一郎
録音:小松崎永行
美術・装飾:山田好男
スタイリスト:棚橋公子
ヘアメイク:竹下フミ 高桑里圭
スクリプター:阿保知香子 小林加苗
編集:岩切裕一
音響効果:大河原将
キャスティング:おおずさわこ
助監督:大津是 増田伸弥
制作担当:末光洪太 小川賢治
主題歌:「I Laugh You」チャットモンチー
企画:カラーバード
制作プロダクション:リーライダーす
制作プロダクション協力:三城 GHZ Ltd.
出演:榮倉奈々 安田顕 大谷亮平 野々すみ花  半海一晃
アメリカンビスタ カラー 115分

前の妻と三年目で離婚した加賀美じゅんは二度目の結婚をする際に今の妻・ちえと約束した。結婚して三年経ったらそれからも同じ生活を続けるかお互いの意志を確認し合おう、と。もうすぐその約束の結婚記念日がやってくる。二人はその日をどうやって迎えるのだろう、妻はどんな言葉を僕に投げかけるのだろうと考えながら重い足取りで帰宅すると、ちえが口から血を流して倒れていた。じゅんは驚いて駆け寄るが、声を掛けても体を揺すっても反応がなかった。そこで救急車を呼ぼうと携帯電話を取り出すが指が震えてうまく扱えなかった。モタモタしているとちえが伸ばした手がじゅんの足首を掴んだ。そして突然起き上がると大声を出した。じゅんは恐怖のあまり腰を抜かすが、それは手が込んだちえのいたずらだった。

翌朝、じゅんを送り出すときにちえが行ってらっしゃいのチューをして欲しいと言った。新婚じゃないのにやめようよとじゅんが言うと、ちえはこれが今生に別れになるかもしれないのにと眉間にしわを寄せた。そして行ってらっしゃいとお帰りなさいが一緒じゃないと困りますからねとおどけながら言うが、じゅんにはそれが何を意味しているのかわからなかった。出社したじゅんは昨夜起きた出来事を同僚の佐野壮馬に話すと愚痴の振りをしたのろけ話と受け取られ羨ましがられた。佐野が面白がって蒲原課長に話すが、三日も家に帰っていない僕のように残業に耐えて女房、子供のために身を粉にして働くのが男の働き方だと嫌味を言われた。結婚三年目でのいたずらは仲がいいからなのか、それとも試されているのか。じゅんは思い悩んだ。

仕事が終わるとじゅんはいつものように今から帰るというメッセージを携帯電話に送った。玄関ドアの前に立ち呼び鈴を押すとちえは迎えに出てくるはずだが、昨日に引き続き何の反応もなかった。朝言った彼女の言葉が気になりドアノブを回すと鍵は掛かっておらず、心配になり中をのぞき込むと今日もちえは倒れていた。ワニに頭を噛まれて。それからも彼女の死んだふりは続いた。ある時はヤクザの抗争に巻き込まれ、またある時は戦場で名誉の戦死を遂げ、またまたある時は矢で頭を貫かれていた。

屋台的映画館

犬神家の一族(2006年)

  • posted at:2023-05-29
  • written by:砂月(すなつき)
いぬがみけのいちぞく
「犬神家の一族」製作委員会(角川ヘラルド映画=日本映画ファンド=TBS=オズ=ソニー・ミュージックエンタテインメント=Yahoo! JAPAN)
配給:東宝
製作年:2006年
公開日:2006年12月16日
監督:市川崑
製作:黒井和男
プロデューサー:一瀬隆重
製作統括:信国一朗 榎本和友 井上雅博
企画:椿宜和 濱名一哉 北川直樹 喜多埜裕明
原作:横溝正史
脚本:市川崑 日高真也 長田紀生
音楽:谷川賢作
テーマ曲:大野雄二
撮影:五十畑幸勇
美術:櫻木晶
照明:斉藤薫
録音:斉藤禎一
調音:大橋鉄矢
編集:長田千鶴子
キャスティング:山口正志
助監督:宮村敏正
製作担当:黛威久
ライン・プロデューサー:福島聡司
ライン・プロデューサー補:松枝彰
監督補佐:手塚昌明
製作プロダクション:オズ
出演:石坂浩二 松嶋菜々子 尾上菊之助 富司純子 松坂慶子
アメリカンビスタ カラー 134分

昭和二十二年、信州・那須市に金田一耕助という私立探偵がやってきた。那須ホテルを探すその男は道で偶然そこのはるという女中と出会ったが、案内された建物はホテルとは名ばかりの古びた旅館だった。「犬神佐兵衛伝」という書物を読んでいた金田一は部屋に入ってきたはるに窓から見える犬神家の屋敷にまつわる話を尋ねた。それは七ヶ月前に死去した犬神製薬の創始者の佐兵衛が遺した「犬神御殿」で、この街のほとんどの人が犬神製薬のおかげで暮らしているようなものだった。湖でボート遊びをする女性に興味を示した金田一だったが、突然ボートが沈み始めたため慌てて救助に向かった。だが誰よりも早くボートにたどり着いたのは下男の猿蔵だった。ボートに乗っていたのは犬神家に寄寓する野々宮珠世で、誰かによって船底に穴が開けられていた。

金田一が湖から帰るとホテルの主人がお客がきていると言った。それを聞いて慌てて二階に駆け上がるが部屋には誰もいなかった。灰皿には吸い掛けのタバコ。何処に行ったんだろうと廊下でキョロキョロしていると洗面所からはるの悲鳴が聞こえた。何事かと駆けつけると男性が口から血を流して死んでいた。彼は金田一に仕事を依頼した古館法律事務所所員の若林豊一郎だった。所長で犬神家の顧問弁護士である古館恭三は重要参考人として警察に拘留された金田一と面会し、調査の依頼したのが若林であることを確認した。金田一は佐兵衛について書かれた書籍とともに手紙を受け取ったが、そこには近く犬神家の一族に容易ならぬ事態が起こるのではないかと書かれていた。古館には思い当たる節があった。佐兵衛の遺言書は事務所の金庫に保管してあるが、誰かに読まれた形跡があったのだ。金庫を開けられるのは古館の他に若林しかいない。彼が遺言書を読まなければならない理由があったに違いないと考えた古館は改めて金田一に調査を依頼した。

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犬神家の一族(1976年)

  • posted at:2022-03-12
  • written by:砂月(すなつき)
いぬがみけのいちぞく
角川春樹事務所
配給:東宝
製作年:1976年
公開日:1976年11月13日
監督:市川崑
製作:角川春樹 市川喜一
原作:横溝正史
脚本:長田紀生 日高真也 市川崑
撮影:長谷川清
美術:阿久根巌
録音:大橋鉄矢
照明:岡本健一
撮影助手:柿沼勝
美術助手:小方一男
録音助手:新川昌史
照明助手:宮川清
編集助手:菅野善雄
特殊機械:三輪野勇
装飾:浜村幸一
装置:相沢政二
スチール:橋山直已
合成:三瓶一信
製作宣伝:大門正雄
演技事務:野津修平
製作係:高橋文雄
衣裳:長島重夫
結髪:沼田和子
美粧:米山きみ
音楽:大野雄二
製作補:藤田光男
監督助手:加藤哲郎 白山一城
琴指導:山田節子
記録:土屋テル子
製作担当:中村賢一
編集:長田千鶴子
舞台:東宝美術株式会社
効果:東洋音響
録音:アオイスタジオ
現像:東洋現像所
衣裳協力:浅草 仲満
出演:石坂浩二 島田陽子 あおい輝彦 高峰三枝子 草笛光子
アメリカンビスタ カラー 146分

昭和二十二年二月、那須の湖畔にある「犬神御殿」で日本の製薬王と呼ばれた犬神製薬の創始者・犬神佐兵衛が八十一歳で他界した。それから七か月後、那須の街に金田一耕助という私立探偵がやってきた。那須ホテルという古びた旅館に泊まるその男は犬神家のことについて念入りに調べており、地元の事情をよく知る女中のはるにあれやこれやと尋ねた。窓から見える犬神家の屋敷にまつわる話を聞いていると、湖で遊ぶ女のボートが沈み始めた。驚いた彼は矢も楯もたまらず助けに行くが、それよりも先にたどり着いたのは泳いで向かった下男の猿蔵だった。ボートに乗っていたのは犬神家に寄寓する野々宮珠世で、船底には穴が開けられていた。

那須ホテルの洗面所では古館法律事務所に勤務する若林豊一郎が口から血を流して死んでいた。発見者の金田一は重要参考人とされたが、法律事務所所長で犬神家の顧問弁護士である古館恭三によって疑いは解かれた。東京の同業者に問い合わせて彼の身元が確認出来たことと、金田一に調査の依頼したのが若林だとわかったからだ。金田一は佐兵衛について書かれた書籍とともに手紙を受け取ったが、そこには近く犬神家の一族に容易ならぬ事態が起こるのではないかと書かれていた。古館には思い当たる節があった。佐兵衛の遺言書は事務所の金庫に保管してあるが、誰かに読まれた形跡があったのだ。金庫を開けられるのは古館と若林だけだった。若林が遺言書を読まなければならない理由があったに違いないと考えた古館は改めて金田一に調査を依頼した。

佐兵衛の遺言書はそれに拘る血縁者が一人でも欠ければ発表出来ない約束になっていた。佐兵衛は生涯正妻を娶らなかったが、母が異なる長女・松子、次女・竹子、三女・梅子という三人の娘がいた。未亡人である松子には助清という一人息子がいるが、最近になって博多に復員したという連絡があった。彼女はこれを機に血縁者を犬神御殿に集めて遺言書の公開を行うことにすると、古館は金田一に立ち会いを願い出た。公開された遺言書には以下のことが書かれていた。全相続権を意味する三種の家宝「斧、琴、菊」は珠世に譲る。その条件として助清、竹子の子である佐竹、梅子の子である佐智のいずれかを配偶者としなければならず、他の配偶者を選んだ場合は相続権を失う。珠世が相続権を失うか死亡した場合は、五等分した全財産のうち五分の一ずつを助清、佐竹、佐智に与え、残りを青沼菊乃の子である青沼静馬に与える、と。遺言書の全貌を知り青ざめたのは松子たちだった。静馬は佐兵衛が女工の菊乃に産ませた子であり、親子共々追放したのは三姉妹だったからだ。竹子は自分の子を珠世と結婚させれば遺産がそっくり転がり込んでくると考え直したが、それは松子や梅子も同じだった。ボートの事件を思い出した金田一は、犬神家にとって珠世は目の上の瘤であるが、その逆に彼女が財産を独り占めにしようと企んだ場合は工作をして被害者に見せ掛けることも可能だと考えていた。

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